
CCNA(シスコ技術者認定)の認定取得を検討している方にとって、試験の難易度は気になるポイントではないでしょうか。
合格率25〜30%という数字が示す通り、CCNAは決して簡単な資格試験ではありません。
しかし、適切な対策と計画的な学習により、IT未経験者でも十分に合格は可能です。
本記事では、CCNAの難易度を他のIT資格との比較も交えながら解説し、必要な勉強時間や合格のためのポイントをお伝えします。
この記事で分かること
- CCNAの難易度
- CCNAの難易度が高いと言われる理由
- CCNAに合格するために必要な勉強時間
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CCNA(シスコ技術者認定)とは?|ネットワークエンジニアの初級資格試験
CCNA(シスコ技術者認定)は、アメリカのシスコシステムズ社が提供するネットワークエンジニア向けの国際的なベンダー資格試験です。
ベンダー資格試験とは、IT関連製品を製造・販売する企業が、独自に実施している民間資格試験です。
CCNA試験は、ネットワークの基礎知識、IP技術、セキュリティ、自動化など、現代のITインフラに必要な幅広い知識を証明します。
シスコ認定資格の中ではアソシエイトレベルに位置し、受験に特別な条件はありません。
しかし、ある程度の実務経験が推奨されています。
試験内容は、Cisco製ルータやスイッチの設定・運用スキル、TCP/IPなどの知識が問われる問題です。
CCNAの難易度は高い?合格率から解説
CCNAは合格率25〜30%程度と言われており、IT資格試験の中でも難易度は高いです。
基本情報技術者試験と同程度の難しさとされ、ネットワークの専門知識とCisco機器の設定・運用スキルが求められます。
エントリーレベルの位置づけながらも、試験範囲が広く、実践的な問題も多いです。
合格点は約850点(1,000点満点)ですが、実質75%程度の正答率が求められるため、体系的な学習と演習が合格のコツとなります。
CCNA試験の難易度が高いと言われる5つの理由
CCNA試験の難易度が高いと言われる理由は、以下の5つです。
- 試験範囲が広い
- 英語での出題が基本
- 時間制約の厳しさ
- 実機操作の知識が求められる
- 抽象的な概念の理解が必要
それぞれについて解説します。
試験範囲が広い
CCNA試験は、2020年の改定で「200-301 CCNA」に統合されました。
従来の複数トラックを単一化したため、以下の6つの試験項目を網羅する必要があります。
- ネットワーク基礎(IPアドレス設計/サブネット分割)
- セキュリティ基礎(ACL設定/ファイアウォール概念)
- 自動化・プログラマビリティ(REST API/DNA Center)
- クラウド連携(SD-WAN/仮想化技術)
- 無線ネットワーク(WLC設定/周波数帯域)
- トラブルシューティング(実機シミュレーション)
自動化分野は、従来のCCNAになかった新要素です。JSON形式のデータ処理やPythonスクリプトの基礎理解が求められます。
英語での出題が基本
CCNA試験は原則英語で実施され、日本語受験は「200-301 JCN」に限定されます。
非英語圏の受験者には30分の時間延長がありますが、技術用語の正確な理解が必須です。
単純な直訳ではなく、ネットワーク専門用語のニュアンスを正しく把握する能力も問われます。
たとえば、「トランキング」を「トランク」と直訳せず「VLAN間接続」と理解するような専門知識と言語力の両方が求められます。
時間制約の厳しさ
CCNAは、120分で約100問回答する必要があります。以下のような形式の問題に対応しながら、効率的な時間配分が大切です。
- シミュレーション問題(10~15分/問)
- 複数選択問題(2~3分/問)
- その後&ドロップ(1~2分/問)
実機シミュレーションは、多くの時間を消費するため、時間管理能力も試されます。
実機操作の知識が求められる
CCNA試験では座学だけでなく、Ciscoのネットワーク機器を実際に操作するスキルが試されます。
コマンドラインインターフェース(CLI)を使った、ネットワーク機器の設定とトラブルシューティング能力が評価されます。
実際のネットワーク環境を構築・管理した経験がない受験者にとっては、理論を実践に変換する部分が大きな壁となるでしょう。
抽象的な概念の理解が必要
CCNA試験では、以下のような領域で、抽象的な概念の理解が必要です。
- SDN(Software Defined Networking)
- QoS(Quality of Service)
- ネットワーク仮想化
- 暗号化プロトコル
概念問題では、単なる用語暗記ではなく「なぜその技術が必要か」という背景理解が必要になります。
