
データベーススペシャリスト試験を主催するIPA(情報処理推進機構)は、令和8年度(2026年度)からデータベーススペシャリスト試験を含む高度情報技術者試験および、下位試験の応用情報技術者試験でCBT方式を導入することを発表しています。
これに伴い、従来の「午前試験」「午後試験」は、それぞれ「科目A試験」「科目B試験」という名称に変更されます。
データベーススペシャリスト試験の科目B-1・科目B-2では、CBT方式によるPC画面上での記述・入力を行います。
学習をより効果的に進めるためには、CBTの試験環境や解答画面の仕様をイメージしながら繰り返し練習するのがおすすめです。
ここでは、データベーススペシャリスト試験のCBT解答画面の構成や特徴について解説します。
CBTを意識した学習のメリットやコツ、注意点なども詳しく解説しますので、データベーススペシャリスト試験の受験を検討している方はぜひ参考にしてください。
DBの解答方式は試験ごとに異なる
はじめに、データベーススペシャリスト試験のCBTでの解答形式について解説します。
データベーススペシャリスト試験は、試験区分(科目)ごとに画面上の解答形式が異なるのが特徴です。
CBT移行に伴う変更点も解説しますので、これから試験対策を始める方はぜひ参考にしてください。
DBは4つのパートで構成されている
まずは、データベーススペシャリスト試験の構成を理解しておきましょう。
データベーススペシャリスト試験は、科目A-1・科目A-2・科目B-1・科目B-2の4つで構成されています。
科目A-1試験
| 出題範囲 | テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の3分野 |
| 試験時間 | 50分 |
| 出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) |
| 出題数 | 30問 |
| 解答数 | 30問 |
| 配点 | 100点満点 |
| 基準点 | 60点 |
| 免除制度 | あり |
科目A-2試験
| 出題範囲 | コンピュータ構成要素、システム構成要素、データベース、セキュリティ、システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術の6分野 |
| 試験時間 | 40分 |
| 出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) |
| 出題数 | 25問 |
| 解答数 | 25問 |
| 配点 | 100点満点 |
| 基準点 | 60点 |
| 免除制度 | なし |
科目B-1試験
| 出題範囲 | 1.データベースシステムの企画・要件定義・開発に関すること 2.データベースシステムの運用・保守に関すること 3.データベース技術に関すること |
| 試験時間 | 90分 |
| 出題形式 | 記述式 |
| 出題数 | 3問 |
| 解答数 | 2問 |
| 配点 | 100点満点 |
| 基準点 | 60点 |
| 免除制度 | なし |
科目B-2試験
| 出題範囲 | 1.データベースシステムの企画・要件定義・開発に関すること 2.データベースシステムの運用・保守に関すること 3.データベース技術に関すること |
| 試験時間 | 120分 |
| 出題形式 | 記述式 |
| 出題数 | 2問 |
| 解答数 | 1問 |
| 配点 | 100点満点 |
| 基準点 | 60点 |
| 免除制度 | なし |
解答画面の構成・特徴
科目A-1試験・科目A-2試験では、四肢択一の多肢選択式問題が出題され、画面上の選択肢(ラジオボタンなど)をマウスでクリックして解答すると予想されます。
一方、科目B-1試験・科目B-2試験は記述式となるため、手書きではなく、キーボードを使ってテキストを入力する形式になります。また、ER図やテーブル定義の穴埋めなど、図表に関わる設問では、画面上のドラッグ&ドロップやドロップダウンリストによる選択など、CBT特有の操作が用意されていると予想されます。
CBTの操作感・過去問を体験する方法
DBの科目B試験は記述量が多く、CBT移行後は「PC画面で長文を読み、キーボードで素早くタイピングする」対策が不可欠です。
過去問を解く際は、PDF等で問題を表示しながら、メモ帳やテキストエディタを使って実際にタイピングして解答を打ち込む練習をするのがおすすめです。
スタディングデータベーススペシャリスト講座では、動画講義から問題演習まで、スマホやパソコンで完結できます。特にパソコンでの演習は、実際の試験環境に近い形で練習できるため、CBT方式への対策としても効果的です。
DBの学習でCBTの解答環境を意識するメリット
