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ITストラテジスト 午後Ⅰ試験の対策法、科目の特徴、ポイントとは?

ITストラテジスト午後Ⅰ試験の概要

ITストラテジスト試験に合格するには、「午前Ⅰ試験」「午前Ⅱ試験」「午後Ⅰ試験」「午後Ⅱ試験」の4科目で合格点を獲得する必要があります。難易度が高いのはもちろん、1日ですべての科目を受験するため、肉体的にも精神的にもハードな試験です。

そして試験当日、お昼休みを挟んで最初に行われるのが午後Ⅰ試験です。受験者がITストラテジストとして要求される技術水準に達しているかどうかを確認する内容となっています。午前Ⅰ・午前Ⅱ試験がともに選択式の問題が出題されるのに対して、午後Ⅰ試験は記述式の問題ということもあり、苦手意識を持っている方も多いでしょう。

午後Ⅰ試験の試験時間は90分で、問題数は3問。そのうち2問を選び解答する形です。配点は1問あたり50点の100点満点で、60点獲得できれば合格となります。1つの問いには複数の設問が用意されており、それぞれに点数が割り振られています。すべての設問に解答できなくても合格できるため、本番ではわからない問題を後回しにする勇気も必要です。

試験時間 出題形式 出題数/解答数 問題別配点 合計点/基準点 採点方法
午後Ⅰ 12:30~14:00
(90分)
記述式 3問/2問 各50点 100点/60点 多段階選抜方式

ITストラテジスト午後Ⅰ試験の特徴

午後Ⅰ試験は、午前Ⅰ・午前Ⅱ試験と比べて難易度が高く、求められる知識レベルも高く設定されています。午後Ⅰ試験にはどのような特徴があるのでしょうか。こちらでは、3つご紹介します。

記述式の問題が出題される

午後Ⅰ試験では、記述式の問題が出題されます。記述問題とは、問題に対する解答を文章の形で答える出題形式のことです。

午後Ⅰ試験の場合、問題用紙数ページにわたって架空の企業に関する説明が記載されており、受験者は最後のページに載っている設問に文章で解答します。ただし、要求される文字数は少なく、10〜50文字程度で簡潔に答えるのが特徴です。午後Ⅱ試験のように、文字数の影響で時間内に解答できないといった心配はないでしょう。

基準点を獲得しないと午後Ⅱ試験が採点されない

基準点とは、合格のボーダーラインとなる点数のことです。試験によっては相対評価で合格点が決められていないケースもありますが、ITストラテジスト試験は絶対評価を採用しており、午後Ⅱ試験は60点で合格となります。一つひとつの設問に丁寧に解答し、得点を積み重ねていくことが重要となるでしょう。

また、ITストラテジスト試験では「多段階選抜方式」と呼ばれる採点システムが採用されています。こちらは、午前試験から順に採点し、基準点を獲得できないとそれ以降の試験が採点されない仕組みです。つまり、午後Ⅰ試験で60点以上獲得できなかった場合、午後Ⅱ試験は採点されません。

午後Ⅱ試験はITストラテジスト試験のなかでもっとも難易度が高く、複数年かけて合格を目指している方も、自分の解答がどう評価されているのか知りたいところです。しかし、多段階選抜方式により、午後Ⅰ試験に合格するまでは午後Ⅱ試験の解答が採点されることはありません。

なお、こちらの採点システムは、応用情報技術者試験やITストラテジスト以外の高度情報処理技術者試験にも採用されています。

問題文の量が多い

午後Ⅰ試験は、問題文の量が多いのも特徴です。午後Ⅰ試験の問題文は、多くが「A社は…」という形で企業説明から始まり、市場環境や自社の強み、課題、取り組みなどが記載されています。文量は問題用紙3〜4枚前後です。また、文章のなかにさまざまな情報が詰め込まれているため、体系的に整理しながら問題文を読む必要があります。


ITストラテジスト午後Ⅰ試験の対策のポイント

午後Ⅰ試験は、暗記や一夜漬けの知識で合格できる科目ではありません。しっかりと勉強時間を確保し、求められる解答と自分の答えとのズレを修正していく作業が必要になります。ここでは、午後Ⅰ試験の具体的な対策方法をご紹介します。

過去問を使って自分なりの解答手順を確立する

資格試験対策において、過去問の使用は基本中の基本です。ITストラテジストの午後Ⅰ試験でもそれは変わりません。IPA(独立行政法人情報処理推進機構)のホームページなどから過去問を入手し、何度も解き直しましょう。

