保育士の履歴書の書き方は?志望動機・自己PRの例文あり

保育士の履歴書について、どう書けばいいか悩んでいませんか。

本記事では保育士に特化した履歴書の書き方を、新卒・転職・ブランクありなど、さまざまな状況に対応した内容で最大限アピールできるように解説します。

志望動機や自己PRの効果的な伝え方を、実践的な例文とともにご紹介。

希望の保育施設で働けるように、一緒に準備を始めましょう。

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保育士の履歴書を書く際の基本的なルール

保育士が履歴書を作成する際の基本的なルールは、次のとおりです。

  • 履歴書は応募先ごとに作成する
  • 空欄のままにしない
  • 年号の表記を統一する
  • パソコン・手書きどちらでも良い
  • フォントや文字サイズは統一する
  • 指定がない限りどのフォーマットでも問題ない

履歴書の書き方を間違えて応募先からの印象が悪くなることがないように、履歴書を書く前に確認しておきましょう。

履歴書は応募先ごとに作成する

履歴書は応募先ごとに作成しましょう。

使いまわせる箇所もありますが、志望動機や自己PRを使いまわしてありきたりなことを書いていると、意欲が低いと判断されかねません。

必要な個所は、応募先の風潮や求める人材像などに合わせて作成するのが望ましいです。

空欄のままにしない

空欄は残さずに、全ての欄に必要な事項を埋めて提出しましょう。

空欄があっての提出は応募意欲が低い印象を与えかねないので、枠の8割程度は埋めましょう。

特に記載することがない場合は「なし」とのみ記載します。

年号の表記を統一する

年号の表記は統一しましょう。

「和暦」すなわち元号交じりの表記と、「西暦」すなわち紀元後の数字のみの表記が混在していると、統一感のなさやデータを切り貼りしている印象を与えてしまいます。

原則は和暦表記が無難です。

パソコン・手書きどちらでも良い

特別に指定がない限り、パソコン・手書きはどちらでも構いません。

一般的にはパソコンを使い慣れているのであれば、パソコンを使った方が効率的に作成できるでしょう。

ただし、担当者によっては手書きで作成した方が良い印象を与えられるケースもあるようです。

文字を書くのに自信があり、志望度が高い応募先の担当者が手書きを好むことがわかっている場合は、手書きを検討してもよいかもしれません。

手書きする際は、書き損じは二重線や修正液ではなく、一から書き直すことが奨励されます。

フォントや文字サイズは統一する

パソコンで作成する場合、フォントや文字サイズを統一することも重要です。

フォントや文字サイズに統一感がないと、内容を切り貼りして作成しているような印象や細部に気を配れない印象を与えかねません。

少しの注意で避けられる減点は、回避すべきです。

指定がない限りどのフォーマットでも問題ない

応募先から指定のフォーマットがない限りは、どのフォーマットで作成しても特に問題はありません。

使い慣れたフォーマットや書きやすいフォーマットがあれば、それを使用する形でよいでしょう。

特にこだわりがない場合や迷う場合は、JIS規格の履歴書がおすすめです。

必要な内容が網羅されており、汎用性が高くなっています。

保育士の履歴書の書き方

保育士の履歴書の書き方について、頻出項目ごとに注意点を含めて解説します。特に書き方に不安がある箇所は必見です。

1.日付

履歴書に記載する日付は、郵送する場合はポストへの投函日を、面接などで持参する場合は手渡しする当日の日付を記載します。

2.氏名

苗字と名前の間にスペースを空け、大きな字で丁寧に記入します。

ふりがなは「ふりがな」と記載があればひらがな、「フリガナ」であればカタカナで記載します。

3.生年月日・年齢

生年月日は、一般的には和暦で記載します。

「満◯歳」となっている場合は、提出日または投函日時点(日付欄に記入した日にち)の年齢を記入します。

4.現住所

現住所は都道府県からマンション名、部屋番号まで省略せずに記載します。

物件名に難しい英語や漢字が含まれる場合、読み仮名を記載すると丁寧で親切な印象を与えられます。

5.電話

連絡のつきやすい電話番号を記載します。

固定電話でも携帯電話でも問題はありません。

6.連絡先

現住所以外で、連絡がつきやすい場所(家族と離れている場合の実家など)があれば記載します。

もしくは自身のメールアドレスをこの欄に記載しても良いでしょう。

7.写真

写真は脱帽して正面から撮影した、指定サイズ(一般に縦3.6〜4cm、横2.4~3cm)の写真を使用します。

3カ月以内に撮影した写真を使うのが望ましいです。

自動撮影機でも問題ありませんが、余裕があればスタジオなどで撮影することをおすすめします。

8.学歴

最初に「学歴」と中央揃えで記載したのち、中学卒業から最終学歴に至るまでの全ての学歴を記載します。

それぞれの学校名、学部・学科名、コース名などを省略せずに正式名称で記載しましょう。

