保育士の実技試験の内容と対策を紹介!音楽・造形・言語のうちどれがいい?

保育士の実技試験は音楽・造形・言語の3つの分野があり、2つを選択して受験します。

「どの分野を選択しよう」「どうやって試験対策をしよう」などと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では実技試験の各分野の試験内容や過去問、対策、分野の選び方などを紹介します。

保育士の実技試験の対策を始める方は、ぜひ参考にしてください。

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保育士試験の実技試験とは?

保育士試験の実技試験は、保育所保育指針「保育の内容」の5領域(健康、人間関係、環境、言葉、表現)に基づき、保育士として必要な知識、技能、資質を評価する試験です。

具体的には、実技試験では受験者が下記の3つの分野から2つを選択し、それぞれにおいて実技を行います。

  • 音楽
  • 造形
  • 言語

評価は、保育士として求められる具体的なスキルや知識に加えて、保育に対する姿勢や適性も含まれます。

例えば、子どもたちとどのようにコミュニケーションを取り、どのように指導するか、また子どもたちに安心感を与えられるかどうかが見られます。

 

したがって、試験に向けて十分な準備が必要です。

受験者は、自分の強みを活かし、実際の保育現場を想定した練習を重ねることが合格への鍵となります。

保育士の実技試験の分野はどれがいい?

保育士の実技試験は、音楽・造形・言語の3分野から2つを選択して受験します。

各分野の試験内容と、それぞれに向いている人について紹介します。

音楽の実技試験の内容

音楽の実技試験では、保育現場で日常的に行われる歌唱や楽器の演奏が中心です。

具体的には、課題曲をピアノ、ギターのいずれかで弾き歌いすることが求められます。

課題曲は試験前に発表されるため、事前に練習が必要です。

ピアノ、ギターでの演奏だけでなく、子どもたちと一緒に歌う際の表現力も重要です。

 

また、簡単なリズム遊びのスキルや、子どもたちに音楽を通じて楽しい時間を提供するための指導力も評価されます。

手拍子や楽器を使ってリズム遊びをするスキルや、子どもたちの興味を引きつける工夫が欠かせません。

演奏の技術だけでなく、楽しい音楽体験を提供するための総合的な音楽教育力が試されるため、技術練習と共に子どもたちと音楽を楽しむ姿勢や方法も準備することが重要です。

音楽の実技試験の過去問の傾向

音楽の実技試験の過去の課題曲は下記の表のとおりです。

課題曲
2025年度「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」作詞・作曲:Mildred J. Hill and Patty Smith Hill
「証城寺の狸囃子」作詞:野口雨情 作曲:中山晋平
2024年度「いるかはザンブラコ」作詞:東龍男 作曲:若松正司
「夕焼け小焼け」作詞:中村雨紅 作曲:草川信
2023年度「幸せなら手をたたこう」作詞:木村利人 作曲:アメリカ民謡
「やぎさんゆうびん」作詞:まど・みちお 作曲:團伊玖磨
2022年度「ことりのうた」作詞:与田準一 作曲:芥川也寸志
「びわ」作詞:まど・みちお 作曲:磯部俶
2021年度「あひるの行列」作詞:小林純一 作曲:中田喜
「揺籠のうた」作詞:北原白秋 作曲:草川信
2020年度「大きな栗の木の下で」作詞者不詳 作曲:外国曲
「ニャニュニョのてんきよほう」作詞:小黒恵子 作曲:宇野誠一郎

いずれも保育園でよく歌われる童謡が選曲される傾向があります。

リズムやテンポ、音程の正確さだけでなく、表現力や子どもたちへの伝わりやすさも評価ポイントです。

音楽の実技試験はこんな人におすすめ

音楽の実技試験は、下記に当てはまる人におすすめの分野です。

  • ピアノや歌が得意
  • 子どもたちと一緒に音楽を楽しむことが好き
  • 音楽教育に自信がある

造形の実技試験の内容

造形の実技試験では、保育士が子どもたちとの創作活動を通じてその指導力や表現力を発揮できるかが評価されます。

具体的には、与えられたテーマに基づいて、色鉛筆を用いて絵画を作成する課題が出されます。

テーマとして出題される絵画の要件は複数あるので、内容をよく理解して、全ての要件を満たした絵を描くことが重要です。

 