たとえば、「MPLSが従来のルーティングとどう違うか」に注目して説明できるレベルの知識が求められます。
CCNAと他のIT資格試験の難易度を比較
CCNAと他のIT資格試験の難易度を比較した結果は、以下のとおりです。
資格名 | CCNAとの比較 | 合格率(目安) | 特徴 |
ITパスポート | 易しい | 50% | IT基礎の国家資格初心者・一般向け |
基本情報技術者試験 | 同程度〜やや難しい | 40% | IT全般の基礎 |
ネットワークスペシャリスト | 難しい | 15.4% | 記述式・設計力重視高度な国家資格 |
CompTIA Network+ | 易しい | 50%前後 | ネットワーク基礎 |
LinuC(旧LPIC) | やや易しい〜同程度 | 60〜70% | Linux技術特化 |
ここからは、CCNAと各資格の違いを解説します。
ITパスポート試験との難易度比較
ITパスポート試験は、CCNAと比較すると合格しやすい試験です。
ITパスポート試験は、平均して合格率が50%と高く、情報処理技術者試験のなかでも特に入門試験としてIT分野の一般ユーザー向けに設計されています。
基礎的なIT用語や概念の理解が中心で、過去問からの出題も多いため対策がしやすいでしょう。
一方、CCNAはネットワーク技術の実践的な知識と操作スキルが求められます。合格率も25〜30%程度で、難易度に大きな差があります。

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基本情報技術者試験との難易度比較
情報処理技術者試験で「エンジニアの登竜門」に位置付けられている基本情報技術者試験の合格率は、40%程度と言われています。
基本情報技術者試験は、IT全般の基礎知識が問われます。
CCNAは、ネットワーク分野に特化した実機操作やシミュレーション問題も出題され、より実践寄りの内容です。

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ネットワークスペシャリスト試験との難易度比較
情報処理技術者試験のなかでもネットワーク技術に特化したネットワークスペシャリスト試験は、CCNAより難しい上位試験です。
合格率は15.4%程度と狭き門で、高度な設計力や記述式問題への対応力が求められます。
CCNAが選択式中心で実務的なスキルを問うのに対し、ネットワークスペシャリスト試験はネットワーク分野の専門家レベルの知識が求められます。
ネットワークスペシャリスト試験の合格には理論・設計・運用の総合力と論述能力が必要です。

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CompTIA Network+との難易度比較
CompTIA Network+の合格率は公表されていません。
しかし、受講した方からは難易度が低いとの口コミが見られます。
試験の形式は選択式が中心であり、約1〜2カ月程度の学習期間で合格可能です。
一方、CCNAはシスコ製品に特化した知識やトラブルシューティング能力、実機操作スキルなど、実践的かつ高度な内容が問われます。
LinuCとの難易度比較
LinuC(旧LPIC)は、CCNAと同程度かやや易しいとされています。
合格率は公表されていませんが、おおよそ60〜70%程度と言われており、Linux技術に特化した資格です。
コマンド操作やOS知識が中心で、暗記要素が多い特徴があります。
一方、CCNAはネットワーク設計や機器設定、トラブルシューティングなど、より実務的なスキルが必要です。
学習範囲の違いはありますが、総合的な難易度は近いとされています。
CCNA合格に必要な勉強時間
CCNAに合格するのに必要な勉強時間は、150〜250時間です。
合格に必要な勉強時間は、未経験者と業界経験者で異なります。
以下について、それぞれ解説します。
- 合格に必要な平均勉強時間(150〜200時間)
- 未経験者・初心者の場合の必要勉強時間
- IT業界経験者の場合の必要勉強時間
- 効率的な学習スケジュールの立て方
合格に必要な平均勉強時間(150〜200時間)
CCNAに合格するのに必要な勉強時間は、平均で150〜200時間と言われています。
座学だけでなく、理論演習やコマンド操作の学習なども含めて、毎日2〜3時間の学習を2〜3カ月続けることで達成できる量です。
試験範囲が広いため、体系的な学習と十分な演習時間の確保が重要となります。
自分の生活スタイルに合わせた無理のないペース設定が重要です。
未経験者・初心者の場合の必要勉強時間
ITやネットワークの基礎知識がない未経験者は、180〜200時間の学習時間が必要です。
1日2時間なら約3カ月、3時間なら2カ月強の期間が目安となります。
未経験者は、ネットワークの基本概念やTCP/IPプロトコルなどの基礎から学ぶ必要があるため、時間がかかります。
