知的財産管理技能検定®(知財検定)2級の難易度・合格率・勉強方法について

知的財産管理技能検定®2級は、知的財産分野について基本的な能力があるかを問う試験ですが、2級の合格率は3級と比べて低いのが実情です。

今回は、2級の難易度と合格率をお伝えするとともに、より合格に近づくための学習方法をご紹介します。

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知的財産管理技能検定Ⓡ2級の合格率は?

知的財産管理技能検定®2級の合格率は学科、実技ともに平均約40%程度と3級の合格率(約60〜70%)と比べると低くなっていることから、しっかりとした対策が必要になるといえます。

知的財産管理技能検定®2級の合格率

■学科

回数申込者数合格者数合格率
第51回(2025年7月)2,161人920人42.6%
第50回(2025年3月)2,371人1,116人47.1%
第49回(2025年11月)2,217人976人44.0%

■実技

回数申込者数合格者数合格率
第51回(2025年7月)2,522人1,175人46.6%
第50回(2025年3月)2,636人821人31.1%
第49回(2024年11月)2,364人792人33.5%

関連記事:知的財産管理技能検定®の試験制度

知的財産管理技能検定Ⓡ2級の出題範囲と合格基準

知的財産管理技能検定®2級は、学科・実技ともに合格基準点は80%以上となっています。

出題される法律は次の通りです。

■試験項目と出題される法律、知識

項目出題される法律、知識など
ブランド保護商標法・不正競争防止法
技術保護特許法・実用新案法・種苗法
コンテンツ保護著作権法
デザイン保護意匠法
契約民法・独占禁止法
エンフォースメント侵害に対する対応
関連法規弁理士法・関税法などに関する初歩的な知識(条約知識を含む)
戦略・法務・リスクマネジメント・調査各項目に関連する法律から出題

あくまで試験範囲であるため、どの項目も同じ割合で出題されるわけではありません。

すべての法律・知識をまんべんなく習得する必要はないものの、試験勉強では一通りテキストを読んで基本部分を理解しておく必要があるでしょう。

知財に関する業務として携わった経験があっても、概念や論理を根本から理解するためには、やはりテキストを読み込み、問題演習を繰り返して身につける作業が不可欠です。

一通り学習するためには、それなりの勉強時間を確保する必要があります。

知的財産管理技能検定Ⓡ2級の合格率を高める勉強方法

一般的に、知的財産管理技能検定®2級合格に必要な勉強時間は、50時間以上といわれています(3級に合格し引き続き2級の学習をする場合、出題範囲は3級と重なるため、個人差はありますが20時間~40時間程度といえます)。

難解な法律用語と向き合う試験勉強となるため、まずはテキストを読んで全体像をしっかり把握することが大切です。

ただし、インプットだけでは合格は難しいため、練習問題を解く時間もしっかり確保しなければなりません。

ある程度法律知識の基礎が固まったら、重要な分野を中心に問題を解いていきましょう。

インプットとアウトプットを繰り返すことで、知識の定着も早くなります。

重要なのは特許法と著作権法

2級試験において、重視すべきは「特許法」と「著作権法」です。

80問中(学科・実技合計)、約48問がこれらの分野に関わる問題です。

3級同様、インプットにしてもアウトプットにしても「特許法」「著作権法」は特に力を入れて学習に取り組んでください。

【2級の出題構成の目安(80問中)】

第1位:特許法(約27問)

第2位:著作権法(約21問)

第3位:商標法(約13問)

第4位:条約(約6問)

第5位:意匠法、その他の法律(約13問)

あまり出題されない科目の知識を増やすよりも、よく出る科目の知識を磨き上げるほうが得点につながる可能性が高いため、試験対策上は効果的です。

本番前に欠かせない過去問の演習も、「特許法」「著作権法」をメインに取り組むことをおすすめします。

過去問を何度も解いていけば、「特許法」「著作権法」の理解度が深まるとともに、ペース配分にも慣れることができます。

満点を目指す必要はないため、ソツなく得点を稼ぐ勉強方法で合格を勝ち取ってください。

関連記事:知的財産管理技能検定®に短期で合格する勉強法とは?

知的財産管理技能検定Ⓡ2級は独学で合格できる?

知的財産管理技能検定Ⓡ2級が独学で合格できるのか気になる方もいるのではないでしょうか。

以下3つのポイントで解説します。

  • テキストを使った独学でも合格は可能
  • 3級よりも難易度が高いため注意
  • インプットとアウトプットの繰り返しが重要

テキストを使った独学でも合格は可能

テキストを使った独学でも知的財産管理技能検定Ⓡ2級の合格は目指せます。

テキストで基礎的な知識をつけ、問題演習で応用力を磨けば、合格するだけの力を身につけられるからです。

ただし、解けなかった問題や苦手な分野は自分自身で克服する必要があります。

適当に勉強して合格できるわけではないため、計画的な勉強スケジュールを立てて、モチベーションを維持しなければなりません。

3級より難易度が高いため注意

知的財産管理技能検定Ⓡの2級は3級よりも難易度が高い試験です。

闇雲に勉強して合格できるというわけでないため、試験日から逆算して計画を立てたりテキストや問題集をうまく活用したりするなど、勉強方法で工夫が必要になります。

以下の表は、知的財産管理技能検定Ⓡ3級と2級の合格率を比較したものです。

回数区分3級2級
第51回学科69.6%42.6%
実技70.5%46.6%
第50回学科63.4%47.1%
実技68.5%31.1%
第49回学科59.7%44.0%
実技57.7%33.5%

表をみると、学科試験・実技試験ともに2級の難易度のほうが高いことがわかります。

ただし、学科は50%前後、実技は30〜50%で推移していることから、決して合格が困難な試験というわけではありません。

ポイントを押さえて学習を続ければ、初めて知財を学ぶ方でも十分合格を狙えるでしょう。

インプットとアウトプットの繰り返しが重要

知的財産管理技能検定Ⓡの2級を勉強する際は、インプット・アウトプットを繰り返して知識・問題を解く力を定着させることが大切です。

テキストを読むだけの勉強方法は、問題演習が不足しがちで効率がよくないため、ご注意ください。

まずは、テキストを読み込んで基礎的な知識を身につけましょう。

その後、問題を解き進めながら、自分の苦手な分野や解けなかった問題を見つけ出し、テキストと併用しながら徐々に解答力を磨いていきます。

最初は解ける問題が少なくても、インプット・アウトプットを繰り返すことで徐々に解ける問題の幅が増えていきます。

また、問題演習を通して試験の出題傾向も掴めるため、より本番を意識した対策になるでしょう。

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通信講座・オンライン講座であれば、そこまで費用をかけずにバランスのよいカリキュラムで合格を目指せます。

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働きながら受験勉強に励む方は、時間をうまく捻出して効率よく学習を進めましょう。

そのためには、「スキマ時間」を効果的に使って勉強時間を確保することが大切です。

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