ビジネス実務法務検定はどんな場面で役に立つ?
ビジネス実務法務検定は、転職活動や職場の待遇改善の際に役立ちます。まずは、各場面における役立つポイントを解説します。
転職活動の場合、ビジネス実務法務検定試験に合格することで法律に関する知識をアピール材料として使えます。
履歴書や職務経歴書にも保有資格の1つとして記載できるため、自分を企業に売り込む際に役立つでしょう。
具体的にアピールできる法律の知識の例は、以下の通りです。
- 契約関係
- 財産の権利関係
- 企業の組織としての仕組み
- 雇用契約関係
上記のような知識をアピールポイントとすると、コンプライアンス重視の企業に重宝される人材となれるでしょう。
また、雇用環境の整備に取り組んでいる企業にアピールする際もビジネス実務法務検定は役立ちます。
労働基準法や社会保険法、雇用法などもビジネス実務法務検定で取り組む学習内容なので、人事部門などで重宝される人材となれます。
このように、ビジネス実務法務検定試験の資格を持っていると、好印象を得られるでしょう。
仕事で役に立つビジネス実務法務検定2級以上
転職活動に生かすための資格として、ビジネス実務法務検定を活用するのであれば、3級より2級取得を目指しましょう。
2級検定のほうがレベルも高く、法律実務に生かせる知識も豊富です。
2級検定の合格率は、平均40%程度です。年度によって差があり、低いときは20%程度まで落ちこみますが、合格率が60%近くまで跳ね上がるときもあります。
行政書士や司法書士などの法律系国家資格より難易度は易しいので、機会があればぜひチャレンジしてください。
ビジネス実務法務検定2級は、3級との同時受験も可能です。
また、3級を飛び越えていきなり2級を受験しても問題ありません。
ある程度法律実務の素地があり、自信のある受験者は、併願受験や飛び級受験の制度を積極的に活用してワンランク上の2級を目指してみるとよいでしょう。
ビジネス実務法務検定を取得するメリット
ビジネス実務法務検定を取得するメリットは、主に以下の3つです。
- 実務で役立つ法律知識を身につけられる
- 他の資格取得へのステップアップになる
- 就職や転職、キャリアアップに有利になる
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
実務で役立つ法律知識を身につけられる
ビジネス実務法務検定はその名の通り、実務で役立つ法律知識を身につけられます。
営業・総務・人事や経理など、あらゆる業種や業界で必要とされる知識を取得可能です。
- 売買取引の契約書に関連する知識
- 個人情報の取扱・労働関連の法規に必要な知識
- 取引上の問題に必要に応じて対応する知識
- 法的トラブルの一部始終をわかりやすく伝える知識 など
上記のような知識を学ぶと、取引に不備や不利益がないかを正しく判断でき、トラブルを未然に防げるでしょう。
知識をつけることで自信にもつながるため、メリットは大きいといえます。
また、ビジネス実務法務検定は受験資格がないため、資格を取得しやすい点も魅力のひとつです。
限られた勉強時間でも効率よく対策すれば、必要な法律知識を学びながら資格取得を目指せるでしょう。
他の資格取得へのステップアップになる
ビジネス実務法務検定の出題範囲は民法や商法・会社法など、他の法律系資格の試験と重複する科目が多いです。
そのため、宅建士や弁理士、中小企業診断士の資格試験にも、同検定で勉強したことが生かされるでしょう。
ビジネス実務法務検定と合わせ、宅建士や行政書士など関連性の高い資格を取得することで、転職先の選択肢を広げることにつながります。
また、同僚や取引先の相手からの信頼度が高まるケースもあるでしょう。
就職や転職、キャリアアップに有利になる
ビジネス実務法務検定の資格を有していると、就職をはじめ、転職やキャリアアップなどで役立つ可能性があります。
就職や転職で評価する企業が増えており、ビジネス実務法務検定の保有を昇進の条件に設定している企業も存在しているためです。
特にコンプライアンス意識が高い企業では特に、ビジネス実務法務検定の資格は重宝されるでしょう。
就職活動・転職活動の際は法律に詳しい人材として、面接官に好印象を与えられる可能性があります。
企業から重宝される人材、信頼されるビジネスパートナーとして働きたい方にとっては、メリットの大きい資格です。
ビジネス実務法務検定は意味ないと言われるのは本当?
ときどき「ビジネス実務法務検定は意味がない」などの意見を見受けられますが、結論から言えば意味がないことはありません。
ビジネス実務法務検定は、実務で使える法律知識を有していることの証明となるため、取得するとさまざまなメリットがあります。
就職や転職、キャリアアップで役立つのに加えて、営業・総務・人事や経理などあらゆる職種で役立つ法律知識を身につけられます。
例えば、取引先とのトラブルを未然に防げる知識などです。
確かにビジネス実務法務検定は、弁護士や看護師と違って独占業務がありません。
資格の保有者しか従事できない仕事がないことから、ビジネス実務法務検定の取得の意味がないなどの意見につながっているのでしょう。
しかし、ビジネス実務法務検定は、あらゆる職種で必要とされる法律知識を習得できる資格です。
ビジネス実務法務検定に関してよくある質問
ここでは、ビジネス実務法務検定に関してよくある質問について解説します。
ビジネス実務法務検定は経理の仕事でも役に立つ?
ビジネス実務法務検定は、経理の仕事でも役立ちます。
ビジネス全般の法律知識を身につけられる資格なので、経理に関係する法務や幅広い法律知識が経理の仕事に生かすことが可能です。
また、経理の仕事に就いたとしても、企業によっては、経理以外の関連業務を行う可能性があります。
ビジネス実務法務検定の資格を取得しておくと、法律に詳しい人材として周囲の方から頼りにされるでしょう。
ビジネス実務法務検定の資格と経理の仕事を組み合わせると、自分自身の付加価値を高められます。
ビジネス実務法務検定は大学生にも役に立つ?
ビジネス実務法務検定は、大学生にも役立つ資格です。
大学によっては卒業単位の一部として認定されるため、取得しておくと仕事以外でも役に立ちます。
実際に、経理・ビジネス・実務分野などで単位として認めている学校は複数存在します。
そのため、大学生のうちにビジネス実務法務検定を取得すると、就職後だけでなく、大学に在学中から役立てられます。
ビジネス実務法務検定試験の対象者は?
ビジネス実務法務検定は1〜3級まであり、それぞれレベルと求められるスキルが異なります。
3級は社会人全般および学生、2級はビジネスパーソンおよび管理職(候補含む)、1級は法務部門の責任者が主な対象です。
例えば2級では、そのレベルを「企業活動の実務経験があり、弁護士対応ができるなど、質的・量的に法律の実務知識を有している」(商工会議所)としています。
仮に企業間トラブルや紛争が発生した場合、事務を担当するのは法務部門のスタッフで、顧問弁護士や外部弁護士への相談業務が発生します。
紛争・トラブルを速やかに解決し、企業イメージのダウンを防ぐには、法律実務に秀でた人材の積極活用が望まれるのは言うまでもありません。
まとめ
この記事では、ビジネス実務法務検定がどのように役に立つのか詳しく解説しました。
改めて、本記事でご紹介した内容をおさらいしましょう。
- ビジネス実務法務検定は、営業や経理などをはじめ、さまざまな職種で役に立つ
- 出題科目は民法や商法・会社法などなので、他の法律資格の勉強をする際にも役立つ
- 就職や転職、昇進などキャリアアップの際に役立つ
- 大学によってはビジネス実務法務検定の資格を取得すると単位認定される
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