基礎知識が全くない場合は、200時間以上かかることもあるでしょう。
IT業界経験者の場合の必要勉強時間
IT業界経験者の場合は100〜150時間程度、ネットワーク実務経験者であれば50〜100時間で合格できるケースもあります。
基本情報技術者試験やLPIC取得者などは、重複する基礎知識部分の学習時間を短縮できます。
CCNAはシスコ製品特有の設定やコマンドが問われるため、経験者でも学習が必要です。
効率的な学習スケジュールの立て方
効率的に学習するためのスケジュールの立て方を紹介します。
まず200時間を目標とし、1日の学習時間から受験までの期間を逆算しましょう。
「基礎知識(40時間)→試験範囲カバー(80時間)→問題演習(60時間)→試験模擬(20時間)」のような段階的な時間配分がおすすめです。
模擬試験で時間感覚を養い、本番形式に慣れておくことも重要です。
CCNA試験合格のためのおすすめ勉強方法
CCNA試験に合格するためのおすすめの勉強方法は、以下のとおりです。
- 公式教材とCCNA対策参考書でインプット学習を徹底する
- ネットワークシミュレーターで実機操作を体験的に学ぶ
- 問題集と模擬試験で実践的なアウトプット訓練を繰り返す
- スタディングのオンライン講座で学ぶ
勉強方法をバランスよく組み合わせることで、CCNA合格に必要な知識とスキルが着実に身につくでしょう。
公式教材とCCNA対策参考書で学習する
CCNA学習の基本は、体系的な知識の獲得です。
Cisco公式教材「Official Cert Guide (OCG)」は範囲試験を徹底的にカバーしているため、一冊通読することをおすすめします。
ネットワークシミュレーターで実機操作を体験的に学ぶ
CCNAでは、シスコ機器の操作スキルが問われます。
そのため、Cisco Packet TracerやGNS3などの無料シミュレーターを活用した、実践的な学習が必要です。
VLANの構築、ルーティングプロトコルの設定、ACLの適用など、試験でよく出るテーマを中心に練習しましょう。
「show」コマンドの使い方やトラブルシューティング手法を繰り返し練習することで、実機問題への対応力が向上します。
問題集と模擬試験で実践的なアウトプット訓練を繰り返す
知識をインプットしたら、問題集や模擬試験で実践的なアウトプット訓練を繰り返しましょう。
模擬試験は本番と同じ時間制限で見極めるために、試験のペース感覚も養えます。
試験範囲も広く、120分で約100問を解く必要があるため、模擬試験は大切です。
スタディングのオンライン講座で学ぶ
最短で効率良く学ぶには、スタディングのオンライン講座で学ぶのがおすすめです。
スタディングは、スマホやPCで手軽に学べるオンライン講座です。
動画講義や図解スライドを活用し、初学者でもイメージしやすく、隙間時間を活用して効率的に学習できます。
プログラミングやIT基礎も学べ、ネットワーク以外の知識も補強可能です。
CCNAを取得するメリットとは?
CCNAを取得するメリットは、以下のとおりです。
- 転職・就職で有利になる
- SESエンジニアのアサイン率向上
- 上流工程へのキャリアアップに役立つ
- 資格手当で年収アップも狙える
それぞれについて解説します。
転職・就職で有利になる
CCNAは、世界的に認知されたネットワーク資格で、転職や就職活動でのアピールポイントとして有利です。
ネットワークエンジニアやインフラエンジニア職の求人では「CCNA取得者歓迎」や「必須」とされるケースも多くあります。
未経験者や実務経験が浅い人でも、基礎知識とスキルの証明として評価されるため、求人の選択肢が広がります。
SESエンジニアのアサイン率向上
SES(システムエンジニアリングサービス)業界では、CCNA取得者はネットワーク関連案件へのアサイン率が高まる傾向があります。
資格保有により、即戦力として現場に配属されやすく、プロジェクト参画のチャンスが増えるでしょう。
チャンス獲得の競争が激しい環境では、無資格者と比較されて待機期間が短縮傾向にあります。
上流工程へのキャリアアップに役立つ
CCNAはネットワークの基礎力を証明する資格として、上流工程(設計・構築・要件定義など)を担当するための基礎となります。
ネットワークの基本設計思想や標準プロトコルへの考え方を示すことで、設計や構築段階に関わるチャンスが増えます。
資格手当で年収アップも狙える
CCNA取得者は、資格手当で年収アップが狙えるでしょう。資格手当として月5,000円〜15,000円程度を支給する企業も多いです。
CCNAを取得することで、単価の高い案件や報酬の高い企業への転職が容易になるため、中長期的にも収入向上につながります。
資格取得の投資対効果の面でも、CCNA資格はおすすめです。
CCNAを取得するデメリットとは?