入学や卒業(もしくは退学)の時期は年と月まで記載します。

最終学歴まで書き終えたら下の欄に「以上」と右寄せで記入します。

なお、在学中の場合は、現在の学校の卒業見込みを記載します。

9.職歴

学歴行から1行空けて、職歴を記載します。

学歴欄の「以上」と記入された下の欄に「職歴」と中央揃えで記載し、これまで経験してきた職場ごとに、入社年月および退職の年月を記載します。

在職中の場合は「現在に至る」と記載し、すべて記入し終わったら下の欄に「以上」と右寄せで記載します。

なお、アルバイトは一般的に職歴欄には記載しません。

アルバイトでの経歴をアピールしたい場合、自己PRなどで記載するのが無難です。

10.免許・資格

免許や資格について、取得年月とともに記入します。

また、取得年月の順に記載するのが一般的です。

いずれの資格も「英検」「宅建」など略称ではなく、正式名称で記載しましょう。

なお、保育士資格に関しては、保育の専門学校や大学に通っているなど、卒業と同時に資格が取得できる見通しである場合「〇年〇月 保育士資格取得見込み」と記載します。

11.志望動機・自己PRなど

志望動機・自己PRは、最も力を入れたい部分です。

詳しい書き方のコツや具体例などは後述しますが、志望動機は事前に応募先をしっかりと調べた上で、下記のポイントを意識して書きましょう。

  • 応募先に惹かれた理由
  • 入社後に貢献できること
  • 今後のキャリアの希望 など

自己PRも画一的なものにはせず、応募先ごとの求める人材像を把握した上で、自分がその要素を持っていることを、具体的エピソードとともに示すことが重要です。

12.本人希望欄

採用後の雇用条件において、希望がある場合に記載します。

例えば、現在の希望入社時期や子育て・介護の事情による時短勤務の調整などの要望です。

特にない場合は、基本的には「貴園(貴社)の規定に従います」とのみ記載するのが無難でしょう。

応募段階から給与や休日、福利厚生などの希望を全面的に出すのは悪印象に繋がる可能性も否定できません。

保育士の履歴書:志望動機欄の書き方

保育士の履歴書を作成するにあたって、重要な3つのポイントやパターン別の志望動機の書き方を、実践的な具体例を交えて解説します。

志望動機を書く際の3つのポイント

志望動機は書類選考や面接において、重要な部分です。

志望動機を書く際のポイントは、次の3つです。

  • 応募先について調べた上で書く
  • 冒頭で結論を述べる
  • 応募先にどのように貢献できるかを書く

1つずつ詳しく解説します。

応募先について調べた上で書く

志望動機を書くにあたって、応募先をよく調べることは必須です。

どのくらい熱意をもって調べているかは、選考する側からしても判断が容易なポイントとなります。

応募先について全然調べずに志望動機を書くと、採用担当者に熱意が伝わらず、採用を見送られるかもしれません。

そのため、他の園でも使いまわせるような通り一辺倒の内容ではなく、その園が強みとしている特徴や、大事にしている理念などを理解することが重要なのです。

調べるうちに志望度が上がり、より踏み込んで調べられるようになれば、非常によい傾向と言えるでしょう。

冒頭で結論を述べる

志望動機の文章は、冒頭で結論を述べ、その後に具体的に伝えることも重要です。

保育園の側も、複数の応募者の中から採用者を慎重に選考します。

応募先をしっかりと調べた上で熱意をもって書いたとしても、伝えたい内容が伝わらなければ、せっかくの努力が台無しです。

冒頭に結論を述べ、そこから論理を展開していくと、読みやすく伝わりやすい形で書けます。

結論から伝えることは、履歴書だけでなく面接でも、そして実際に働く際も大事にしたいスキルです。

応募先にどのように貢献できるかを書く

応募先に採用された後に自分が貢献できることも、志望動機の中にしっかりと記載しましょう。

応募先について調べ、熱意をアピールすることも非常に重要ですが、単に応募先を好きなだけで採用されるのは難しいでしょう。

雇用され、給料をもらいながら働く以上、給料に見合った仕事をしなければ組織は成り立ちません。

例えば「​​音楽の経験を活かして、子どもたちの創造性や表現力を伸ばす活動を提案していきたい」などと、採用に足る人材であると売り込むことも重要です。

【例文】パターン別の志望動機の書き方

志望動機はどのような立場から就職を志すのかや、どのような形態に応募するのかによっても異なります。

  • 新卒
  • 中途採用
  • ブランクあり
  • パート

上記のパターン別に、志望動機の例文を紹介します。

新卒の志望動機の例文

貴園で保育士として働きたいと強く願っています。責任感と思いやりを持つ自立した人間性を育むという貴園の教育方針に深く共感したからです。大学では教育心理学を学び、幼児教育の重要性を実感しました。同時に、アルバイト経験を通じて責任感と思いやりの大切さを学びました。

