最年少合格者は14歳。データベーススペシャリスト試験・受験者の年齢層って?

IPA(情報処理推進機構)が実施する「情報処理技術者試験」のなかでも難関とされる「高度試験」にあたる区分のひとつ、データベーススペシャリスト試験。データベースについての高度な知識とスキルを認定する、IT資格試験のなかでも難易度が高い試験として知られている一方で、特に受験資格や年齢制限が設けられておらず、誰でも受験可能な試験でもあります。

合格者の最年少記録は14歳で、その合格はIPAからプレスリリースでも大々的にアナウンスされました。

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目次 Contents

最年少合格者は14歳。データベーススペシャリスト試験・受験者の年齢層って?


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難関試験とされるデータベーススペシャリスト試験って?

データベーススペシャリスト試験とはIPAが実施する国家試験「情報処理技術者試験」のひとつで、試験の対象者は情報システムの企画や開発、運用や保守といった管理を行なう技術者です。

試験の難易度と合格率について、次の項目に沿って解説します。

  • 情報処理技術者試験でも特に難しいスキルレベル4に位置する試験
  • 合格率は約17%。実務経験者でも苦戦する難関


情報処理技術者試験でもとくに難しいスキルレベル4に位置する試験

データベーススペシャリスト試験の難易度は、情報処理技術者試験でもっとも難しいCCSFレベル4に位置しています。

CCSFとは試験実施団体であるIPAが公表している「共通キャリア・スキルフレームワーク」という指標のことで、レベル4は最高ランクの難易度です。

データベーススペシャリスト試験の対象はデータベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す人で、試験ではデータベースの企画や要件定義、開発、運用、保守のための高度な専門知識や実践能力が問われます。

合格すればデータベースの専門知識と技能を有すると証明できる当試験は、情報処理技術者試験のなかでも高度試験に位置するとくに難しい試験といえるでしょう。


合格率は10%台。実務経験者でも苦戦する難関

データベーススペシャリスト試験の合格率は直近で約17%と低く、実務経験者でも苦戦するレベルの難易度といえるでしょう。

近年の試験の合格率と受験者数の推移は下表のとおりです。

年度 合格率 受験者数
2018年(平成30年) 13.9% 17,165名
2019年 (平成31年) 14.4% 16,831名
2020年(令和2年) 15.8% 9,468名
2021年(令和3年) 17.1% 10,648名
2022年(令和4年) 17.6% 12,399名

【参考】統計情報 平成21年度春期~(PDF:247 KB)|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

合格率は2018年から上昇傾向にあるものの、非常に難易度の高い試験であることがわかります。


14歳の中学生がデータベーススペシャリスト試験に合格?

難関試験であるデータベーススペシャリスト試験の最年少記録について、次のトピックに沿って解説します。

  • 令和4年度に合格者の最年少記録が更新された
  • 中学生の合格者は異例。高度な専門知識と論理的思考力が問われる


令和4年度に合格者の最年少記録が更新された

14歳の中学生が2022年度(令和4年度)秋期のデータベーススペシャリスト試験に合格し、試験の最年少記録が更新されました。

更新前の最年少記録は2016年度(平成28年度)春期に合格した当時15歳の高校生で、データベーススペシャリスト試験の最年少記録更新は6年ぶりです。


中学生の合格者は異例。高度な専門知識と論理的思考力が問われる

データベーススペシャリスト試験は、情報処理技術者試験のなかでも特に難しい高度試験に位置付けられており、14歳の中学生が合格したことは異例といえるでしょう。

データベーススペシャリスト試験で問われるのは高度な専門知識であり、プロフェッショナルとして業務を遂行し、作業指示や後進育成も可能な水準の知識レベルが求められます。

論理的思考力も必要で、試験では業務遂行にあたって直面しそうな事例を用いた長文問題を読解し、記述式で解答しなければなりません。

問われる内容が高度な上に読解力・論理的思考力も求められるため、中学生がデータベーススペシャリスト試験に合格するのは非常に難しいといえます。


10代の受験者もわずかながら存在するデータベーススペシャリスト試験

IPAが発表している統計情報によると、2023年度(令和5年度)の試験には10代の受験応募者が存在しており、年齢層ごとの応募者数は下表のとおりです。

年齢 応募者数
14歳 1人
15歳 0人
16歳 0人
17歳 2人
18歳 8人
19歳 28人

【参考】統計情報|年齢別一覧表(令和5年度)|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

18歳未満の受験応募者はごくわずかに含まれており、大学生や社会人と思われる18歳、19歳の若年層も見受けられます。


データベーススペシャリスト試験、受験者の平均年齢は?

