保育士試験とは?2026年度(令和8年度)の日程や申し込み方法

保育士資格を取得するには、大学などで所定の課程を修了するか、国家試験に合格しなければいけません。保育士試験は試験科目が多く、比較的難しい試験のため、試験の概要を確認したうえでしっかりと対策する必要があります。

この記事では保育士試験の日程や試験科目、申込方法、合格率、難易度などを紹介します。保育士試験合格を目指している方は、対策を始める前に試験の詳細を確認しておきましょう。

筆記・実技試験の対策も
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保育士試験とは?

保育士として働くには、保育士資格を取得し保育士登録を済ませなければいけません。

保育士資格の取得方法は2つあり、厚生労働大臣が指定する指定保育士養成施設(大学・短期大学・専門学校)で所定の課程を修了するか、国家試験に合格する必要があります。

保育士試験は例年、前期と後期の2回行われています。

そのため、前期で不合格だったとしても、後期にもう一度チャレンジすることが可能です。

全国さまざまな場所で試験が行われており、受験資格を満たせば誰でも受験できます。

以前は年1回の保育士試験に加えて、地域限定保育士試験が実施されていましたが、保育士不足が課題となり、試験の実施回数が変更されました。

現在は年2回の保育士試験に加えて、地域限定保育士試験も実施されています。

保育士の資格取得を検討している方は、試験の概要や受験資格などをしっかりと確認したうえで申し込みましょう。

地域限定保育士制度について

地域限定保育士は、資格取得後の3年間は特定の地域でのみ働ける保育士資格です。

登録後の3年間は働く地域が限定されますが、受験した地域で一度も働いたことがない場合も同様に、3年が経過すれば全国で働けるようになります。

地域限定保育士は、2015年に「国家戦略特別区域法及び構造改革特別区域法の一部を改正する法律」で新しく作られた試験制度です。

保育士不足による待機児童問題の解消や、保育士の確保を目的としています。

令和5年時点では神奈川県や大阪府、沖縄県の3府県で実施されていますが、今後は全国展開を進めていくようです。

なお、地域限定保育士試験に合格した後に、通常の保育士試験を受験することは可能ですが、その場合は初受験扱いとなります。

筆記試験の過去の合格科目は免除対象外です。

2026年度(令和8年度)の保育士試験について

保育士試験は1年に2回実施されており、それぞれで筆記試験と実技試験が行われます。

ここでは2026年度の保育士試験の試験概要を解説します。

試験日程

2026年度前期試験日程

筆記試験日時2026年4月18日(土)・19日(日)
実技試験日2026年6月28日(日)

2026年度後期試験日程

筆記試験日時2026年10月24日(土)・25日(日)
実技試験日2026年12月13日(日)

筆記試験は2日にわたって行われ、1日目は4科目、2日目は5科目の試験が実施されます。

教育原理と社会的養護の2科目は試験時間が各30分、その他の科目は1科目あたり60分です(2025年現在)。

試験形式

保育士試験の筆記試験は、マークシート方式です。

ただし、1問1答のマークシート方式ではなく、解答の組み合わせを選んで解答する形式の問題が多く出題されます。

筆記試験に合格した後は実技試験を受けます。

選択科目のうち造形を選んだ場合は一斉に試験が開始されますが、音楽や言語を選んだ場合は1人ずつ試験室に入って試験が実施されます。

試験科目・配点

保育士試験の試験科目と配点は、下記の表のとおりです(以下、試験の情報は2025年時点の内容です)。

筆記試験

試験科目満点問題数
保育の心理学10020
保育の原理10020
子ども家庭福祉10020
社会福祉10020
教育原理5010
社会的養護5010
子どもの保健10020
子どもの食と栄養10020
保育実習理論10020

「子ども家庭福祉」は以前まで「児童家庭福祉」という名称でしたが、令和2年に名称が変更になりました。

保育士試験の合格基準は、各科目60%以上の点数の獲得です。

9科目全ての科目で60%以上の点数を獲得しなければならないため、苦手科目を得意科目で補うようなやり方は通用しません。

実技試験

試験分野満点試験内容
音楽に関する技術50幼児に歌って聞かせることを想定して、2曲の課題曲の弾き歌いをする。
リズムや伴奏の技術など総合的に豊かな表現力が求められる。
造形に関する技術保育の一場面を絵画で表現する。
情景や人物などの描写、色使いを表現する力が求められる。
言語に関する技術3歳児クラスの幼児に3分間のお話をすることを想定して、幼児が集中して聴けるお話をする。
表現の技術や幼児に対する適切な話し方などが求められる。

