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データベーススペシャリスト午後II試験の対策方法は?物理設計と論理設計のバランスは

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データベーススペシャリスト試験「午後Ⅱ試験」の概要

まずはデータベーススペシャリスト試験について、試験時間や出題形式などの概要を解説します。

受験を検討している人やこれから試験勉強を始める予定の人は、ぜひ参考にしてください。

データベーススペシャリスト試験は長丁場

データベーススペシャリスト試験の試験時間や出題形式、問題数、解答数は以下の通りです。

試験には午前Ⅰ試験、午前Ⅱ試験、午後Ⅰ試験、午後Ⅱ試験があります。すべてが1日で実施されるため、合計の試験時間は非常に長くなります。

▼午前Ⅰ

  • 試験時間:9:30~10:20(50分)
  • 出題形式:多肢選択式(四肢択一)
  • 出題数:30問
  • 解答数:30問

▼午前Ⅱ

  • 試験時間:10:50~11:30(40分)
  • 出題形式:多肢選択式(四肢択一)
  • 出題数:25問
  • 解答数:25問

▼午後Ⅰ

  • 試験時間:12:30~14:00(90分)
  • 出題形式:記述式
  • 出題数:3問
  • 解答数:2問

▼午後Ⅱ

  • 試験時間:14:30~16:30(120分)
  • 出題形式:記述式
  • 出題数:2問
  • 解答数:1問

長文読解による「事例解析」と呼ばれる難問の午後Ⅱ試験

前述の通り午後Ⅱ試験は記述式の出題形式で、出題される2問のうち1問を選択して解答することになります。

午後Ⅱ試験は別名「事例解析」とも呼ばれ、実務をモデルにしたデータベース設計に関する長文読解問題が出題されます。

なお問題は、「物理データベース設計」が1問、「論理データベース設計」が1問の構成です。

出題されるデータベース設計の手法は、「論理設計(概念設計)」「物理設計」に大別されます。

今までの試験では、これらの手法が混在した事例が多く出題されています。

データベース技術に関する深い知識はもちろん、10ページ以上にわたる問題文から要点を読み解き、定められた文字数で解答をまとめるための国語力も必要となる試験です。

データベーススペシャリスト試験の午後Ⅱ試験、選択すべき設計手法は?

データベーススペシャリスト試験の午後Ⅱ試験の概要は、前述の通りです。

ここからは、午後Ⅱ試験で選択すべき設計手法について解説します。

もっとも多く出題される「概念設計」は、データベーススペシャリスト試験合格に必要不可欠

データベーススペシャリスト試験の午後Ⅱ試験は記述式のため、対策するにしてもどこから手をつけたらよいのかわからないと感じるかもしれません。

データベーススペシャリスト試験の午後Ⅱ試験の問題を「論理設計(概念設計)」「物理設計」に分類した場合、問1では「物理設計」、問2では「論理設計(概念設計)」が出題されるという前提で取り組むのがいいでしょう。

特に「論理設計(概念設計)」では、E-R図の作成をともなう概念データモデル、関係スキーマの作成や変更といった分野が頻出問題となります。

そのためデータベーススペシャリスト試験の合格を目指すなら、まずは「「論理設計(概念設計)」」を理解し、正確なE-R図を書けるようになることが必須と言えます。

どこから手をつけようか迷っている人は、まずこうした「概念設計」の勉強から始めるのがよいでしょう。

「論理設計(概念設計)」だけに絞って「物理設計」を捨てるのはNG

午後Ⅱ試験で出題される2問の問題には、「論理設計(概念設計)」だけでなく「物理設計」の要素も散りばめられています。

どれか1つの設計手法だけを知っていれば完璧な解答ができる問題ではないため、知識に抜けがある状態で合格を目指すのは難しいでしょう。

こうした理由から、「物理設計」を捨てた状態でヤマを張った受験はおすすめできません。

頻出分野は重点的に対策しつつも、それだけに特化するのではなく出題範囲をバランスよく学習して試験に備えましょう。

データベーススペシャリスト試験、午後Ⅱ試験対策のための勉強方法は?

