ビジネス実務法務検定試験2級は一夜漬けでも受かる?
ビジネス実務法務検定2級は、法律知識がある方なら一夜漬けでも合格は狙えます。
とはいえ、一夜漬けでの合格は基本的に難しいため、計画的に勉強するのがおすすめです。
試験対策を始める際は、試験日から逆算して対策のスケジュールを立てましょう。
その後は、立てたスケジュールを目安に着実に知識をつけて合格を狙ってください。
試験日まで時間があるからといって勉強を後回しにせず、できるタイミングから少しずつ勉強を継続することが大切です。
ビジネス実務法務検定試験2級の難易度
先ほど、ビジネス実務法務検定2級は一夜漬けが難しいと解説しましたが、試験の難易度はどのくらいなのでしょうか。
ここでは、ビジネス実務法務検定2級の合格に必要な勉強時間や合格率、出題範囲などから2級の難易度をみていきましょう。
合格に必要な勉強時間
ビジネス実務法務検定2級の合格までに必要な勉強時間は、100時間以上が目安です。
法律知識の有無によって合格にかかる勉強時間は異なりますが、100時間前後を目安にスケジュールを立てておけば、試験に落ちるリスクを減らせるでしょう。
合格まで100時間勉強する場合は、1日1〜2時間の勉強を2カ月ほど継続しなければいけません。
3カ月ぐらいかけてゆっくり勉強したい場合でも、1日1時間前後の勉強時間は必要です。
通勤時間や休み時間などの毎日のスキマ時間を活かして、勉強する時間を確保しましょう。
合格率
以下の表は、過去3年間で実施されたビジネス実務法務検定2級の合格率をまとめたものです。
実施年度 |
合格率 |
2023年度 | 34.4% |
2022年度 | 51.6% |
2021年度 | 65.2% |
表をみると、ビジネス実務法務検定2級の合格率は50%前後で推移していることがわかります。
とはいえ、試験合格率は幅広く推移している傾向があります。
試験合格率はあくまで参考程度にとどめておき、合格に必要な知識や応用スキルなどを身につけ、油断せずに試験合格を目指しましょう。
合格基準
ビジネス実務法務検定2級の合格基準は、100点満点中70点以上の点数獲得です。
そのため、試験対策では全体の70%をいかに稼ぐかに焦点を当てて対策しましょう。
例えば、民法や会社法などの出題頻度の高い問題を中心に勉強したり、苦手分野を克服したりすることが大切です。
得意な問題は失答率を減らし、苦手分野は解ける問題を増やすことで、少しずつ稼げる点数は増えていきます。
具体的な勉強方法は後述しますので、ぜひ参考にしてみてください。
出題範囲
ビジネス実務法務検定2級の出題範囲は、3級の出題範囲にさまざまな法律科目が追加されます。
具体的な出題範囲は、以下の表の通りです。
項目 |
詳細 |
民法グループ | 民法・借地借家法・破産法・民事再生法・仮登記担保法など |
商法グループ | 商法・会社法・手形法・小切手法・会社更正法など |
労働法グループ | 労働基準法・労働組合法・男女雇用機会均等法・労働者派遣法など |
特例法グループ | 独占禁止法・不正競争防止法・大店立地法・消費者契約法・割賦販売法・特定商取引法・個人情報保護法・特許法・著作権法・商標法・実用新案法・意匠法など |
2級で追加される法律 | 民事保全法、金融商品取引法、労災保険・雇用保険・年金・医療保険、下請法、景品表示法、医薬品医療機器等法、条例や行政、公害関連法による規制、行政手続法など |
3級の範囲に加えて、労災保険や年金、医療保険などに関する法的知識が追加されます。
出題頻度の高い問題を中心に、合格する力を身につけましょう。
ビジネス実務法務検定試験2級に合格するための勉強方法
ビジネス実務法務検定2級の合格を目指すために必要な勉強方法は、以下の通りです。
- 合格基準点以上の得点を目指す
- インプットとアウトプットを並行して学習する
- 民法と商法・会社法を得意科目にする
3つの勉強方法を具体的に見ていきましょう。
合格基準点以上の得点を目指す
ビジネス実務法務検定2級は、100点満点中70点以上取れば合格できます。
そのため、無理をして100点満点を目指す必要がありません。
試験勉強では、試験の出題傾向を把握して対策をしっかり立て、出題頻度の高い問題を中心にくり返し勉強することが大切です。
重要なポイントを押さえつつ、徐々に出題範囲の理解度を高めていきましょう。
インプットとアウトプットを並行して学習する
ビジネス実務法務検定2級の勉強では、インプットとアウトプットを並行して学習しましょう。
なぜなら参考書を読んだり講義を受けたりするだけでは、合格は難しいからです。
例えば、参考書を何度かくり返し読んだ場合は、基本的な知識は身につくかもしれませんが、実際の試験問題に対しての応用スキルが身につきません。
問題演習ではインプットした知識のアウトプットを養えるため、並行することで効率よく学習できます。
また、実際に問題を解くと、自分の苦手分野が把握できます。
参考書や講義、問題演習でインプットとアウトプットをくり返せば、効率よく苦手分野の克服も狙えるでしょう。
民法と商法・会社法を得意科目にする
ビジネス実務法務検定2級を効率よく勉強するには、出題頻度の高い分野を重点的に学習することも大切です。
なかでも、民法と商法・会社法などを中心に勉強すれば、効率的に点数を稼げます。
ビジネス実務法務検定2級の試験では、出題科目のうち民法や商法・会社法が全体の約50%を占めます。
