
販売士2級検定は「販売・マーケティングのプロ」と証明できる資格です。
取得を推奨している企業も多く、働きながら目指す人が多い資格でもあります。
忙しい社会人が無理なく合格をするためには、効率よく勉強することが大切です。
そこで、勉強前に知っておきたい販売士2級の概要や合格者が行っていた勉強方法、社会人が勉強を進めるコツを解説します。
これから販売士2級を目指す方はぜひ参考にしてください。
販売士2級はどのような試験?一夜漬けで合格できる?
販売士2級検定は「簡単」や「一夜漬けでも合格できる」と言われることもある試験です。
しかし、一方で「楽勝だと思ったのに不合格だった」という話も見聞きします。
そこで、販売士2級検定が実際にはどのような試験なのかを解説します。
- 販売士2級検定の概要
- 販売士2級の合格率と難易度
- 販売士2級取得のメリット
販売士2級検定の概要
まずは販売士2級検定の概要をご紹介します。
販売士2級の正式名称は「リテールマーケティング(販売士)検定試験2級」です。
販売士検定には1級~3級の3つの級があり、2級のレベルは中間となっています。
そのほか、販売士2級検定の概要は以下のとおりです。
求められる知識レベル
求められる知識のレベルとしては、小売業・流通業の中堅社員、もしくは店長・マネージャークラスの人です。
現場だけではなく、店舗運営や経営判断も任せられる人材を目指しています。
試験方式・試験会場・日程
試験はほかの級も同様に、全国のテストセンターにおいて随時CBT方式で実施されます。
試験日程は会場によって異なりますが、空きがあれば受験者の都合に合わせて選択可能です。
試験科目
試験科目は以下の5つです。
- 小売業の類型
- マーチャンダイジング
- ストアオペレーション
- マーケティング
- 販売・経営管理
試験時間
試験時間は70分です。
合格基準
合格基準は各科目の平均得点が70点以上で、1科目ごとの得点が50点以上となっています。
つまり、1科目は最低50点以上、5科目合計の得点が350点以上必要となります。
出題形式
問題はすべて択一式(選択式)です。
半分が択一式正誤問題(○×問題)、もう半分が択一式穴埋め問題(四択問題)となっています。
受験手数料
受験手数料は税込で6,600円です。
これに加えて、事務手数料が550円(税込)かかります。
販売士2級の合格率と難易度
販売士2級検定の受験者数と合格者数、合格率は以下のように推移しています。
期間 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2024.4.1~2025.3.31 | 5,453名 | 3,052名 | 56.0% |
2023.4.1~2024.3.31 | 6,613名 | 3,265名 | 49.4% |
2022.4.1~2023.3.31 | 6,374名 | 3,531名 | 55.4% |
2021.7.28~2022.3.31 | 5,655名 | 3,136名 | 55.5% |
このように、ここ数年は合格率が50%前後となっています。
つまり、受験者の半数が受かる試験です。
販売士2級は、初学者が合格するのに60時間の勉強時間が必要といわれています。
試験範囲が広いので一夜漬けで合格を目指すのは無謀ですが、しっかりと対策をすれば十分に合格を勝ち取れるでしょう。
販売士2級取得のメリット
販売士2級は販売やマーケティングのプロだと証明できる資格です。
履歴書に書くことができるため、就職や転職でもアピールの材料になるでしょう。
また、小売業や流通業において職場で取得を推奨されていることの多い資格でもあります。
取得によって資格手当をもらえたり、昇進の条件にしていたりする企業もあるほどです。
このように、販売士2級は将来のキャリアや年収アップにつながるなど、取得するメリットの多い資格といえます。
合格者が教える!販売士2級に合格するための効率的な勉強方法
販売士2級取得を目指すには、合格者がどのような勉強をしていたのかを知ることが大切です。
合格者が教える効率的な勉強方法をご紹介します。
- まずはテキストを読んで全体像を把握する
