メンタルヘルス・マネジメント®検定は複数コースを同時受験できる?独学は可能?

メンタルヘルス・マネジメントⓇ検定試験にはどんな勉強方法が有効?独学でも受かる?

メンタルヘルス・マネジメント®検定は複数コースを同時受験できます。

とくにⅡ種とⅢ種の同時受験はさまざまな面からおすすめです。

この記事では、メンタルヘルス・マネジメント®検定の同時受験について解説します。

あわせて、独学で合格できるのか、独学する際に知っておきたいポイントなどについてもお伝えしますので、独学で合格を目指したい方もぜひ参考にしてください。

メンタルヘルス・マネジメント®検定は複数コースを同時受験できる!

メンタルヘルス・マネジメント®検定は、複数のコースを同時受験できます。

メンタルヘルス・マネジメント®検定試験に受験資格はなく、Ⅲ種を持っていないとⅡ種を受験できないといった制限はありません。

そのため、どのコースから受験しても問題なく、併願受験をして合格を目指す独学者も多くなっています。

Ⅱ種とⅢ種の同時受験→可能

Ⅱ種とⅢ種は同日の午前と午後に行われるため、同時受験が可能です。

メンタルヘルス・マネジメント®検定の合格を目指す人の中でも、Ⅱ種とⅢ種を同時受験する人が多く、双方の知識を一度に学べる参考書もあります。

Ⅰ種とⅡ種の同時受験→ハードルが高い

Ⅱ種とⅢ種の同時受験が可能なら、Ⅰ種とⅡ種も同時に受けられるのか気になるかもしれません。

受験時間から考えると、Ⅰ種とⅡ種の同時受験は可能です。

しかし、Ⅰ種には論述試験があり、合格率も10〜20%と難易度が高いことから、Ⅰ種とⅡ種の同時受験はハードルが高いといえます。

メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅱ種とⅢ種は同時受験がおすすめ

メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅱ種とⅢ種は同時受験がおすすめです。

Ⅱ種とⅢ種の同時受験をおすすめするのは、受験資格がないことや、時間的に同時受験が可能であること以外に以下の理由もあります。

  • Ⅱ種とⅢ種は出題範囲に重複している内容が多いので、効率的に学習できる
  • 試験形式はマークシートなので、比較的受験しやすい
  • 「自分のメンタルケア」と「上司としての部下に対するメンタルケア」を同時に学べるので、活用しやすい

出題範囲が重複していると同時に勉強を進められるため、効率よく学習できます。

また、Ⅱ種とⅢ種を同時に勉強すると、自分自身のケアだけでなく、上司として部下に対するメンタルケアの知識も習得できます。

実際の職場で知識を生かせる機会が増えたり、転職や就職活動において大きな強みとなったりすることもあるでしょう。

 メンタルヘルス・マネジメント®検定は独学で受かるか

メンタルヘルス・マネジメント®検定の合格に向けて、独学で勉強を進める人もいるようです。

メンタルヘルス・マネジメント®検定に独学で合格することは可能なのでしょうか。

Ⅱ種とⅢ種を同時受験する場合や、各コースをひとつずつ受ける場合の合格の可能性について解説します。

Ⅱ種とⅢ種を同時受験する場合

Ⅱ種とⅢ種を同時受験する場合でも、独学で合格することは可能です。

Ⅱ種の合格率は40〜70%、Ⅲ種の合格率は60〜80%と、どちらも比較的やさしめであることが理由として挙げられます。

出題範囲も重複しており、Ⅱ種とⅢ種、双方の知識を効率よく学習できるため、ひとつずつ受験してⅡ種・Ⅲ種の両方に合格するよりも短い勉強時間で合格できるケースもあるでしょう。

