知的財産管理技能検定®が役に立たないといわれる理由は?
知的財産管理技能検定®はなぜ役に立たないといわれるのでしょうか。
主な理由として「独占業務がないこと」「級によっては専門性のアピールになりにくいこと」の2点があげられます。
それぞれの理由を解説します。
独占業務がないこと
知的財産管理技能検定®には独占業務がありません。
同じ知的財産を扱う弁理士のように、資格を取得することによって特別な権限が付与されるものではないため、独占業務のあるほかの資格と比較するとやや優位性が劣ります。
もちろん専門知識の証明になるため、就職や転職に活かせる資格ですが、弁理士などの難関資格と比較すれば「役に立たない」と感じる方がいるのかもしれません。
級によっては専門性のアピールになりにくいこと
知的財産管理技能検定®には3級・2級・1級という3つの級が存在します。
級が上がるごとに難易度も上がるため、まずは3級を取得するのが一般的です。
しかし、3級は基礎知識が身につくレベルであり、企業の知的財産部門などで専門性を発揮するには2級以上の取得が望ましいといえます。
せっかく取得しても3級ではスペシャリストとはいえないレベルであるため、「役に立たない」と感じる方もいるでしょう。
キャリアに活かすなら、まずは3級を取得したあと、続けて2級以上の取得を目指して学習を継続するのがおすすめです。
知的財産管理技能検定®に合格するメリット
知的財産管理技能検定®に合格するメリットとして、以下の4点があげられます。
- ビジネスに活かせる知識が身につく
- 知識レベルを客観的に証明できる
- キャリアの選択肢が広がる
- 弁理士へのステップアップにつながる
それぞれの内容を解説します。
ビジネスに活かせる知識が身につく
知的財産管理技能検定®の対策を通じて、ビジネスに活かせる知的財産管理の知識が身につきます。
一般企業の知的財産部門やコンテンツ制作部門において、自社の知的財産を守りながら他社とのトラブルを回避するといった重要な役割を担えるようになるでしょう。
知的財産を巡る企業間の競争は激化しているため、その他の部門であっても身につけた知識が活きる場面は出てくるはずです。
知識レベルを客観的に証明できる
知識レベルを客観的に証明できる点も大きなメリットといえます。
知的財産管理技能士に独占業務はありませんが、国家資格であり、知的財産に関するものの中では知名度の高い資格です。
そのため、資格を取得すれば知的財産に関する知識の証明になり、顧客の信頼獲得やキャリアアップに活かせるでしょう。
キャリアの選択肢が広がる
キャリアの選択肢が広がることも重要なメリットです。
知的財産管理技能士のスキルはさまざまな業界で求められており、資格を取得することで転職や昇進のチャンスをつかめる可能性が高まります。
出版社や映画の制作会社といったコンテンツ制作に携わる仕事のほか、企業の法務部門、特許事務所などで知識を活用できるでしょう。
弁理士へのステップアップにつながる
弁理士へのステップアップにつながることも見逃せないポイントです。
弁理士も知的財産管理技能検定®と同じく知的財産を扱う資格であるため、培った知識を活かしながら効率的に対策ができるでしょう。
将来的により高度な役割を担いたいと考えている方におすすめのキャリアです。
まとめ
本記事では、知的財産管理技能検定®が役に立たないといわれる理由や取得するメリットについて解説しました。
改めてポイントをおさらいしておきましょう。
- 知的財産管理技能検定®が役に立たないといわれるのは、「独占業務がないこと」や「級によっては専門性のアピールにつながらないこと」などが背景と考えられる
- しかし、知的財産に関する知識があることを客観的に証明できる点は大きなメリット
- 2級以上であれば、コンテンツ制作や知的財産管理の現場で身につけた知識を活かせる
- 弁理士を目指すためのステップとしても有効である
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