ネットワークスペシャリスト試験(ネスぺ、NW)の科目A対策はどうする? 科目A免除制度についても解説

ネットワークスペシャリスト試験(ネスぺ、NW)の勉強を始めるにあたって、まず取り組むべきなのが科目A-1試験、科目A-2試験の、いわゆる「科目A試験」です。

この記事では、ネスぺ科目A試験の対策法・勉強法について解説していきます。

※ネットワークスペシャリスト試験を主催するIPA(情報処理推進機構)は、2026年度(令和8年度)からネットワークスペシャリスト試験含む高度情報技術者試験および、下位試験の応用情報技術者試験でCBT方式を導入することを発表しています。

これに伴い、実施時期が従来の「春期(4月)」から「前期(11月頃)」へと大きく変更されます。

また、従来の「午前試験」「午後試験」は、それぞれ「科目A試験」「科目B試験」という名称に変更されます。名称は変わりますが、各試験区分で問われる出題範囲や出題形式(多肢選択式・記述式)、出題数、試験時間については、従来からの変更はありません。

なぜネットワークスペシャリスト試験(ネスぺ)は科目A対策から勉強すべきなの?

ネットワークスペシャリスト試験(通称:ネスぺ)の攻略のためにはまず科目A試験から勉強すべきと言われています。

その理由について、科目A-1試験、科目A-2試験それぞれの試験で問われる内容や試験全体の流れなどを踏まえながら見ていきましょう。

IT全般知識が科目A-1試験で、ネットワーク専門知識が科目A-2試験で問われる

ネットワークスペシャリスト試験に合格するには、科目A-1試験、科目A-2試験、科目B-1試験、科目B-2試験の4科目全てで基準点を満たす必要がありますが、その土台となる実力を身につける上で、まず科目A-1試験・科目A-2試験の基礎固めが重要となってくるのです。

まず、科目A-1試験で問われるのは、IT全般の知識です。他の高度区分の情報処理技術者試験(スキルレベル4)と共通の出題であり、スキルレベル3相当のIT全般知識が問われます。

ネットワークスペシャリスト試験はネットワーク周辺という特定分野に特化した専門性の高い試験ですが、他分野についても相応に高い知識が求められることは理解しておきましょう。

一方、科目A-2試験はネットワーク分野に特化した、専門性が高く高難易度(スキルレベル4)の問題が、択一式で出題されます。

科目B試験はネットワーク分野からの出題で、記述式の試験ですが、記述の回答をするにあたっての前提知識となるのは科目A-2試験と共通した出題範囲です。

科目B試験の対策をするにあたっても、まずは前提となる知識を蓄えるという意味で、科目A試験の対策を万全にしておくことが求められます。

ネットワークスペシャリスト試験全体の流れ

ネットワークスペシャリスト試験は「科目A-1試験」「科目A-2試験」「科目B-1試験」「科目B-2試験」の4つで構成されています。

以下、各試験の試験時間や出題数・回答数をまとめました。

試験時間出題形式出題数回答数
科目A-1試験50分多肢選択式(四肢択一)30問30問
科目A-2試験40分多肢選択式(四肢択一)25問25問
科目B-1試験90分記述式3問2問
科目B-2試験120分記述式2問1問

科目B-1験、科目B-2試験は読解力、記述力を問われる試験ですが、前提となる知識のベースとして、午前試験を突破できるだけのスキル・知識が身についていることが重要です。

ネットワークスペシャリスト試験の科目A-1試験とは?

まず、ネットワークスペシャリスト試験の科目A-1試験について概要を解説します。

どのような特徴・傾向がある試験なのか、基準点(科目ごとの合格点)を取るために必要な試験範囲や難易度、さらにはおすすめの試験対策方法など、基本的な情報全般について見ていきましょう。

科目A-1試験の出題の特徴

ネットワークスペシャリスト試験の科目A-1試験の出題の大きな特徴として、「応用情報技術者試験(スキルレベル3)」の科目A試験の問題がそのまま流用されることが挙げられます。

具体的には、応用情報技術者試験で出題される全80問のうちの30問が、高度区分の科目A-1試験として出題されるのです。

したがって、科目A-1試験の基準点を得点するためには応用情報技術者試験相当の知識レベルが要求されます。

難易度としては科目A-2試験や科目B試験と比べると高くはありませんが、広範な出題範囲について一定レベル以上深く理解しておく必要があるのです。

科目A-1試験はネットワーク分野を専門としつつも「高度なIT人材」として活躍するにあたっては必要な素養を多く含んでいます。出題範囲は広いですが、現場での活躍にも直結する分野なのでしっかりと学習を進めるようにしましょう。