実技試験は上記の3科目のうち、2科目を選択して受験します。

受験申請をした後は、選択した試験分野を変更することはできません。

また、実技試験では厚生労働省の定める保育所保育指針「保育の内容」の5つの内容におけるねらい・内容を果たすために、保育士として必要なスキルが評価されます。

受験料

保育士試験の受験料は、2025年(令和7年)時点では12,700円です。
ただし、申請方法によって受験申請にかかる費用は異なります。

具体的には、下記の表のとおりです。

項目オンライン申請郵送申請
受験手数料12,700円
払込にかかる手数料354円313円
手引き請求郵送料0円460円
受験申請書 簡易書留郵送料0円490円
合計13,054円13,963円

※クレジットカード支払の際に係る事務手数料等。 郵送申請は「現金での払い込み」の際に係る手数料。

引用:全国保育士養成協議会「受験申請方法」

上記の表を見てわかるとおり、郵送申請はオンライン申請よりも909円も受験申請費用が高くなります。

その他にも証明写真の撮影料金や封筒代なども含めると、郵送申請にかかる料金はさらに高くなるでしょう。

オンライン申請なら受験申請書を取り寄せる必要がなく、証明写真はスマートフォンで撮影してアップロードできるので、受験申請にかかる費用を抑えられます。

試験会場

保育士試験の会場は、各都道府県に1箇所以上配置されています。

住居地に関わらずどの都道府県でも受験できるため、現住所もある都道府県以外の地域でも受験可能です。

ただし、筆記試験と実技試験は同じ都道府県で受験することになります。

受験申請をした後は受験地を変更できないので、よく検討したうえで申請しましょう。

試験会場の詳細は、受験票に記載されています。

試験日の約1〜2週間前に受験票が送付されるので、届き次第確認しましょう。

保育士試験の合格発表の日程と方法

前期試験

合格発表時期
筆記試験例年6月上旬頃
実技試験例年7月末~8月上旬頃

後期試験

合格発表時期
筆記試験例年11月下旬頃
実技試験例年1月中旬頃

合格発表日になるとオンラインで受験申請した方は、マイページで合否を確認できます。

一方で郵送で受験申請した場合は、合格発表日以降に合格通知書が送付されます。

また、筆記試験で1科目以上合格した場合は、一部科目合格通知書が発行されます。

合格した試験科目は、合格した年を含め3年間有効ですが、3年以内に全科目合格するのが難しい場合は、科目免除の有効期限を延長することも可能です。

なお、保育士試験に合格しただけでは保育士として業務を行えません。

保育士として働くには、保育士登録が必要です。

保育士試験の受験資格

保育士試験を受験するには、受験資格を満たしていなければなりません。

保育士試験の受検資格を学歴別に見ていきましょう。

大学卒業・在学中・中退

保育士と関係のない学部・学科であったとしても、学校教育法に基づいた大学を卒業している方は、保育士試験の受験資格があります。

現在大学に在学中の場合は、下記の2つの要件を満たしていれば保育士試験を受験できます。

  • 大学に2年以上在学
  • 62単位以上取得済み

ただし、下記に当てはまる場合は試験を受験しても合格になりません。

  • 年度中に62単位を取得できない
  • 在学期間が2年に満たなかった場合は、

また、大学を中退していたとしても2年以上在学し、62単位以上取得済みであれば受検資格を満たしています。

短期大学卒業・在学中

下記の2つに当てはまる方には、保育士試験の受験資格があります。

  • 学校教育法に基づいた短期大学を卒業した
  • 短期大学に在学している

ただし、年度中に短期大学を卒業できなかった場合は、試験を受検したとしても合格になりません。

専門学校卒業・在学中

専門学校を卒業した方、あるいは専門学校に在学中の方は下記の2点を満たしていれば、保育士とは関係のない学科であっても保育士試験を受験できます。

  • 学校教育法に基づいた専修学校であること
  • 現在在学している課程が修業年限2年以上の専門課程であること

引用:全国保育士養成協議会「専門学校在学中

上記2点のうち1つでも満たしていない場合は、高校の卒業年月日により保育士受験資格の有無が分かれます。

具体的には下記のどちらかに当てはまっていれば、受験可能です。

  • 高校の卒業年月日が平成3年3月31日以前
