無料お試し

ネットワークスペシャリスト試験(ネスぺ)合格者の年収は高い? 低い? エンジニアの収入アップに役立つ?

情報処理技術者試験のなかでも特に高難度として知られるのが、ネットワークスペシャリスト試験(ネスぺ、NW)。その名の通り、ネットワーク技術の高い専門知識・スキルを認定する、ITの国家試験です。

この試験の合格者の年収水準、そして試験合格で収入アップが期待できるのかについて、解説します。

ネットワークスペシャリスト試験(ネスぺ)ってどんな試験?

まず、ネットワークスペシャリスト試験(ネスぺ)がどのような試験であるのか、その概要や「難しすぎる」と言われる理由や実態について見ていきましょう。

  • IT技術に欠かせないネットワークに関する高度なスキルを認定する国家試験
  • 「難しすぎ」と言われるほど高い難易度の難関試験

IT技術に欠かせないネットワークに関する高度なスキルを認定する国家試験

ネットワークスペシャリスト試験は公式には「IT技術に欠かせないネットワークに関する高度なスキルを認定する国家試験」とされています。

昨今の企業活動においてITインフラの構築は必要不可欠といっても過言ではありません。

特にネットワークは、事業の規模や内容によってはその根幹を担うこともしばしばあります。

そのネットワークの構築・運用において中心となって活躍することを期待されているのがネットワークスペシャリスト試験の合格者です。

試験は年1回、例年4月に実施。試験は全4科目でほぼ丸1日かけて実施されます。

試験では四肢択一式の午前Ⅰ試験(30問、50分間)、午前Ⅱ試験(25問、40分間)、記述試験の午後I試験(3問のうち2問を回答、90分)、午後Ⅱ試験(2問のうち1問回答、120分)が出題されます。

全ての試験で基準値を満たさなければ合格できないため、それぞれのしっかりとした対策が必須です。

「難しすぎ」と言われるほど高い難易度の難関試験

ネットワークスペシャリスト試験は「難しすぎ」という評価を受けることも珍しくない難関試験です。

IT系の国家試験である情報処理技術者試験のなかでも、高度な知識・技能が要求される「高度試験」に属し、合格には相応の学習が求められます。

具体的には情報処理技術者試験にはITパスポートや基本情報処理技術者など複数の項目があり、難易度によって4つのレベルに分類されます。

この中でネットワークスペシャリスト試験は最高難易度のレベル4に分類されているのです。

実際、直近の合格率の推移を見てみても、合格率は12~17%台。

年によって多少の差はありますが概ね10%前半~半ばくらいの合格率と考えてよいでしょう。

試験の受験には資格や年齢の制約がないものの、「レベル4」に位置づけられる試験だけに、そもそも受験する層が一定の知識・スキルをもったエンジニアやエンジニア志望者であることが想定されます。

その中での合格率10%前半~半ばということからも、この試験の難易度の高さがうかがえます。

ネットワークスペシャリスト試験(ネスぺ)合格者の年収は?

ここまで、ネットワークスペシャリスト試験(ネスぺ)が簡単には合格できない難関試験であることを解説しましたが、では試験の合格者はいったいどれほどの収入を得ることができるのでしょうか?

高収入を期待できるポイントや、業種・職種選びの注意点について解説します。

  • 高度な専門スキルが要求される職種に就くと一般的エンジニアより高めの給料に
  • ネットワークやITと無関係な業種・職種ではせっかくの合格が意味ないケースも

高度な専門スキルが要求される職種に就くと一般的エンジニアより高めの給料に

ネットワークスペシャリスト試験(ネスぺ)合格者は、一般的なエンジニアと比較して高待遇を受けられる可能性があると言えるでしょう。

企業や役職によっても差異はあるものの、Web検索や、求人サイトなどでネットワークスペシャリストについて調べると、一般的なエンジニアよりもやや高めの収入・年収であることがわかります。

その理由は大きく2つ考えられます。

ひとつめは企業の資格奨励金や資格手当などによって収入が高くなっているケースです。

このような手当の支給額は試験の難易度と比例する傾向にあります。

高難易度のネットワークスペシャリスト試験に合格した場合、こうした手当を受け取れるケースも珍しくないでしょう。

もうひとつは、ネットワークスペシャリストのような難関試験に合格できるような高度な人材には、そもそも高い給与が設定されているというケースです。

エンジニアは実力が可視化されやすい世界であり、難関資格の取得はスキルの証明においても有利な材料となります。

資格手当などによる収入アップをねらうにせよ、純粋なスキルアップによって評価を高めて収入をアップさせるにせよ、ネットワークスペシャリストのような難しい試験にチャレンジし、そして合格するまでに勉強したことは、エンジニアとして大きな資産となるはずです。

