ビジネス実務法務検定2級の難易度は?概要と勉強方法を解説

ビジネス実務法務検定2級は、実務レベルの法律知識が必要です。

基礎レベルの3級に比べて、法律に対する深い理解と、実務に支障のない応用レベルが求められます。

合格率は3級合格率の半分程度と、計画的に学習するのがおすすめです。

この記事では、2級の概要・出題範囲や勉強時間、短期間で合格を目指すための勉強方法について解説します。

短期で効率よく結果を出したいという方は、ぜひ参考にされてください。

ビジネス実務法務検定試験®2級の試験概要

まずは、2級の試験概要について見ていきましょう。

2級で問われる内容

2級の出題基準は、企業活動の実務経験があり、弁護士などの外部専門家に対する相談といった一定の対応ができるなど、質的・量的に法律実務知識を有しているレベルとされています(東京商工会議所HPより)。

つまり、法律に対するより深い理解度と、実務に支障のない応用スキルが求められます。損害賠償や債権管理、企業活動を正しく行ううえで重要な関連法規にまつわる知識など、幅広い法律実務の知識を学ぶことが、2級合格の必要条件と言えるでしょう。

2級の合格率と難易度

こちらは1〜3級の直近3年間の合格率です(2025年2月現在)。

実施年度1級2級3級
2024年度38.1%43.5%
2023年度10.5%34.4%50.7%
2022年度8.9%51.6%83.2%
2021年度21.2%65.2%83.9%

2級の合格率は、30%台半ばから60%台を推移しています。

3級の合格率は平均50%〜80%ですので、2級の合格率は半分近くは落ち込み、難易度が高まることが分かります。

1級は10%前後と、2級に比べるとますます難易度は高くなるようです。

2級の出題範囲と合格基準

2級は、3級の出題範囲よりさらに広く、学ぶべき法律の数も追加されます。3級の出題範囲に加え、労災保険や年金、医療保険に関する法的知識も問われます。

3級の出題範囲~出題される法律

▼民法グループ
民法・借地借家法・破産法・民事再生法・仮登記担保法など

▼商法グループ
商法・会社法・手形法・小切手法・会社更正法など

労働法グループ
労働基準法・労働組合法・男女雇用機会均等法・労働者派遣法など

特例法グループ
独占禁止法・不正競争防止法・大店立地法・消費者契約法・割賦販売法・特定商取引法・個人情報保護法・特許法・著作権法・商標法・実用新案法・意匠法など

2級で追加される法律

2級で追加される主な法律は、次の通りです。

民事保全法、金融商品取引法、労災保険・雇用保険・年金・医療保険、下請法、景品表示法、医薬品医療機器等法、条例や行政、公害関連法による規制、行政手続法など

2級では、3級の学習内容と重複する部分が多く、そこで得た知識も生かされます。しかし、レベルが上級だけに、同じ分野でもより高度な知識と問題解答力が求められます

また、3級では民法に集中する部分が多く、学習の対策も立てやすいですが、2級はそう簡単にはいきません。3級と比べ、幅広い範囲でコンスタントに問題が出される傾向にあります。

とはいえ、合格基準点は3級同様に、2級も100点満点中70点を取れば合格です。決して100点を狙う必要はありません。

また、科目別の足切り点はないため、出題比率の高い会社法と民法を中心に学習して、他の科目はあまり踏み込みすぎないようにし効率的に合格点を確保していきましょう。

2級の学習時間

2級合格に必要な勉強時間は、最低でも60時間は確保しておきたいところです。人によっては、100時間以上必要という考えもあり、自身の理解度や予備知識の程度、または試験までの日程などを考慮したうえで、適切な勉強時間を確保しましょう。

60時間というと、1日に1〜2時間勉強したとしても最低1、2ヵ月は要するという計算になります。1日の勉強時間が短ければさらに長くなります。

では、合格者は学習時間をどのように確保しているのでしょうか。

合格者は、可能な限りの時間を捻出して(スキマ時間を利用して)勉強にあてるようにしています。

例えば、教材もスキマ時間でも学習できるもの(例えば、スマートフォンだけで学習できるなど)を使うと、勉強時間も確保しやすくなると言えるでしょう。

ビジネス実務法務検定試験®2級の勉強方法

次に、2級の勉強方法について見ていきましょう。

2級に短期合格するためのポイントは?

70点を目指す勉強

2級の合格基準は決まっており、100点満点中70点を取れば合格です。そのため、無理をして100点満点を目指す必要はありません。傾向と対策をしっかりと立て、出題頻度の高い問題は特に重視して繰り返し演習問題に取り組めば、大切なポイントを押さえつつ、理解度も深まっていくでしょう。

また、働きながら受験勉強に励む方が多いと思いますので、時間をうまく捻出して効率良く学習してください。インターネットなどを利用できる通信講座だと、スマホを見ながら通勤途中でも復習や用語の暗記に取り組めます。

インプットとアウトプットを並行

どの試験でもいえることですが、ただインプット(テキストを読む)だけを行っても、合格は近づいてきません。問題を解く練習をしなければ、合格力を身につけていくことはできないのです。どのように出題されているかを知ることにより、その後の知識の吸収をアップしていくことができます。

また、すべてインプットで知識を身につけるのではなく、アウトプット(問題演習)をすることで解説などから知識を身につけられることも意識して学習していきましょう。問題を解くことにより、気がつくこともあります。アウトプットを重視し、どれだけ出題を意識して学習できるかが短期合格の鍵といえます。

重要なのは民法と商法・会社法

2級において、もっとも重視すべきは民法と商法・会社法です。100点のうち、およそ35点~50点が民法、商法・会社法の分野に関わる問題です。インプットにしろ、アウトプットにしろ、民法、商法・会社法は特に力を入れて学習に取り組んでください。

難易度についても2級では、3級と比べ同じ分野でも、より高度な知識と解答力が求められます。また、試験の範囲も幅広い範囲からコンスタントに出題される傾向にあります。

とはいえ、100点満点でなくとも70点以上をとれば合格なので、出題比率の高い会社法と民法を中心に学習して、他の科目はあまり踏み込みすぎないようにして効率的に合格点を確保していきましょう。

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働きながら受験勉強に励む方が多いと思いますので、時間をうまく捻出して効率良く学習してください。そのためには、「スキマ時間」を効果的に使って、勉強時間を確保することが大切です。

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