データベーススペシャリスト試験の午前ってどんな問題? どう対策すればいい?

データベースについての知識とスキルを認定するデータベーススペシャリスト試験は、IPA(情報処理推進機構)が実施する「情報処理技術者試験」でも特に難易度が高いとされる「高度試験」に位置する難関試験だけあり、試験当日は「午前I試験」「午前II試験」「午後I試験」「午後II試験」あわせて300分にも及ぶ長丁場です。

ここでは、そのうち「午前I試験」「午前II試験」の出題や対策方法、免除の仕組みについて解説します。

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目次 Contents

データベーススペシャリスト試験の午前ってどんな問題? どう対策すればいい?


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データベーススペシャリスト試験の概要

データベーススペシャリスト試験は難易度が高く合格率が低いがゆえ、取得しているだけですごいと評価されることもある試験です。

実力の証明や年収アップを目指すデータベースエンジニアにとって、ぜひとも合格しておきたい試験といえるでしょう。

IPA(情報処理推進機構)が実施している「情報処理技術者試験」の中でも「高度試験」に分類される国家試験のひとつです。


データベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す人に最適な試験で、試験は年に1回、秋期(10月ごろ)に開催。

午前に行われる2つの多岐選択式試験と、午後に行われる2つの記述式試験で構成されています。

合格率は令和3年・4年度ともに約17%で、およそ6人に1人程度しか合格できない狭き門です。

難易度の高い試験のため合格にはかなりの学習時間が必要ですが、データベース全般についての高度な知識を体系的に学ぶことができます。


【解説】データベーススペシャリスト試験・午前の位置づけとは?

データベーススペシャリスト試験は、午前I試験・午前II試験・午後I試験・午後II試験の4試験構成で実施されます。

4試験それぞれ合否が判定され、全ての試験に合格することでデータベーススペシャリスト試験の合格となります。


午前I・II試験は4つの選択肢から1つの答えを選択する多岐選択式での出題。午後I・II試験は記述式の試験が行われます。

このうち午前I試験、午前II試験の出題傾向は、小問方式で基本的な知識を問われる内容です。

午前I試験は、高度試験共通のIT知識を問う問題で、同時実施される応用情報技術者試験から抜粋して出題。

午前II試験は、データベースについての高度な知識を問われる小問です。

午前I試験が高度試験としての全般的な高度IT知識、午前II試験がデータベーススペシャリストとしての前提となるデータベース専門知識をはかるものと言えるでしょう。


午前I試験のみ、一度合格すれば以降2年間は試験が免除される制度があります。

そのため、特に合格基準を満たしておきたい試験です。

午前試験は参考書と過去問を駆使して対策すれば、午後試験と比べて点数を取りやすいため、基本的な学習を怠らないようにしましょう。

それぞれについて以下で解説していきます。


午前I試験で出題される問題と対策

午前I試験の試験時間は9:30〜10:20の50分間です。

出題形式は四肢択一の多岐選択式で30問が出題されます。

午前I試験は、高度試験共通のIT知識を問う問題で、同時実施される応用情報技術者試験から抜粋して出題。

出題範囲はテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の全分野で、小問形式で出題されます。

配分はテクノロジ系が約60%、残りの40%はストラテジ系とマネジメント系からの出題です。

近年はセキュリティ関係の出題が増える傾向があるため、考慮しながら学習するとよいでしょう。


午前I試験の合格には60%以上、18問以上の正答が必要です。

なお、一度合格点を取ると、次回以降2年間は申請することで午前I試験の免除が適用されます。


午前I試験は高度試験に共通の出題範囲です。

そのため、データベーススペシャリスト試験のみならず、他の高度試験でも試験免除が適用されます。

高度試験の合格を目指す人なら、まずは午前I試験から勉強するのが対策の第一段階です。

過去問をしっかりと網羅することで対策可能なので、学習を進める際の参考にしてみてください。


午前II試験で出題される問題と対策

午前II試験の試験時間は10:50〜11:30の40分間で実施されます。

出題形式は四肢択一の多岐選択式、出題数は25問です。

午前II試験は、午前I試験の出題範囲のうち「コンピュータ構成要素」「システム構成要素」「データベース」「セキュリティ」「システム開発技術」「ソフトウェア開発技術」の6分野から出題。

午前I試験と範囲が重なりますが、分野に特化したより専門的な出題範囲から出題されるため、問われる内容の難易度は高くなります。

出題範囲の80%前後は「データベース」分野から出題され、その半数近くが過去出題の問題からの出題です。


小問試験ですが、まずはこの午前II試験について学習を終えてからでないと、記述式の午後試験に歯が立ちません。

基礎を固めるという意味でも、対策を怠らないようにしましょう。

SQLはもちろん、トランザクション処理や分散データベース、障害回復処理等についても、参考書を利用して体系的に知識を整理しておくことが大切です。

そして試験前になったら、過去問に再度目を通して、対策漏れがないようにチェックしましょう。


データベーススペシャリスト試験の午前免除とは?

