品種品目とは?販売士の勉強に欠かせない考え方を解説

「品種品目」とは、販売士の勉強をしているとよく見かける用語です。

マーチャンダイジング・マーケティングの分野で頻出されますが、名称が似ているため混同してしまう可能性があります。

そこで、品種品目の意味や出題傾向、知識を定着させるための勉強方法を解説します。

品種品目とは?

まずは販売士検定における「品種品目」の意味について解説します。

  • 販売士検定でおさえておきたい重要用語
  • 品種・品目の意味

試験の問題でもよく登場する用語のため、これから販売士検定を受ける予定の方や、勉強をしているけど品種品目についていまいちよくわからないという方はぜひ参考にしてください。

販売士検定でおさえておきたい重要用語

「品種品目」とは、販売士試験の中でも特にマーチャンダイジングやマーケティングの分野で出題されることが多い重要用語です。

具体的には、例えば「この業種ではどのような品種品目をそろえる必要があるか」といった問題が出題されたりします。

品種と品目には異なる意味がありますが、名前に同じ「品」がつくため混乱したり逆の意味で覚えてしまったりする人も少なくありません。

ここからの解説を読んで、正しい意味や出題の傾向をしっかり理解しておきましょう。

品種・品目の意味

まず品種とは、品物・商品の種類です。

そして品目には、品物の種目や目録といった意味があります。

例えば衣料品店での品種品目は以下のようになります。

品種シャツ・パンツ・スカート・ワンピース・コート・靴下・帽子などといった種類
品目品種の中での形・デザイン・色・サイズなどといった違い

店舗の品ぞろえを豊富に見せるには、ひとつの品種の中で品目数を増やしたり、品種と品目の両方を増やすといった方法があります。

なお、品種品目よりも大きなくくりは「商品分類」といいます。

販売士検定でおさえたい!品種品目が登場する問題とは?

品種品目の意味については前述の通りです。

ここからは、販売士の試験で品種品目が登場する問題の内容について解説します。

  • 商品分類に関連する語句の意味
  • 商品構成の考え方
  • 業態ごとの品揃えに関する考え方

品種品目がどのような形で出題されるのか、ぜひ参考にしてください。

商品分類に関連する語句の意味

1つ目は、商品分類に関する語句の意味を問うような問題です。

問題の形式としては、穴埋め問題や選択問題が多い傾向にあります。

なお商品のくくりを大きい順に並べると、部門・品群・品種・品目・単品となります。

例えばスーパーの生鮮食品部門では、以下のような分類です。

1.部門精肉・鮮魚・青果など
2.品群牛肉・豚肉・鶏肉など
3.品種松坂牛・神戸牛・佐賀牛など
4.品目肩ロース・ヒレ肉・ひき肉など
5.単品グラム数・枚数など

試験では、例えばバラバラに提示されたこれらの用語を大きい順に並べ替えたり、それぞれの語句と正しい意味を結びつけるような問題が出題されています。

語句が似ているためややこしいですが、それぞれの正しい意味をしっかり理解しておきましょう。

商品構成の考え方

2つ目は、商品構成の考え方を問われる問題です。

問題の形式としては、正誤問題で出題が多い傾向です。

前述の通り、品ぞろえを増やすには品種の中で品目数を多くしたり、品種品目の両方を増やしたりといった方法があります。

ただし売場面積が一定ならば、陳列できる商品数には限りがあるため無限に品種品目を増やすことはできません。

そこで品種の数を多くして品目数を絞る方法が「総合化」、品種の数を絞って品目数を多くする方法が「専門化」と呼ばれています。

業態ごとの品揃えに関する考え方

3つ目は、業態ごとの品揃えに関する考え方を問われる問題です。

問題の形式としては、語句の穴埋め問題や正誤問題での出題が多い傾向です。

業態ごとの品揃えは、一般的に以下の種類があります。

多品種少品目

品種は多いが、各品種あたりの品目は少ない。さまざまな種類の商品を少しずつ置いている。業態代表例はコンビニエンスストアやドラッグストアなど。

少品種多品目

品種は限られているが、1つの品種の中で多くの品目を置いている。業態代表例は眼鏡専門店や靴専門店など。

多品種多品目型

さまざまな品種を取り扱い、消費者の多様な好みに対応できるよう多くの品目を置いている。業態代表例はスーパーマーケットなど。

品種品目の知識を定着させるための勉強方法

前述の通り、品種品目は混乱しやすく意味の覚え間違いなども発生しやすい用語です。

まずは「品種=商品のグループ」「品目=具体的な商品」と覚えましょう。

ただし用語の説明をただ読んでいるだけでは、具体的なイメージがしづらいためなかなか知識が定着しません。

品種品目に関する正しい知識を定着させるには、自分がよく知っている店や商品を思い浮かべて用語を関連づけながら覚えるようにしましょう。

例えば学生時代にアルバイトしていたスーパーや好きなブランドの衣料品店などを思い返してみると、「このくくりが品種で、これが品目で…」といったイメージがしやすくなるはずです。

また品種品目に関する問題は、前述の通りある程度の出題パターンが決まっています。

それぞれの用語のイメージがつかめたら、過去問などを使って問題演習を繰り返せば知識をより定着させることができるでしょう。

まとめ

この記事では、販売士検定でよく出題される品種品目について解説しました。

  • 品種は品物・商品の種類、品目は品物の種目や目録
  • 試験では商品分類に関連する語句の意味、商品構成の考え方に関する問題などで登場
  • 知識を定着させるには知っている店をイメージして問題演習を繰り返す

品種品目は販売士検定でよく出題されるため、正確な意味を確実に理解しておきましょう。

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