Ⅰ種・Ⅱ種・Ⅲ種をひとつずつ受ける場合

Ⅱ種、Ⅲ種であれば、独学での合格も現実的に可能といえるでしょう。

インターネットで独学での合格に成功した人も、Ⅱ種、Ⅲ種の合格者が大半です。

試験形式についても、Ⅰ種がマークシート、論述の問題で構成されているのに対し、Ⅱ種、Ⅲ種はマークシートのみのため、独学の場合はまずⅡ種、Ⅲ種から受験するのがおすすめです。

Ⅰ種の合格率は10〜20%程度と、Ⅱ種やⅢ種と比べると低くなっています。

論述問題で構成されていることも含めても、独学での合格は難しいでしょう。

そのため、講座などを受講して受験するのが一般的です。

その分、資格を取得すれば大きな武器になるでしょう。

メンタルヘルス・マネジメント®検定に独学で挑戦するメリット・デメリット

メンタルヘルス・マネジメント®検定は、独学でも合格できます。

ここでは、メンタルヘルス・マネジメント®検定に独学で挑戦するメリットやデメリットについて解説します。

独学のメリット

費用を抑えて勉強できる

独学のメリットとして、お金がかからないことが挙げられます。

必要となるのはほとんどテキストや問題集などの教材のみ。資格用の教材は一般的な書籍と比較すると高めですが、スクールなどの料金と比較すると大幅に安価です。

Ⅱ種とⅢ種の両方を学べる参考書を選べば、より節約につながるでしょう。

好きな場所・時間で勉強できる

場所の縛りがない点も大きな魅力です。

自宅はもちろんのこと、教材を持ち込めば電車移動中、学校や仕事の休み時間にも勉強できます。

自分の気分に合わせて、集中できる環境を選ぶことも可能です。

また、時間についても縛りはありません。

ちょっとした空き時間が見つかり次第、すぐに勉強ができます。

就寝前の数時間など、時間を決めて毎日のルーティーンにするのもおすすめです。

自分のペースで勉強できる

さらに、マイペースで勉強できる点もメリットのひとつです。

長い期間をかけて勉強していくか、短期間で詰め込んで勉強するかは、学習者自身に委ねられています。

平日は無理のない程度に勉強し、休日にじっくりと学習に取り組むといったペース配分も可能です。

Ⅱ種・Ⅲ種の出題範囲には、重複している箇所がいくつもあります。

同時受験の場合、内容が重複している部分を効率的に学習できることもメリットです。

デメリット

モチベーションの維持が難しい

独学のデメリットとして、モチベーションの維持が難しい点が挙げられます。

誰かに勉強するように促されることや、同じ学習者に触発されることがないため、モチベーションがなくなってしまうことも少なくありません。

ペースは自分次第のため、動機がなくなった時点で勉強をやめてしまうケースがあります。

習熟度を把握しづらい

また、勉強を管理してくれる人がいないため、習熟度がわかりにくいのも難点です。

理解度が不十分であった場合も、安心してしまうことがあります。

すでに十分理解している部分にこだわって、不必要に時間をかけてしまうことも考えられるでしょう。

勉強方法がわからない

そもそも独学では学習方法がわからないという人も少なくないでしょう。

とくに、初めて資格勉強する人は、どんな学習方法が自分に合っているかわからない場合があります。

たとえば、プロの講師が手がける通信講座では、重要なポイントを教えてくれたり添削指導を行ってくれたりする場合が多いです。

中には、わからない内容を質問できたり、自分の学習状況を確認できたりするなど、効率的な学びをサポートしてくれる場合もあります。

いっぽう独学の場合、手探りで学習を進めることが多く、理解を深めるまでに時間がかかってしまうこともあるでしょう。

学業や仕事の合間を縫って勉強を進めたいと考えている人は、より大変だと感じてしまうかもしれません。

独学に向いている人と向いていない人の特徴

独学はコストがかからない勉強方法ではありますが、向き不向きがあります。

独学に向いていない人の場合は、あまり効果が期待できません。

そのため、自分に適正があるのか判断したうえで、独学かそれ以外の方法かを決断する必要があります。

以下では、独学に向いている人と向いていない人の特徴を紹介します。

独学に向いている人は?