データベーススペシャリスト試験では、午前I試験に限り合格することで次回以降2年間、午前I試験の免除措置が受けられます。

長期的な学習スパンで高度試験の合格を目指している人にとっては、午前免除をうまく活用することは大きなメリットにつながるため、押さえておきたいポイントです。

午前試験の免除制度について、詳細や注意点を詳しく解説します。


高度試験を受けるなら絶対に狙いたい午前免除

午前I試験で合格点を取ると次回以降2年間の午前I試験が免除されます。

そのため、免除が適用された実施回の高度試験は、午前II試験以降の試験から受験することが可能です。

午前免除の資格を得ているだけでも、その後の学習計画に余裕が生まれます。

くわえて、午前免除での受験の場合は試験の開始時刻も遅くなるため、長丁場の試験かつハードな午後試験に向けての集中力を温存できます。

午前免除を受けることのメリットは大きいため、午前I試験だけでも合格しておくことは次回以降のアドバンテージとなるでしょう。

2~3年かけて試験合格を目指す計画の場合、特に午前I試験は最初の受験で合格を目指したい試験です。


また、午前免除の制度はデータベーススペシャリスト試験だけでなく、他の高度試験にも適用されます。

複数の高度試験合格を目指す場合も、午前免除制度を活用すれば専門分野の学習に集中できます。

なお、午前免除については申し込みの際に別途申請が必要になるので、忘れないように注意してください。


免除を受けられるのは午前I試験だけ。午前II試験の免除はない

午前免除の対象は午前I試験のみで、午前II試験が免除されることはありません。

そのため、「午前II試験合格」「午前I試験不合格」と言った場合、次回試験での免除はないため注意が必要です。

また午前免除の申請をして試験を受験した場合、当日の試験時に免除対象となる時間区分の受験はできません。

免除対象となる時間区分の終了後、答案回収が完了したタイミングで、試験室に入室ができます。そのため、試験開始時刻を間違えないように注意しましょう。


一発合格を目指すことは大切ですが、仕事が忙しい場合や初学者の場合、数年での計画が現実的な場合もあります。

その場合は免除制度はぜひ活用したいと言えるでしょう。

免除制度をうまく活用するためにも午前試験の対策は必須です。

午前I試験だけであっても長丁場の試験時間を少しでも短縮できるのは、精神的な余裕につながります。


データベーススペシャリスト試験の午前対策はどうすればいい?

データベーススペシャリスト試験は出題範囲が広いため、なにから対策したらいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

ポイントを理解しないままやみくもに学習を続け、時間を浪費してしまうことは最も避けなければなりません。

効率的な学習の進め方や重要な内容をなど、午前試験の対策にはどのような工夫が必要なのかを順番に解説します。


まずは午前I試験を仕上げるのが大前提。過去問をフル活用して

データベース分野以外の知識も問われる午前I試験は、まず高度試験を受験する上での前提知識を問われています。

そのため、午前I試験対策は専門性の高いIT人材になるために欠かせない土台と言えるでしょう。

午前I試験の対策が仕上がっていれば、データベーススペシャリスト試験には不合格だったとしても、次回は午前免除を受けられる可能性が上がります。

高度試験で共通の出題であることから問題演習に使える過去問の数が比較的多く、取り組みやすいのも学習に有利なポイントです。


過去問学習では間違えることを恐れずに自分の知識の範囲で解くことが重要と言えます。

正解数を増やすだけでなく、間違えた部分をどれだけ理解し、知識として落とし込めるかを意識しましょう。

正解できなかった部分は何度も反復し、解説をよく読んで、しっかりと理解を深める姿勢が求められます。

出題範囲が広く、網羅しきれないと不安になってしまいますが、しっかりと対策することで合格は可能です。

基礎的な学習を怠らないようにしてください。


午後の問題に向けた知識を養う上でも、午前II試験対策は念入りに

午前II試験は、データベーススペシャリストに特化した出題範囲が多く、小問形式ながら非常に難しい試験です。

高難度ではありますが、記述式の午後試験を解答するにあたっての基礎固めという意味もありますので、午前II試験対策は念入りに行う必要があります。

また、選択式の午前II試験は、記述式でなかなか自習では正解なのか判断しにくい午後と比べて、明確に正解がわかる試験形式でもあります。

ここでしっかりと得点を取れるようにしておくことが、受験にあたっての自信にもつながるはずです。


まずは土台となる知識を身につけておくことで、応用的な問題への理解も深まり効率的に学習を進めやすくなります。

問題を解くことも大切ですが、まずは参考書を駆使してとにかく情報をインプットすることに専念しましょう。

インプットがある程度完了したら、過去問も利用して問題を解きます。

間違えた部分は解説をよく読んで、しっかりと理解を深めることが大切です。


まとめ

データベーススペシャリスト試験の午前対策について解説しました。

  • 午前I試験が高度試験としての全般的な高度IT知識、午前II試験がデータベース専門知識をはかるもの。
  • 午前I試験で合格点を取ると次回以降2年間の午前I試験で免除を受けることができる・免除を受けられるのは午前I試験だけで午前II試験の免除はない。
  • 過去問をフル活用して午前I試験対策は万全にしておく。
  • 午後の問題に向けた知識を養う上でも、午前II試験対策は念入りにする。

データベーススペシャリスト試験の午前試験は小問形式ですが出題範囲が広く、どれだけ網羅できるかが鍵です。

午後試験合格のための基礎固めにもなる上、午前I試験については免除制度も活用できます。

そのため、最初のうちは時間を割いてでも集中的に取り組みたい分野と言えるでしょう。

今回解説した内容を参考に、午前試験対策を進めてみてください。

どのような流れで学習を進めるのか悩んだら、通信講座で勉強を進めるのも良いでしょう。データベーススペシャリスト試験の学習にはスタディングがおすすめです。無料体験講座もありますので、ぜひご覧ください。

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