
プログラマーは、求人数が非常に多く需要の高い職業です。そのため、最近は未経験からプログラマーを目指す人も増えています。
しかし未経験からプログラマーを目指すにあたり、「本当に未経験者でもなれる?」「どのような勉強をすべき?」と不安を感じている人も多いでしょう。
この記事では、未経験からプログラマーになる方法を解説します。
プログラマーの仕事とは?未経験でもできる?
まずは、プログラマーの仕事内容と未経験者にもなれるのかどうかについて解説します。
未経験からプログラマーを目指している人は、ぜひ参考にしてください。
プログラマーとはどんな仕事?
プログラマーは、プログラミング言語を使ってシステムやソフトウェアを開発する仕事です。
Webサービスやアプリ、テレビや電子レンジといった家電などには、さまざまな処理を行うためのプログラムが組み込まれています。
例えば、通販サイトで「このボタンを押したら商品がカートに入る」といった動作も、プログラミングによるものです。
さまざまなプログラミング言語を使って、こうしたプログラミングを行うのがプログラマーの仕事です。
未経験でもプログラマーになれる?
税理士や医師などとは違い、プログラマーは特別な資格や学歴が必須となる職業ではありません。
そのため、未経験者でもプログラマーになることは可能です。実際に、未経験者OKの求人を出している企業も少なくありません。
ただし、プログラマーはなんの勉強もなしに誰もがなれるような職業ではありません。
プログラマーを目指す未経験者には、次に解説するようなスキルが求められます。
プログラマーを目指す未経験者に求められるスキル
ここからは、プログラマーを目指す未経験者に求められる3つのスキルについて解説します。
未経験者がプログラマーとして就職・転職をするには、最低限以下のスキルが必要となります。
プログラミングスキル
プログラマーは、プログラミングをするのが仕事です。未経験でも入社前からプログラミングの勉強をして、最低限のプログラミングスキルを身につけておきましょう。
ちなみにスタディングでは、初心者でも動画でプログラミングが学べる講座を無料で公開しています。
論理的思考力
プログラミングをしてシステム開発をするには、課題や目的を整理して、どこにどのような問題があるのか、どうすれば問題を解決・改善できるのかを考える必要があります。
そのためプログラマーには、物事を論理的に考えるスキルが求められます。
コミュニケーション力
プログラマーは黙々とパソコンに向かうだけの仕事だと思っている人もいますが、それは間違いです。
大きなサービスやシステムを完成させるには、多くの人と協力したり、自分から提案や情報共有をしたりする必要があります。
そのため、さまざまな人とコミュニケーションがとれるスキルが必須となります。
未経験からプログラマーになるためのステップ
ここからは、未経験からプログラマーになるための3つのステップを解説します。
プログラマーを目指すために必要な取り組みについてご紹介しますので、未経験者の方はぜひ参考にしてください。
1.プログラミングの勉強をする
企業によっては、未経験者を対象に入社後のプログラミング研修を実施してくれる場合もあります。
しかし面接の段階から「勉強は入社後に始めたいので、今はなにもできない」という姿勢では、まず採用されません。
未経験でも自分で勉強をして、プログラミングスキルを身につけておきましょう。
未経験者がプログラミングを勉強する方法は、主に以下の2つがあります。
▼プログラミングスクールに通う
プログラミングを教えてくれるスクールに通って、勉強をする方法です。
スクールは講義形式の授業を受けたり、講師に質問をしたり、課題の添削を受けたりしながら学びたい人におすすめです。
ただし忙しい社会人や学生がスクールに通うのは、時間のやりくりが非常に大変です。また学費も高額となりがちです。
▼独学で学ぶ
自分で書籍やオンライン講座などを使って、勉強をする方法です。
費用は抑えられますが、つまずいたときに質問できる相手がいないため、人によっては途中で挫折してしまう場合があります。
最近は動画で学べるオンライン講座なども多いため、まずはそういった学習サービスなどで始めるのがおすすめです。
2.ポートフォリオをつくる
求人応募をする際は、エントリーシートや履歴書、職務経歴書などが必要となります。
エンジニアを目指す場合は、さらに自分がこれまで学んできたことや、作った成果物を一覧できるポートフォリオを作るとよいでしょう。