民法や商法・会社法を中心に勉強して得意分野にできれば、合格に大きく近づくでしょう。
また、ほかの科目もまんべんなく勉強することが大切です。
深くまで踏み込み過ぎるのはおすすめしませんが、落としたくない問題を確実に正解できるように問題演習に取り組みましょう。
ビジネス実務法務検定試験2級に短期合格する秘訣
先ほど、ビジネス実務法務検定2級の勉強方法をご紹介しました。
あわせて、2級の試験に短期で合格する秘訣には、以下の3つが挙げられます。
- スキマ時間を活用して効率よく学習する
- 問題は無理に解かずに解き方を覚える
- 試験本番を想定して対策する
短期合格の秘訣を具体的に紹介します。
スキマ時間を活用して効率よく学習する
ビジネス実務法務検定2級は、日々のスキマ時間を上手く活用して学習しましょう。
起床後や就寝前をはじめ、通学・通勤途中や休憩時間などをいかに活用できるかで、合否がわかれます。
勉強時間の項目でも解説した通り、ビジネス実務法務検定2級の合格には100時間程度の勉強時間が必要です。
まとまった時間を確保するのが難しい方でも、起床後の30分、休憩時間の30分、就寝前1時間とスキマ時間を活用するとある程度の勉強時間を確保できます。
ビジネス実務法務検定2級は、暗記系の科目が多く出題される試験です。
暗記系の問題は繰り返し問題を解き直したり、間違えた問題を見直したりすることで記憶に定着します。
毎日継続して、コツコツと問題の解答力を身につけましょう。
問題は無理に解かずに解き方を覚える
ビジネス実務法務検定2級で練習問題を用いて対策する場合、最初は解き方を覚えるのも1つの方法です。
初めのうちは解けない問題の方が多いため、解答や解説をみて解き方を覚えましょう。
いざ演習問題に臨んだとしても問題がまったく解けない場合、モチベーションの低下につながりかねません。
そのため、最初は解説を確認して解き方を覚え、類似した問題を解けるようになることでモチベーションを維持したまま問題解答力を身につけられます。
ただし、解説を確認しすぎるのもよくありません。
ある程度の問題解答力が身についたら試験本番を意識して、どれくらい点数を稼げるのか力試しをしてみましょう。
試験本番を想定して対策する
ビジネス実務法務検定2級の試験対策は、本番を想定して試験形式の問題に取り組むことも欠かせません。
解答する時間を試験時間にあわせたり、時間ギリギリまで解答を見直したりして本番で焦らず問題を解けるよう対策しましょう。
ただし、ビジネス実務法務検定はIBT化によって過去問が公表されなくなりました。
そのため、試験形式で出題される問題集を手に入れて対策する必要があります。
スタディングでは、試験形式の問題集でビジネス実務法務検定2級の対策が可能です。
受験者がスムーズに勉強できるような講座を提供しておりますので、ぜひ受講をご検討ください。
ビジネス実務法務検定試験2級に関してよくある質問
ここでは、ビジネス実務法務検定2級に関するよくある質問についてまとめました。
ビジネス実務法務検定試験はいきなり2級を受験できる?
ビジネス実務法務検定2級には、受験資格がありません。
そのため、学歴や年齢問わず誰でも受験して合格を狙えます。
とはいえ、やみくもに勉強して合格できる試験でもありません。
受験を決めたら、試験日から逆算してスケジュールを立て、計画的に合格する力を身につけましょう。
ビジネス実務法務検定試験2級の試験日は?
2024年度実施予定のビジネス実務法務検定2級の試験日は、以下の表の通りです。
項目 |
詳細 |
試験方式 | ・IBT方式:自身のパソコン、インターネット環境を用いて受験する方式
・CBT方式:テストセンターにある備え付けのパソコンで受験する方式 |
受付期間 | ・5月17日(金)10:00 ~ 5月28日(火)18:00
・9月20日(金)10:00 ~ 10月1日(火)18:00 |
試験期間 | ・6月21日(金)~ 7月18日(月)
・10月25日(金)~ 11月11日(月) ※試験開始時間は受験方式で異なる |
試験時間 | 90分 |
試験会場 | ・IBT方式:自宅または会社など
・CBT方式:全国各地のテストセンター |
受験料金 | 7,700円(CBT方式の場合は利用料で2,200円が加算される) |
受験資格 | 制限なし |
ビジネス実務法務検定試験2級の過去問は無料で入手できる?
現在、ビジネス実務法務検定2級の過去問題はIBT化に伴って公開されていません。
そのため、試験形式の問題集を自分で購入して手に入れる必要があります。
スタディングでは、試験形式の問題集を提供しています。
合格に向けて効率よく学習できる講座内容となっておりますので、ぜひ受講をご検討ください。
まとめ
この記事では、ビジネス実務法務検定2級が一夜漬けで合格できるのか詳しく解説しました。
改めて、本記事でご紹介した内容をおさらいしましょう。
- ビジネス実務法務検定2級は一夜漬けでの合格が難しい
- インプットとアウトプットをくり返して着実に実力を身につけよう
- 出題科目の中でも民法や商法・会社法の配点が高い
- スキマ時間を活用して勉強時間を確保することが大切
スタディングでは、ビジネス実務法務検定2級の受験者に向けて講座を用意しております。
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