そもそもデータベーススペシャリスト試験とは?
データベーススペシャリスト試験は、データベース管理者やインフラ系エンジニアの方に向けた資格です。
具体的には、以下の役割や業務に従事している人や目指している人が対象となります。
- システム全体のデータ資源を管理できる
- データベースに対する要求を分析し、効率性・信頼性・安全性を考慮した企画・要件定義・開発・運用・保守業務ができる
- システム開発の企画・要件定義・開発・運用・保守業務において、データベースに関する技術支援ができる
また実際の試験では、以下の知識やスキルが求められます。
- データベースに関する幅広い知識をもとに、目的に応じた的確な技術を選定できる
- データ資源管理の目的と技法を理解した上で、データ部品の標準化や、リポジトリシステムの企画・要件定義・開発・運用・保守業務ができる
- データモデリング技法を理解した上で、要求に基づいたデータ分析を行い、正確な概念データモデルを作成できる
- データベース管理システムの特性を理解した上で、セキュリティも考慮し、品質のよいデータベースの企画・要件定義・開発・運用・保守業務ができる
秋期(10月)に年1回のみ実施されるデータベーススペシャリスト試験
次に試験の実施時期について解説します。
- 春期・秋期に行われる情報処理技術者試験のなかでも、秋期実施の試験
- 2023年(令和5年)の試験日は10月8日だった
- 古い参考書などに記載された日程には注意。平成31年までは春期実施だった
春期・秋期に行われる情報処理技術者試験のなかでも、秋期実施の試験
情報処理技術者試験は、試験の種類によって受験方式や実施時期が異なります。
以下の試験は、CBT方式という試験会場のパソコン上で解答をする受験方式で、通年受験が可能です。
- ITパスポート試験
- 基本情報技術者試験
- 情報セキュリティマネジメント試験
上記以外の情報処理技術者試験は、基本的に春期と秋期のどちらかに実施されます。
春期に実施される試験は以下の通りです。
- 応用情報技術者試験
- ITストラテジスト試験
- システムアーキテクト試験
- ネットワークスペシャリスト試験
- ITサービスマネージャ試験
- 情報処理安全確保支援士試験
秋期に実施される試験は以下の通りです。
- 応用情報技術者試験
- プロジェクトマネージャ試験
- データベーススペシャリスト試験
- エンベデッドシステムスペシャリスト試験
- システム監査技術者試験
- 情報処理安全確保支援士試験
データベーススペシャリスト試験は、毎年秋期(10月)に実施されています。
年に一度しか実施されないため、実施時期を間違えないように注意しましょう。
2023年(令和5年)の試験日は10月8日だった
データベーススペシャリスト試験における直近の実施実績は、以下の通りです。
▼2023年(令和5年)年度の実施日
実施日は10月8日(日)でした。
▼受験申し込みの日程
受験申し込みの期間は、令和5年7月7日(金)10時から令和5年7月26日(水)17時まででした。
なお、申し込みはインターネットのみです。
郵送での申し込みや郵送での申し込みの対応はありません。
▼合格発表日
合格発表は12月21日(木)の正午予定です。
なお、問題内容と午前の解答例は試験日の10月8日に公開されました。
午後の解答例は12月19日(火)の正午、採点講評は2024年(令和6年)1月12日(金)の正午に公開される予定です。
古い参考書などに記載された日程には注意。平成31年までは春期実施だった
データベーススペシャリスト試験は、平成31年度までは春期実施でした。
古い参考書や資料、一部のWebサイトには春期実施と記載されている場合があるため、注意しましょう。
前述の通り、令和5年の段階でデータベーススペシャリスト試験の実施時期は秋期となっています。
最新の試験情報は、常にIPAのWebサイトで確認するようにしましょう。
データベーススペシャリスト試験、2024年度(令和6年度)の試験日はいつ?
ここまでは、2023年(令和5年)年度に実施された試験について解説しました。
ここからは、2024年度(令和6年度)の試験日について解説します。
- IPAからの発表待ちだが、例年通り10月予定の秋期試験で実施の見込み
IPAからの発表待ちだが、例年通り10月予定の秋期試験で実施の見込み
2024年(令和6年)年度秋期の試験日は、10月13日(日)に実施されることが発表されています。
申し込みの受付期間や試験時間、合格発表などといったスケジュールはまだ公開されていませんが、例年通りの流れかと思われます。
前述の通り7月に申し込み受付が始まり、12月頃に合格発表が実施されるでしょう。
このスケジュールを目安に準備しつつ、正確な情報はIPAからの発表を待ちましょう。
試験の日程や各種試験情報をお知らせしてくれる、IPAメールニュースに登録しておくのもおすすめです。
受験に向けて知っておきたい「受験料」「受験資格」「試験時間」など
ここまでは、データベーススペシャリスト試験のスケジュールなどについて解説しました。
ここからは受験料、受験資格、試験時間について解説します。
実際に申し込みをする際の参考にしてください。
- 受験手数料は7500円。申し込み時に支払い
- 受験資格の制限は特に設けられていない
- 試験当日の受験時間は長時間にわたる
受験手数料は7500円。申し込み時に支払い
データベーススペシャリスト試験の受験手数料は、7,500円(消費税込)です。
受験料の支払いは、受験申込時に行います。
支払い方法には、以下の3つがあります。
- クレジットカード決済
- ペイジー(Pay-easy)による支払い
- コンビニからの支払い
受験資格の制限は特に設けられていない
データベーススペシャリスト試験は、高度試験にあたる難関試験です。
ただ、ほかの情報処理技術者試験と同様に受験資格は設けられていません。
そのため学歴や資格などを問わず、申し込みさえすれば誰でも受験できます。
試験当日の受験時間は長時間にわたる
データベーススペシャリスト試験の試験時間・出題形式・出題数(解答数)は以下の通りです。
一日がかりで長時間にわたる試験が実施されるため、合格を目指すには集中力を切らさないことが非常に重要です。
▼午前Ⅰ
試験時間:9:30~10:20(50分)
出題形式:多肢選択式(四肢択一)
出題数:30問
解答数:30問
▼午前Ⅱ
試験時間:10:50~11:30(40分)
出題形式:多肢選択式(四肢択一)
出題数:25問
解答数:25問
▼午後Ⅰ
試験時間:12:30~14:00(90分)
出題形式:記述式
出題数:3問
解答数:2問
▼午後Ⅱ
試験時間:14:30~16:30(120分)
出題形式:記述式
出題数:2問
解答数:1問
まとめ
今回のポイントをおさらいしておきましょう。
- データベーススペシャリスト試験はデータベース管理者やインフラ系エンジニア向けの資格
- データベーススペシャリスト試験は毎年秋期(10月)に年1回のみ実施される
- 2024年(令和6年)年度のデータベーススペシャリスト試験の試験日は10月13日(日)
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