システム構築とは何?システム開発との違いや工程、費用相場を徹底解説

システム構築とは何?システム開発との違いや工程、費用相場を徹底解説

システム構築とは、システムを形にし、実際に運用できるようにする一連の流れを指します。

要件定義・設計・開発・運用まで、段階的に進めていくのが特徴です。

本記事では、システム構築の基礎知識を身につけたい人に向けて、工程や手法、費用相場を解説します。

最後まで読めば、システム構築の基本が分かり、前向きに学習を進められるようになるでしょう。

この記事で分かること

  • システム構築とシステム開発の違い
  • システム構築の工程
  • システム構築の手法
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システム構築とは?

システム構築とは、システムの設計、作成、テスト作業を経て、実際に運用できるようにすることです。

多くの企業では、以下のようなシステムが導入されています。

種類概要
顧客管理システム(CRM)住所や電話番号、メールアドレスなどの顧客情報を記録・管理する
労務管理システム従業員の勤怠や給与、福利厚生の手続きなどを一括管理する
勤怠管理システム出勤時間や退勤時間、残業時間など、従業員の勤怠状況を管理する
配送管理システム(TMS)商品や荷物の出荷から配送までの全工程を管理する
販売管理システム受注から納品までの販売活動に関する流れを管理する
基幹システム販売や生産、会計など、企業経営の主要業務を支援する

システム構築のゴールは、企業や組織が抱える課題を解決することです。

システム構築により、業務の効率化が実現し、人的ミスやコスト削減にもつながるでしょう。

システム構築とシステム開発の違いは?

システム構築とシステム開発の違いは、目的です。

システム開発は、新しいシステムをゼロから生み出すことであり、設計・開発・テストまでの作業が含まれます。

システム構築は、すでにある成果物を組み立て、実際に運用できるようにすることです。

システム開発は構築の一部であり、進め方に大きな差はありません。

システム構築の流れは?工程を6つの手順で解説

システム構築の工程は、以下のとおりです。

  1. 要件定義
  2. 設計(基本設計・詳細設計)
  3. プログラミング(開発)
  4. 動作確認・テスト
  5. システム導入(リリース)
  6. システム運用・保守

システム構築・開発は、各工程を段階的に進めていきます。

ここでは、システム構築の流れを解説します。

最後まで読めば、システム構築の工程が分かり、実際に導入するまでの流れを掴めるでしょう。

①要件定義

要件定義は、システム開発・構築の方向性を決める大切な工程です。

顧客へのヒアリングを通じ、以下のようなことを洗い出します。

  • システム導入の目的・目標
  • 必要な機能・性能
  • 利用者・運用者
  • 予算
  • 期間
  • 人員構成

要件定義を行わずに進めてしまうと、追加費用の発生や納期遅れなど、トラブルの原因になる可能性があります。

丁寧にヒアリングを行い、顧客の課題や要望を把握することが大切です。

ヒアリングで得た情報は、要件定義書としてまとめます。

②設計(基本設計・詳細設計)

要件定義書に基づき、基本設計(外部設計)と詳細設計(内部設計)を行います。

基本設計では、画面レイアウトや帳票などのユーザーインターフェースを中心に考え、システムの見える部分を形にします。

基本設計で大事なポイントは、顧客の視点に立つことです。

基本設計が不十分だと、プロジェクト開始後のトラブルにつながる可能性もあります。

設計内容が定まったら、基本設計書に以下のことをまとめます。

  • 機能一覧
  • 業務フロー図
  • 画面設計図
  • データベース設計図
  • ネットワーク構成図
  • テーブル定義
  • ER図
  • 画面レイアウト
  • 画面遷移図
  • 帳票レイアウト

次におこなう詳細設計では、基本設計書をもとに、システムやプログラムの内部仕様を細かく定義します。

詳細設計が甘いと、不具合やバグが生じる可能性もあるため、開発者の視点で漏れなく設計することが重要です。

設計内容が決まったら、エンジニアに向けてクラス図やモジュール構成図、アクティビティ図などをまとめた詳細設計書を作成します。

③プログラミング(開発)