  • 保育科出身で平成8年3月31日以前

一方で、高校の卒業年月日が平成3年4月1日以降、もしくは保育科出身で平成8年4月1日以降である場合は、その人によって受験資格の有無が異なります。

詳しくは受験資格詳細を確認するか、保育士試験事務センターに問い合わせしましょう。

高等学校卒業

最終学歴が高校卒業の場合は、卒業年月日が平成3年3月31日以前であれば保育士試験の受験資格があります。

高校を卒業したのが平成3年4月1日以降の方は、保育科を平成8年3月31日以前に卒業していれば、保育士試験を受験可能です。

ただし、以下のどちらかに当てはまる方は、2年以上かつ2,880時間以上の児童等の保護、または援護に従事した勤務経験があるかどうかで受験資格の有無が決まります。

  • 保育科以外を卒業
  • 保育科出身で平成8年4月1日以降に卒業

勤務経験がある方は、その勤務先が児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設であれば、保育士試験の受験資格があります。

一方で、勤務先が受験資格認定基準に該当する施設・事業だった場合は、受験資格認定の手続きをしなければなりません。

手続きをして受験資格認定を受ければ、保育士試験を受験できるようになります。

また、2年以上かつ2,880時間以上の児童等の保護、または援護に従事した経験がない場合は、その人の状況によって受験資格の有無が異なります。

詳しくは受験資格詳細を確認するか、保育士試験事務センターに問い合わせしましょう。

中学校卒業

最終学歴が中学卒業の場合は、5年以上かつ7,200時間以上の児童等の保護または援護に従事した勤務経験があるかどうかで、受験資格の有無が分かれます。

勤務経験がない場合は、その人の状況によって受験資格の有無が異なるため、受験資格詳細を確認するか、保育士試験事務センターに問い合わせてください。

一方で勤務経験がある場合は、勤務先の種類によってその後の対応が異なります。

保育所や保育所型認定こども園など、児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設に勤務していれば、受験資格があります。

認可外保育施設や小規模保育事業などの受験資格認定基準に該当する施設・事業だった場合は、受験資格認定の手続きが必要です。

海外の学校を卒業

海外の学校を卒業しており、下記の4点に当てはまる方には保育士試験の受験資格があります。

  • 平成3年3月以前に日本の高校を卒業している
  • 日本の短期大学・大学・専門学校を卒業している
  • 日本の高校を卒業し、児童福祉施設で2年以上かつ2,880時間以上児童や幼児の保護全般に従事している
  • 児童福祉施設で5年以上かつ7,200時間以上児童や幼児の保護全般に従事している

海外の学校は日本の教育制度と異なるため、上記のいずれも当てはまらない場合は、受験申請が始まる前に受験資格の事前確認を行いましょう。

受験資格の事前確認をするには、受験資格事前確認依頼書に必要事項を記入して提出する必要があります。

保育士試験の申し込み方法

保育士試験に受験申請する方法は、下記の2通りです。

  • オンライン申請
  • 郵送申請

やりやすい方法を選んで受験申請しましょう。

ここでは、受験申請の方法を解説します。

オンライン申請の流れ

オンラインで受験申請する場合は、まず受験申請ページにアクセスします。

必要事項を入力した後に顔写真・証明書などをアップロードし、受験申請地を選択します。

その後、クレジットカードもしくはコンビニエンスストアで受験手数料を支払うと、登録したメールアドレスに受付完了メールが届き、手続き完了です。

オンライン申請は、受験申請の手引きを請求する必要がないため、受験申請にかかる費用を安く抑えられます。

郵送申請の流れ

郵送申請する場合は、まず受験申請の手引きを請求しなければいけません。

手引きを請求してから到着するまで5〜10日程度かかるため、前もって準備することが大切です。

手引きが到着したあとは、受験申請書に必要事項を記入して顔写真を貼り付け、証明書などの必要書類を準備します。

そして専用の「払込取扱票」を使って郵便局の窓口で受験手数料を支払い、受験申請書の裏面に「振替払込受付証明書」を貼付します。同封の「専用封筒」にすべての書類を漏れのないように入れ、簡易書留で郵送すれば手続き完了です。