試験で重視されるのは、人物描写や情景、色使いの3つのポイントです。

決して絵を上手く描く必要はなく、子ども達にも伝わりやすい絵が描けていれば問題ありません。

なお、筆記道具の貸し借りは禁止されているので、ご自身が使いやすい色鉛筆や消しゴムなどを持参して、これまで培った表現力を発揮しましょう。

造形の実技試験の過去問の傾向

造形の実技試験の過去の課題は、下記の表のとおりです。

課題
2025年度「生活の中で見つけた音」
2024年度「空き箱・廃材遊び」「ドングリを使った遊び」
2023年度「雨の日の外遊び」「クレヨン遊び」
2022年度「フィンガー・ペインティング」「豆まき」
2021年度「砂遊び」「色水遊び」
2020年度「牛乳パックのおもちゃ遊び 」「紙芝居」

上記のテーマに沿った絵を制作する試験で、表現力や色使い、構図の工夫が重要視されます。

過去のテーマを参考にしながら、さまざまな題材に対応できるように練習すると良いでしょう。

造形の実技試験はこんな人におすすめ

造形の実技試験は、下記に当てはまる方に向いている分野です。

  • 絵を描くことが得意である
  • 子どもの創造力を引き出す工夫ができる

言語の実技試験の内容

言語の実技試験は、保育士が子どもたちに対して行う読み聞かせやお話の能力を問われる試験です。

指定されたお話を子どもたちに伝えるように語りかける課題が出されます。

 

この課題では、物語の内容をわかりやすく伝える表現力や、子どもたちの興味を引くための工夫が求められます。

言葉の使い方だけでなく、声のトーンや表情、ジェスチャーなども評価されるポイントです。

例えば、物語の登場人物に合わせた声の使い分けや、場面ごとに適した表情を持つことが重要です。

 

また、子どもたちとのコミュニケーションを通じて、言語を通じた信頼関係を築けるかどうかも評価されます。

これらの要素を総合的に考えながら、実技試験に臨む準備をしましょう。

言語の実技試験の過去問の傾向

言語の実技試験の過去の課題は、下記の表のとおりです。

課題
2025年度「ももたろう」「おむすびころりん」
「3びきのこぶた」
2024年度「ももたろう」「おむすびころりん」
「3びきのこぶた」
「3びきのやぎのがらがらどん」
2023年度「ももたろう」「3びきのこぶた」
「おおきなかぶ」
「3びきのやぎのがらがらどん」
2022年度「ももたろう」「3びきのこぶた」
「おおきなかぶ」
「3びきのやぎのがらがらどん」
2021年度「ももたろう」「3びきのこぶた」
「おおきなかぶ」
「3びきのやぎのがらがらどん」
2020年度「ももたろう」「3びきのこぶた」
「おおきなかぶ」
「3びきのやぎのがらがらどん」

2024年までは上記の4つの物語の中から1つを選択して、3分間のお話をする試験でした。

2025年からは、3つの題材から当日その場で指定されたものを発表する形になっています。

 

物語の内容を覚え、抑揚やジェスチャーをつけて、子どもたちの関心を引くことが重視されます。

例年同じ物語が指定される傾向があるので、過去問を参考に練習すると良いでしょう。

言語の実技試験はこんな人におすすめ

言語の実技試験は、下記に当てはまる方に向いている分野です。

  • お話をするのが好き
  • 子どもたちとコミュニケーションを取るのが得意
  • 物語を表現豊かに伝える自信がある

保育士の実技試験の分野の選び方

実技試験の分野を選ぶ際には、自分の得意な分野や経験を活かすことが重要です。

例えば、音楽が得意な方は音楽分野を、絵を描くのが得意な方は造形分野を選択すると高く評価されやすくなるでしょう。

各分野の試験内容を十分に把握し、自身の強みを活かせる分野を選択することが、合格への近道となります。

 

