ビジネス実務法務検定試験®2級の難易度・合格率・受験者データ・勉強方法

さまざまな業種の管理職をメイン対象とするビジネス実務法務検定2級。2級の合格率は3級と比べ厳しいのが実情です。今回は、ビジネス実務法務検定試験®2級の難易度と合格率をお伝えするとともに、受験者データ並びに押さえておきたい勉強ポイントをご紹介します。

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ビジネス実務法務検定試験®の受験を考えています。3級を飛び越えて2級から受験できるようなのですが、2級はどの程度の難易度なのでしょうか?
2級の合格率は約40%といわれていますが、実施される回により10%台や20%台の場合もあります。
ここでは、ビジネス実務法務検定試験®の難易度と勉強もポイントを探っていきたいと思います

ビジネス実務法務検定試験®2級の合格率と難易度

2022年度試験の合格率は「51.6%」

ビジネス実務法務検定試験®2級は、これまで合格率約40%台を推移してきましたが、2022年度試験の合格率は「51.6%」と高くなっています。ただ、これまでも合格率は、上がったり下がったりを繰り返しており、必ずしも一定ではありません(2017年の第41回試験では16.7%まで低下したこともあります)。したがって、合格率は、40~60%台で安定するとは限りません。問題内容によっては、合格率が一気に落ちこむ可能性を秘めています。

2級のレベルは?

上級資格の2級だけに、法律に対するより深い理解度と、実務に支障のない応用スキルが求められます。損害賠償や債権管理、企業活動を正しく行ううえで重要な関連法規にまつわる知識など、幅広い法律実務の知識を学ぶことが、2級合格の必要条件と言えるでしょう。

ちなみに3級試験の合格率は、平均60%~70%です。2級試験の合格率となるとこれの半分くらいに落ちこみます。基礎レベルと応用・実務レベルでの違いはもちろん、試験問題の難解度も、2級と3級ではまったく異なります。3級と同じ学習態度や時間で臨むとしっぺ返しを食らう可能性が非常に高いため、2級試験ではまた新たな学習方法・学習スケジュールで臨んでください。


受験者データから見る2級試験の難易度

ビジネス実務法務検定2級試験では、どんな職業の方が受験者に多いのでしょうか?主な業種をピックアップしてみます。

  • 金融・保険業:16.0%
  • 製造業:13.7%
  • 建設業:13.5%
  • サービス業:12.8%
  • 運輸・通信業:8.8%
  • 卸売業:5.7%
  • 大学生:4.9%

特に特定の業種に隔たることなく、幅広い業種に受験者が散らばっていることが分かるでしょう。

同試験を主催する商工会議所のホームページによると、2級試験の受験対象は社会人全般および学生としながらも、特に管理職の方におすすめ、としています。現在管理職に就いている方や、管理職候補の方が実務をまっとうするうえでふさわしい資格だけに、高度な法律スキルが求められるでしょう。


ビジネス実務法務検定試験®2級の勉強方法は?

独学や通信講座、スクールなど、勉強方法はさまざまです。いずれにしてもビジネス実務法務検定試験®2級に合格するには効率的で質の高い学習が望まれます。

70点を目指す勉強

ビジネス実務法務検定試験®2級の合格基準は決まっており、100点満点中70点を取れば合格です。そのため、無理をして100点満点を目指す必要はありません。傾向と対策をしっかりと立て、出題頻度の高い問題は特に重視して繰り返し演習問題に取り組めば、大切なポイントを押さえつつ、理解度も深まっていくでしょう。

また、働きながら受験勉強に励む方が多いと思いますので、時間をうまく捻出して効率良く学習してください。インターネットなどを利用できる通信講座だと、スマホを見ながら通勤途中でも復習や用語の暗記に取り組めます。

2級試験において、もっとも重視すべきは民法と商法・会社法です。100点のうち、およそ35点~50点が民法、商法・会社法の分野に関わる問題です。インプットにしろ、アウトプットにしろ、民法、商法・会社法は特に力を入れて学習に取り組んでください。

【2級の出題構成の目安(100点満点中)】
第1位:商法・会社法(約15~20点)
第2位:民法(約20~30点)
第3位:知的財産法(約15点)
第4位:倒産処理法、独占禁止法・民事訴訟法その他

このように2級は、商法・会社法と民法で約3~4割を占めます。
難易度についても2級では、3級と比べ同じ分野でも、より高度な知識と解答力が求められます。また、試験の範囲も幅広い範囲からコンスタントに出題される傾向にあります。

とはいえ、100点満点でなくとも70点以上をとれば合格なので、出題比率の高い会社法と民法を中心に学習して、他の科目はあまり踏み込みすぎないようにして効率的に合格点を確保していきましょう。

必要な学習時間は?