システム設計が完了したら、詳細設計書をもとにエンジニアがプログラミングを行います。

使用するプログラミング言語は、システムの種類やエンジニアのスキルによって異なるのが特徴です。

プログラミング言語は200種類以上あると言われており、JavaScriptやPHP、Pythonなどがメジャー言語として知られています。

④動作確認・テスト

プログラミングが完了したら、テストを行い、システムやプログラムに不具合がないかを確認します。

テストの種類は、以下の4つです。

単体テスト機能ごとに動作検証をおこなう
結合テスト機能同士を連携させ、データの受け渡しや画面レイアウトのズレを確認する
総合テストシステム全体の動作検証をおこなう
受け入れテストユーザーが実際に操作し、要件を満たしているか、使い勝手に問題がないかを確認する

テスト作業を疎かにすると、リリース後のトラブルにつながる恐れがあります。

システム構築・開発におけるテスト作業は、品質を確保し、安定した運用につなげるための重要な工程です。

⑤システム導入(リリース)

テストで不具合がないことを確認したら、いよいよ本番環境で公開します。

システムを円滑に使ってもらうために、研修の実施や運用マニュアルの提供を行います。

既存システムがある場合は、新しいシステムへの切り替えが必要です。

移行方法には、一度で切り替える「一斉移行」と、段階的に切り替える「順次移行」があります。

リリース後、システムが正しく動作し、問題なく運用できれば納品完了です。

⑥システム運用・保守

システムはリリースして終わりではなく、利用し続けている間は運用と保守が必要です。

運用では、顧客のフィードバックを受け、機能の改善やアップデートを行います。

保守は、システムの安定性を維持していくことが目的です。

エラーやサーバー障害など、突発的なトラブルに即時対応できるよう、担当者を配置しておく必要があります。

システム構築の4つの手法!特徴や注意点を解説

システム構築の手法は、以下の4つです。

  • ウォーターフォールモデル
  • プロトタイプモデル
  • アジャイルモデル
  • スパイラルモデル

システム構築には複数の手法があり、プロジェクトに合わせて使い分けるのが特徴です。

ここでは、主なシステム構築の手法を解説します。

最後まで読めば、各手法の特徴が分かり、違いを把握できるようになるでしょう。

ウォーターフォールモデル

ウォーターフォールモデルは、要件定義・設計・実装・テスト・運用の工程を、段階的に進めていく手法です。

上から下へ水が流れるように進めるため、ウォーターフォール(滝)と名づけられました。

ウォーターフォールモデルでは、要件定義の段階で細かくスケジュールを立て、ひとつの工程を完了させてから次の工程に進みます。

進捗管理や予算確保、人員配置がしやすく、システムの品質を確保できるのがメリットです。

しかし、途中で不具合が見つかった場合、前工程の見直しが必要になり、納期遅れや費用の増加を招く可能性があります。

また、各工程を順序立てて確実に進めていく分、プロジェクト完了までに時間がかかるのもデメリットです。

ウォーターフォールモデルは、仕様変更が生じづらいプロジェクトや、品質が重視される大規模プロジェクトに向いています。

プロトタイプモデル

プロトタイプモデルは、システムの試作品(プロトタイプ)を作成し、顧客のフィードバックをもとに構築・開発を進める手法です。

試作品を操作しながら進めていくため、顧客と開発者の認識のズレを防ぎやすく、不具合や操作性の問題を早期に発見できます。

ウォーターフォールモデルのように仕様が固まりきっていなくても、本格的かつ円滑に進行できるのがメリットです。

プロトタイプモデルは、新規事業や新サービスに関わるシステム構築・開発に向いています。

しかし、試作品の見直し・修正を繰り返すと、開発期間が長引いたり、費用がかさんだりする場合もあります。

アジャイルモデル

アジャイルモデルは、「計画・設計・実装・テスト・リリース」のひとつのサイクルを何度も繰り返しながら進める手法です。

アメリカ・ユタ州に集結した技術者によって、2001年に提唱されました。

アジャイルは「俊敏」「素早い」などの意味を持ち、仕様変更にもスピーディーに対応できるのが特徴です。

また、優先度の高い機能順に開発・リリースをおこなうため、短期間でシステムを提供できます。

しかし、計画段階で細かい仕様を決めないため、改善を繰り返すうちに方向性がブレやすいのがデメリットです。

進捗やスケジュールの管理が難しく、コストの増加につながる場合もあります。

ここからは、アジャイルモデルの主な手法を4つ紹介します。

▼スクラム

スクラムは、チーム全員で協力し合い、スプリントと呼ばれる短い開発サイクルを繰り返しながら進めるフレームワークです。

スプリント期間は通常2〜4週間で、計画・実装・テストを実行しながら改善を重ねていきます。

チームはプロダクトオーナー・スクラムマスター・開発者を含む、10人以下のメンバーで構成されます。

スクラムで重要視されるポイントは、チーム内のコミュニケーションです。

メンバー同士の連携がうまくいかないと、プロジェクトの進行に遅れが出たり、機能に不具合が生じたりする原因になります。

▼エクストリームプログラミング(XP)