- 問題を解き、間違えた箇所を正解できるまで解き直す
- 過去問を繰り返し解いて知識を定着させる
まずはテキストを読んで全体像を把握する
初学者であれば、まずはテキストを読んで全体像を把握することから始めましょう。
最初にテキストを読むときは、流れをつかむイメージでさらっと読んでいきます。
一回で専門用語は覚えられないのが普通なので焦らずに、しかし集中して読んでみましょう。
問題を解き、間違えた箇所を正解できるまで解き直す
テキストを一通り読んだら、次は問題を解いていきます。
合格者の多くがテキストの読み込みよりも、問題演習に力を入れたそうです。
問題を解いたらすぐに答え合わせをし、間違えたところやわからなかったところをチェックします。
理解が足りていない箇所があれば、テキストに戻って確認します。
このように問題を解き、間違えた箇所を次は必ず正解できるようになるまで問題を解き直します。
過去問を繰り返し解いて知識を定着させる
販売士検定2級では、頻出の問題が何度も出題されることがあります。
このため、過去問題集などを何度も繰り返し解き、出題パターンに慣れることが大切です。
合格者からは、過去問を覚えるくらい解いたという声があがっています。
5回以上は解いたという声が多く、なかには15回繰り返したという方もいるほどです。
社会人が販売士2級の勉強を進めるためのコツ
販売士2級検定は、20代~30代といった比較的若い世代の方が多く受験する試験です。
社会人だけではなく学生も多く受験しますが、仕事や家庭で忙しい社会人と勉強時間を取れる学生では勉強の進め方は異なります。
ここでは、忙しい社会人が販売士2級の勉強を進めるコツをご紹介します。
- スキマ時間を上手に使う
- 自分にあった教材を選ぶ
スキマ時間を上手に使う
社会人が販売士2級に合格するためには、忙しいなかでも勉強時間を確保し、諦めないで勉強を継続することが大切です。
合格者になかには、通勤や昼休み、移動中などのスキマ時間を上手に使っている方が多くいます。
休みの日にまとめて長時間勉強するというよりは、毎日の生活のなかで細切れになった空き時間をうまく使えると、一度頭に入った知識を忘れることなく定着させることができるでしょう。
自分にあった教材を選ぶ
販売士関連の教材やテキストは数多く市販されています。
そのなかで、自分にあった教材を選ぶことで勉強の効率を上げることができるでしょう。
反対に、見にくいと感じるような教材だと、勉強を続けることも苦痛になる可能性があります。
また、スマートフォンやパソコンなどを使って学習できる教材は、勉強する際に参考書や問題集など重い荷物を持ち歩く必要がないため、忙しい社会人に適しています。
本番の試験もパソコンでのネット試験になるので、より試験当日に近い形で問題を解く練習ができるのもスマートフォンやパソコンを使った教材の魅力です。
スタディングは、単に試験内容を暗記するだけではなく、しっかり内容を理解することができる教材です。
図や具体例を使いながらわかりやすく解説するため、初めての学習でつまずきがちな専門用語も理解できるようになります。
スマートフォンで学習できるので、10分あれば集中して勉強可能です。
なかなか勉強が続かない方は「机に座らない」スタディングの新しい学習スタイルを、一度試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
販売士2級検定に合格するための、効率のよい勉強方法は以下のとおりです。
- テキストを一通り読んだら問題演習をする
- 過去問は問題と解答を覚えるまで繰り返す
- 社会人はスキマ時間を上手に使うのが大切
- 忙しい人ほど自分にあった教材選びが重要
販売士2級は年収アップやキャリアアップにつながる資格なので、受験者の多くが社会人です。
社会人が資格の勉強をするために最も大切なのは、勉強時間を確保することでしょう。
スタディングは、スマートフォンやパソコンを使って効率的に学習したい社会人をサポートする教材です。
重いテキストや問題集を持ち歩かなくても、どこでもスキマ時間を学習タイムにできます。
短時間の勉強で販売士2級を一発合格したい方は、ぜひスタディングの無料お試しを利用してみませんか。