2級試験合格に必要な勉強時間は、最低でも60時間は確保しておきたいところ。人によっては、100時間以上必要という考えもあり、自身の理解度や予備知識の程度、または試験までの日程などを考慮したうえで、適切な勉強時間を確保しましょう。

なお、ビジネス実務法務検定試験®2級は、1年のうち、2期間実施されます。そのため、自分のなかでベストと思えるタイミングを見計らって、スケジュールを調整してください。



ビジネス実務法務検定試験® 問題の解き方とIBT試験対策

ビジネス実務法務検定試験®でなかなか合格点に達することができません。得点力をアップさせる方法はないでしょうか。
ビジネス実務法務検定試験®においても他の資格試験と同様、最低限覚えておくべき知識を身につけておくことが必要です。覚えるべきことを覚えることなく合格することは困難です。ただし、実際の試験においては、合格者といえども、全ての肢について正誤をただしく判断できていたわけではありません。中には一定の知識を前提に正解を導き出すことができる問題もあります。また、今後は、IBT試験(インタネット経由での試験)に慣れておく必要があるでしょう。


問題の解き方

■組合せ問題

組み合わせ問題とは、ア~オで問題文が与えられており、その中で正解の肢(または誤りの肢)の組み合わせを選ぶ問題です。

1.アウ  2.アエ  3.イウ 4.イエ 5.ウエ

「組合せ問題」の選択肢の選び方について、2級で出題されている5肢択一式の問題を例に確認しておきたいと思います。

5肢択一式の「組合せ問題」の場合、5肢全てについて正誤がわかれば、当然、正解することができます。ただ、実際の試験では、知らない知識やあいまいな知識が出題されてしまったということもあると思います。
例えば、正しいものを選ぶ選択肢が以下のような「組合せ」である場合で、「ウ」が正しいことはわかっているとします。

この場合1か3から正答を選ぶことになります。

1.アウ
2.アエ
3.イウ
4.イエ
5.ウエ

さらに、「ア」も正しいとわかれば1が正解になり、「ア」ではなく「イ」が正しいと分かれば3が正解になります。「ア」が誤りと分かっている場合も3が正解になります。

このように、
・「組合せ問題」の場合、選択肢の全ての正誤がわからなくとも正解できる場合があり
明らかに正しい肢又は誤っている肢を複数見つけることで、容易に正解できることが分かると、
一見難しいと思われる問題でも、あわてずに正解を導き出せるようになります。

また、組合せ問題の中には、以下のような形式の問題もあります。

ア~オの記述のうち、その内容が適切なものを〇、適切でないものを✖とした場合の組み合わせを1~5の中から1つだけ選びなさい。

1.ア-〇 イ-〇 ウ-〇 エ-〇 オ-✖
2.ア-〇 イ-〇 ウ-✖  エ-〇 オ-〇
3.ア-〇 イ-✖  ウ-〇 エ-〇 オ-〇
4.ア-✖ イ-〇  ウ-〇 エ-✖  オ-✖
5.ア-✖ イ-✖  ウ-✖  エ-✖  オ-✖

この形式の問題も、ア~オの全ての肢について正誤が判断できなくても正解を出すことが可能です。

正誤が明確にわかるものから判断して、不適切な選択肢から消していくという方法もあります。
例えば、エが〇とわかれば、4と5は消す。ウが✖とわかれば2が正解となります。


IBT試験対策

従来の紙媒体(マークシート形式)の試験では、問題の余白にメモをすることができましたが、2021年から実施されている「IBT試験」では、メモを取ることが禁止されています。

これにより、例えば、上記の組み合わせ問題の場合、各選択肢に1番目は×、2番目は▲、3番目は○・・というように印をつけることができなくなったのです。

したがって、組み合わせ問題では各選択肢の○×を「記憶」したりするなど、メモを取らないで問題を解く訓練が必要になったと言えます。

では、どう訓練したらいいのでしょうか。

これは「慣れる」しかありません。

慣れるためにおすすめしたい訓練法は、オンライン上で問題演習ができる教材を使うことです。

これまでメモを取りながら問題を解かれていた方は、慣れるまで問題文を数回読みかえさなければならない可能性もあり、はじめは時間がかかるかもしれませんが、繰り返し解きながら慣れて行きましょう。


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