2級試験合格に必要な勉強時間は、最低でも60時間は確保しておきたいところ。
人によっては、100時間以上必要という考えもあり、自身の理解度や予備知識の程度、または試験までの日程などを考慮したうえで、適切な勉強時間を確保しましょう。
なお、ビジネス実務法務検定試験®2級は、1年で2回実施されます。
そのため、自分のなかでベストと思えるタイミングを見計らって、スケジュールを調整してください。
ビジネス実務法務検定試験®2級と3級・1級それぞれの合格に必要な勉強時間の目安を比較してみましょう。
3級と2級の間には学習時間に大きな隔たりはなく、3級合格のための学習に発展的な学習を重ねることで2級の合格は狙えます。
出題科目8科目ずつのうち5科目が重複し、出題内容も3級の応用的な内容。加えて90分間での多肢択一式試験という形式も同じです。
一方、2級と1級の間には大きな隔たりがあり、最低でも2級合格の2倍以上の学習時間が必要と言われています。
出題科目や問題の難易度の変化に加え、出題形式が論述式になるため、別の対策が求められることも理由として挙げられるでしょう。
ビジネス実務法務検定2級の合格率は3級に比べると低いですが、しっかりと勉強すれば十分に合格を狙えるレベルです。
次は、ビジネス実務法務検定2級の合格率や難易度を見ていきましょう。
ビジネス実務法務検定試験®2級は、これまで合格率約40%台を推移してきましたが、2023年度試験の合格率は「34.4%」と低くなっています。
ただ、これまでも合格率は、上がったり下がったりを繰り返しており、必ずしも一定ではありません。
2017年の第41回試験では、16.7%まで低下したこともありました。
したがって、合格率は40〜60%台で安定するとは限りません。問題内容によっては、合格率が一気に落ち込む可能性もあります。
2級では企業での実務経験があり、弁護士のような外部専門家への相談にも対応できる法律実務知識が求められます。
3級の試験は民法が中心でしたが、2級の試験では商法・会社法の問題も、民法と同程度出題され、実務で役立つ法律知識をより深く問われるようになります。
損害賠償や債権管理、企業活動を正しく行ううえで重要な関連法規にまつわる知識など、幅広い法律実務の知識を学ぶことが、2級合格の必要条件と言えるでしょう。
東京商工会議所が公表しているデータによると、2023年度の受験者の業種および職種の上位5位は、それぞれ以下の通りです。
【業種別】
【職種別】
業種を見ると、最も多い建設業でも20%を切っており、他の上位の業種と見比べても特定の業種への偏りはないことがわかります。
また職種別にみると事務、総務・人事、法務などバックオフィス系の職種が総合的には多いものの、2番目に多い職種は営業・販売部門です。
上記のデータからビジネス実務法務検定試験®2級は、業種・職種を問わず管理職の方、もしくは管理職を目指す方が実務を全うするにあたって必要な法律スキルを養うために受験していることがうかがえます。
ビジネス実務法務検定試験®2級に最短で合格するための効率的な学習方法を、3つのポイントにわけて解説します。
2級合格を目指している方は、ぜひ参考にしてください。
ビジネス実務法務検定試験®2級合格において最重要科目は、民法と商法・会社法です。
両科目で全体の比重の約50%を占めるため、高得点を取れれば一気に合格が近づきます。
逆に配点の低い科目での正解率が高くとも、民法と商法・会社法を苦手なまま放置してしまっては、合格が遠のくといえるでしょう。
民法や商法・会社法は3級の受験においても欠かせない科目ですが、2級で問われる内容はより広く、深く踏み込んだ内容です。
2級合格のレベルに合わせ最低でも70点以上、可能な限りそこにアドバンデージを乗せられる水準までインプット・アウトプットを繰り返すことが求められます。
まずは民法、商法、会社法を重点攻略しましょう。
ビジネス実務法務検定試験®2級の最短合格の鍵は、学習計画です。
試験合格には60〜100時間の学習が必要と言われますが、当然ながら漫然とこの時間勉強すれば必ず合格するというわけではありません。
上記の学習時間を目安に、どの学習にどのくらいの時間を割くのか、試験当日までにどの位の水準の実力をつければよいのかを逆算し、学習計画を立てましょう。
自分の現在の各分野の知識レベルや過去問の正解率などから、必要な学習時間の目安・重点学習ポイントを分析し、合格レベルに持っていけるよう明確な計画を立てることが重要なのです。
試験は1年に2回実施されるため、無理のない学習スケジュールをこなした後の試験日を選択することをおすすめします。
忙しい日々の中学習時間を確保するには、スキマ時間の活用が何よりも重要です。
