
IT系のエンジニアと一言で言っても、さまざまな種類や業務内容があります。
未経験からエンジニアを目指しているみなさんは、それぞれの違いについて知っていますか。
この記事では、代表的なITエンジニアの種類や仕事内容について解説します。
ITエンジニアの種類と仕事内容
ITに関する設計や開発、運用、その周辺業務などを行う人が、広くITエンジニアと呼ばれています。
しかしITエンジニアの求人情報を見ていると、さまざまな業務内容や職種があることがわかるはずです。
一言でITエンジニアといっても、たくさんの種類があるのです。
ここからは、代表的なITエンジニアの種類や仕事内容について解説します。
ソフトウェア開発系のエンジニア
まずは、ソフトウェア開発系のエンジニアです。
設計やプログラミングなどをして、システムやサービスなどを作ります。
多くの未経験者がイメージしているエンジニアは、こちらの開発系のエンジニアかと思います。
▼プログラマー
その名の通りプログラミングをしてシステムを開発するのが主な仕事です。
プログラマーはシステムエンジニアが作成した設計書などをもとに、コードを書いてプログラミングを行います。
また開発したシステムが設計通りに動くかどうか、テストを行うのもプログラマーの仕事です。
▼システムエンジニア
顧客の要望をもとにした要件定義や、システムの基本設計・詳細設計などが主な仕事です。
場合によってはシステムエンジニアがプログラミングをすることもありますが、それよりも顧客との調整や開発チームのとりまとめなど、プロジェクト全体に関する仕事がメインとなります。
▼組み込み系エンジニア
家電などの電子機器を動かすために必要なプログラムやソフトウェアを開発するのが主な仕事です。
最近はIoTや車の自動運転、ロボットなどの分野で組み込み系エンジニアの需要が増加しています。
▼アプリケーションエンジニア
業務系システム、Webアプリ、スマホアプリなどの開発が主な仕事です。
フロントエンドとサーバサイドで職種がわかれることもありますが、企業によってはどちらも担当する場合もあります。
▼フロントエンドエンジニア
アプリやWebサービスのフロント(ユーザーが直接使う部分)を開発するのが主な仕事です。
WebデザインやUI・UXに関する技術や知識も求められます。
▼サーバサイドエンジニア
アプリやWebサービスのサーバサイド(裏側で動く部分)を開発するのが主な仕事です。
サーバやデータベースなどに関する技術や知識が必須となります。
▼ゲームエンジニア
ゲームソフトやゲームアプリ、アーケードゲームやオンラインゲームなどを開発するのが主な仕事です。
Unityなどのゲームエンジンや、数学・物理に関する知識も求められます。
インフラ系のエンジニア
インフラ系のエンジニアは、システムの基盤となるインフラ構築や設計、運用などが主な仕事です。
ネットワークやデータベースなど、分野によって職種がわかれている場合もありますが、インフラエンジニアとしてインフラ全般を担当することも多くあります。
また、企業によっては開発系のエンジニアが兼任している場合もあります。
▼ネットワークエンジニア
ネットワークの設計、構築、監視、運用などが主な仕事です。
ネットワークに関する知識はもちろん、設置する機器の知識などが必要となります。
またネットワークを構築する顧客や工事関係者などともやりとりをするため、コミュニケーション力も求められます。
▼データベースエンジニア
データベースの設計や構築、運用、大きなデータを扱う際のチューニングなどが主な仕事です。
データベースはアプリケーションと連携させて使用することがほとんどなので、開発系のエンジニアが兼任している場合も多くあります。
▼セキュリティエンジニア
情報セキュリティについての企画、設計、実装、テスト、運用などが主な仕事です。
システム開発やインフラ構築など、さまざまな場面でセキュリティ要件に対応する必要があります。
そのため、情報セキュリティだけでなくインフラやプログラミングに関する知識も求められます。
それ以外のエンジニア
▼社内SE
社内SEは社内のシステム構築、IT環境の整備などが主な仕事です。
社内システム全般の開発・運用・保守はもちろん、ネットワークやセキュリティに関する業務、従業員のIT教育や問い合わせ対応なども発生します。
開発経験があると重宝されるため、ほかの分野でのエンジニア経験を活かして転職する人もいます。
▼QAエンジニア
品質保証部門やテスト専門の企業などで、テストを行うのが主な仕事です。
完成したシステムをユーザー目線でテストして、品質に問題がないかをチェックします。
こちらも開発経験があると重宝されるため、ほかの分野でのエンジニア経験を活かして転職する人もいます。
未経験からエンジニアになるには
次に、未経験からエンジニアを目指す方法について解説します。
未経験からの就職・転職を目指している方はぜひ参考にしてください。
未経験でもエンジニアになれる?
エンジニアは、特別な資格や学歴が必須とされている職業ではありません。
そのため、未経験者でも目指すことは可能です。実際に、未経験者OKの求人を出している企業も少なくありません。
ただ、ここまで紹介してきたすべての職種が未経験から目指せるわけではありません。
エンジニアになるには、プログラミングやITに関するさまざまな分野の勉強が必要です。
また職種によっては高度な専門知識や業務経験が求められるため、開発業務の未経験者は応募ができない求人もあります。
未経験者の場合、まずはプログラマーとなってシステム開発の業務経験を積むのがよいでしょう。
未経験からエンジニアになるステップ
未経験からプログラマーやシステムエンジニアを目指すには、以下のステップが必要です。
1.プログラミングの勉強をする
面接で高い評価を得るためには、未経験でも自分で勉強をしてプログラミングスキルを身につけておきましょう。
最近は自分で書籍やオンライン講座などを使って、独学でも勉強ができます。
2.未経験OKの求人に応募をする
未経験からエンジニアを目指している人は、未経験者OKの求人を探して応募しましょう。
未経験者の場合、「なぜ未経験からエンジニアになりたいのか」「どのようなエンジニアになりたいのか」「どのような勉強をしているのか」といった質問をされることが多いため考えておきましょう。
なお未経験からエンジニアを目指す場合、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験といった試験に合格しておくとさらに有利になります。
その上で、例えばネットワークエンジニアを目指している人はネットワークスペシャリスト試験など、専門分野の高度試験を目指すのがよいでしょう。
まとめ
この記事では、エンジニアの種類について解説しました。
- ITエンジニアと一言で言ってもさまざまな種類がある
- 開発系はプログラマー、システムエンジニア、アプリケーションエンジニアなど
- インフラ系はネットワークエンジニア、データベースエンジニアなど
- 未経験者は応募できない職種もあるため、まずはプログラマーから目指すとよい
どのようなエンジニアを目指す場合も、まずはプログラミングの勉強が必要です。
これからプログラミングの勉強を始める未経験者には、スタディングテックがおすすめです。
プログラミングの基礎が動画を使って無料(※)で学べます。ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。
※当サービスのご利用には、スタディングキャリアへのご登録(無料)が必要です。