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データベーススペシャリスト試験の午後対策はどうする? 問題の選び方は?

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データベーススペシャリスト試験の概要

データベーススペシャリスト試験とは、IPA(情報処理推進機構)が実施している「情報処理技術者試験」のひとつ。

「高度試験」に分類される国家試験で、データベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す人に最適な試験です。

試験は年に1回、秋期(例年10月の第二日曜日)に開催。2つの多岐選択式と2つの記述式試験で構成されています。

合格率は令和3年・4年度ともに約17%で、およそ6人に1人だけが合格する難関試験です。

データベース全般Iに関連する高難度の分野を体系的に学ぶことができますが、難易度の高い試験であるため、合格するにはかなりの学習時間が必要です。

しかし一度合格すれば面倒な更新制度もなく、永久的に履歴書などにも記載することができます。

また、合格することで同ジャンルの他の国家試験の一部が免除されるケースもあります。

データベーススペシャリスト試験は難易度が高く合格率も低いことから、合格しているだけで「すごい!」と高い評価を得ることもできる試験となります。

そのため、実力の証明や年収アップを目指すデータベースエンジニアにとっては、ぜひとも合格しておきたい試験となっています。

【解説】データベーススペシャリスト試験・午後試験の位置づけとは?

データベーススペシャリスト試験は、午前I・午前II・午後I・午後IIの4項目で構成されています。

午前は4つの選択肢から1つの答えを選択する多岐選択式での出題。午後は記述式で出題される試験が行われます。


午後I試験は「データベース設計」、「データベースの実装と性能」「SQL」が問われ、3問の記述問題から2問を選んで解答します。

午後II試験のテーマは事例解析として知られ、組織にある大量のデータをデータベースで取り扱うための設計を記述します。

午後II試験は、2問出題されたうちいずれか1問を解答する形式です。

午後試験はどちらも共通して、データベースに関する深く正確な知識が問われます。

過去問からの出題が多い多肢択一式の午前試験と比較しても、より実践的な解答を求められるのが午後試験となります。

難しい内容が多く含まれますが、出題範囲や傾向を対策することで合格は可能ですので、まずは基礎的な学習を怠らないようにしましょう。

午後I試験で出題される問題と対策

午後I試験の試験時間は12:30〜14:00の90分間です。

出題形式は記述式、出題数は3問。うち2問を選択して回答します。

「データベース設計」、「データベースの実装と性能」「SQL」が問われ、3問の記述問題から2問を選んで解答します。

午後Ⅰ試験対策をする上で重要なポイントは、データベースの基礎理論についての知識を固めることです。

出題としては、前述した通り「データベース設計」「データベースの実装と性能」「SQL」が問われることとなりますが、問題を解く上でデータベースの基礎理論は必須の知識となります。

そのためには、まず午前Ⅱ試験で5割は確実に得点できるようにすることが重要です。

午前Ⅱ試験の基本知識は、午後Ⅰ/午後Ⅱ試験のベースとなる知識のため、しっかりと定着させ午後試験対策に活かしましょう。

SQLに関する知識は、午後I試験を突破するために避けては通れません。

SQL文は午前Ⅱ試験対策でも頻出の分野となります。

学んだSQLの基本的な構文について改めて復習を行い、その上で午後Ⅰ試験に特化したSQLの構文を学習するといった方法がおすすめです。

また、午後I試験と午後II試験で問われる内容の差はあまりないため、午後I試験の対策は午後II試験の対策でカバーすることができます。

午後II試験で選択しない方の問題も解けるようになることで、午後I試験の試験の対策につながるのです。

午後II試験で出題される問題と対策

午後II試験の試験時間は14:30〜16:30で、もっとも長時間となる120分間です。

出題形式は記述式、出題数は2問でいずれか1問を選んで回答します。

事例解析と呼ばれることもある午後II試験は、組織にある大量のデータをデータベースで取り扱うための設計を記述解答する形式です。

問題はデータベースの技術面および運用・管理面を含む総合的な内容が問われます。

データベース技術に関する深い知識はもちろん、10ページ以上の問題文中から要点を読み解き、出題者の意図や求める解答を定められた文字数で表現するための国語力も必要です。

午後Ⅱ試験は、「物理データベース設計」が1問、「論理データベース設計」が1問の出題構成となっています。

午後II試験の対策は、直近の過去問を徹底的に理解し、順番に過去問題へと遡りながら差分を理解する方法がおすすめです。

そして知識の定着のためにも、定期的に振り返ってチェックすることを忘れないようにしましょう。

データベーススペシャリスト試験の午後対策の大前提は?

