変数とは?わかりやすく簡単に解説!小学生にもわかるプログラミングの基礎

変数とは?わかりやすく簡単に解説!小学生にもわかるプログラミングの基礎

変数とは、数字や言葉などのデータを一時的にしまっておく「箱」のようなものです。

本記事では、「変数がよくわからない」「難しそう」と感じている方に向けて、変数の仕組みや使い方をわかりやすく解説します。

最後まで見れば、変数の基本が理解でき、プログラミングの基礎を楽しく学べるようになるでしょう。

この記事で分かること

  • 変数の概要
  • 変数を作る際の注意点
  • 変数と定数の違い
ITエンジニアを目指すなら「スタディングテック」

プログラミングを始めたいけど、何から手をつけてよいかわからない方におすすめなのが、オンライン通信講座「スタディングテック」です。

「スタディングテック」は、未経験からITエンジニアを目指すために必要なスキルを効率よく習得できるカリキュラムを提供しています。

スマホ1つでWeb制作やアプリ開発が学べるので、スキマ時間を活用しながら学習が進められます。

また、生成AIを使った開発やSlack・Githubなど、現場で求められる実践ツールにも対応。就職・転職支援も充実しており、ポートフォリオ作成から面接対策までしっかりサポートします。

無料登録後すぐに学習を始められます。気になる方は、まずはお試しください。

スタディングテックでITエンジニアになる

変数とは?小学生でも分かりやすく概要を簡単に解説

ここでは、以下4つの項目を通じて、変数について解説します。

  • 変数は「数字や言葉をしまう箱」
  • 箱には必ず中身を示す「名前ラベル」を貼る
  • 箱の中身はあとで入れ替えられる
  • 変数があるとゲームや計算が便利に

