
未経験者がエンジニアになるには、採用選考で自分のスキルや知識をアピールする必要があります。
しかし、自分のスキルを言葉で説明するのは難しいものです。実務経験のない未経験者であればなおさらでしょう。
そこで役に立つのがポートフォリオです。
応募先にポートフォリオを提出して見てもらうことで、自分のスキルや勉強してきた内容を適切にアピールできます。
この記事ではエンジニアのポートフォリオとはどのようなものか、必要性や作成するメリット、掲載すべき内容などについてわかりやすく解説します。
エンジニアのポートフォリオとは
エンジニアの「ポートフォリオ」とは、これまでの経歴や自分が作った制作物、勉強してきた内容などを掲載したWebページのことです。
デザイナーやイラストレーターなどの職種では、以前から多くの人がポートフォリオを作成していますが、最近はエンジニアでも作る人が増えています。
特に実績のない未経験者の場合、面接だけでプログラミングスキルを的確に伝えるのはなかなか難しいかと思います。
しかしポートフォリオがあれば
- 今までどのような勉強をしてきたのか
- どのようなスキルを身につけたのか
- どのようなものが作れるのか
といったことが一目でわかるため、スキルや熱意のアピールができるのです。
未経験者がポートフォリオを作成するメリット
なぜエンジニアを目指している人がポートフォリオを作るとよいのか、ポートフォリオを作成する3つのメリットを解説します。
ポートフォリオを作るべきかどうか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
スキルや知識を的確にアピールできる
ポートフォリオを作成する最大のメリットは、自分のスキルや知識を効果的にアピールできることです。
技術や知識のレベル感を言葉で正しく伝えるのは、難易度が高いかと思います。
自分のスキルをわかってもらうには、実際に作ったものを見てもらうのが一番です。
「エンジニアになりたい」という熱意が伝わる
特に未経験者の場合、ポートフォリオを作っている人や制作物を作れるほど勉強している人はそれほど多くありません。
そのためポートフォリオを提出して勉強してきた内容をアピールすると、何もない人よりも「本気でエンジニアになりたい」といった熱意が伝わりやすくなります。
面接でのアピールが楽になる
ポートフォリオを見てもらえば、長々と説明をしなくても自分のスキルや学習内容を伝えられます。
面接官から制作物についての質問をされることもあるかと思いますが、自分の言葉だけで説明するよりもスムーズに話せるはずです。
そのため面接に苦手意識がある人ほど、ポートフォリオを作成しておくのがおすすめです。
エンジニアのポートフォリオに載せるとよい情報
未経験者がポートフォリオを作成するメリットは、前述の通りです。
ここからは、ポートフォリオに載せるとよい情報について解説します。
これからポートフォリオを作成する方は、ぜひ参考にしてください。
自己紹介
まずは自分の基本情報として、以下のような項目を記載しましょう。
- 氏名
- 経歴
- 学習経験
- 資格やスキル
- GitHubやSNSなどのアカウント
資格については、基本情報技術者試験などIT系の試験に合格していれば積極的に記載しておきましょう。
制作物のURLやコードなど
Web上で公開している制作物があれば、URLを記載してください。コードはGitHubなどで公開し、そのURLも記載しておくとよいでしょう。
ポートフォリオは、基本的にこうした制作物を見てもらうためのものです。
まだ公開できる制作物がないという人は、まずはプログラミングの学習や開発から始めましょう。
使用した技術やツールについて
制作物を作る際に使用した技術やツールなどを記載しておきましょう。
- どのプログラミング言語やフレームワークなどを使ったのか
- なぜそれらを選んだのか
- 開発時にはどのようなところを工夫したりこだわったりしたのか
などについても記載しておくと、よいアピールになります。
未経験者がポートフォリオを作成する上でのポイント・注意点
ポートフォリオは、とにかく作ってさえおけばアピールになるというものではありません。
ここからは、ポートフォリオを作成する上でのポイント・注意点を3つ解説します。
これからポートフォリオを作成する方や、面接の予定がある方はぜひ参考にしてください。
応募先にあわせた内容にする
例えばゲーム開発をしている企業へ応募をする際に、ゲームとはまったく関係ない制作物や応募先が使っていない技術をアピールをしても、高い評価を受けるのは難しいでしょう。
まずは求人票などの情報を見て、応募先が求めているスキルや経験などを調べてください。
その上で、特にアピールになりそうな内容を盛り込んだポートフォリオが作れるとよいでしょう。
一目でわかりやすい構成を心がける
せっかくポートフォリオを作るならと、長々と文章を書いたり関係ない経歴を連ねたりしてしまう方もいますが、これは逆効果です。
要素が多すぎると、読みにくくわかりにくいポートフォリオになってしまいます。
何をどれくらい記載するのか、まずは要件を固めてから作成に取り掛かるのがよいでしょう。
内容をこまめに更新する
新しい制作物や最近勉強した分野など、記載内容はこまめに更新しておきましょう。
内容が古いままだと、「最近はあまり勉強していないのかな」という印象になってしまうかもしれません。
また前述の通り、ポートフォリオは応募先にあわせた内容にしておくのが重要です。
提出する前に情報が古くなっていないか、応募先に適しているか確認するようにしましょう。
ポートフォリオを作成するには
Webサイトの開発に慣れている人は、自分が好きな言語やフレームワークを使って作るのが一番です。
「初めてポートフォリオを作成する」「なにを使って作ればよいのかわからない」という場合は、AstroというJavaScriptのWebフレームワークがおすすめです。
Astroでは、初心者でも簡単にポートフォリオを作れるテンプレートが提供されています。
なおスタディングテックの「Astro ポートフォリオ初級コース」では、動画を見ながらAstroを使ったポートフォリオの作成方法が学べます。
まとめ
この記事では、エンジニアのポートフォリオについて解説しました。
- ポートフォリオとは経歴や制作物、勉強内容などを掲載したWebページのこと
- ポートフォリオがあればスキルを的確にアピールでき、熱意も伝わる
- 経歴や勉強内容、制作物とコード、使用した技術などを記載しておく
- 初めてのポートフォリオならAstroを使って作成するのがおすすめ
これからポートフォリオを作成してみたいと考えている方には、スタディングテックのオンライン講座がおすすめです。
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