ビジネス実務法務検定3級合格に必要な勉強時間は?一夜漬けで受かる秘訣

ビジネス実務法務検定3級の試験は、1級や2級ほど難易度が高くありませんが、ある程度の勉強時間を確保しなければいけません。とはいえ、試験では基礎的な問題を中心に問われるため、法律初学者でも取り組みやすい難易度です。

本記事ではビジネス実務法務検定3級の合格に必要な勉強時間や難易度、試験概要、勉強方法などを紹介します。3級の試験受験を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ビジネス実務法務検定3級合格に必要な勉強時間は?一夜漬けで受かる秘訣


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ビジネス実務法務検定3級合格に必要な勉強時間

一般的に、3級は60時間ほどの学習時間が目安と言われています。

つまり、1日1時間の学習をした場合、2ヵ月の期間があれば十分に合格できる計算です。

比較的短い学習期間で合格できるとはいえ、出題される法令も多く、万全の対策を取ったとしても一夜漬けの学習では、合格は期待できないでしょう。

特に、多くの受験生は社会人であり、毎日コンスタントに勉強時間を確保するのが難しい方は少なくありません。

早めに学習を開始して、余裕をもって試験勉強をするようにしましょう。


1級と2級の試験合格に必要な勉強時間は?

次は、ビジネス実務法務検定1級・2級の合格に必要な勉強時間も見てみましょう。

ビジネス実務法務検定 勉強時間の目安
1級 200〜250時間
2級 100時間以上


1級や2級の合格に必要な勉強時間を比較すると、3級は圧倒的に少ない時間で合格できるとわかります。

ビジネス実務法務検定の資格取得を検討しているものの、何級を受験しようか悩んでいる場合は、まずは3級から受験してみるのも1つの方法です。


ビジネス実務法務検定3級の難易度と合格率

ここでは、ビジネス実務法務検定3級の合格率と合格に必要なレベルを具体的に説明していきます。

ビジネス実務法務検定3級では、どのような問題が出題され、どのぐらいの人が合格しているのでしょうか。


2023年度試験の合格率は「50.7%」

3級は、合格率の平均が60~70%と高いことから、法律初学者でも比較的合格しやすい資格試験と言えます。

直近の2023年に実施された試験の合格率は、「50.7%」でした。

また、問題は基本的な法律知識をシンプルに問うものが多く、得点につなげやすいため、難易度は比較的低いといっていいでしょう。


ビジネス実務法務検定3級合格に求められるレベル

ビジネス実務法務検定3級では、業務上理解しておくべき基礎的な法律知識を持っており、問題点を発見できるレベルの知識量が求められます。

難易度は入門的なレベルとされています。

3級の合格者数は年間1万人を超えており、法律を学ぶのが初めての方も取り掛かりやすい試験です。

一般的な社会人が働きながら合格を目指すのも、難しくありません。


ビジネス実務法務検定3級の出題範囲と合格基準

出題形式 多肢選択式
試験時間 90分
合格基準点 100点満点中70点以上


ビジネス実務法務検定試験には、合格基準が設定されていますので、やるべきことをしっかりやれば合格できます。

出題範囲となる法律は多く、民法や商法・会社法、知的財産法、労働法、消費者保護法などですが、どの法律も同じ点数配分で出題されるわけではありません。

したがって、すべてをまんべんなく習得する必要はなく、メリハリをつけた学習が効果的です。

ただ、難易度が低めの3級であっても、概念や論理を根本から理解するためには、やはりテキストを読み込み、問題演習を繰り返して身に付ける作業が不可欠です。

しっかりと押さえていくとなると、それなりの勉強時間を確保する必要があります。


ビジネス実務法務検定3級の試験概要

ビジネス実務法務検定3級の試験概要は、下記の表のとおりです。

申込期間 <2024年度>

第55回:5月17日10時〜5月28日18時

第56回:9月20日10時〜10月1日18時

試験期間 <2024年度>

第55回:6月21日〜7月8日

第56回:10月25日〜11月11日

受験場所 IBT方式:自宅や会社など

CBT方式:全国各地のテストセンター

受験資格 なし

3級・2級の併願も可能

受験料 IBT方式:5,500円(税込)

CBT方式:5,500円+2,200円(税込)