上記の内容は、変数の基礎的な知識です。

変数はプログラミングの基礎知識のため、学んでおきましょう。

変数は「数字や言葉をしまう箱」

変数とは、「データを一時保存するための箱に似たもの」です。

コンピューターの中で、部屋のように区切られたメモリ領域が変数です。

それぞれの部屋には担当があり、中では忙しなくコンピューターが仕事をします。

部屋の大きさは決められており、他の部屋が干渉することはできません。

「メモリ領域」という言葉は難しいため、「変数=箱・入れ物」と考えてください。

プログラミングでは、文字列や数値をはじめ、多くの情報を扱います。

情報処理を行う際は、保管しておく場所が必要です。

変数は、必要なときに情報を取り出すこともでき、まさに入れ物のような働きをします。

箱には必ず中身を示す「名前ラベル」を貼る

変数には、必ず名前をつける必要があります。

例えば、箱に何かの道具を収納するときは、必ず外に名前を書くでしょう。

書いておかないと、何が入っているかを忘れたとき、中身を確認する作業が生じます。

変数に名前が必要なのも、同じ理由です。

名前をつけないと、その変数が何の役割を果たすのかがわかりません。

自分は知っていても、他の誰かがみたときに解らないこともあるでしょう。

名前は必ず、必要な情報が伝わることを意識します。

例えば、「system01」という名前では、何のシステムなのか伝わりません。

「sex_code(性別)」「full name(フルネーム)」など、誰が見てもわかる名前をつけましょう。

箱の中身はあとで入れ替えられる

変数は何度でもデータ設定を変えることができ、中身の交換が可能です。

変数の中身を入れ替えることを「代入」と呼びます。

日常では耳慣れない言葉ですが、プログラミングの世界では何度も出てくるため、必ず覚えておきましょう。

また、他にも「変数にデータを設定する」という表現があります。

これはGUI(Graphical User Interface)設定などで、変数にデータ代入を行う際に使用される言葉です。

「代入」「変数にデータを設定する」の両方を覚えておきましょう。

変数の代入では、変数full name「山田太郎」を、次の処理で「山田花子」にするなどの変更が可能です。

変数があるとゲームや計算が便利に

変数は複雑な印象があり、「どうして必要なのか」「なぜ覚える必要があるか」に悩むかもしれません。

しかし、変数を使用すれば、ゲーム作成も可能です。

例えば、「count」という変数では、クリックした回数を数えられます。

countは、クリックごとにボタンの色を変えたり、キャラクターを大きくしたり、さまざまな効果を発揮します。

クリックごとに鳴き声を入れ、効果音をつけることもできるでしょう。

変数を上手く利用すれば、ゲーム内での表現や管理が簡単になるのです。

変数の習得は計算にも役立ちます。

例えば、エクセルの複雑な計算式も、変数を用いれば簡略化でき、より使いやすくなります。

変数には作業を楽にする効果があるため、覚えて損はないでしょう。

変数を作る際の3つの注意点

変数をつくるときは、以下の3つの点に注意が必要です。

  • 意味がひと目で分かる名前を付ける
  • 使う前に宣言し、初期値を決める
  • スコープを意識し「どこから見えるか」を管理する

変数を作成する際は、使用するときのことも考える必要があります。

誰が見ても意味が伝わり、使用しやすい変数をつけましょう。

ここでは、変数を作る際の注意点を詳しく解説します。

意味がひと目で分かる名前を付ける

変数には好きな名前をつけられます。

ただし、変数をより便利に使用するためにも、適当に名付けることは避けましょう。

データの内容・効果・役割に関連した名前をつけることが重要です。

分かりやすい名前をつけることは、作業効率をアップする上で必要なことです。

円の面積を計算する際、変数名が「A」「B」など抽象的だと、わかりにくさを招きます。

このため、「面積」「半径」など、一目でわかる名前選びが大切です。

また、わかりやすい名前は「一緒にチームを組んでいる人への配慮」でもあります。

複数人でプログラムを共有する場合、代行や引継ぎをすることもあるでしょう。

その際、「A」「B」といった抽象的な名称だと、何の変数かが伝わりません。

自分以外の誰かが困らないよう、わかりやすい名前をつけてください。

使う前に宣言し、初期値を決める

変数の宣言では、以下2つの指定を行います。

  • 変数に名前をつける
  • 変数の型の指定

この2つの指定により、コンピューターのメモリには領域(箱にあたるもの)が確保されます。

領域を利用すれば、さまざまな処理の開始が可能です。

コンピューターの中に部屋を作り、そこに名前を付けるイメージで覚えてみてください。

変数の宣言をした直後は、箱に何も入っていない状態です。

変数に数値を入れるには、代入演算子である「=」を用いる必要があります。

一般的に、整数型の「int」を用いることが多いです。

例えば、変数の名前を整数型・年齢にしたい場合は、以下のように名付けます。

int age;

さらに「18歳」と代入したいときは、以下のように明記します。

int age;

age=18;

int型には整数しか入れられないことに注意してください。

スコープを意識し「どこから見えるか」を管理する

変数のスコープとは、変数がアクセスできる範囲を指します。

指定された範囲以外の変数は「スコープ外」と呼ばれ、見ることはできません。

この状況を「ローカル変数(関数内)」といいます。

ローカル変数は値が変更されないため、プログラムの正確性を保ちやすいです。

スコープは変数をどこで宣言したかにより、有効範囲も異なります。

変数の宣言を関数の外側で行う場合、「グローバル変数(関数外)」になり、有効範囲はプログラム全体となります。

つまり、プログラム内のどこでも呼び出せます。

主に、プログラム全体でデータを共有する場合は、グローバル変数が用いられます。

しかし、汎用性が高いメリットがあるぶん、動作不良やバグを招きやすいです。

プログラミング言語によって変数の違いはあるのか?わかりやすく解説

プログラミング言語による変数の違いには、以下の4点が挙げられます。

  • 静的型付けと動的型付け
  • 宣言キーワードの違い
  • スコープのルール
  • 命名規則の差

処理には、プログラミング言語の種類に合った変数を選ぶ必要があるため、注意しましょう。

ここでは、上記4点について詳しく解説します。

静的型付けと動的型付け

プログラミング言語には、「動的型付け」「静的型付け」の2種類があります。

「型」とはデータの種類を指します。

例えば、人間は「3+三」と見れば「6」と答えを出せますが、コンピューターは理解できません。

なぜなら、コンピューターは数字と漢字を分けられないためです。

「3+3」あるいは「三+三」に言語を変更する必要があります。

このように、コンピューターに必要なデータの種類が「型」です。

「静的型付け」「静的型付け」の特徴は以下のとおりです。

静的型付け変数を定める際に型を宣言するデータの種類を限定する処理をしない限りデータの型は変わらないjava c#など
動的型付けデータの型を宣言しない複数の言語コードを使用可能JavaScript PHPなど