とはいえ、どの分野も得意ではない方もいるかもしれません。

そのような場合は消去法で最も苦手な分野以外の2つを選択するのも1つの方法です。

また、練習が苦にならない分野を2つ選んでも良いでしょう。

保育士の実技試験の概要

保育士試験は年2回実施され、筆記試験9科目にすべて合格すると実技試験を受験できます。

試験時期筆記試験筆記試験合格発表実技試験実技試験合格発表
前期4月中旬頃6月上旬6月下旬〜7月中旬頃7月末〜8月上旬頃
後期10月中旬頃11月〜12月頃12月中旬頃翌年1月頃

筆記試験の合格から実技試験まで約2週間〜1カ月しかないため、筆記試験終了後すぐに実技試験の準備を始めることが重要です。

幼稚園教諭免許状を持っている方は、実技試験が免除されます。

 

また、実技試験の会場は出願時に選択した都道府県内の大学や高校、専門学校などです。

試験会場の詳細は、手元に届く受験票で確認しましょう。

保育士試験の日程や申し込み方法などの詳細は、以下のページでご確認ください。

保育士の実技試験当日の流れ

保育士試験の実技試験の当日は、ガイダンスが開始されるまでに集合しなければいけません。

試験会場へはガイダンス開始時刻の30分前から入場可能です。

資料が置かれている席に着席し、時間になったらガイダンス開始です。

ガイダンス後の実技試験の流れや開始時刻は、選択した分野や順番によって異なります。

 

造形の実技試験は一斉スタートで行われますが、音楽や言語は個別試験のため受験者によって異なります。

音楽・言語の実技試験は、試験開始20分前に会場の待機室で待機し、5〜15分前に試験室に誘導される流れです。

 

その後、採点委員の指示で試験が開始されます。

音楽は演奏が終わり次第試験が終了し退出しても良いですが、言語の試験は終了の合図があるまで退出してはいけません。

このように試験当日の流れは受験者によって異なるため、場合によっては試験開始までの待ち時間も発生します。

実技試験当日の服装

実技試験当日の服装は、清潔感のあるものを選びましょう。

派手な服装やアクセサリーは避け、シンプルで動きやすい服装が望ましいです。

保育士としてのプロフェッショナルな姿勢を示すためにも、見た目の清潔さと整った服装が求められます。

実技試験当日の持ち物

実技試験当日の持ち物は、下記のとおりです。

  • 受験票
  • 筆記用具
  • 交通費
  • 昼食
  • 飲み物

試験当日のスケジュールは、試験会場に行かないとわからないため、念のため昼食の準備はしておきましょう。

会場近辺のコンビニや飲食店で済ませば良いと思っている方もいるかもしれませんが、必ずしも近くにコンビニや飲食店があるとは限りません。

また、選択した分野によって試験に必要な持ち物が異なるため、分野別に当日の持ち物を紹介します。

音楽の実技試験

音楽を選択した場合は、当日演奏する課題曲の楽譜(紙のみ)は持ち込みが可能です。

また、演奏する楽器がピアノであれば試験会場にあるものを使用しますが、ギターの場合は持参する必要があります。

造形の実技試験

造形を選択した場合の持ち物は、下記のとおりです。

  • 鉛筆またはシャープペンシル(HB~2B)
  • 色鉛筆(12~24色程度)
  • 消しゴム
  • 腕時計

クレヨンやマーカーペン、摩擦熱で消える色鉛筆などは使用できません。

なおクーピーは、色鉛筆に準じるものとして使用できます。

言語の実技試験

言語の試験に指定の持ち物はありません。

必要に応じて台本を試験会場に持参しても構いませんが、試験本番に台本を持ち込むのは禁止されています。

また、絵本・道具(台本・人形)等の一切の使用も禁止です。

保育士の実技試験の合格率・難易度

保育士の実技試験の合格率は、約80%です。

筆記試験よりも合格率は高く、受験者の多くが合格しているため、しっかりと対策して挑めば合格できる試験といえます。

筆記試験から実技試験まで約2カ月半の期間があるため、筆記試験の合否が発表される前に余裕を持って実技試験の対策を始めた方が良いでしょう。

保育士の実技試験に合格するための対策

保育士の実技試験に合格するためには、各分野ごとに適切な対策を行うことが大切です。

それぞれ対策のやり方が異なるため、分野ごとに紹介します。

音楽の実技試験の対策

音楽の実技試験の課題曲は事前に発表されるため、全国保育士養成協議会のホームページでチェックしましょう。

課題曲を確認したあとは、ごくシンプルなものでも構いませんので、自分のレベルに合った楽譜を選びます。

 