学習時間の目安の60〜100時間は、他の資格試験と比較して特に大きい数字ではありません。
しかし、仕事などで忙しいなか、まとまった学習時間を確保するのは簡単ではありません。
そこで、通勤時間や休憩時間、寝る前の少しの時間といったスキマ時間を有効活用することが、対策として挙げられます。
1回のスキマ時間は5〜10分程度であったとしても、積み重ねていけば試験合格に必要な学習量をこなすことは十分に可能です。
もちろん、スキマ時間で十分効果が得られるように、学習方法を工夫することは欠かせません。
ビジネス実務法務検定試験®でなかなか合格点に達することができない場合は、どうすれば良いのでしょうか。
ビジネス実務法務検定試験®においても他の資格試験と同様、最低限覚えておくべき知識を身につけておかなければいけません。
ただし、実際の試験においては、合格者全員が、全ての選択肢の正誤を正しく判断できていたわけではありません。
なかには一定の知識を前提に、正解を導き出せる問題もあります。
また、試験はIBT方式・CBT方式のため、オンライン上で問題を解くことに慣れることも大切です。
ビジネス実務法務検定の問題では、組み合わせ問題が出題されます。
組み合わせ問題とは、ア~オで問題文が与えられており、その中で正解の選択肢(または誤りの肢)の組み合わせを選ぶ問題です。
組合せ問題の選択肢の選び方を、2級で出題されている5肢択一式の問題を例に確認していきましょう。
5肢択一式の組合せ問題は、5肢全てについて正誤がわかれば、当然、正解できます。
ただし、実際の試験では、知らない知識やあいまいな知識も出題されるでしょう。
例えば、正しいものを選ぶ選択肢が上記の組合せの場合で、「ウ」が正しいことはわかっているとします。
さらに、「ア」も正しいとわかれば1が正解になり、「ア」ではなく「イ」が正しいと分かれば3が正解です。
「ア」が誤りと分かっている場合も、3が正解になります。
このように、組合せ問題は、選択肢の全ての正誤がわからなくとも正解できる場合があります。
明らかに正しい選択肢、または誤っている選択肢を複数見つけて、容易に正解できるとわかれば、難しそうな問題でも、あわてずに正解を導き出せるようになります。
また、組合せ問題の中には、以下のような形式の問題もあります。
ア~オの記述のうち、その内容が適切なものを〇、適切でないものを✖とした場合の組み合わせを1~5の中から1つだけ選びなさい。
上記形式の問題も、ア〜オの全ての選択肢について、正誤が判断できなくても正解を解答できます。
正誤が明確にわかるものから判断して、不適切な選択肢から消していくという方法も手段の1つです。
例えば、エが〇とわかれば、4と5は消す。ウが✖とわかれば2が正解となります。
これまでのマークシート式の試験では、問題の余白にメモができましたが、2021年から実施されているIBT試験では、メモが禁止されています。
例えば、上記の組み合わせ問題の場合、各選択肢に1番目は×、2番目は▲、3番目は○・・というように印をつけることができません。
したがって、組み合わせ問題では各選択肢の正誤を記憶して、メモを取らずに問題を解く訓練が必要です。訓練するには、慣れるしかありません。
慣れるためにおすすめしたい訓練法は、オンライン上で問題演習ができる教材を使うことです。
これまでメモを取りながら問題を解かれていた方は、慣れるまで問題文を数回読みかえさなければならない可能性もあります。
はじめは時間がかかるかもしれませんが、繰り返し解きながら慣れていきましょう。
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さらに、問題演習はすべてオンライン上でできますので、IBT(CBT)試験の練習に最適です。
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これからビジネス実務法務検定試験®の勉強を始める方はぜひお試しください。
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ビジネス実務法務検定試験®2級試験の合格のための勉強時間や難易度について解説しました。
ビジネス実務法務検定試験®2級試験は容易に合格できる試験ではありませんが、着実に学習を積み重ねれば初学者からでも十分合格が狙えます。
資格の活用の幅も広いため、興味のある方はぜひ挑戦してみてください。
スタディングではビジネス実務法務検定試験®2級試験を徹底研究し、スキマ時間で学習を積み重ねられるよう教材を作成しています。
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