郵送で申請する場合は、申請受付期間最終日まで消印有効です。

保育士試験の免除制度

保育士試験は筆記試験が9科目、実技試験が3分野のうち2分野に合格する必要があり、受験科目数が多いのが特徴です。

ただし過去に合格した科目や所有している資格・免許によっては、科目免除の対象になります。

ここでは保育士試験の免除制度を解説します。

一部科目合格の免除

保育士試験の筆記試験9科目のうち1科目でも合格すれば、一部科目合格の免除の対象となって、次回の試験科目から免除となります。

ただし教育原理と社会的養護は2科目同時に、かつ60%以上の点数を獲得しないと合格にはなりません。

どちらか一方の科目のみ60%以上の点数を獲得していた場合は、免除の対象にはなりません。

合格科目免除期間延長制度

合格科目免除期間延長制度は、筆記試験の合格科目の有効期間が通常3年間であるところを最長5年まで延長できる制度です。

ただし免除期間延長には、対象施設での一定の勤務実績が必要です。

合格科目免除期間延長制度を利用したい場合は、合格科目免除期間延長申請用勤務証明書を提出しなければいけません。

幼稚園教諭免許所有者の免除

幼稚園教諭の免許を所有している場合は、免除申請をすれば下記の3つの科目・試験が免除になります。

  • 保育の心理学
  • 教育原理
  • 実技試験

幼稚園教諭免許の1種・2種・専修のいずれも、免除になる科目は同じです。

また、指定保育士養成施設で筆記試験に対応する教科目を習得した場合も、筆記試験科目が免除となります。

筆記試験に対応する教科目について詳しくは、学校にご確認ください。

社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の免除

社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の資格をもっている場合は、下記の3つの科目が免除になります。

  • 社会的養護
  • 子ども家庭福祉
  • 社会福祉

科目免除を受けるには、受験申請の際に登録証のコピーを提出しなければいけません。

その他の科目に関しても、指定保育士養成施設で目等履修により筆記試験科目および実技試験に対応する教科目を習得した場合は、免除の対象です。

保育士試験の難易度は?

保育士試験は、難易度が高いと言われる国家資格の1つです。

ここでは保育士試験の合格率や受験者数、合格に必要な勉強時間を解説します。

合格率と受験者数

保育士試験の合格率と受験申請者数は、下記の表のとおりです。

例年20~30%程度の合格率であることが多いです。

合格率が20~30%程度と低い理由は、筆記試験の科目が多く、全科目で60%以上の点数を獲得する必要があることが影響しています。

合格に必要な勉強時間

保育士試験の合格に必要な時間は、100〜150時間程度と言われています。

そのため、1日平均3時間勉強をする場合は短くても3〜4カ月程度は勉強期間として設ける必要があるでしょう。

保育士試験の過去問と解答の入手方法

保育士試験の過去問は、全国保育士養成協議会の「過去の試験問題」のページに過去2回分の問題と正答が掲載されています。

試験に合格するには過去問形式の問題に慣れる必要があるので、試験日までに解いて対策することが大切です。

ただし、全国保育士養成協議会のホームページに掲載される正答には、詳しい解説はついていません。

詳しい解説を見てしっかりと対策したい場合は、通信講座や市販の過去問題集などを活用する必要があります。

保育士試験に短期合格するコツ

保育士試験に短期合格したいときは、下記の5つのコツを意識して実践することが重要です。

  • 試験日から逆算してスケジュールを立てる
  • インプットとアウトプットを並行して勉強する
  • スキマ時間を有効活用してコツコツ進める
  • 通信講座を活用する
  • 実技試験は得意分野を選ぶ