エクストリームプログラミング(XP)は、開発サイクルを1〜2週間の短い期間で区切り、仕様変更を前提に進める手法です。

顧客のフィードバックを受けながら、機能の追加や改善を行います。

エクストリームプログラミングは、以下の手法を取り入れているのが特徴です。

  • 2人のプログラマー・開発者がペアでコードを書く「ペアプログラミング」
  • テストコード作成後にプログラムを実装する「テスト駆動開発」
  • プログラムの内部構造を改善する「リファクタリング」

また、チーム内では「コミュニケーション」「シンプル」「フィードバック」「勇気」の4つの価値を共有し合うことが推進されています。

▼カンバン

カンバンは、作業状況を見える化し、プロジェクトの進捗を管理する手法です。

以下の3つの項目をボードに並べ、チーム全員が作業状況を一目で把握できるように設置します。

  • To Do(やるべきこと)
  • In Progress(進行中)
  • Done(完了)

作業の偏りや停滞をすぐに発見でき、チーム内でスムーズに連携できるのが特徴です。

タスクの追加や変更も自由にできるため、業務過多の防止や生産性向上につながります。

▼リーン開発

リーン開発は、無駄を省き、最小限のコストで最大の価値を生み出すことを重視した手法です。

トヨタ自動車の製造体制である「トヨタ生産システム(リーン生産方式)」から発展し、ソフトウェア開発にも取り入れられました。

リーン開発では、短い開発サイクルの中で、顧客の要望を取り入れながら改善を繰り返します。

しかし、改善を重ねる中で、本来の目的や方向性を見失いやすいのが課題です。

スパイラルモデル

スパイラルモデルは、システムを機能ごとに分け、小さな開発サイクルを繰り返しながら進める手法です。

重要な機能から順に要件定義・設計・開発・テスト・評価・改善を繰り返し、システムの質を高めていきます。

機能ごとに開発スケジュールを立案するため、仕様変更や追加要件に柔軟に対応できるのが特徴です。

しかし、プロジェクト開始時に計画を固めないため、全体像が掴みづらく、遅延や費用の増加につながる場合があります。

なお、スパイラルモデルはアジャイルモデルと同様に開発工程を反復しますが、リリースのタイミングが異なります。

アジャイルモデルは、機能が完了するごとにリリース作業をおこなう手法です。

対して、スパイラルモデルは、すべての機能が揃ってからまとめてリリースします。

【種類別】システム構築の費用相場

ここからは、システム構築の費用相場を解説します。

  • 業務支援システム
  • 基幹システム
  • Webシステム
  • アプリ開発

システム構築費用は、開発会社の実績やエンジニアのスキル、納期など、さまざまな要因で変わります。

あくまで目安として、参考にしてください。

業務支援システム

業務支援システムにおける構築費用の相場は、以下のとおりです。

開発手法費用相場
クラウド型ツールを導入する場合月額5万円程度
既存ツールをカスタマイズする場合50万円~200万円程度
フルスクラッチ開発(完全オリジナル)500万円~

業務支援システムとは、営業管理や顧客管理、プロジェクト管理などのフロント業務を支えるシステムです。

業務支援システムには、以下の3種類があります。

  • CRM(顧客管理)
  • SFA(営業支援)
  • MA(マーケティングオートメーション)

ゼロから開発する場合は最低でも500万円が目安となり、機能の追加によっては数千万円以上になることもあります。

求める機能が多いほど、費用も上がっていくのが特徴です。

基幹システム

基幹システムにおける構築費用の相場は、以下のとおりです。

開発手法費用相場
クラウド型ツールを導入する場合月額10万円前後~
既存ツールをカスタマイズする場合100万円~
フルスクラッチ開発(完全オリジナル)500万円~