動的型付けのほうが難易度が低く、初心者向けといえますが、バグが出やすいなどのデメリットがあります。

宣言キーワードの違い

宣言キーワードとは、「これは変数です」とコンピューターに宣言するためのキーワードを指します。

JavaScriptの宣言キーワードは以下の3種類です。

const・再宣言と再代入どちらも不可・根が上書きされる心配がなく、安全に処理できる点がメリット・宣言する際に値を代入する必要がある
let・再宣言不可能、再代入可能・後から値の代入も可能だが、多くの場合は宣言時に実施する
var・再宣言や再代入が可能

基本的に、変数宣言はconstがおすすめです。

Constは再代入が不可のため、値の変更トラブルを防げます。

決められた処理を繰り返す「繰り返し構文」には、letが良いでしょう。

再代入ができる一方、再宣言は不可のためエラーを減らせます。

スコープのルール

スコープルールとは、変数が関与できる有効範囲のルールです。

スコープ内で変数を定義すると、その内部にしか関与できません。

プログラムは制御構造や関数の定義など、多くの構造により成り立ちます。

その際、変数の定義がどこまで及ぶのかを、スコープルールで区切らなければなりません。

変数の有効範囲がない場合、間違えて同じ変数を作ると、バグなどのトラブルが生じるためです。

代表的なスコープには、ローカルスコープとグローバルスコープがあり、ローカルスコープはさらにブロックスコープ、関数スコープの2種類に分けられます。

ブロックスコープ・関数(function)ごとに作られるスコープ・変数宣言により関数の内側からのみ参照が可能になる
関数スコープ・ブロック({})ごとに作られるスコープ・変数宣言により、変数の外側からはアクセスできず、内側からのみ参照可能

命名規則の差

命名規則とは、簡単にいえば「名前付けのルール」です。

変数およびプログラミングに使用する名前は、チーム全員で共有できて、解りやすいものを選びます。

手分けして作業をする際、自分だけにわかる名前では、第三者が把握できません。

また、数人でプログラムを組むときも、名前はわかりやすく統一します。

誰が見ても、意味が通じる名づけが必要です。

プログラミングで使用される名前には、以下4つの命名規則があります。

パスカルケース名前の先頭に大文字を使用する例:Name
キャメルケース名前の先頭を小文字にする例:name
スネークケース各単語を小文字・アンダーバーでつなげる
コンスタントケース各単語を大文字・アンダーバーでつなげる

命名規則を使用すると、視覚的な解りやすさが得られるメリットがあります。

Javaでは変数・関数にキャメルケース、定数はコンスタントケースが用いられ、すぐに名前の把握が可能です。

変数と定数の違いをわかりやすく解説

変数と定数の違いは、「後から中身の入れ替えができるか・できないか」にあります。

変数何度でも中身を変えられる
定数中身を変えることはできない

プログラミングでは、「変えてはいけない設定」が存在します。

たとえば、現在の消費税は10%です。

手違いで8%や5%で計算されると困るでしょう。

万が一に備え、「絶対に変わらない設定にしたい」という場合は、定数を用います。

特に複数人でプログラム処理をする場合、コード変更にトラブルが生じやすくなるでしょう。

定数を使用すれば、間違えて中身を入れ替えるなどのトラブル予防になります。

後にプログラミングの変更が予想される際、使用するのは「変数」です。

プログラミングは定数と変数の違いを理解し、適切な使い分けが必要です。

まとめ

変数はプログラミングの基本です。

最初は複雑に思えますが、繰り返すうちに馴染むため、心配せずに取り組みましょう。

変数を学べば、データの代入により再利用も可能です。

同じデータを複数個所で使用できるため、運用が楽になるでしょう。

また、コードの意図や目的が把握でき、開発におけるコミュニケーションも楽になります。

プログラム変更も容易になるため、使用するうちに変数の便利さに気付くはずです。

コードを用いないノーコードツールでも、変数の理解は必要になります。

基本を押さえてこそ応用も可能になるため、ぜひ最初に変数を学んでください。

ITエンジニアを目指すなら「スタディングテック」

プログラミングを始めたいけど、何から手をつけてよいかわからない方におすすめなのが、オンライン通信講座「スタディングテック」です。

「スタディングテック」は、未経験からITエンジニアを目指すために必要なスキルを効率よく習得できるカリキュラムを提供しています。

スマホ1つでWeb制作やアプリ開発が学べるので、スキマ時間を活用しながら学習が進められます。

また、生成AIを使った開発やSlack・Githubなど、現場で求められる実践ツールにも対応。就職・転職支援も充実しており、ポートフォリオ作成から面接対策までしっかりサポートします。

無料登録後すぐに学習を始められます。気になる方は、まずはお試しください。

スタディングテックでITエンジニアになる