CCNAを取得するデメリットは、以下のとおりです。
- 学習コストと時間的負担が大きい
- 有効期限が3年と短い
- 実務に直結しない部分がある
- 特定ベンダー(シスコ)に依存している
- 資格取得だけでは実務能力が証明できない
それぞれについて解説します。
学習コストと時間的負担が大きい
CCNA資格取得には約150〜250時間の学習時間が必要とされ、業務と並行しながら準備するには数カ月の期間を要します。
独学の場合でも参考書や模擬試験ツールなどの教材費がかかり、受験料も4万円以上(2025年5月現在)と安くありません。
スクールやオンライン講座を利用する場合は、さらに高額な費用負担が発生します。
時間的・経済的コストは、働きながら資格取得を目指す社会人にとって大きな障壁となることがあります。
有効期限が3年と短い
CCNAは取得後3年で失効する資格であり、継続して保持するには定期的な更新が必要です。
更新方法は再受験か上位資格の取得のいずれかですが、どちらを選んでも再び学習時間や費用が発生します。
IT技術は進化が早く、シスコの試験内容も定期的に改定されるため、3年ごとに最新の知識をアップデートする必要があります。
更新の手間とコストは、長期的なキャリア計画を考える上で考慮すべきでしょう。
実務に直結しない部分がある
CCNAは基礎から幅広い知識を問う内容ですが、実際の現場で求められる設計・構築・運用経験まではカバーできません。
そのため、資格取得だけでは即戦力と見なされにくい場合もあります。
実践的なトラブルシューティングスキルや複雑なネットワーク設計などは、実務経験を通じてしか身につかない部分も多いです。
CCNA資格だけでは、現場のニーズとのギャップが生じることがあります。
特定ベンダー(シスコ)に依存している
CCNAは、Cisco製品に特化したベンダー資格です。
他社製品やベンダーニュートラルな知識が必要な現場では、知識の汎用性に限界があります。
特定企業の技術に偏らない幅広い知識も求められることが多く、CCNAだけではカバーしきれない領域も存在します。
複数ベンダーの知識を身につける必要性も考慮すべきでしょう。
認定取得だけでは実務能力が証明できない
IT業界では実務経験が重視される傾向が強く、CCNAを取得しても実務能力の証明とはならないことが多いでしょう。
現場での経験やスキルが評価の中心となるため、資格を持っているだけでは転職や昇給に直結しないケースもあります。
資格よりも実際のプロジェクト経験や問題解決能力を重視する傾向があり、資格取得を期待するとギャップを感じることもあります。
CCNA受験の流れ
CCNA受験の流れは、以下のとおりです。
- 試験予約の方法(シスコ公式サイト)
- オンライン受験と会場受験の違い
- 受験料と支払い方法
試験予約の方法(シスコ公式サイト)
CCNA試験の予約はシスコ公式サイトから行います。
まずCiscoアカウントを作成し、個人情報を登録して認証メールで有効化します。
次に、ピアソンVUEの公式サイトにアクセスしましょう。
Ciscoアカウントでログイン後、試験プログラムから「Cisco Systems」を選択し、「200-301:CCNA」を検索します。
その後、テストセンターでの受験かオンライン受験かを選び、希望する日時と会場を選択して予約を完了させます。
予約確定後は確認メールが届くので、内容に目を通しておきましょう。
オンライン受験と会場受験の違い
CCNA試験は自宅で受けるオンライン方式と、テストセンターで受ける会場方式の2種類があります。
オンライン受験では自宅などの任意の場所で受験できます。移動時間が不要ですが、カメラ・マイク・安定したネット回線や静かな個室が必要です。
監督はウェブカメラ越しに行われ、通信障害や機材トラブル時は自己責任となります。
会場受験では、本人確認や監督も対面のため安心感がありますが、会場の空き状況によっては予約が取りづらい場合もあります。
受験料と支払い方法
2025年5月現在、CCNA試験の受験料は税込42,900円と高額です。
支払い方法はクレジットカード、銀行振込、バウチャー(事前購入チケット)などから選択できます。