ネットワークやITと無関係な業種・職種ではせっかくの合格が意味ないケースも

一方、エンジニアとしてのキャリア、もしくはIT業界で何らかの業務を行わない選択肢を取るにあたっては、難関資格取得がそれほどに大きな価値を持たないケースも珍しくはありません。

ネットワークスペシャリストに限らず情報処理技術者試験は、IT以外の業種では認知が高くないのが現実です。

そのため、たとえ合格率10%台という狭き門の国家試験であったとしても、その合格が評価されて収入アップにつながるといったことは、難しいかもしれません。資格手当がないのは当然のこと、スキルの可視化や試験合格そのものの努力も正当な評価を受けづらいのです。

例えば、TOEICなどの言語系に関する試験であれば、ビジネスの中の様々なジャンルでの汎用性が高い上、高得点を取得することの努力も評価されやすいのが一般的。

しかし、情報処理技術者試験は認知度の低さや専門性の高さ、逆に言うと範囲の狭さから専門外領域では努力に見合った評価を得られないことも想定しておくべきです。

ネットワークスペシャリスト試験(ネスぺ)合格者のスキルを活かせる仕事・仕事内容とは?

ネットワークスペシャリスト試験(ネスぺ)合格者は具体的にどのような形でそのスキルを活かすことができるのでしょうか?

有効なスキルの活用方法や、スキルだけでなく合格した事実そのものを活用する方法についても解説します。

  • ネットワーク関連企業や、ネットワーク設計に携わる仕事で力を発揮できる
  • 高度なスキルを持っていることで案件獲得につながるケースも

ネットワーク関連企業や、ネットワーク設計に携わる仕事で力を発揮できる

ネットワークスペシャリスト試験合格者は、ネットワーク関連企業での活躍、もしくは企業内でネットワークを設計・運用する仕事において力を発揮することが期待されます。

例えば、ネットワーク関連企業で業務を行う場合、クライアントの目的に応じた適切なネットワークシステムの企画・要件定義・開発・運用・保守の実務を担当するような役割です。

もしくはコンサルティング業務のような立ち位置の場合、数ある技術・サービスの中から目的に応じた適切なものを選択するような形でのクライアントの支援も想定できます。

事業活動の中でネットワークを活用するような事業者の場合、ネットワーク管理者として高い需要があります。

ネットワークを中心とした、企業のITインフラ全般を担うような立ち位置まで期待されることもあるのです。

高度なスキルを持っていることで案件獲得につながるケースも

ネットワークスペシャリスト試験に合格しているという事実が案件の受注に繋がり、結果として「仕事ができる」という評価につながるケースも期待することが可能です。

案件によっては、プロジェクトの難度が高かったり、クライアントの意向があったりして、特定の資格や試験合格者がメンバーに含まれることを案件受注の要件に含む場合があります。

もしくは、こうしたメンバーがいることで案件獲得が有利になるといったケースもあるでしょう。

つまり、既にある案件の業務にスキルを活用できるだけでなく、試験に合格したという事実そのものが発注先から評価され、新規案件の受注に繋がるようなことも期待できるのです。

案件の新規獲得に積極的な企業の場合、そういった効果を見越してネットワークスペシャリスト試験合格者を積極的に高待遇で募集するようなケースもあるかもしれません。

IT業界での転職・就職に有利なネットワークスペシャリスト試験(ネスぺ)。合格を目指すならスタディングの講座がオススメ

ネットワークスペシャリスト試験(ネスぺ)合格者の年収に関わる様々な論点について解説しました。

  • ネットワークスペシャリスト試験合格者は今後のIT社会の根幹を担うことが期待される
  • ネットワークスペシャリスト試験は「難しすぎ」と言われることもある難関試験
  • 試験に合格すると、ネットワーク関連企業や企業のネットワーク担当しての需要が高く、高年収が期待できる
  • ただし、試験の知名度が低いため専門外の領域においては正当な評価を受けにくい
  • ネットワーク関連企業や、ネットワーク設計に携わる仕事での活躍を期待される
  • 試験に合格していること自体が案件獲得に繋がることも期待できる

ネットワークスペシャリスト試験は難易度が高い試験である分、合格することで専門分野での活躍が期待され、相応の年収が期待されます。

業務のやりがいや収入に魅力を感じるのであれば、ぜひ試験合格を目指してみてください。

ネットワークスペシャリスト試験の学習にはスキマ時間を活用できるスタディングがおススメです。

無料で体験できる講座も公開していますので、興味のある方はぜひご覧ください。