楽器を習った経験のある方は自身で用意した楽譜で練習すれば問題ありませんが、自信のない方は楽器の教室や通信講座を受講するのも方法の1つです。

いきなり全部を弾こうとはせず、数小節ずつで良いので、毎日練習することを心がけましょう。

 

また、歌はこどもたちが歌詞を正しく、そして楽しく歌えるように歌うことが大切です。

インターネット上の演奏動画や解説動画を見て学ぶのはもちろんのこと、試験対策講座を受講するのも試験対策として有効です。

音楽の実技試験で不合格になる理由は?

音楽の実技試験では、楽器演奏に集中するあまり表情が硬くなり笑顔を忘れてしまうことや、声が小さくて子どもが聞き取れない状態になることが不合格の主な要因です。

また、課題曲の公表された楽譜を確認せずに自己流で練習したり、テンポが速すぎて子どもが歌いにくい演奏になったりすると採点対象外となる場合があります。

このような基本的なミスが不合格につながりやすいので注意が必要です。

造形の実技試験の対策

造形の実技試験に合格するためには、与えられたテーマに基づいて絵を描く練習をしましょう。

保育の日常風景をテーマにした絵を描けるようになるには、子どもや大人の人物絵や屋外の風景、屋内の様子などの絵を描く練習を繰り返すことが重要です。

 

次に、子どもに伝わりやすい絵を描くための構図と色使いの工夫も欠かせません。

子どもたちが興味を持ちやすいカラフルで楽しい絵を心掛けることも、評価されるポイントです。

 

さらに、試験は時間制限があるため、時間を意識してスピーディーに描く技術を身につけましょう。

造形の試験で実力を発揮するには、使いやすい色鉛筆選びも欠かせません。

紙に色がのりやすく、力を入れなくてもきれいに塗れる色鉛筆を選ぶと、時間制限のある実技試験も有利に進められます。

造形の実技試験で不合格になる理由は?

造形の実技試験では、以下の作品が不合格になりやすい傾向にあります。

  • 出題されたテーマや条件を満たしていない
  • 背景が描かれていない
  • 色のバリエーションが少ない

また、何をしているかが分からない絵(持っている物が表現できていない、人物が小さすぎる)や、人間の形に見えない・体のバランスがおかしい人物画も減点対象となります。

時間が足りず、絵が未完成になってしまった場合も合格に必要な条件を満たしていない可能性が高いです。

言語の実技試験の対策

言語の実技試験では、3つのお話の中から1つが当日指定されます。

そのため、3つすべてのお話に対してしっかりと練習しておくことが大切です。

言語の実技試験は物語を3分間で完結させるための台本作りが肝となります。

市販のテキストに掲載されている台本を使用するのも良いですが、ご自身で作成した方が覚えやすいという方も多くいます。

 

合格するためには台本を暗記して、表現豊かに伝えるスキルを身につけなければいけません。

声のトーンや抑揚を工夫し、ジェスチャーを取り入れることも評価ポイントの1つです。

練習する際は、スマートフォンの録音機能を使うなどして、自分の読み聞かせした音声を振り返りながら改善を重ねることが重要です。

また、3分間の制限時間をオーバーしないようにするための練習も欠かせません。

言語の実技試験で不合格になる理由は?

言語の実技試験でよくある失敗は、早口で話したり、声が小さすぎて聞こえなかったりすることです。

緊張して顔や体がかたくなってしまうのも良くありません。

 

また、15人の子どもがいることを忘れて話したり、身振り手振りが大げさすぎたり小さすぎたりするのも注意が必要です。

3分間という時間を守れないことも点数が下がる原因になります。

こういった問題は練習不足から起こることが多いでしょう。

保育士の実技試験に落ちる人の特徴

保育士の実技試験に落ちる人には、下記の3つの特徴があります。

  • 表情が硬い
  • 表現の幅が狭い
  • ルールを無視しがち

筆記試験合格後、あと一歩のところで不合格にならないように前もって実技試験に落ちる人の特徴を頭に入れておきましょう。

表情が硬い

実技試験の中でも音楽や言語は、子どもたちの前で歌ったり読み聞かせしたりすることを想定した試験が行われます。

そのため、子どもたちを楽しませるためにも笑顔は欠かせません。

 