このような経験から、幼少期からの人間性の育成が重要だと考えています。貴園の子どもたちの挑戦を大切にする保育方針や、モンテッソーリ教育への取り組みに強く惹かれました。私の学びと経験を活かし、一人ひとりの子どもの可能性を引き出す保育を実践したいと思います。教育心理学の知識とアルバイトで培った対人スキルを活かし、貴園の理念に沿った保育を通じて、子どもたちの健やかな成長をサポートしていきたいと考えています。

中途採用の志望動機の例文

保育士として貴園で働くことを強く希望しています。前職の医療事務の仕事では、来院する子どもたちとの触れ合いを通じて、子どもの成長に関わる仕事への憧れが芽生えました。子どもたちの純粋な笑顔と保護者の方々からの感謝の言葉に、大きなやりがいを感じたことが、保育士を目指すきっかけとなりました。周囲から「安心感がある」と言われることが多く、この特性を活かして子どもたちと保護者の方々に寄り添える保育士になりたいと考えています。

保育の経験はまだ浅いですが、学ぶことが好きなので、貴園の理念に沿った保育士になれるよう、積極的にスキルアップに励む所存です。子どもたちの可能性を引き出し、共に成長していける保育士を目指して努力していきたいと思います。

ブランクがある場合の志望動機の例文

貴園で再び保育士として働くことを強く希望しています。8年間の保育士経験の後、出産を機に一度退職しました。しかし、自身の子育てを通じて、再び保育の現場で働きたいという思いが強くなりました。母親になった経験により、子どもたちへの理解だけでなく、保護者の方々の気持ちもより深く理解できるようになりました。

この新たな視点を活かし、子どもたちの成長支援と保護者の方々へのサポートの両立を目指したいと考えています。以前の保育経験と母親としての経験を活かして、より豊かな保育を提供したいと思います。貴園で、新たな気持ちで保育に携わる機会をいただけますと幸いです。

パート採用の志望動機の例文

貴園でパート勤務の保育士として働くことを希望しております。10年間の保育士経験があり、出産・育児のため一度退職しましたが、子どもの成長に伴い、再び保育に携わりたいと考えるようになりました。現在は家庭との両立のため、短時間勤務を希望しています。夫の協力もあり、朝7時からのシフトにも対応可能です。

子育て経験を通じて得た新たな視点と、以前の保育経験を活かし、限られた時間でも質の高い保育を提供したいと考えています。働く保護者の気持ちに寄り添いながら、子どもたちの成長をサポートできる保育士を目指しています。

保育士の志望動機の書き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

保育士の履歴書:自己PR欄の書き方

保育士が履歴書の自己PR欄を書くにあたって、重要なポイントやパターン別の自己PRの例文を紹介します。

自己PRを書く際のポイント

保育士が履歴書の自己PRを書く際に重要なポイントは、下記の3つです。

応募先が求めるスキルに合わせて書く

応募先の保育園やこども園が求めるスキルに合わせて、自己PRを書くことが重要です。

自分の強みを一方的にアピールするのではなく、園が必要としているスキルを自分が持っていることを効果的に伝えましょう。

例えば、ある園が「子どもの創造性を育む保育」を重視している場合、自分の芸術的な才能や創造的な保育アプローチの経験をアピールするとよいでしょう。

このように、応募先ごとに適切な自己PRをするために、複数のパターンを用意しておくことをおすすめします。

園の情報はホームページや説明会、求人情報、そして可能であれば現職の保育士の方々との対話などから収集しましょう。

アピール内容の具体的な根拠も忘れずに書く

自己PRには必ず具体的な根拠を含めましょう。

「子どもとのコミュニケーションが得意です」といった抽象的な表現だけでは、説得力に欠けます。

代わりに「前職の保育園で、人見知りの強い3歳児クラスを担当した際、個々の子どもの興味に合わせた声かけを工夫し、2ヶ月で全員と良好な関係を築くことができました」といった具体例を挙げるとよいでしょう。