一部テストセンターでは現金支払いも可能ですが、現金不可の会場も多いため事前確認が必要です。
銀行振込の場合は、入金確認後に予約が確定します。
受験料は高額なため、支払い方法だけでなく、キャンセル・変更時の返金ポリシーも事前に確認しておくと安心です。
CCNA受験の際の注意点
CCNA受験の際の注意点は、以下のとおりです。
- 設問に戻れない形式
- 英語での出題
設問に戻れない形式
CCNA試験は、CBT(Computer Based Testing)方式で実施されます。
一度解答を確定して次の問題に進むと、前の設問には戻れない点が特徴です。
とりあえずマークして後で見直すことはできないため、各問題に慎重に解答する必要があります。
しかし、時間制約もあるため、分からない問題で長時間悩みすぎるのは避けたほうが良いでしょう。
確信が持てる範囲で選択し、先に進む決断力も試験では重要となります。
事前に模擬試験で戻れない形式に慣れておくことが大切です。
英語での出題
CCNA試験は、基本的に英語で出題されます。ネットワーク用語の英語表記や英文読解力が必須です。
ネットワーク関連の専門用語や直訳的な英語表現が多く使われるため、日常英会話力だけでは不十分でしょう。
長文読解やシナリオ問題も英語で出題されるため、普段から英語の問題集や模擬試験で練習しておくことが重要です。
非英語圏の受験者には試験時間が30分延長されますが、英語での読解に慣れておくことが合格への近道となります。
CCNA受験者によくある質問
CCNA受験者によくある質問は、以下のとおりです。
- IT未経験でも本当に受かる?
- 落ちた場合はどうすればいい?
それぞれについて解説します。
IT未経験でも本当に受かる?
IT未経験者でもCCNA合格は十分に可能です。
多くの未経験者が独学や教材を使って合格しています。
ただし、基礎知識から始める必要があるため、約200時間以上の学習時間の確保が重要です。
参考書で基礎を固めた後にシミュレーターでの実践練習を行い、最後に問題集や模擬試験でアウトプットを強化するのがおすすめです。
計画的なスケジュールを立てて継続的に学習することで、未経験からでも合格を目指せます。
落ちた場合はどうすればいい?
CCNAに不合格だった場合でも、受験日の翌日から5日間経過すれば再受験が可能です。
再チャレンジする際は、前回の試験で苦手だった分野や間違えた問題を重点的に復習しましょう。
模擬試験ツールを活用して弱点を特定し、集中的に強化するのが効果的です。
受験料が高額なため、再受験前には十分な準備が必要です。
まとめ|CCNAは難しいが確実にキャリアアップにつながる
本記事では、CCNAの難易度について解説しました。
本記事のまとめは、以下のとおりです。
- CCNA(シスコ技術者認定)は、ネットワーク機器の世界最大手シスコシステムズ社が認定する国際資格
- 合格率は25〜30%と低く、広範な試験範囲や英語での出題など難易度が高い
- 未経験者の場合は200時間以上の学習時間が必要
- 受験料は税込42,900円
CCNAは世界的に認知された資格として、転職市場での評価は高いです。
また、ネットワークエンジニアとしての基礎知識の証明にもなります。
資格手当による収入アップや上流工程へのキャリアパスの可能性など、キャリアアップへの道を開く資格といえるでしょう。
ITエンジニアを目指すなら「スタディングテック」 プログラミングを始めたいけど、何から手をつけてよいかわからない方におすすめなのが、オンライン通信講座「スタディングテック」です。 「スタディングテック」は、未経験からITエンジニアを目指すために必要なスキルを効率よく習得できるカリキュラムを提供しています。 スマホ1つでWeb制作やアプリ開発が学べるので、スキマ時間を活用しながら学習が進められます。 また、生成AIを使った開発やSlack・Githubなど、現場で求められる実践ツールにも対応。就職・転職支援も充実しており、ポートフォリオ作成から面接対策までしっかりサポートします。 無料登録後すぐに学習を始められます。気になる方は、まずはお試しください。 スタディングテックでITエンジニアになる |