データベーススペシャリスト試験の近年の受験者の平均年齢の推移は下表のとおりで、2022年度の平均は35.1歳でした。

年度 受験者平均年齢
2018年 (平成30年) 34.8歳
2019年 (平成31年) 35.3歳
2020年(令和2年) 35.3歳
2021年(令和3年) 35.0歳
2022年(令和4年) 35.1歳

【参考】統計情報|平均年齢(令和5年度)|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構


なお、2023年度(令和5年度)の受験応募者の年齢は14歳から75歳以上までで、幅広い年代の人が試験にチャレンジしていることがわかります。

【参考】統計情報|年齢別一覧表(令和5年度)|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構


最年少合格者を輩出した令和4年度の受験者数、合格者数は?

14歳の最年少合格者を輩出した2022年度(令和4年度)の試験データは下表のとおりで、受験者数は8,445人、合格者数は1,486人でした。

応募者数 12,399人
受験者数 8,445人
合格者数 1,486人
合格率 17.6%
合格者平均年齢 31.0歳

【参考】プレス発表 データベーススペシャリスト試験に14歳の中学生が合格、最年少記録を6年ぶりに更新

平均年齢の高さと合格率の低さを見ても、中学生である14歳の受験者が合格したのは異例だといえるでしょう。


データベーススペシャリスト試験、最高齢合格者は69歳

データベーススペシャリスト試験の最高齢合格者は69歳で、代表的な情報処理技術者試験の現在までの合格者最年少・最年長記録は下表のとおりです。

合格者最年少記録 合格者最年長記録
応用情報技術者試験 11歳 72歳
プロジェクトマネージャ試験 18歳 74歳
データベーススペシャリスト試験 14歳 69歳
エンベデッドシステムスペシャリスト試験 15歳 68歳
システム監査技術者試験 22歳 67歳

【参考】プレス発表 データベーススペシャリスト試験に14歳の中学生が合格、最年少記録を6年ぶりに更新


2022年度(令和4年度)の情報処理技術者試験では、データベーススペシャリスト試験の最年少記録が更新されただけでなく、応用情報技術者試験の最高齢合格者記録も72歳に更新されました。


年齢制限や受験資格の制限がない情報処理技術者試験

データベーススペシャリスト試験を含む情報処理技術者試験は、年齢制限や受験資格の制限が設けられていないため、何歳になっても挑戦できます。

情報処理技術者試験には以下の種類があり、いずれもIPAが主催する国家試験です。

  • ITパスポート試験
  • 情報セキュリティマネジメント試験
  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • ITストラテジスト試験
  • システムアーキテクト試験
  • プロジェクトマネージャ試験
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • データベーススペシャリスト試験
  • エンベデッドシステムスペシャリスト試験
  • ITサービスマネージャ試験
  • システム監査技術者試験

これまで述べた最年少・最高齢の事例からわかるように、情報処理技術者試験はスキルアップのために誰でもいつからでもチャレンジできる試験といえるでしょう。


まとめ

データベーススペシャリスト試験について、最年少合格者の事例を交えて受験者の平均年齢や合格率を解説しました。

最後に本記事のポイントをおさらいしましょう。

  • データベーススペシャリスト試験はCCSFレベル4に位置する難関試験で、合格率は近年13%~17%の間を推移している
  • 試験合格者の最年少記録は14歳で、2022年度(令和4年度)の秋期試験で更新された
  • データベーススペシャリスト試験の受験者の平均年齢は近年34~35歳を推移している
  • 2022年度(令和4年度)の試験は受験者8,445人中1,486人が合格しており、合格率は17.6%だった
  • データベーススペシャリストの受験には年齢制限がなく何歳でも挑戦できる

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