また、午後Ⅰ試験では自分なりの解答手順を確立することも大切です。例えば、問題文は課題に注目しながら読み進め、それぞれの課題に対応する設問から解答する方法や、最初に設問を確認してから問題文を読む方法などがあります。過去問演習を繰り返すなかで自分にとって解きやすい手順を見つけることができれば、新規の問題にも対応しやすくなります。

ただし、すべての問題が同じ手順で解けるとは限りません。本番では用意した解法をベースとしたうえで、例外的な問題に直面した場合は、柔軟に対応する必要があります。ほかの高度情報処理技術者試験の経験がある場合は、ITサービスマネージャやプロジェクトマネージャ試験の解答手順が流用できるケースもあります。

問題文中のヒントをうまく活用する

午後Ⅰ試験の問題文には、各設問の答えにつながる要素が散りばめられています。解答そのものが記載されていることもありますし、答えを導くための鍵が用意されているケースもあります。

そのため、午後Ⅰ試験に挑む際は、問題文中のヒントをうまく活用して解答する意識を持ちましょう。過去問演習の段階から、「問題文に答えやヒントがある」という先入観を持って学習するのが効果的です。

また、問題文で登場した用語を使用する際は、できる限りそのままの形で記述しましょう。無理に別の言葉を使用してしまうと、採点者と受験者の間で理解が食い違う可能性があるためです。

わかりやすく読みやすい文章を心がける

基本的なことではありますが、午後Ⅰ試験では誰にとってもわかりやすく読みやすい文章を書くことも大切です。丁寧な字で誤字・脱字に注意するのはもちろん、別の意味にも取れる文章を書かないよう気を付ける必要があります。句読点の位置が変わるだけで意味が変わるケースもあるため、問題演習のときから見直す癖をつけましょう。

自分にとって解きやすい問題を選択する

午後Ⅰ試験の本番では、自分にとって解きやすい問題を素早く選択することが重要です。先に説明した通り、午後Ⅰ試験では問題が4つ出題され、受験者が2問を選択して解答する形となっています。そのため、解きやすい問題を見極められるかどうかが、合格点の獲得に直結します。

問題を選択する際は問題文全体を大まかに確認し、理解しにくい内容や触れたことのないテーマが含まれる場合は見送りを検討しましょう。問題数や解答時間を考慮すると、最低でも15分以内には問題を選択したいところです。問題選びにそれ以上の時間をかけてしまうと、焦って解答ミスをする可能性があるため、練習の段階から問題の取捨選択を意識しましょう。


ITストラテジスト午後Ⅰ試験の対策にオンライン講座をおすすめする理由

午後Ⅰ試験の対策にお困りの場合は、オンライン講座の活用がおすすめです。こちらでは、オンライン講座が午後Ⅰ試験の対策に適している理由をご紹介します。

スキマ時間でインプットに取り組める

午後Ⅰ試験対策は、インプットとアウトプットの繰り返しが基本です。問題演習に取り組み、理解が不十分な点が見つかったらインプットに戻る、という手順を繰り返します。

しかし、まとまった勉強時間を確保できたタイミングでインプットに取り組むのは、もったいないと感じる方も多いでしょう。オンライン講座を活用すれば、通勤中や昼休みなどスキマ時間で知識をインプットできます。帰宅後のまとまった時間は問題演習に利用できるため、効率良く試験勉強を進められるでしょう。

時間や場所に関係なくプロの講師の授業を受けられる

社会人の場合、毎日の通学が難しく、独学で試験対策をしている方も少なくありません。オンライン講座であれば通学の必要はなく、時間や場所を気にせずにプロの講師の授業を受けられるのもメリットです。日々の生活が忙しい社会人にもおすすめの勉強方法といえます。

オンライン講座の受講に必要なアイテムは、お手持ちのスマホやタブレット、パソコンのみです。勉強したいタイミングで受講ページにアクセスし、講座を選択したらすぐに授業が開始されます。時間を無駄にする心配がなく、最短での資格取得を目指せます。


まとめ

今回は、ITストラテジストの午後Ⅰ試験の概要や特徴、対策方法についてお伝えしました。午後Ⅰ試験では、問題文のヒントをうまく活用して簡潔に答えを導く能力が求められます。問題演習を繰り返しながら試験の特徴をつかみ、自分なりの解答手順を確立しましょう。

午後Ⅰ試験対策にお困りの場合は、スタディングのオンライン講座をご利用ください。専任のプロ講師がわかりやすく授業を行い、短期間での合格をサポートします。

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