IBT方式は、自宅や会社などのインターネット環境のある場所で、受験者自身が用意したパソコンを使用して受験する方式です。

また、CBT方式は全国各地にあるテストセンターに行き、備え付けのパソコンで受験する方式です。

いずれの試験方式を選択した場合も、試験期間内であれば、平日や土日祝日に関わらず受験できます。

試験時間も朝10時から夜19時までの間で、都合の良い開始時間を選択して受験できます。

試験が終了すると、システムによりその場で採点が行われ、すぐに合否や得点がわかる仕組みです。

そのため、合格者は2級の学習に取り掛かったり、不合格者はもう一度3級の勉強をしたりと、すぐに次の学習計画を立てられるでしょう。


ビジネス実務法務検定3級に合格するための勉強方法

ビジネス実務法務検定3級の勉強を始めるにあたって、意識してほしい勉強方法を紹介します。


試験日から逆算して学習計画を立てる

まずは試験日から逆算して、学習計画を立てましょう。

ビジネス実務法務検定の中でも3級は難易度が低いとはいえ、学習計画を誤ると試験に落ちるかもしれません。

ビジネス実務法務検定3級の試験は、6〜7月と10〜11月の年2回です。

3級の試験合格には約60時間の勉強時間が必要なので、1〜2ヶ月前から勉強を始めましょう。

仕事や学校がある中で、資格の勉強を進めるのは決して簡単なことではありません。

心身の負担になる勉強方法では、モチベーションの維持も難しいため、ゆとりを持ったスケジュールを組みましょう。


スキマ時間を活用して効率よく学習する

仕事や学校と並行して勉強時間を捻出するのは、簡単なことではありません。

そこで、活用していただきたいのが、スキマ時間です。

まとまった学習時間を取るのが難しい方でも、通勤時間や通学時間、休み時間、寝る前などのちょっとした空き時間はある方が多いでしょう。

例えば通勤のために片道30分電車に乗っている方は、通勤時間を学習時間に当てるだけで毎日1時間ほどの学習時間を確保できます。

スタディングのビジネス実務法務検定講座は、スマホやタブレットでいつでも学べる教材を使用しています。

1つの講義動画は10分前後なので、スキマ時間を活用して無理なく学習を進められるのが特徴です。


問題演習で得点力を身につける

ビジネス実務法務検定3級の合格に必要な力を身につけるには、参考書や講義動画でインプットするだけでなく、アウトプットにも取り組まないといけません。

参考書を読んだり、講義動画を視聴したりしただけで問題を解いても、最初はなかなか正解しないこともあります。

わからなかったときは答えと解説を見て、どんどん進めていきましょう。

何度も問題に取り組むことで、着実に合格に必要なスキルが身についていきます。

スタディングのビジネス実務法務検定講座では、スマート問題集や試験形式問題集に繰り返し取り組めるようになっているので、着実に実力を身につけられます。


ビジネス実務法務検定3級に一夜漬けで短期合格する秘訣

ビジネス実務法務検定3級合格を目指している方のなかには、一夜漬けでの短期合格を狙っている方もいるでしょう。

すでに法律知識をある程度お持ちの方なら、一夜漬けで合格できるかもしれません。

一方で、3級の試験合格には約60時間の学習が必要と言われているので、初めて法律を勉強する方には難しいでしょう。

ここでは、ビジネス実務法務検定3級に短期合格する秘訣を紹介します。


100点満点を目指さない

3級の試験は、100点満点中70点以上の得点を獲得すれば合格できます。

完璧を目指し、出題可能性の低い分野まで網羅的に細かく学習しようとすると、膨大な時間がかかり、効率的ではありません。

限られた時間で短期合格を果たすためには、試験によく出るポイントを中心に、重要度によってメリハリをつけて効率的に学習していくことが大切です。


インプットとアウトプットを並行する

どの試験でもいえることですが、ただテキストや講義を見てインプットだけを行って合格するのは難しいでしょう。

問題を解く練習をしなければ、合格力を身につけられません。

合格するには、出題形式や問題の解き方を知り、テキストや講義で身につけた知識を活用する練習が必要です。


また、すべてインプットで知識を身につけるのではなく、アウトプットを通して、問題の解答や解説などからも知識を身につけられることを意識して学習していきましょう。

問題を解くことにより、気がつくこともあります。

アウトプットを重視し、どれだけ出題を意識して学習できるかが短期合格の鍵といえます。


民法を得意科目にする

3級において、もっとも重視すべき科目は民法です。100点のうち、約50点が民法の分野に関わる問題です。

テキストや講義、問題演習などの勉強方法に関わらず、民法は特に力を入れて学習に取り組んでください。

あまり出題されない科目の知識を増やすよりも、よく出る科目の知識を磨き上げる方が、得点できる可能性が高いため試験対策には効果的です。

合格には欠かせない過去問の演習も、民法をメインに取り組むことをおすすめします。

過去問を何度も解いていけば、民法の理解度が深まると同時に、ペース配分にも慣れることができます。

決して100点を目指す必要はありませんので、ソツなく得点を稼ぐ勉強方法で合格を勝ち取ってください。


ビジネス実務法務検定3級に関するよくある質問

ビジネス実務法務検定3級に関して、よくある質問をまとめました。


ビジネス実務法務検定3級の過去問はどこで入手できる?

ビジネス実務法務検定試験のIBT化に伴い、現在は過去問が公表されていません。

そのため、試験対策として過去問に取り組みたいときは、試験形式の問題集を活用する必要があります。

スタディングの講座ではテーマ別の試験形式問題集や模試を通して、本番を想定した問題にも取り組んでいただけます。


ビジネス実務法務検定は意味ない?

ビジネス実務法務検定の資格は、取得しても意味がないことはありません。

ビジネス実務法務検定は企業の法務部はもちろんのこと、営業や販売、総務、人事などあらゆる職種で必要な法律知識を習得できる資格です。

例えば営業の仕事をしている方が、取引先と契約を結ぶ際に法律知識を持って契約内容に不備や不利益がないか判断できれば、トラブルを未然に防げます。

また、大学によっては、ビジネス実務法務検定の資格取得により、単位認定を受けられる場合もあります。


まとめ

ビジネス実務法務検定3級の合格に必要な勉強時間や難易度、試験概要、勉強方法などをお伝えしました。

  • ビジネス実務法務検定3級合格に必要な勉強時間は約60時間
  • 合格率は平均60〜70%程度で法律初学者でも取り組みやすい難易度
  • 3級の試験に合格するにはテキストや講義の他に問題演習によるアウトプットも重要
  • 試験日から逆算して学習計画を立て、スキマ時間を活用して効率よく勉強しよう

スタディングのビジネス実務法務検定講座は、効率よく学習を進められるカリキュラムをご用意しています。

すべてスマートフォンやタブレットを使用して学習するシステムなので、仕事や学校などで忙しい方も、スキマ時間を有効活用して取り組んでいただけます。

効率よく学習して合格を目指したい方は、ぜひご活用ください。

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