スケジュールに沿って勉強できる人

独学に向いている人の条件として、自分を律してスケジュールに沿って勉強できることが挙げられます。

マイペースに学習できるのが独学の魅力ですが、自分の都合や気分に合わないからといって勉強を休んでいると、知識の定着は期待できません。

無理をして体調を崩すのは望ましくありませんが、気持ちや都合に関わらず、コンスタントに勉強する時間を確保する強い意志が大切です。

完璧主義ではない人

完璧主義ではないこともひとつの条件です。

独学の場合、適切なアドバイスをくれる人がいないため、どうしても躓いてしまうことが多くなります。

完璧主義の場合、わからない部分を細部まで理解できるようにするために必要以上に時間をかけて勉強してしまうことがあり、非効率です。

ある程度、理解があいまいな部分があったとしても、全体の学習を進めていくと理解できるようになっていくケースがあるため、ある程度の疑問点を放置しておける大ざっぱさは独学するうえで必要といえます。

自分のペースを大切にしたい人

また、マイペースな性格で自由に勉強したいという場合も独学が向いています。

自分で自分をコントロールできる場合は、最適な勉強法といえるでしょう。

ただし、上述したとおり、良くも悪くも自分ひとりで勉強しなければならないという点は注意が必要です。

独学に向いていない人は?

受け身体質の人

反面、独学があまり向いていない人の特徴として、受け身体質が挙げられます。

独学の場合は、スクールを利用する場合や協力者のサポートを利用する場合とは異なり、どうやって勉強するか自分で決めていかなければなりません。

誰も「正解の勉強法」を提示してくれないため、自分で決められない人はその時点で立ち止まってしまうことが考えられます。

目移りしやすい人

同時に、複数の情報に対して目移りしてしまう人もあまり独学に向いているとはいえません。

独学をしようと情報を調べると、さまざまな勉強法に関する情報が見つかります。

人によっては、すべての勉強が魅力的に映るかもしれません。

ひとつの勉強法に決めきれず迷ってしまうことが、「勉強をしない理由」になってしまうケースがあるのです。

資格取得に対するモチベーションが低い人

また、そもそも資格取得に対してモチベーションが低い場合も独学はおすすめできません。

社会において心の問題が取り沙汰されるようになった現在、メンタルヘルス・マネジメント®検定の合格者のニーズは高まっていますが、必要に迫られて受験を決意する人も少なくないでしょう。

自分でメンタルについて学びたいと思ったわけではなく、仕方なく受験することになったという動機だと、独学がとん挫する可能性があります。

効率を重視しており最短で合格したい、学習する過程を楽しめない、資格さえ取れればいい、といった方にも独学は適していないと考えられます。

独学で回り道をしたとしても決して無駄ではありませんが、資格取得までの道のりはやはり講座などを利用したほうがはるかにスムーズです。

また、仕事で求められるといったような理由で確実に資格を取得したい人にも、独学は向いていません。

独学でメンタルヘルス・マネジメント®検定に挑戦している人が選んでいる教材・勉強法

ここからは、「独学で合格を目指したいけれど、どのように勉強を進めたらよいのか迷ってしまう」という人に向けて、教材や勉強法を紹介します。

公式テキストと過去問をそろえよう

代表的な教材は、コースごとに出版されている公式テキストです。

試験主催者の大阪商工会議所は、公式テキストに即した内容を試験で出題すると明確にアナウンスしています。

改訂が行われるため、最新の版を選ぶように注意してください。

また、過去問題集も出版されているため、こちらもそろえていただきたい教材のひとつです。

反復して解くことで理解が深まるほか、試験形式に慣れることができます。

直前対策としても有効です。

こちらも、自分が受験するコースや、最新版の有無に注意して選びましょう。

3コース分のテキストが用意されていますが、独学でスムーズに知識をつけていく場合は、Ⅲ種のテキストから読み進めていくことをおすすめします。

Ⅱ種にはⅢ種の内容が、Ⅰ種にはⅡ種、Ⅲ種の内容が内包されています。

難易度が低いコースの内容から理解を深めていくほうが効率的です。

とくに複数のコースを同時受験する場合は、難易度が低いコースのテキストから着手しましょう。

勉強を始める時期と勉強法は?