できるだけ時間をかけないで合格したい方や、一発合格を目指している方は参考にしてください。

試験日から逆算してスケジュールを立てる

どの資格試験にも共通して言えることですが、保育士試験に合格するには試験日から逆算して学習計画を立てることが欠かせません。

例えば「今年の前期試験で3科目は合格する」という目標を決めたら、3科目分の合格に必要な勉強時間を確認します。

そして、試験日まで1日にどのぐらい勉強すれば良いかを確認するのです。

保育士試験は数科目ずつ合格を目指せるので、ご自身にとって無理のない範囲で学習の計画を立てましょう。

インプットとアウトプットを並行して勉強する

勉強を開始した後は、ただテキストや講義動画を見るだけでは効果的な勉強方法とは言えません。

テキストや講義動画を通して情報をインプットした後は、問題を解いて知識の定着を図る必要があります。

単元ごとにインプットとアウトプットを繰り返していくと、より効果的に学習を進められるでしょう。

また、問題集を解くのは1回だけでは足りません。

知識がしっかりと身につくまで何度も繰り返し解いて、着実に得点力をつけていきましょう。

スキマ時間を有効活用してコツコツ進める

普段は仕事や家事、学校があって忙しい方にとって、勉強時間の確保は決して簡単なことではありません。

そんな方でも無理なく、効率よく学習を進めていくには、スキマ時間を有効活用することが大切です。

例えば通勤・通学時間の30分間、昼休みの30分間、寝る前の30分間といったようにスキマ時間に勉強すれば、忙しい方も勉強時間を捻出できます。

1回あたりの勉強時間が短かったとしても積み上げていくと、合格に必要な力は身についていくはずです。

通信講座を活用する

保育士試験は試験科目が多いため、1人で勉強をして合格できるか心配な方は、通信講座を活用するのも有効な手段です。

通信講座は、合格を目指すためのカリキュラムがしっかりと組まれています。

これまでの試験問題の傾向を研究して、よく出題される分野を重点的に効率よく勉強できるようになっているため、一発合格も夢ではありません。

保育士試験に関する知識が全くない方も、問題なく試験対策に取り組めます。

実技試験は得意分野を選ぶ

実技試験は音楽・造形・言語の3つの分野のうち、2つの分野を選択できるため、その中でも得意な分野を選びましょう。

例えば楽器を習っていたことがある方は音楽を、絵を描くのが得意な方は造形、話すのが好きな方は言語といったように選択します。

もしどれも得意ではない場合は、対策しやすい分野や練習が苦にならない分野を選ぶと良いでしょう。

また、どの分野にも共通して言えるのは、練習をこなす必要があることです。

本番でミスしないか不安な方は、試験前に一度誰かに見てもらうのもおすすめです。

保育士試験に独学で合格する秘訣

保育士試験合格を目指している方の中には、独学を考えている人もいるかもしれません。

保育士試験は比較的難易度が高いですが、独学で合格する方もいる試験です。

独学を考えている方は、これから紹介する3つの秘訣を実践しましょう。

自分に合った参考書や講義動画、問題集を活用する

独学で学習するには、自分に合うテキストや講義動画を選ぶことが大切です。

保育士試験対策用のテキストは、いろいろな出版社から発売されているので、本屋に足を運んで実際に手にとって見比べてみるのも良いでしょう。

YouTubeでは保育士試験対策用の動画がいくつもあるので、複数の動画を視聴したうえで頭に入ってきやすい動画を選びます。

自分に合うテキストや動画を見つけることは、試験合格への近道とも言えるので、試験対策を始める前に吟味しましょう。

同じ問題集を何度も繰り返し解く

いろんな種類の保育士試験対策用の問題集が販売されているからといって、いくつも購入するのではなく、まずは同じ問題集を繰り返し解くことが欠かせません。

同じ問題集を何度も解くと、知識が定着していきます。

最初は理解できなかった問題も、何度も解いて解説を読んでいるうちに、次第にすっと理解できるようになっていきます。

だんだんとわからない箇所や引っかかる問題が減っていき、解答するスピードも上がっていくでしょう。

筆記試験の科目免除制度を活用する

保育士試験は9科目もあるため、独学で一発合格を目指すのは困難です。

そのため、一部科目合格の免除を利用して、数科目ずつ合格を目指していくのも1つの方法です。

1回の試験あたりの勉強する範囲を絞り込めるため、独学でも無理なく、着実に合格を目指せるでしょう。

一部科目合格の免除は3年間有効なので、3年以内に全部の科目に合格するような計画を立てれば問題ありません。

保育士試験についてよくある質問

保育士試験についてよくある質問を紹介します。

保育士試験の試験会場はいつわかる?

保育士試験の試験会場は、受験票に記載されているため、受験票が手元に届いた際に確認できます。

受験申請の際に試験会場がわかることは、ほとんどありません。

保育士試験の実技はどれがいい?

保育士試験の実技は、得意な分野を選ぶと合格しやすくなります。

得意分野がない場合は練習がストレスにならない分野や、最後まで前向きに取り組めそうな分野を選びましょう。

苦手分野を避ける消去法で選ぶのも方法の1つです。

まとめ

保育士試験について詳しく解説しました。

  • 保育士試験は前期と後期の年に2回実施される
  • 保育士試験の筆記は9科目、実技は3分野のうち2分野を選択できる
  • 保育士試験の受験資格は学歴・経歴ごとに異なるため確認が必要である
  • 保育士試験の申込方法はオンラインと郵送の2通りから選択できる
  • 保育士試験の合格率は例年約20%と難易度が高い

保育士試験は9科目の筆記試験に合格したうえで、実技試験にも合格する必要があります。

筆記試験は全科目で60%以上の点数を取らなければならないため、難易度も高めです。

保育士試験は正しい方法で学習を進めれば、合格できる試験です。

保育士を目指している方は、しっかりと計画を立てて学習を進めましょう。