可能であれば、数字を用いて成果を示すことも効果的です。

例えば、「担当した5歳児クラス15名全員が、年度末までにひらがなの読み書きをマスターしました」といった具体的な成果は印象に残ります。

簡潔な文章でわかりやすく書く

自己PRは簡潔でわかりやすい文章で書くことが基本です。

長すぎる文章や複雑な表現は避け、要点を押さえた明確な文章を心がけましょう。

例えば「私は幼少期から音楽に親しみ、ピアノを15年間継続して学んでおり、その経験を活かして保育現場では子どもたちと一緒に音楽を楽しむ時間を大切にしています」といった具合に、自分の特徴と保育への活かし方を端的に述べるのが効果的です。

また、専門用語や難しい言葉は避け、誰が読んでもわかりやすい表現を使いましょう。

書き終えたら必ず読み返し、不要な部分や文章の流れ、誤字脱字をチェックしてください。

【例文】パターン別の自己PRの書き方

履歴書に記載する自己PRの例文を下記の5つのパターン別に紹介します。

  • 明るい性格・ポジティブ
  • 協調性がある
  • 体力がある
  • コミュニケーション力がある
  • 子育て経験がある

あなたが当てはまるアピールポイントの例文を参考にしてくださいね。

明るい性格・ポジティブ」の例文

私の最大の強みは、明るくポジティブな性格です。大学時代のバレーボールサークルでは、ムードメーカーとしてチームの士気向上に貢献しました。特に印象深いのは、県大会3回戦での出来事です。チームが大差で負けている状況で、私以外全員が諦めかけていました。しかし、私は「まだチャンスはある!」と大きな声で励まし続け、奇跡の逆転勝利を導きました。

この経験は今でも部内で語り継がれています。保育の現場でも、この明るさとポジティブさを活かせると確信しています。子どもたちが困難に直面した時も、「できる!」という気持ちを引き出し、挑戦する勇気を与えられると考えています。また、保護者の方々の不安や悩みに対しても、前向きな視点で寄り添い、共に解決策を見出していきたいと思います。

協調性がある」の例文

私の強みは高い協調性です。前職の小規模企業では、唯一のサポートメンバーとして、チーム全体の生産性向上に大きく貢献しました。具体的には、営業メンバーの行動分析を行い、個々の強みを活かせるようタスク配分を最適化しました。また、社内の情報共有システムを構築し、メンバー間のコミュニケーションを円滑にしました。その結果、売上が前年比170%に向上し、会社初の黒字化を達成しました。

この経験で培った協調性と広い視野、サポート力を保育の現場でも存分に活かしたいと考えています。子どもたち一人ひとりの個性を尊重しながら、クラス全体の調和を図ります。同僚の保育士や保護者の方々とも緊密に連携し、子どもたちにとって最適な環境づくりに貢献したいと思います。

「体力がある」の例文

私の最大の強みは、抜群の体力です。大学時代は体育会水泳部に所属し、毎日朝5時から2時間の朝練、夕方から3時間の夜練をこなしながら、講義とアルバイトをこなしてきました。50m自由形で関東学生選手権8位入賞を果たすなど、競技でも結果を残しました。この経験から、周囲からは「疲れを知らないサイボーグ」と呼ばれるほどになりました。

この体力は、活発な園児たちと終日全力で向き合う保育士の業務に大いに活かせると確信しています。園庭での外遊びや室内での製作活動など、どんな活動でも子どもたちと一緒に楽しみ、体を動かすことができます。また、長時間勤務や突発的な残業にも柔軟に対応できるため、保護者の方々の急な要望にも迅速に対応できると考えています。

「コミュニケーション力がある」の例文

私の強みは、高いコミュニケーション力です。前職の金融商品営業では、4期連続で支店No.1の売上を達成しました。この成果の要因は、相手の本音を引き出すヒアリング能力にあると考えます。例えば、初対面の顧客との会話で、趣味や家族構成などの情報を自然に引き出し、最適な商品提案につなげていました。「ついつい本音を話してしまう」「話しているうちに自分の考えがはっきりする」といった評価をいただくことが多くありました。

このスキルは、言葉の発達途上にある園児とのコミュニケーションにも大いに役立つと確信しています。子どもたちの言葉にならない思いや感情を読み取り、適切な言葉で表現することで、園児の言語発達を促します。また、保護者の方々との信頼関係構築にも、この能力を活かしていきたいと思います。