勉強は可能な限り早く始めるのが理想ですが、遅くとも試験日の2カ月前には始めることを推奨します。

この段階では、テキストを読み通し、メンタルヘルスに関する基本的な理解を深めます。

専門的な情報や用語が登場しますが、概要さえ理解できれば十分です。わからない知識や用語があれば、後で調べやすいようにノートにまとめておくと効率的です。

試験日1カ月前からは少しずつ、過去問題集に手をつけていきましょう。

過去問題集のなかでわからないところがあればテキストで逆引きすると、知識をスムーズにインプットできます。

テキスト、問題集の内容を完全に理解するのは難しいため、双方の横断的な利用が重要です。

何度も躓いてしまう苦手分野がある場合は、その部分を重点的に勉強しましょう。

過去問題集は反復して解くことで知識が定着します。不明点がなくなった場合も安心せず、何度も繰り返しときましょう。

実際の試験を模して、時間などを測定して解くことで、試験形式に慣れることもできます。

直前対策も抜かりなく行いましょう。

テキストや問題集を流し読み、抜け落ちがないかの確認が大切です。

しっかりと勉強していれば合格に足る知識は身に付いているはずなので、時間をかけずに1問でも多くの問題を確認するよう努めることが大切です。

なお、複数のコースを同時受験する場合も基本的な勉強の流れは同じです。

事前の基本的な知識の習得や、試験直前の見直しを何度も行い、試験当日に備えましょう。

メンタルヘルス・マネジメント®検定に独学合格するために必要な勉強時間

独学でⅡ種・Ⅲ種に合格した人のなかでは、2カ月~3カ月程度、1日平均2時間程度勉強していた受験者が多いようです。

資格勉強は毎日勉強をして知識を定着させることが大切ですが、それぞれの生活リズムによっては勉強時間の確保が難しい場合もあります。

実際に、多くの合格者が平日の勉強不足を休日に補填するなどしているようです。

資格勉強に慣れている方であれば、30~40時間の勉強で合格できるケースもあります。

ただし、すべての人がこの勉強時間で合格できるとは限りませんので、注意が必要です。

勉強期間が長すぎると先に勉強した内容が抜け落ちていく、反対に短すぎると十分な知識をつけられないといった事態が考えられます。

自分に適した勉強時間や勉強期間を検討し、スケジュールを立てて学習することが大切です。

Ⅱ種・Ⅲ種を同時受験する場合は、ひとつずつ受験するよりも多くの勉強時間が必要になるかもしれません。

出題範囲が重複しているとはいえ、勉強しなければいけない範囲が広くなります。そのため、それ相応の勉強時間を確保しなければならないでしょう。

同時受験を考えている場合も、適切なスケジュール管理が重要です。

まとめ

今回は、メンタルヘルス・マネジメント®検定の同時受験は可能かどうか、独学での合格の可能性などについて解説しました。

  • Ⅱ種・Ⅲ種は出題範囲が重複しており、効率的に勉強できるため同時受験がおすすめ。独学で合格することは可能。
  • 独学での学習ではお金の節約になるなどのメリットがある一方、モチベーションの維持が難しいなどのデメリットもある
  • 独学でひとつずつのコースを受験する場合、テキストを見直したり過去問を繰り返し解いたりしながら勉強を進めるが、複数コースを同時受験する際も基本的な勉強の流れは同じ

メンタルヘルス・マネジメント®検定は複数コースを同時に受験できます。

独学で合格を狙いたい場合は、出題範囲が重複しているⅡ種・Ⅲ種の同時受験がおすすめです。

今回ご紹介した教材や勉強法を参考に、学習を進めてみてください。