データベーススペシャリスト試験のCBT解答環境(画面上での演習)を意識して学習することで、合格の可能性をより高められます。
特に得られるメリットは以下の3つです。
- タイピングスピードと時間配分の感覚がつかめる
- 論理的に伝わる「構成力」を磨ける
- 試験本番の状況を疑似体験できる
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
記述スピードと時間配分の感覚がつかめる
1つ目のメリットは、PC上でのタイピングスピードと時間配分の感覚を身につけられることです。
データベーススペシャリスト試験は、科目A-1・科目A-2・科目B-1・科目B-2の4つの試験で構成されています。
特に科目B-1試験・科目B-2試験は記述式のため、問題形式に慣れていないと限られた時間内にすべての問題を解ききることが難しくなるでしょう。
手書きと違い、タイピングの速度や誤字の修正スピードがそのまま試験時間に直結します。
普段からPCの画面上で過去問を解き、キーボードで解答を入力する練習を重ねることで、「一問あたりにどれくらい時間がかかるか」「自分の入力スピードで間に合うか」という実戦的な時間感覚を養えます。
論理的に伝わる「構成力」を磨ける
2つ目のメリットは、論理的に伝わる解答を作成するために不可欠な「構成力」を磨けることです。
従来のペーパー試験では、一度書いた文字を消しゴムで消して書き直すのに大きなタイムロスが発生していました。
しかしCBTでは、「コピー&ペースト」や「バックスペースでの一括削除・挿入」が自在にできるため、文章の推敲が圧倒的にラクになります。
この特性を活かし、まずは思いついた要素を打ち込み、それを制限文字数に合わせて並び替えたり、不要な言葉を削ったりして「結論 → 理由」の論理的で伝わりやすい構成へ瞬時にブラッシュアップするスキルが身につきます。
試験本番の状況を疑似体験できる
3つ目のメリットは、試試験本番のCBT会場の雰囲気を事前に疑似体験できることです。
自宅のPC環境であっても、「画面に表示された問題文から必要な情報を視線で追う」「要点をメモしながら、画面に入力する」というスタイルを徹底することで、当日の視線移動や操作のイメージが具体化します。
「PCでの受験なんて普段仕事でやってるから大丈夫」と思いがちですが、制限時間内の緊張感の中で高度なDB設計の問題を画面上で処理するのは独特の疲労感があります。
事前にこの環境に慣れておくことで、本番当日も落ち着いてシステムを操作できます。
CBT画面で解答する際のコツ・注意点
ここでは、データベーススペシャリスト試験のCBT画面で解答を入力・選択する際のコツや注意点を解説します。
試験本番で安定して得点につなげるためにも、これから紹介するポイントを押さえておきましょう。
設問の意図に沿った記述を意識する
1つ目のポイントは、設問の意図に沿った記述を心がけることです。これはCBTになっても変わりません。
画面上で文字を入力する際、ついつい手が動くままに長く書いてしまいがちですが、内容が的外れであればいくらタイピングしても得点になりません。
問題文を丁寧に読み、「何を問われているのか」「どの視点で答えるべきか」を明確にすることが重要です。
特に科目B試験では、情報を整理して簡潔かつ論理的に表現する力が求められます。
記述する際は「結論 → 理由 → 具体例・補足」の順番を意識することで、読み手に伝わりやすく、説得力のある解答になります。
図や表はシンプルにして読みやすくする
2つ目のポイントは、図や表はシンプルで見やすくすることです。
科目B-2試験では、ER図・フローチャート・テーブル定義図などの図や表を使って解答する問題が出題されます。
情報を詰め込みすぎて複雑な図になると、採点者に意図が伝わりにくくなり減点の原因となる可能性があります。
図や表を作成する際は、下記の点に注意しましょう。
- 要素を絞り、過不足のない内容にする
- 文字や図形を整えて、丁寧に記述する
- 矢印や接続線の向き・関係が明確になるように工夫する
- 必要に応じて簡単な注釈を添える
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最後に本記事のポイントをおさらいしましょう。
- データベーススペシャリスト試験の問題・解答用紙は、IPAのサイトで入手できる
- PC画面で演習を行うことで、タイピングスピードと時間配分の感覚がつかめるようになる
- 試験本番の画面操作を疑似体験でき、落ち着いて試験に臨めるようになるのもメリット
- 設問の意図に沿った記述を意識しつつ、図や表はわかりやすく書くことを意識する
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