実技試験では笑顔が重要だとわかっていても、緊張や不安で顔がこわばってしまう方もいるかもしれません。

しかし、表情が硬いままでは、子どもたちの前でも笑顔を作れない人と判断されて、不合格になる恐れがあります。

表現の幅が狭い

保育士の実技試験は、いずれの分野でも表現力が評価のポイントです。

そもそも保育士は子どもたちの前で歌を歌ったり、製作物を作ったりして表現力が求められる仕事です。

 

そのため、試験本番で「表現力が乏しい」「感情がこもっていない」などと判断されると不合格になる恐れがあります。

試験本番では緊張して臨機応変に対応するのが難しいかもしれませんので、練習段階から表現を工夫することに慣れておくことが大切です。

ルールを無視しがち

実技試験には分野ごとにルールが定められています。

例えば造形の試験では、絵を描く際に複数の要件が設定されていますが、そのルールを一つでも無視すると試験に落ちてしまいます。

 

注意事項や課題の内容をきちんと読まないまま試験を受験すると、不合格になる可能性が高くなります。

試験に落ちないためにも、注意事項や課題をよく読んだ上で試験に臨みましょう。

保育士の実技試験に落ちたらどうなる?

保育士の実技試験に落ちたら、どのような影響が出るのでしょうか。

ここでは実技試験に落ちた場合の影響を解説します。

就職・転職に影響が出る

保育士としての就職活動や転職活動をしていた方は、保育士資格の取得が遅れると、就職や転職する時期にも影響が出ます。

すでに内定をもらっていた場合は、試験に合格するまで入社できない、もしくは内定取り消しになるケースもあるでしょう。

保育士になるには資格が必須なので、保育士試験に落ちた場合は内定先に相談してみてください。

不合格の方は再受験できる

保育士試験に受験回数の制限はありません。そのため、実技試験に不合格になっても再受験できます。

筆記試験の合格科目は3年間(延長申請すれば5年間)有効なので、期限内であれば、筆記試験を受験する必要はありません。

再受験する場合は、前回試験に落ちるポイントとなった場所を振り返って、同じミスを繰り返さないようにしましょう。

保育士の実技試験についてよくある質問

保育士の実技試験に関するよくある質問をまとめました。

保育士実技試験の分野はいつ選ぶ?

保育士試験の受験申請時に選択します。

オンライン申請の場合はマイページでの「実技試験分野選択」で、郵送申請の場合は受験申請書(手引き)に記載して、音楽・造形・言語の3分野から2つを選びます。

筆記試験の前・受験料支払い前に決める必要があり、申請後の分野変更は一切できません。

ピアノが弾けない場合は実技試験でどの分野を選べばいい?

ピアノが弾けない場合は、音楽以外の造形や言語を選ぶと良いでしょう。

造形や言語の分野では、絵を描いたり、お話を語ったりするスキルが求められます。

実技試験の選択分野のうち片方のみ合格の場合はどうなる?

実技試験の選択分野2つのうち片方のみ合格した場合でも、不合格となります。

筆記試験のように合格した分野の免除はありません。

次回受験時には、両方の分野を再受験する必要があります。

実技試験が免除される条件は?

幼稚園教諭免許状(臨時免許を除く)を持っている方は、実技試験免除の対象です。

1種・2種・専修のいずれでも対象となり、「保育の心理学」「教育原理」も同時に免除されます。

免除を受けるには専用の申請が必要です。 

必要書類は幼稚園教諭免許状の写しで、マイページまたは郵送で申請します。

まとめ

保育士試験の実技試験についてお伝えしました。

  • 保育士の実技試験は、保育士に必要な知識や技能、資質を評価する試験
  • 音楽、造形、言語の3分野から2つを選択して受験する方式
  • 分野選びは自分の得意分野や経験に基づいて行う
  • 試験当日のスケジュールは選択した分野によって異なる
  • 筆記試験よりも合格率は高い

実技試験は筆記試験合格者が受験できます。

しっかりと対策すれば合格できる試験なので、筆記試験が終わったらなるべく早く実技試験の対策を始めましょう。