「子育て経験がある」の例文

4人の子育て経験が、私の最大の強みです。長男は内向的、次男は活発、長女は創造的、次女は慎重と、それぞれ全く異なる個性を持っています。各々の特性を早期から把握し、個別の接し方や教育方針で育ててきました。例えば、内向的な長男には、少人数での遊びを通じて徐々に社会性を育むアプローチを取り、現在では協調性のある青年に成長しました。

この経験は、保育の現場で大いに活かせると考えています。園児一人ひとりの個性を見出し、最適な接し方で自信を育み、個性を伸ばすことができます。また、子育ての苦労や喜びを実体験しているため、保護者の方々の気持ちに寄り添えると確信しています。4人の子育てを通じて培った経験と知識を活かし、質の高い保育を提供したいと思います。

保育士等キャリアアップ研修を受講した場合の履歴書の書き方は?

保育士等キャリアアップ研修を受講した方は、履歴書に資格・免許の欄に「保育士等キャリアアップ研修修了」と記入し、受講した分野と修了年月を明記します。

例:「2024年6月 保育士等キャリアアップ研修修了(乳児保育)」

また、複数の分野を受講している場合は、受講した全ての分野を列挙してください。

自己PR文の素材として保育士等キャリアアップ研修を使う場合は、研修で学んだことや実践に活かしていることを具体的に記述します。

保育士等キャリアアップ研修の受講歴を適切に記載すると、専門性向上への意欲と実践力のアピールが可能です。

履歴書に書いておけば、採用側にとっても、あなたの能力と熱意を評価する重要な情報となります。

保育士の履歴書の提出方法

保育士の履歴書の提出方法は大きく分けて「郵送」「手渡し」「メール」の3つがあります。それぞれの方法や気を付けるべきポイントについて見ていきましょう。

郵送で提出する

郵送は応募先が指定する宛先に履歴書を郵便で送る方法です。

従来から最も一般的な方法といえます。

郵送の場合、締切日が「消印有効」なのか「必着」なのかを確認することが重要です。

通常の郵送では間に合わない場合、速達などの利用も検討しましょう。

手渡しで提出する

応募先が認める場合、履歴書を直接持参して手渡すこともできます。

提出先まで足を運ぶ手間はありますが、確実に届けられたことが分かる点が安心です。

郵送では間に合わない場合の最終手段としても有効です。

メールで提出する

最近では、メールなどインターネットを使って遠隔地から即座に提出できる方法もあります。

郵送費用や時間のロスがないため、効率的な方法です。

送信前には必ず宛先のメールアドレスや、メール本文に記載する会社名・担当者名などが間違えていないかを確認しましょう。

また、履歴書がPDF形式になっているかどうか、不要なデータが入っていないかも確認してから送信することが重要です。

保育士の就職・転職時に履歴書以外に必要となる書類

保育士として就職・転職をするにあたり、履歴書以外に必要な書類について、注意点なども含めて解説します。

職務経歴書

職務経歴書は、これまでの職務経験やスキルをアピールするための書類です。

履歴書が基本的な個人情報を記載するのに対し、職務経歴書はより実践的に経験や能力を選考官にアピールする役割があります。

過去の勤務先、在職期間、役職、そこで得たスキル、さらにそれらを新しい職場でどう活かせるかを簡潔かつ詳細に記載しましょう。

履歴書と同様、基本的なテンプレートを作成し、各応募先に合わせて調整するのが効果的です。

保育士証

保育士として就職・転職を考える場合、国家資格である保育士資格を証明する保育士証はいつでも提出できるよう準備しておきましょう。

住所変更や結婚による改姓があった場合は、保育士証の情報が最新のものになっているか確認が必要です。

在職証明書

在職証明書は認可保育園へ転職する際に必要で、過去の認可保育園での勤務履歴を証明します。

複数の認可保育園で勤務経験がある場合、それぞれの証明書が必要になるため、事前に準備しておくことをおすすめします。

まとめ

保育士が就職活動・転職活動をする際、必要となる履歴書の書き方について解説しました。

  • 履歴書は基本的なルールを守りながら全ての項目を埋める
  • 志望動機は応募先を調べた上でどう自分が貢献できるのかを書く
  • 自己PRは相手のニーズに合わせて具体的なエピソードとともに書く
  • 保育士等キャリアアップ研修を受講している場合、履歴書に記載できる
  • 職務経歴書、保育士証、在職証明書といった書類も必要である

保育士の就職活動・転職活動で必須となる履歴書に記載する内容は、他の企業に必要なものと大きくは変わりません。

しかし、一部の資格などについて特別に注意を払うべき点もあるため、今回の記事を参考に万全の対策をしてみてください。