データベーススペシャリスト試験は、試験時間が長く、深い知識が問われるため、どこから対策したらいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

何が大切なのかを理解しないままやみくもに学習を続け、必要のない箇所に時間を割いてしまうことは避けなければなりません。

効率的な学習の進め方や、重要なポイントを含めて、午後試験の対策にはどのような工夫が必要なのかを、順番に解説します。

データスペシャリスト試験の午後対策をしっかりと網羅したい人は参考にしてみてください。

前提として午前試験対策は必須。土台となる知識を身につける

午後対策に入る前に、まずは午前試験の対策勉強をしっかり仕上げて基礎知識を固めておきましょう。

午前Ⅰ試験、午前Ⅱ試験で問われる知識は、午後Ⅰ試験、午後Ⅱ試験を解くにあたって前提となる知識です。

午後Ⅰ試験や午後Ⅱ試験で正しい解答に辿り着けない場合、前提となる知識が不足している場合があります。

午後試験の対策に入る前に、特に午前Ⅱ試験の対策は念入りに行うようにしましょう。

土台となる知識を身につけておくことで、応用的な問題への理解も深まり効率的に学習を進めやすくなります。

まずは参考書を駆使してとにかく情報をインプットすることに専念しましょう。

インプットがある程度完了したら、過去問も利用して問題を解きます。

間違えた部分は解説をよく読んで、しっかりと理解を深めることが大切です。

過去問をたくさん解いて頻出問題を見極める

毎回必ずどこかで出題される頻出問題や、絶対に必要となる知識は、何度も過去問題をこなすことで「ここは出る」という感覚を養うことができます。

IPAのサイトにある過去問題はすべて受験前に解いておく、くらいの気持ちで学習プランを組み立ててよいでしょう。

午前試験と比べて過去問からの出題は多くありませんが、問題の出題傾向を把握することは対策の効率化にもつながります。

過去問学習では、間違えることを恐れずに自分の知識の範囲で解くことがポイントです。

正解数よりも、間違えた部分をどれだけ理解できるかが試験対策としては特に重要と言えるでしょう。

正解できなかった部分は何度も反復し、解説をよく読んで、しっかりと理解を深めるようにしてください。

前述した通り、午後試験はどちらも記述問題となっており、直近では午後Ⅰ試験と午後Ⅱ試験の差もなくなってきています。

そのため、午後Ⅰ試験対策はある程度得点ができるようになった時点で午後Ⅱ試験の対策に移っても問題はありません。

午後Ⅱ試験の対策を行うことが、午後Ⅰ試験の対策としても有効となるためです。

午後試験は難しい内容も多く出題されますが、学習を積み重ねれば合格は可能です。

基礎的な学習を怠らず、計画的に試験合格を目指しましょう。

データベーススペシャリスト試験の午後I試験を対策するコツは?

