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マンション管理士試験の受験を考えています。この資格の難易度や将来性を知りたいです。 |
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マンション管理士試験の合格率は約7~9%です。今回は、受験者データをもとに、合格率や難易度、将来性などを探ってみます。 |
「公益財団法人 マンション管理センター」の発表によれば、平成30年度マンション管理士試験を受験した人は12,389名。そのうち975名の方が合格を果たしています。
受験者の各種データは次の通りです。
受験者数12,389名のうち、男性は10,791名、女性が1,598名でした。なお、合格者は975名中、男性が856名・女性119名でした。
40~50代で、全体の50.0%を占めています。60代以降も20%以上占めており、年齢が高くなっても受験者数に落ちこみが見られないのが特徴です。
近年の受験者数と合格者数、および合格率と合格基準点の推移を下記の表にまとめます。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格点 |
平成26年度 | 14,937人 | 1,260人 | 8.4% | 36点 |
平成27年度 | 14,092人 | 1,158人 | 8.2% | 38点 |
平成28年度 | 13,737人 | 1,101人 | 8.0% | 35点 |
平成29年度 | 13,037人 | 1,168人 | 9.0% | 36点 |
平成30年度 | 12,389人 | 975人 | 7.9% | 38点 |
マンション管理士の試験は平成13年からはじまり、平成30年で18回目を数えます。近年は、受験者が減少傾向にあり、平成30年度の受験者数も、前年度と比べ、648名ほど少ない結果でした。
初回当時の勢いと比べ、受験者数に陰りが見られるものの、マンションやオフィスビルの建築数は都内を中心に増加傾向にあります。マンション需要に対し、それを適切管理するマンション管理士の人手が足りなければ、業界は人材不足になる事態も想定されます。
平成30年度のマンション管理士試験の合格率は7.9%という結果です。マンション管理士はマンション設備や構造、法令などに関する高度な知識を求める国家資格だけに、難易度はやさしくないことがこの数字から分かるでしょう。
統計結果を見ても、マンション管理士の合格率は平均7~9%を推移し、合格を勝ち取ることは容易ではありません。多くの受験者が働きながらの試験勉強となるため、時間をうまく使い、効率よく勉強する工夫が望まれます。
また、この資格試験の合格点は、50点満点中34点~38点台となっています。相対評価の試験であるため、明確なボーダーラインというものは存在しませんが、近年の試験結果からは、全体の約7割である35点以上がおよその合格ラインと見られます。
受験者データを見れば分かる通り、マンション管理士試験の受験者は20代が比較的少なめで、40代・50代の層が全体の約5割を占めています。
その他の多くの国家資格では、20代が受験者層の中心を占める傾向にありますが、マンション管理士の場合、20代の受験者数はわずか10%未満。高い年齢層に関心を集めている点も見逃せません。
20代が少ない要因として、マンション管理という職務内容と無関係ではないかもしれません。マンション管理士は、建物の修繕計画や入居者相談、区分所有者間のトラブル仲介など、実務面のスキルが問われる職業です。
業務経験がなくても、社会人経験が豊富であれば問題を解決する提案力が期待できるかもしれません。とくに営業・コンサルタント業・建物メンテナンス関係の職業経験をお持ちの方は、実務で得た知識とスキルを活用できる場面は少なくないでしょう。
マンション管理士は、受験者の年齢層が高めの国家資格ですが、裏を返せば取得するのにタイミングや年齢は関係ない、とも言えます。60代からチャレンジする受験者も少なくなく、定年退職後や年金生活を送りながらでも活躍できるフィールドが用意されているのが、この資格のよさでもあります。
職務上、豊富な社会人経験も十分生かされますので、興味のある方は資格の取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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