データベースについての知識とスキルを認定するデータベーススペシャリスト試験は、IPA(情報処理推進機構)が実施する「情報処理技術者試験」でも特に難易度が高いとされる「高度試験」に位置する試験です。データベース管理者や、インフラ系エンジニアを目指すなら是非挑戦したい難関試験ですが、受験にあたっての申し込みはどのように行えばよいのでしょうか。
ここではデータベーススペシャリスト試験の申し込み方法について説明していきます。
そもそもデータベーススペシャリスト試験(DB)とは?
データベーススペシャリスト試験とは、IPA(情報処理推進機構)が実施している「情報処理技術者試験」のひとつです。
「高度試験(レベル4)」に分類される国家試験で、データベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す人に最適な試験といえます。
試験は年に1回、秋期(例年10月の第2日曜日)に開催。2つの多岐選択式と2つの記述式試験で構成されています。
ビッグデータやAIに関連する高難度の分野を体系的に学ぶことができますが、合格にはかなりの学習時間が必要です。
しかし、一度合格すれば面倒な更新制度もなく、取得することで他の国家試験の科目が一部免除されます。
実力の証明や年収アップを目指すデータベースエンジニアにとって、ぜひとも合格しておきたい試験です。
データベーススペシャリスト試験はどこで申し込める?
データベーススペシャリスト試験を受験するにあたっての申し込み方法の確認をしておきましょう。
データベーススペシャリスト試験の申し込み方法は、インターネット受付です。
コンピュータを使用したCBT方式ではなく、筆記方式の試験ですが、オンラインでの申し込みが可能です。
受付期間内であれば24時間いつでも申し込むことができます。
CBT方式ではないが、オンラインで申し込み可能
データベーススペシャリスト試験は、CBT-Solutionsの受験者専用サイトから申し込みができます。
初めての申し込みの際は、「利用者ID新規作成」よりマイページアカウントの作成が必要です。
アカウント作成時には、メールアドレスや個人情報の登録をします。
作成したIDとパスワードは、他の試験区分の受験申し込みや合格証明書の交付申請にも使用します。
そのため、登録した情報は忘れないように保存しておきましょう。
試験の申し込み受付期間になると、CBT-Solutionsの受験者専用サイトで申し込み用ページにアクセスできるようになります。
ページの案内に従って申し込みに必要な情報を登録した後、受験手数料の支払いを済ませます。
申し込み完了が確認できたら、試験日の月初あたりに受験票が発送されます。
記載内容に誤りがないか確認してください(受験票が届かない場合は専用サイトから問い合わせましょう)。
問題がなければ、あとは当日に向けて学習を進めるだけです。
データベーススペシャリスト試験の申し込み期間は?
データベーススペシャリスト試験の申し込み期間について重要なポイントを解説します。
試験の申し込み受付期間は例年7月~8月。
1年に1回の試験のため、申し込みを忘れてしまったり、誤った内容で申し込んだりすると、翌年まで受験することができません。
申し込み期間の詳細や注意点について見ていきましょう。
- 例年7月から8月の時期に申し込み受付期間が設けられる
- 情報処理技術者試験の他の区分と混同しないように注意
- 申し込み期限を忘れずに
例年7月から8月の時期に申し込み受付期間が設けられる
データベーススペシャリスト試験は、毎年秋期に開催される試験です。
例年、試験の実施は10月の第二日曜日におこなわれています。
申し込み受付期間については、例年7月上旬から8月初めごろです。
令和5年の申し込み受付期間は「2023年7月7日(金)10:00〜2023年7月26日(水)17:00」でした。
期間が20日ほどしかないため、期間を逃さないように注意しましょう。
試験の受験申し込みに関する最新情報は6月ごろに更新されることが多いので、忘れずにチェックしてください。
情報処理技術者試験の他の区分と混同しないように注意
データベーススペシャリスト試験を申し込む際、情報処理技術者試験の他の区分の試験と間違えないように注意をしましょう。
似たような名前の試験も多く、混合しがちです。
正しい申し込みができていないと、せっかく学習を進めた試験を受けることができません。