自分のプログラミングスキルを的確に伝えられるだけでなく、本気でエンジニアを目指しているアピールにもなります。
3.未経験者OKの求人に応募する
未経験からプログラマーを目指している人は、未経験者OKの求人を探して応募しましょう。
未経験者の面接では、以下の質問がよく聞かれます。話せるように準備しておきましょう。
▼なぜ未経験からプログラマーになりたいのか
未経験からプログラマーを目指している動機は、必ず聞かれます。
「人と話さずに済みそうだから」「前職を辞めたいから」といった回答では、「なぜプログラマーなのか」が伝わりません。
「プログラミングの勉強を始めてみたら楽しくて、これを仕事にしたいと思った」「前職でWebアプリを使ったら仕事が大幅に効率化されて、ITに興味を持った」など、自分の経験や考えをもとに、「なぜプログラマーになりたいのか」を説明できるようにしておきましょう。
▼どのようなプログラマーになりたいのか・どんな仕事がしたいのか
「プログラマーになりたいけど、それ以降のことは考えていない」「なってから考える」といった返答では、「プログラマーの仕事内容を理解していないのだな」という印象になってしまいます。
面接の前には、応募先の事業内容やプログラマーの業務内容、使われている技術などについて調べておきましょう。
その上で、「この企業でプログラマーになれたら、このような仕事をしてこういうスキルを伸ばしたい」「いずれはこういう仕事ができるプログラマーになりたい」といった回答を準備しておきましょう。
▼どのような勉強をしているのか
未経験者がプログラマーとして転職・就職をするには、プログラミングやITに関するさまざまな学習が必要となります。
またIT技術は常に進歩しているため、プログラマーになってからも継続的な勉強は欠かせません。
そのため、面接ではこれまで学んできた内容や最近勉強していることについて聞かれることがよくあります。整理して話せるようにしておきましょう。
できればポートフォリオを作成して、成果物を見てもらえるようにしておくとよいでしょう。
プログラマーを目指す未経験者におすすめの資格・試験
前述の通り、プログラマーは資格がなければできない仕事ではありません。
ただIT系の資格・試験はいくつかあるため、未経験者が合格しているとよいアピールになります。
特に以下の2つは、プログラマーを目指す未経験者におすすめです。
▼基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、プログラマーに必要な基礎知識・スキルを証明する指標となる国家試験です。
基本情報技術者試験の出題範囲は、プログラマーが入社1~3年以内に習得すべき内容だと言われています。
企業によっては、新入社員に対して基本情報技術者試験の受験・合格を推奨している場合もあります。
そのため入社前に合格しておけば、面接の段階でプログラマーとして必要な知識・スキルが備わっている証明となるでしょう。
もちろん基本情報技術者試験の勉強で得た知識は、入社後の業務でも役立ちます。
▼応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の次のレベルの試験です。
未経験者が応用情報技術者試験にも合格していると、強力なアピールとなるでしょう。
ただし応用情報技術者試験に合格するには、基本情報技術者試験よりも幅広い知識を習得しなければなりません。
そのためまずは基本情報技術者試験に合格し、その上で応用情報技術者試験の合格を目指すのがよいでしょう。
なおITパスポート試験は、あくまで利用者としてのリテラシーを問う試験です。そのため開発者側となるプログラマーの採用試験においては、それだけではあまり評価されません。
プログラマーになりたい人は、まずは基本情報技術者試験の合格を目指すのがよいでしょう。
まとめ
この記事では、未経験者がプログラマーになるためのステップについて解説しました。
- 未経験からなるにはプログラミングスキルや論理的思考力などが必要
- プログラマーになるにはプログラミングの勉強をして未経験者OKの求人に応募
- 未経験者におすすめの資格は基本情報技術者試験・応用情報技術者試験
未経験からプログラマーを目指すなら、まずはプログラミングの勉強を始めてみましょう。
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