基幹システムとは、会計や人事、生産管理など、企業の基幹業務を支援するシステムです。

経営に関わる重要なデータを扱うため、システムの安定性が重視され、構築費用も高額になる傾向があります。

クラウド型ツールの導入は月額10万円前後が相場ですが、使用人数やオプション機能の追加によって変動するのが特徴です。

カスタマイズやフルスクラッチ開発をおこなうと費用は大きくなり、数千万円に上るケースもあります。

Webシステム

Webシステムにおける構築費用の相場は、50万円〜1,000万円以上と幅広いです。

Webシステムとは、インターネット環境で提供されるシステムやサービス全般を指します。

主なWebシステムの種類は、以下のとおりです。

  • ECサイト
  • 予約サイト
  • マッチングサイト(求人や婚活サイト)
  • 口コミサイト
  • ネットオークションサイト
  • ネットバンキング

Webシステムの構築費用は、機能や取り扱い商品数、デザインによって変動します。

多くの機能を追加すれば、構築費用は高くなります。

アプリ開発

アプリ開発の費用相場は、以下のとおりです。

種類費用相場
マッチングアプリ300万円~3,000万円
学習アプリ100万円~2,500万円
ゲームアプリ500万円~6,000万円
通話・メッセージアプリ200万円~500万円
ARアプリ100万円~8,000万円

アプリ開発の費用は、種類によってさまざまです。

機能やデータ量、デザインなどにも左右され、開発コストが一気に跳ね上がることもあります。

また、iOSとAndroidごとに開発する場合も費用は高くなるため、計画的な予算確保が重要になります。

システム構築は独学できる?おすすめの勉強方法を紹介

システム構築の勉強方法は、以下の3つです。

  • 市販の教材・テキストを用いる
  • オンライン学習サービスを利用する
  • プログラミングスクールに入学する

システム構築を学べば、将来的にシステムエンジニアやプログラマーを目指すことが可能です。

ここでは、システム構築を学びたいと考えている人に向けて、おすすめの勉強方法を解説します。

最後まで読めば、システム構築の学び方が分かり、自分に合った勉強方法が見つかるでしょう。

市販の教材・テキストを用いる

初めてシステム構築を学ぶ場合は、市販の教材・テキストがおすすめです。

システム構築や開発の解説本は、多く販売されています。

市販の教材・テキストなら、空いた時間に自分のペースでじっくり勉強できるのがメリットです。

書店だけでなく、ネットでも手に入るため、口コミを参考にしながら自分に合った教材を見つけられます。

しかし、独学である以上、途中で挫折しやすいのがデメリットです。

あらかじめ勉強時間やタイミングを決め、ノートにまとめながら計画的に学ぶことをおすすめします。

▼メリット

  • 好きな時間・ペースで学べる
  • 書店やネットですぐに購入できる
  • 購入後に何度でも読み直せる

▼デメリット

  • 教材によって解説の仕方が異なる
  • 集中力と継続力が求められる

オンライン学習サービスを利用する

システム構築を効率良く学びたい場合は、オンライン学習サービスを利用しましょう。

オンライン学習サービスなら、スマホやパソコン、タブレットひとつで取り組めます。

場所に縛られないため、思い立ったときに学習を始められるのが特徴です。

最近は多くのオンライン学習サービスが登場しており、動画を視聴したり、練習問題を解いたりなど、自分に合ったスタイルで学べます。

独学に不安がある場合は、プロのエンジニアに指導してもらえるメンターサービスもおすすめです。

ただし、有料プランへの加入が必要になるケースもあります。

最初から費用をかけたくない場合は、無料プランなどを試した後に検討すると良いでしょう。

▼メリット

  • どこでも好きなときに勉強できる
  • 無料で利用できるサイトもある
  • 分からない部分は何度でも見返せる

▼デメリット

  • 安定したネット環境が必要
  • 費用がかかる場合がある

プログラミングスクールに入学する

本格的にエンジニアを目指すなら、プログラミングスクールへの入学も選択肢のひとつです。

プログラミングスクールでは、プログラミング言語の基礎から応用まで段階的に学べます。

アプリ開発やシステム開発を通じて、実践力を養うカリキュラムが組まれているスクールもあります。

現役エンジニアの講師やメンターがいるため、不明点や疑問点を気軽に質問できるのもメリットです。

ただし、受講料がかかるため、独学に比べて学習コストが高くなります。

無料体験を活用したり、口コミを調べたりして、自分に合ったスクールを選びましょう。

▼メリット

  • プロのサポートが受けられ、疑問をすぐ解決できる
  • 実践的な開発経験が積める
  • キャリア支援や転職サポートが充実している

▼デメリット

  • 受講料が高額になる
  • 講師や授業内容が合わない場合がある

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【全エンジニア向け】システム構築のスキル習得に役立つ資格3選