データベーススペシャリスト試験は1年に1回しか開催されないため、次のチャンスは1年先となってしまいます。
受験料を無駄にしないためにも、試験の申し込みを行う際には、受験しようとしているのが秋期試験の「データベーススペシャリスト試験(DB)」であることを今一度確認しましょう。
申し込み期限を忘れずに
データベーススペシャリスト試験は、年に1回しか実施されない難関試験。
くれぐれも申し込み期限を忘れてしまうことがないよう注意しましょう。
せっかく試験のために学習を進めていても、その年の試験を逃してしまうのはもったいないです。
不注意で申し込み期限を過ぎてしまうことだけは絶対に避けましょう。
申し込み期限を逃してしまうことが不安な人は、IPAのメールニュースを活用することをおすすめします。
メールニュースの登録をすることで、試験の受付開始などの最新情報を配信メールで確認することができます。
解除も簡単にできるため、受験を検討している人はぜひ登録して、定期的にチェックするようにしましょう。
データベーススペシャリスト試験の申し込み方法を簡単解説
データベーススペシャリスト試験の具体的な申し込み方法を簡単に解説します。
申し込みに必要な手順は大きく分けて2つです。
まずは利用者ID、マイページアカウントの作成。
次に、申し込み期間になったら受験者専用サイトから申し込みをします。
申し込みはオンラインで簡単に進めることができるので、早めに手続きをしておきましょう。
それぞれの手順について詳しく解説します。
- まずは利用者ID、マイページアカウントの作成
- 申し込み期間の日程のうちに受験者専用サイトから申し込み
まずは利用者ID、マイページアカウントの作成
初めての申し込みの際は、利用者ID、マイページアカウントの作成が必要です。
まず、受験者用マイページURLから「初めての方」タブを選択します。
個人情報保護に関する基本方針を確認したら、ページ下部の「同意する」をチェック。
「必ずお読みください」と「利用者IDの登録について」の内容を確認して「同意する」をチェックしたら、メールアドレスを入力して登録します。
完了すると登録メールアドレスへアカウント情報登録用URLが送信されます。
届いたURLからページにアクセスし、利用者IDとパスワード、氏名などの必要情報を入力し登録を進めましょう。
確認画面にて入力情報の確認をし、「登録する」をクリックしたら作成完了です。
登録したメールアドレス宛に利用者IDとログインIDが記載されたメールが届きます。
登録したパスワードは忘れないように大切に保管してください。
申し込み期間の日程のうちに受験者専用サイトから申し込み
申し込み期間になったら、マイページの申込メニューより試験の申し込みをします。
なお、受験時の特別措置対応を希望する人は、申し込む前に特別措置申請をする必要があるので注意しましょう。
マイページにログインしたら、左メニューの「応用情報技術者試験(AP)及び高度試験」をクリックします。
試験名、申込期間、試験日などを確認して、間違いがなければ「お申し込み」をクリック。
案内を確認して同意したら、内容の入力に進みます。
試験区分の選択・住所の入力・メールアドレスの入力をします。
登録情報の確認をし、誤りがないことが確認できたら、受験手数料の支払いへ。
支払い方法はクレジットカード・コンビニ払い・銀行ATM(Pay-easy)払いの3種類から選択できます。
登録したメールアドレスに申込完了メールが届いたら、申し込みが完了です。
なお、変更期間内であれば、申し込み後でも試験区分や特別措置対応・アンケート・試験地の変更はできます。
支払いについて、コンビニ払い・銀行ATM(Pay-easy)の場合は、申し込み日を含めて3日以内に支払いを済ませなければなりません。
3日以内の期限を過ぎると申し込みが取り消されるためご注意ください。
受験料は7500円。午前I試験免除や特別措置の申請があれば忘れずに
データベーススペシャリスト試験を申し込む際に、気をつけるべきポイントを3つ紹介します。
受験料の支払いに関しては全受験者にとって共有の注意点です。
午前I試験免除や特別措置の申請については対象者にとって重要な内容なので、事前に確認しておきましょう。
- 受験手数料7500円(税込)は申し込み時に支払い
- 科目免除があれば「合格証書番号」か「午前I通過者番号」を入力
