
試験は年1回だけ実施、かつ例年の合格率が10%台の難関であるネットワークスペシャリスト試験。
この難関試験に合格した実績を活かせる仕事には、どのようなものがあるのでしょうか。
また、難関でありながら合格後に「意味ない」と思われてしまうようなミスマッチが起きることもあります。
ネスぺ合格が仕事で活かせる場合と、そうでない場合について考えてみましょう。
ネットワークスペシャリスト合格者が活躍できる職種って?
転職やキャリアアップにつなげるために、ネットワークスペシャリスト試験の合格を目指すという人は多いことでしょう。
ここでは、合格者がどんな職種・業種で活躍できるのか、どんな場面でネットワークスペシャリスト試験合格者としてのスキルを発揮できるのか、について解説していきます。
ネットワークやインフラを扱うITエンジニア
ネットワークスペシャリスト試験の合格者が持つ、ネットワーク技術の高度なスキル・知識や、クライアントやプロジェクトに要求された仕様に基づくシステムを
設計・構築・運用・保守できる能力は、ベンダー企業でエンジニアとして働く上で非常に役立つはずです。
また一方で、ユーザー企業のネットワークインフラを扱う部署など、非エンジニアに近い領域であっても、その高度なITスキルを活かした活躍ができることでしょう。
ただ、ネットワークスペシャリスト試験に合格できるほど専門性の高いスキルの持ち主ともなると、ユーザー部門よりもエンジニア、
さらにはプロジェクトマネージャーといった専門的技術職ポジションのほうが、その能力をいかんなく発揮することができると思われます。
試験合格者だけの独占業務はないが「意味ない」と断じるのは早計
ネットワークスペシャリスト試験は経済産業省が認定する国家試験です。しかし、いわゆる「国家資格」とは位置付けが異なり、合格者にしかできないような独占業務があるというものでもありません。
あくまでも「一定水準以上のスキルや知識があることを認定する試験」という位置付けなのです。
しかし、だからといって目指すことに意味がない試験ということではありません。就職・転職時に自らのITスキルレベルをわかりやすく示すことができますし、
企業や職場によっては、資格手当や奨励金といった直接的な収入に結び付く可能性もあるのです。
官公庁の入札案件など大規模プロジェクトで重宝されることも
ネットワークスペシャリスト試験の合格者でなければできない業務というのは特にありませんが、
プロジェクト受注の際の入札にあたって「特定の資格や試験合格者がチームに在籍していること」を条件とする案件があります。
そういった場面では、ネットワークスペシャリスト試験合格者であることが有利に働きます。
このような入札条件の提示は、官公庁などの入札案件などで時折見られます。
そもそも試験の合格者がメンバーにいなければ、このようなビジネスチャンスを獲得しようにも、手を挙げること自体ができません。
こういった案件の存在は、ネットワークスペシャリスト試験合格者にとって、仕事上の大きなアドバンテージと言えるでしょう。
ネットワークスペシャリストの転職先や求人は少なくない?
ネットワークスペシャリスト試験の合格者が高度なITスキルを発揮できるような転職先や求人は、はたしてどのくらいあるのでしょうか。
どんな仕事で活躍できるのか、そしてスキルにマッチした求人の見つけ方について解説しましょう。
ネットワークエンジニアからコンサルタントまで幅広い求人がある
「ネットワークスペシャリスト」という職種があるわけではないため、求人サイトなどでもマッチする職種が探しにくいと思われるかもしれませんが、
求人に記載された業務内容を見て、ネットワークスペシャリスト試験で学んだ領域のスキルを求められているITエンジニアの求人が多いことはわかるはずです。
わかりやすいところではネットワークエンジニアや通信関連のSE、インフラエンジニアといったエンジニア職から、マネジメントやITコンサルタントまで。
ひとつひとつの求人を深掘りしていけば、アプリ開発エンジニアなどでもネットワークに関する専門知識を要求される求人は多数あります。
つまり、ネットワークスペシャリスト試験の合格者は、そのスキルをアピールすることで転職活動を有利に進めることができると言えます。
高難度な資格試験の合格実績をアピールして、高年収の求人にチャレンジ
年収の高い求人は、それだけ高度なスキルや知識、経験や実績が求められるものです。
難関国家試験であるネットワークスペシャリスト試験の合格者であるということは、そのスキルに見合った高い年収の仕事にチャレンジしても十分に勝機があるということ。
エンジニアとしての転職で年収アップを狙っているなら、ぜひネットワークスペシャリスト試験に挑戦しましょう。
多くの勉強時間を費やすことになるため、キャリアプラン設計も念入りに
ネットワークスペシャリスト試験の合格を目指すにあたって気をつけたいのは、これだけの高難度試験ながら、IT業界以外では認知度が低い試験であるということです。
つまり、そもそもITやネットワーク技術とは縁のない業種・職種でのキャリアアップを考えている場合や、転職先として想定しているのが非IT系の企業である場合、
ネットワークスペシャリスト試験の勉強にあてるだけの時間とコストを他のスキルアップ活動に振り向けたほうが、結果的にキャリア形成の近道になる場合がほとんどでしょう。
ネットワークスペシャリスト試験や情報処理技術者試験に限ったことではありませんが、資格試験によるキャリアアップを目指す際には、
あらかじめ自分自身の将来的なキャリアプランをしっかりと考えておくことが大切なのです。
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