
有資格者の証明となる販売士のバッジは、身に付けたり手元に保管したりしたい方も多いのではないでしょうか。
しかし、昨今の原料高などの影響で、販売士のバッジは入手困難な状況になっています。
そこで、バッジ以外に有資格者であることを証明するものについてご紹介し、資格取得後に必要な手続きや5年ごとの更新についても解説します。
販売士のバッジとは?購入する必要はある?
販売士の資格を取得された方やこれから目指す方の中には、合格の証である「販売士バッジ」の存在が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まずは、「販売士のバッジって?」「必ず買わないといけないの?」といった疑問にお答えします。
- 販売士のバッジは希望者が購入する合格章
- 購入は任意。入手困難なので希少価値あり
- バッジ以外に合格を証明できるもの
販売士のバッジは希望者が購入する合格章
販売士のバッジは、販売士の有資格者である証となる「合格章」です。
合格者全員に配布されるものではなく、希望者が購入する形式になっています。
合格した級(1級、2級、3級)によってバッジの色や大きさ、デザインが異なっており、価格は各商工会議所によって決められています。
相場としては、1級1,500円前後、2・3級360円前後となっています。
購入は任意。入手困難なので希少価値あり
前述の通り、販売士バッジの購入は任意です。
資格の効力に影響するものではないため、必ずしも購入する必要はありません。
ただ、ここで一つ注意しておきたいのが、このバッジは現在、感染症の拡大や原材料の価格高騰などの影響により製造が中止されているという点です。
バッジの在庫がなくなり次第、販売終了となる予定であるため、入手が困難になりつつあります。
過去にはフリマサイトなどで出品されたこともあるほどで、その希少価値は高まっているといえるでしょう。
バッジ以外に合格を証明できるもの
「バッジがないと、合格したことを証明できないの?」と不安に思うかもしれませんが、そんなことはありません。
販売士資格の合格者には、カード型の「販売士認定証」が交付されます。
この認定証は、正式な資格保有者であることを証明するものです。
資格の有効期間が記載されており、資格更新の手続きの際にも必要となります。
紛失しても再発行は原則行われないため、受け取った後は大切に保管するようにしましょう。
販売士資格取得後に必要な手続きとは?
販売士資格は、取得後もその価値を維持するために必要な手続きがあります。
うっかり手続きを忘れてしまうと、せっかく取得した資格が失効してしまう可能性もあるため注意が必要です。
ここで、資格取得後に必要となる重要な手続きをご紹介します。
- 住所・氏名の変更時は手続きが必要
- 5年ごとに資格の更新が必要
住所・氏名の変更時は手続きが必要
資格取得後に住所が変わった場合は、必ず住所変更手続きを行いましょう。
また、氏名が変わった場合も変更の手続きが必要です。
販売士資格の更新時期が近づくと、日本商工会議所から更新案内の通知が届きます。
この通知は資格登録時に申請した住所・氏名宛に送付されるため、変更手続きを怠ると案内を受け取れず、更新の機会を逃してしまう可能性があるので注意が必要です。
変更手続きはインターネットまたは郵送で行います。
引っ越しや結婚などで変更があった際には、速やかに手続きを済ませておきましょう。
5年ごとに資格の更新が必要
販売士資格には有効期間があり、その期間は5年間です。
資格を維持し続けるためには、5年ごとに所定の更新手続きを行う必要があります。
更新手続きには、「資格更新通信教育講座を受講・修了する」と「更新手数料の支払い」が必要です。
また、2級と3級に限っては、更新する級より上位級の認定証を提示することで通信講座を受講しなくても更新ができます。
更新手続きを行わずに放置していると資格を失効してしまうため、充分注意しておきましょう。
販売士更新に関するよくある質問
ここからは、販売士資格の更新に関するよくある質問にお答えします。
- 更新の申込はどこでできる?やり方は?
- 更新に必要な金額とは?
- 更新テストで不合格だったらどうなる?
- 期限切れになったらどうなる?
更新の申込はどこでできる?やり方は?
更新手続きの申し込みには、WEB申込と郵送申込の2つの方法があります。
WEB申込
「販売士専用サイト」にアクセスし、受講申込および受講料・資格更新手数料の支払いを行ないます。
後日送られてくるテキストにて学習し、専用サイト上で確認テストを受験します。
郵送申込
所定の申請書に必要事項を記入後、販売士更新センターに郵送します。
後日送られてくる払込取扱票にて受講料および資格更新手数料を支払います。
入金確認後にテキストと確認テスト(マークシート方式)が送られてくるので、学習したのちにマークシートを記入し、返送します。
更新に必要な金額とは?
販売士の更新に必要な金額は下記のとおりです。
※金額は2024年度時点でのもので、全て税込価格です。
級 | 通信講座受講料 | 更新手数料 | 合計 |
---|---|---|---|
1級 | 5,600円 | 2,200円 | 7,800円 |
2級 | 5,350円 | 7,550円 | |
3級 | 4,280円 | 6,480円 |
上記のほか、申込方法により下記の料金が発生します。
WEB申込
決済システム利用料 440円
郵送申込
切手代(申請書や解答用紙を送る際に都度発生)、更新料払込料金(郵便局・ゆうちょ銀行)
更新テストで不合格だったらどうなる?
更新の確認テストで不合格となった場合、合格するまで何度でも挑戦可能です。
WEB申込の場合は専用サイト上で受験した後、すぐに合否の結果がわかるようになっています。
郵送申込の場合はマークシートを返送後、不合格であれば新しい課題とマークシートが届きますので、そちらを使用して再挑戦します。
期限切れになったらどうなる?
資格の有効期間満了日までに更新手続きが完了しなかった場合でも、すぐに完全失効するわけではありません。
有効期間終了後1年以内であれば「遅延更新」として手続きを行うことができます。
また、遅延更新の方法は通信教育講座の受講のみとなり、上位級の認定証を提示する方法での更新はできません。
この遅延更新可能な1年間も過ぎてしまうと、原則として資格は失効となります。
失効後は販売士を名乗れなくなりますので、更新手続きは有効期間内に行うようにしましょう。
まとめ
前述した通り、販売士としての証となるバッジは現在入手困難となっています。
合格者全員に配られる「販売士認定証」が有資格者である証明となりますので、こちらを大切に保管してください。
また、販売士として活躍し続けるためには、5年ごとの更新が欠かせません。
住所変更忘れや更新忘れで、せっかくの努力を無駄にしてしまわないよう、手続きは早めに行うよう心掛けていきましょう。