- 特別措置の申請がある場合
受験手数料7500円(税込)は申し込み時に支払い
受験手数料の7500円(税込)は申し込み時に支払います。
事前に準備をしておきましょう。
申し込み時の画面から、クレジットカード・コンビニ・銀行ATM(Pay-easy)から支払い方法の選択をして、選択した決済方法に基づき受験手数料の支払いをします。
「申込完了」をクリックすると、「確定確認」が表示されるので、内容に問題がないか確認をします。
「OK」を選択し、画面に「下記の内容でお申し込みを受け付けました。」と表示されたら試験の申し込みは完了です。
クレジットカードでの支払いは、そのままカード情報を入力し決済をすることができます。
コンビニ・銀行ATM(Pay-easy)の支払い方法を選択した人は、申し込み日を含めて3日以内に支払いをしなければなりません。
支払い期限を過ぎると、申し込みは取り消しとなってしまうため注意が必要です。
詳しい支払い方法については、完了画面に表示されている「払込方法詳細」からも確認ができます。
その場で決済ができるクレジットカード払いが支払いの漏れがないためおすすめです。
科目免除があれば「合格証書番号」か「午前I通過者番号」を入力
午前I試験の科目免除対象者の場合は、申し込み時に必要な情報の入力が必要です。
「合格証書番号」か「午前I通過者番号」など、指定された情報を手元に用意しておきましょう。
免除申請がない場合は対象者であっても免除をうけることができないため注意が必要です。
一部免除者の受験票には免除対象となる時間区分に応じて「午前Ⅰ試験免除」、「午前Ⅱ試験免除」と印字されるため、受験票が届いたときに相違がないか確認をしておきましょう。
なお、当日の試験時、一部免除者は免除対象となる時間区分の受験はできません。
免除対象となる時間区分の終了後、答案回収が完了したタイミングで、試験室に入室ができます。
特別措置の申請がある場合
身体上の都合などで受験時の特別措置を希望する場合は、申し込み前の申請が必要です。
マイページの「応用情報技術者試験(AP)及び高度試験」から「特別措置申請(AP/高度/SC)」をクリックし、申請内容を登録。
事務局にて申請内容を確認後、申請結果がメールに送られてきます。
承認確認後に改めて試験申し込みを行うことで、特別措置試験の申し込みが完了します。
申請内容によっては、電話での確認が必要だったり、承認までに時間がかかったりすることもあるため、余裕を持って早めに申請をしましょう。
対象となるのは、肢体不自由、聴覚障害、視覚障害(点字受験を必要としない)、視覚障害(点字受験を必要とする: 試験区分はSCが対象)、骨折や妊娠中の方、補聴器を使用される方などです。
なお、特別措置の申請は通常の申し込み受付期間よりも早く締め切られるため、注意して確認するようにしましょう。
試験会場は受験票に記載される
データベーススペシャリスト試験は、全国に用意された試験地で受験ができます。
申し込み時に試験地を指定しますが、万が一申し込んだ試験地での受験が困難となってしまった場合に限り、変更期間内であれば変更が可能です。
また、当日の試験会場は、申し込み後に発行される受験票にてお知らせされます。
間違いがないように、受験票を受け取ったら必ず確認するようにしましょう。
データベーススペシャリスト試験では全国47都道府県の主要都市で試験が開催されます。
遠方や他県の試験会場に出向く必要がなく、少ない負担で受験できるのはありがたいポイントです。
まとめ
データベーススペシャリスト試験の申し込みについて解説しました。
- 年1回の開催なので申し込み期間を逃さないようにチェックする。
- 情報処理技術者試験の他の区分と混同しないように注意する。
- 受験手数料は申し込み時の支払いのため事前に用意する。
- 科目免除がある場合は申し込み時に必要な情報を手元に準備する。
- 特別措置の申請がある場合は申し込み前に申請が必要なため早めに済ませる。
データベーススペシャリスト試験は難易度が高く、学習のハードルも高いです。
しかし、合格すればデータベースエンジニアとしての実力の証明や年収アップにつながります。
今回解説した注意点も参考に、ぜひ挑戦してみてください。
データベーススペシャリスト試験の学習にはスタディングがおすすめです。無料体験講座も開催しているので、ぜひご覧ください。