データベーススペシャリスト試験の午後Ⅰ試験は、「データベース設計」、「データベースの実装と性能」「SQL」が問われ、3問の記述問題から2問を選んで解答します。

深い知識が問われるため、どこから学習を進めていけばいいのか迷ってしまいますが、効率的に学習を進める上で覚えておきたい対策のコツをご紹介します。

データベースの基礎と、E-R図、SQL、DBMSをまずは理解する

データベーススペシャリスト試験の午後試験は記述式なので、どこから手を付けていいのかわからないと感じるかもしれません。

しかしデータベースを取り扱う上で必要不可欠な知識とスキルを問う問題はほぼ毎回必ず出題されます。

重点的に理解しておくべき分野は学習を進めていくうちにおのずと見えてくるはずです。

具体的には、まず解答する上での前提条件となる正規化の理論は、必ず理解しておく必要があり、第1~第3正規形までの正規化ができることは必須です。

午前II試験・午後I試験・午後II試験すべての試験で問われ、午前II試験ではほぼ毎回出題されています。

午後Ⅱ試験で論理データベース設計を選択した場合は、試験の序盤でも問われることになるので、しっかり覚えておくようにしましょう。

また、SQLとDBMSの知識を持っていることも必要です。

SQL は、 SELECT 文を中心に出題されます。

列と行の絞り込みのほか、結合( JOIN )や GROUP BY 、 ORDER BY などを理解しておきましょう。

DBMSについては、DBMSを基とした物理設計についても出題される傾向がみられます。

障害管理など、午前Ⅱ試験で出題されるような知識はしっかりと押さえておくことが求められます。

加えて、毎回どこかで必ず出題されるE-R図(概念データモデル)が書けるようにしておくことで、確実な得点につながります。

頻出ポイントはいくつかあり、リレーションシップと外部キー、連関エンティティなどがあげられます。

出題範囲を網羅的に押さえて、重点ポイントを意識した学習を

データベーススペシャリスト試験の午後I試験は、出題範囲を網羅的に押さえつつ、重点ポイントを意識した学習をすることが大切です。

午後I試験では、前述の通りまずはE-R図が正しく確実に描けるようになっておくことで、得点源とすることができます。

続いて頻出のSQL、特にウインドウ関数などデータ分析に関するSQLが比較的頻出であると見ることができるため、理解を深めることが重要です。

そしてDBMSと、データベース分野の全ての基礎となる正規化理論をしっかり理解して使えるようになっておくと、高得点が目指せます。

正規化理論は第1~第3正規形までの正規化ができることは必須なので、きちんと網羅しておきましょう。

DBMSの仕様を基にした物理設計の出題もあるため、DBMSを避けて合格することは難しくなってきています。問題を効率よく読み解くため、避けずに取り組むことをおすすめします。

データベーススペシャリスト試験の午後II試験はどこを重点的に勉強する?

データベーススペシャリスト試験の午後II試験では、データベースの技術面、さらに運用・管理面までを含む総合的な問題が出題されます。2問出題されるうち、1問を選んで解答します。押さえておくべきポイントは以下の通りです。

午後Ⅱ試験は、過去問で解答パターンの理解に努める

過去問と全く同じ問題が出題される、ということはあまりないものの、問題構成や設問、そして問題文中にある図表は比較的似通ったものとなります。

そのため、直近の試験から順々に過去問を遡っていく「過去問演習」が非常に有効な午後Ⅱ試験対策となります。

また、学習時間に余裕がある場合は、直近の過去問を徹底的に分析し、問題の差分を比較するといった方法もおすすめです。

順番に過去問を遡っていくかたちで差分を理解しながら繰り返していくことで、知識と解答パターンを定着させていくことができます。

まとめ

データベーススペシャリスト試験の午後対策について解説しました。

  • 午後試験は午前試験より実践的な解答を求められる。
  • 土台となる知識を身につけるためにも午前試験対策は必須。
  • データベースの基礎理論はしっかりと押えておき、データベースの実装と性能、設計、SQL文の理解を深める
  • 過去問を解き、出題パターンに慣れておく
  • 午後Ⅰ試験は「データベース設計」「データベース実装」「SQL」を中心に学習する。基礎理論などの基本知識の振り返りも忘れない。
  • 午後Ⅱ試験は過去問演習を中心に、解答パターンの理解に努める。

データベーススペシャリスト試験の午後試験は深い知識をそれぞれの分野で問われるため、どれだけ網羅できるかが鍵です。難易度は低くはありませんが、地道に学習を続ければ合格を目指せるので、ぜひ本記事を参考に学習を進めてみてください。

どの範囲に重点を置いて学習を進めるのか悩んだら、通信講座で勉強を進めるのも良いでしょう。データベーススペシャリスト試験の学習にはスタディングがおすすめです。

無料体験講座も開催しているので、ぜひご覧ください。