科目A-1試験はどう対策すればいいのか

科目A-1試験の対策として最も有効なのは、過去問をひたすら解くことです。

科目A-1試験で問われる知識はIT業界全体の重要な部分であり、本質でもあります。

過去に出題されたのと類似する問題が似たような形式で問われることも多いため、過去問をしっかりと理解しながらたくさん解いていくことが、非常に有効な対策と言えるのです。

正解、不正解を漫然と答え合わせするのではなく、各問題の出題意図や選択肢の正誤をしっかりと判断できるようになると、より学習効果が高まります。

過去問題や模擬問題の問題数が不足するようなら、応用情報技術者試験の問題を使って勉強してもいいでしょう。

また、もし過去問題を解いてみて「難しすぎる」と感じるようなら、ネットワークスペシャリスト試験を受験する前に基本情報技術者試験、応用情報技術者試験とステップアップしながら知識・スキルを身につけることを検討してみましょう。

科目A-1試験の一部免除制度とは?

科目A-1試験の一部免除制度とは、一度受験した試験において基準点を満たした場合(または旧制度の午前Ⅰ試験で基準点を満たした場合)、以後2年間は申請することで科目A-1試験の受験が免除となる制度です。

例えばネットワークスペシャリスト試験で2024年度に午前Ⅰ試験(現:科目A-1)の基準点を満たし、他の科目で不合格となった場合、2025年度および2026年度に実施される試験では科目A-1試験が免除され、残りの3科目の基準点を満たせば合格となります。

なお、科目A-1試験は他の情報処理技術者試験においても共通の出題となり、科目A-1試験の免除は有効期間中他の高度試験においても使いまわすことができます。複数の試験合格を目指す場合はぜひ有効活用してみてください。

ネットワークスペシャリスト試験の科目A-2試験とは?

続いてネットワークスペシャリスト試験の科目A-2試験について見ていきましょう。

試験の概要から出題の特徴、基準点や基準点に到達するために必要な考え方や有効な試験対策についても解説します。

科目A-2試験の出題の特徴

科目A-2試験はネットワークや情報セキュリティ関連中心に出題される、専門領域の狭く深い知識を問われる試験です。

最高難度のスキルレベル4に相応しい難易度の問題が出題されるため、しっかりと対策する必要があります。

出題は四肢択一式で、出題数は25題、全てに解答する必要があります。

試験時間が40分と短く、1問に対し平均2分以内で解答しなければならないため、出題意図や選択肢の正誤を素早く的確に理解するスキルが求められます。

試験を通過するための基準点(合格点)は他の試験と同様に60%、つまり15題以上を正解する必要があります。

基準点に達しなかった場合、科目B-1試験、科目B-2試験は採点すらされないため、注意しましょう。

科目A-2試験はどう対策すればいいのか

科目A-1試験同様、科目A-2試験でも過去問題の反復練習が効果的な勉強方法です。

IPA公式サイトや参考書などから問題を入手し、解いてみるようにしましょう。

非常に深い理解が求められるため、正解できたか否かだけでなく、選択肢それぞれをしっかりと理解することが重要です。

過去問を十分に反復練習した上で時間的に余裕がある場合は、模擬試験や予想問題などにチャレンジしてみるのもよいでしょう。

IT全般に範囲がおよぶ科目A-1試験とは異なり、ネットワークの専門的な知識が問われます。これはつまり、科目B試験を解答するための前提となる知識を習得するために、まず科目A-2試験の対策を万全にしておく必要があるということです。

ネットワークスペシャリスト試験(ネスぺ)の合格を目指すなら、スタディングの講座がオススメ

ネットワークスペシャリスト試験(ネスぺ)の科目A試験に関する情報をまとめました。

  • ネットワークスペシャリスト試験は科目A試験が択一式、科目B試験が記述式
  • 科目A-1試験は広いIT知識全般の内容が問われる(スキルレベル3)
  • 科目A-1試験のみ、基準点を取ると以降2年間受験が免除される「科目A免除」がある
  • 科目A-2試験は狭いネットワーク分野の深い内容が問われる(スキルレベル4)
  • 科目A-2試験の学習は記述式の科目B試験の回答をする上でも必須の知識が身に着く
  • 科目A-1試験、科目A-2試験いずれも過去問の反復練習が最も重要

ネットワークスペシャリスト試験は4科目の試験全てで基準点を取らなければ合格できませんが、戦略的にも学習のロードマップ的にも、科目A-1試験、科目A-2試験の立ち位置は極めて重要です。

ぜひ、2つの科目A試験をしっかりと抑えた上で、試験合格までの計画をたててみてください。

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