システム構築のスキル習得に役立つ資格は、以下の3つです。

  • ITパスポート
  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験

システム構築のスキルを身につけたいなら、資格取得も選択肢のひとつです。

基礎から応用まで体系的に学べるだけでなく、知識の証明にもなり、就職や転職時のアピールにもつながります。

ここでは、システム構築のスキル習得に役立つ資格を紹介します。

最後まで読めば、各資格の特徴が分かり、スキルアップのきっかけになるでしょう。

ITパスポート

ITパスポートは、ITの基礎知識を証明する国家試験です。

情報処理技術者試験のひとつとして、2009年4月からスタートしました。

ITパスポートでは、「ストラテジ系」「マネジメント系」「テクノロジ系」の3分野から出題されます。

システム戦略や開発技術、コンピュータシステムなど、幅広い知識を問われるのが特徴です。

合格率は50%前後とされており、十分な勉強時間を確保すれば、初学者でも合格を目指せます。

詳細は以下の記事で解説しているため、参考にしてください。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITエンジニアの入門資格とも呼ばれる国家試験です。

2023年4月から通年実施となり、採点方式や出題形式が変更されました。

基本情報技術者試験は科目Aと科目Bに分かれており、それぞれ1,000点満点中600点を獲得すれば合格です。

科目A試験は「ストラテジ系」「マネジメント系」「テクノロジ系」から出題され、システム構築に関わる知識も問われます。

科目B試験の出題範囲は「アルゴリズムとプログラミング」と「情報セキュリティ」の2分野です。

基本情報技術者試験について詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、高度IT人材として働くために必要な知識・技能を問われる国家試験です。

ITパスポートや基本情報技術者試験よりも上の「スキルレベル3」に位置づけられています。

応用情報技術者試験には午前と午後試験があり、どちらも合格ラインは60%以上です。

基本情報技術者試験と同様に幅広く出題されますが、より応用的な知識が求められます。

応用情報技術者試験については以下の記事で詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。

システム構築に関する3つのよくある質問

システム構築に関するよくある質問は、以下の3つです。

  • システム構築のスキルはどんな仕事に活かせる?
  • 初心者がシステム構築の基礎を学ぶ方法は?
  • システム構築とプログラミングの違いは?

ここでは、システム構築に関連する質問に回答します。

最後まで読めば、システム構築に関わる職種やプログラミングとの違いなど、多くの人が抱く疑問を解決できるでしょう。

システム構築のスキルはどんな仕事に活かせる?

システム構築のスキルは、システムエンジニアやプログラマーに活かせます。

システムエンジニアは、システムの設計・開発・運用を担い、プロジェクト全体を支える技術職です。

プログラマーは、システムエンジニアが作成した設計書に基づき、プログラミング言語を使ってシステムを構築します。

プログラマーとしての経験を積んだ後、システムエンジニアを目指す人は少なくありません。

初心者がシステム構築の基礎を学ぶ方法は?

初心者がシステム構築の基礎を学ぶ方法として、以下の3つが挙げられます。

  • 書籍や動画などを活用して独学する
  • プログラミングスクールに通う
  • 未経験者を受け入れている企業に入社し、実務経験を積む

本格的にシステムエンジニアやプログラマーを目指す場合は、プログラミングスクールがおすすめです。

独学よりも費用はかかりますが、基礎からじっくり学べるのに加え、就職や転職支援を受けられる場合があります。

勉強方法は目的や将来のビジョンによっても変わるため、自分に合った手段を選びましょう。

システム構築とプログラミングの違いは?

プログラミングは、システム構築の中の一工程です。

システム構築は、要件定義・設計・開発・運用までを含む、システム全体を形にする作業を指します。

プログラミングは、設計に基づいてコードを書く作業です。

まとめ:システム構築を学び、知識やスキルを身につけよう

システム構築では、要件定義や設計などの工程を段階的に進めながら、システムを実用化していきます。

ウォーターフォールモデルやアジャイルモデルなど複数の手法があり、プロジェクトに応じて使い分ける必要があります。

初心者でも、学習手段を選べばシステム構築の知識・スキルの習得が可能です。

スキルを身につければ、将来的にエンジニア職へとつなげられるでしょう。

なお、スタディングテックでは、未経験からITエンジニアを目指せます。

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