午後Ⅱ試験に必要な知識の範囲がわかったところで、ここからは合格を目指すための具体的な勉強方法について解説します。

これから試験勉強を始める予定の方、午後Ⅱ試験に苦手意識がある方はぜひ参考にしてください。

正規化、DBMS、E-R図、SQL対策を万全にしてデータベーススペシャリスト試験全般の基礎固め

データベーススペシャリスト試験に合格するには、IT全般に関する知識は大前提として、正規化、DBMS、E-R図、SQLといったデータベース固有の技術を理解しておく必要があります。

特に正規化の理論は必ず理解しておきましょう。第1~第3正規形までの正規化ができることは必須です。

また、DBMSをもとにした物理設計に関する問題も出題される傾向があります。障害管理などの知識は確実に押さえておきましょう。

E-R図についてはリレーションシップと外部キー、連関エンティティなどがよく出題されます。

SQLはSELECT文を中心に出題されます。列と行の絞り込み、JOINやGROUP BY、ORDER BYなどは確実に理解しておきましょう。

上記は午後Ⅱ試験だけでなく、午前Ⅰ試験、午前Ⅱ試験、午後Ⅰ試験を含む試験全体の対策として必要な基礎固めです。

事例解析は過去問題を分析し、素早く問題文を読み込む練習をする

午後Ⅱ試験で必要な解答数は1問のみですが、出題される事例解析の問題文は非常に長く、解答にも長文の記述が求められます。

試験時間120分と言われると長く感じるかもしれませんが、問題に挑戦してみるとあっという間に過ぎてしまうでしょう。

本番であわてたり時間が足りなくなったりする事態を防ぐには、過去問の分析はもちろん、問題文をなるべく早く読み解けるようになるための対策が必要です。

時間を計りながら問題を解く練習を繰り返すことで、限られた時間で問題文を読み、合格レベルの解答を書き切れるようにしておくとよいでしょう。

本番の問題文でつまずかないように、わからない用語がないようにする

午後Ⅱ試験の問題文でわからない用語が出てきた場合、そこから先に進めなくなってしまうことがあります。

午後Ⅱ試験は問題内容に対して試験時間が短いため、立ち止まってじっくり考えている余裕はありません。

そのため、わからない関連用語はなるべく事前に潰しておく必要があります。

試験勉強をしていてわからない用語が出てきたらそのまま放置するのではなく、すぐに参考書などで調べて理解するようにしてください。

午後Ⅱ試験の対策だけでなく、午前Ⅰ試験、午前Ⅱ試験、午後Ⅰ試験の勉強をしている段階からこうした調べ癖をつけておくとよいでしょう。

「午後Ⅱ試験どっちの問題を選ぶ?」という場面での選び方

前述の通りデータベーススペシャリスト試験の午後Ⅱ試験は、出題された2問のうち1問を選択して解答する形式の試験です。

問題文は非常に長文で、複数のデータベース設計を取り扱う複雑な問題が出題されることもあるため、どちらかの問題をとっさに選択するのは一見困難なことかもしれません。

ただ、ここまでに解説してきた「データベース設計について偏りなく理解しておく」「問題文を素早く読み込めるように練習しておく」といった対策ができていれば問題ないでしょう。

的確な試験対策ができていれば、最初に両方の問題全体をざっと流し読みするだけで、どちらが自分にとって解きやすい問題なのかをすぐに判断できるはずです。

また合格レベルの知識が身についている人なら、「普段から業務で実践しているから物理設計中心の問題を選ぶ」「大学で専攻していた領域に近いから論理設計中心の問題を選ぶ」など、自分の得意分野に合わせた選択をするのもよいでしょう。

まとめ

今回のポイントをおさらいしておきましょう。

  • データベーススペシャリスト試験の午後Ⅱ試験は2問中1問を選択して解答する記述試験
  • 午後Ⅱ試験では論理設計(概念設計)、物理設計が出題される
  • 午後Ⅱ試験の問題文は長文のため素早く読み解き解答を書くための練習が必要
  • 午後Ⅱ試験の問題は2問をざっと流し読みして解答しやすいほうを選ぶ

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