販売士資格は、公的資格です。
販売員としての業務に資格は必要なの?と思われる方もいるかもしれません。
実際には、販売士の資格がないと販売の業務ができないということはありません。
しかし、販売士の公的な資格を持つということは、販売に関する知識を充分にもつという証にもなります。
例えば、販売員として働いているときに、お客様により適切なアドバイスができるようになったり、商品の見せ方を工夫してみたり、というような販売のコツを掴むことができます。
普段の業務で、販売に携わっている方にとっては、仕事の質を引き上げ、プロとして活躍することができるような、知識を得ることができます。
販売士という名前から、店頭の販売員さんを思い浮かべる方も少なくないのではないでしょうか。
そのイメージは間違いではありません。実際に販売に関する知識や、店頭での効率的な商品陳列や、商品を手に取ってもらうための考え方、ルールを学びます。
ただし学習内容はそれだけではありません。
販売促進の企画や、店舗マネジメント、在庫管理、商品仕入れの計画や、出店戦略についてなど、学習内容は多岐にわたります。
3級から2級、1級と知識を深めていくことで、小売業の専門家レベルの知識を身に着けることができます。
※学習内容は級によっても異なります。
販売士は、店舗管理や運営など、小売業のスペシャリストと言えるでしょう
AIや通信技術の発展によって、店舗では無人レジの設置や、ロボットを導入するなどといった企業が増え、販売に関しては特に大きくシーンが変化しています。
そのような状況で、販売の資格が役に立つの?と感じるかもしれません。
しかし、実際はそのような状況だからこそ、質の高い接客には価値が生まれます。
業種によっては、店頭でただ商品を売るだけではなく、質の高い接客で付加価値を生むことが求められています。
良い購買体験は、お客様に「また来たい」と思ってもらう事に繋がり、利益となるからです。
AIの導入で仕事が無くなるのではなく、より高いレベルの接客や、知識を持つことが求められるようになっていくと考えると良いでしょう。
販売士資格の勉強を通して得た知識は、このような店頭での接客の質をあげるという面でも役立ちます。
ここまで販売士資格取得のメリットを見てきました。
それでも中には、販売士は資格は役にたたない、などの意見も散見されます。
資格取得にあたってのデメリットとして考えられる点について見ていきましょう。
販売士資格にはいわゆる独占業務がありません。
資格を取得したので、絶対にこの仕事に…ということがないため、資格をとっても役に立たないのでは?と考える方もいるようです。
しかし、実際に小売業や販売・接客業では、資格を持つことでより深い知識を持つことが認められ、重要な役割を任されたり、企業内でのステップアップに繋がるということもあります。
管理者や、マネジメントの責任者を目指すといったことも可能でしょう。
販売士資格を持つことは小売業のプロとしての知識をもつことになると上述しました。
しかし、知識を持っているだけではあまり意味がなくなってしまうということもあるでしょう。
販売士資格で得た知識は、質の高い接客でお客様から喜ばれたり、レイアウトを変えて商品を手に取りやすくすることで、売上に貢献するといったような、現場での実務と結び付けてこそだと思います。
資格取得するだけ、ではなくて実際にどう活かしていくか?を実務に紐づけて考えることで、販売士として活躍ができるようになっていくでしょう。
・販売士は販売のプロの証になる
・販売士は小売業や流通業の知識を深めることができる
・販売士資格の勉強で学ぶ知識は、これから先もニーズがある
・販売士には独占業務がないものの、活躍のチャンスを増やすことができる
販売士資格を取得するメリット、デメリットについて見てきました。
販売士資格は、店頭で販売業務に携わる方だけでなく、様々な業種で働く方にもメリットが得られる資格です。
現在、現場で働いている方は、知識を深めてレベルアップを目指すことができます。
資格を取得することで、様々な活躍の可能性があると言えるでしょう。
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