スマホやアプリで情報セキュリティマネジメント試験の問題練習をするには?
スマートフォンやそのアプリは今や生活に欠かせない必需品ですが、情報セキュリティマネジメント試験の学習においても重宝します。
特に活躍するのが、一問一答などの形式での問題演習。
少しのスキマ時間でも取り組むことができ、片手で操作できるため、スマホやアプリを使えば通勤の電車の中などのスキマ時間を勉強時間として有効活用できます。
スマホを使って情報セキュリティマネジメント試験の問題練習をするにあたって、重要なポイントを解説します。
- 試験対策サイトや問題練習ができるアプリを利用
- 無料のアプリやサイトを使って効率よく学習するコツ
- 解答するペースや時間配分の感覚を掴むのにはやや不向き
試験対策サイトや問題練習ができるアプリを利用
試験対策サイトやアプリを利用した最も効率的な学習方法は、問題練習に活用することです。
スマホを活用した勉強について考える前に、まずはオンライン学習の教材や教科書・参考書などを一通り読み終えることを目指しましょう。
ある程度の水準まで試験範囲全体のインプットを終えた上で、アウトプットの教材としてスマホやアプリを活用するのがおすすめです。
インプットのメインの教材をサイトやアプリにしてしまうと、学習範囲に抜け漏れが生じる可能性があります。
基礎知識や出題範囲の網羅的な学習といった、インプットの教材には、体系的にまとめられたオンライン教材・教科書・参考書などを使うほうがよいでしょう。
その後、試験の問題練習では、インターネット上の試験対策サイトや、アプリストアから入手できる多数のアプリを活躍させることができます。
スマホがあれば、スキマ時間で少しずつ問題練習をするといった学習が進められます。
演習をこなす中で、間違えた問題や明確な根拠をもって回答できなかった問題、わからない部分があった問題を集中的にピックアップし、弱点克服を目指しましょう。
解説を読みこみ、まだ疑問が残っていれば、教科書・参考書などのインプット教材に戻り、再度読み直すことで理解を深めていきます。
試験対策サイトはインターネット検索をすることで簡単に探すことが可能です。
アプリを探す際も、AppleのApp Store・Google Playストアともに、多くの問題演習アプリを見つけることができます。
いくつか見比べ、使いやすいものを探してみてください。
無料のアプリやサイトを使って効率よく学習するコツ
無料のアプリやサイトを学習で活用するコツは、頻出問題、出題パターンの把握や、出題形式に慣れるために使うことです。
問題演習のためのアプリやサイトは数多く存在し、検索で簡単に探せますが、多くの内容は非常に似通っています。
その理由は、IPA公式が公開している問題数が少なく、問題作成のための情報源としてどのサイトやアプリも同じものを使っているため、パターンやバリエーションが不足してしまうからです。
そのため「新しい問題・別パターンの問題をこなしたい」と、別のアプリやサイトを探しても、結局似たような問題・出題形式に当たる可能性が高いと言えます。
無料のアプリやサイトの活用は、少しでも新しい問題をこなすための演習というよりは、あくまでも頻出問題を反復練習して、出題パターンや問題形式に慣れるためと割り切るのがいいでしょう。
解答ペースや時間配分を掴むのにはやや不向き
無料のアプリやサイトは、気軽に問題演習に取り組めるのが強みです。しかし、解答するペースや時間配分の感覚を掴むことにはあまり向いていません。
実際の試験では、科目A試験・科目B試験あわせて60問を、120分の試験時間内で解答する必要があります。
仮に、1題ずつの解答に単純計算で2分以内で回答できたとしても、実際の試験は、普段の問題練習とは緊張感も違います。
同様のペースで回答できるとは限りません。
不正解であっても見直しをすればいいという、アプリやサイトの演習と、合否がかかった本番の試験では、解答に向き合う慎重さも変わってきます。
このような、本番環境に近い状況での経験を積むのには、スキマ時間の演習は有効とは言い難いでしょう。
無料のアプリやサイトの問題は、反復演習で頻出問題や出題パターンを把握するのに活用し、本番に近い環境での演習は、別途意識的に環境を整えた上で実施することをおすすめします。
例えばテキストとスマホを上手に併用しつつ、必要があればCBT試験の雰囲気をイメージするために、パソコンの画面に向かってみる、といった工夫も取り入れながら、柔軟に学習を進めていけるのが理想です。
IPAのサイトにある過去問題、サンプル問題、公開問題をダウンロードして活用しよう
本番に近い環境での問題演習を行うには、IPAのサイトで公開されている過去問題、サンプル問題、公開問題を活用するのがおすすめです。
とりわけ重要なのが、本番となるべく同じ環境で実施する、試験の予行演習。
問題の数をこなすことも重要ですが、実際の試験に近い環境での演習をしていないと、本番でのペース配分が適切に行えない可能性があります。
そのため、実際の制限時間(120分)で本番と同じ問題数(60題)を解くような演習を最低1回はやっておいたほうがよいでしょう。
予行演習を自分で行うには、IPAのサイトにある過去問題、サンプル問題、公開問題をダウンロードして利用するのがおすすめです。
実際の試験はCBT形式でパソコンに向かって解答します。
そのため、パソコンの画面に向かって解答するような形式を取れば、より本番と近い環境でシミュレーションができます。
可能であれば1題あたりの回答に要した時間も記録しておくと、ペース配分の調整や弱点の洗い出しに有効です。
公開されている過去問題はCBT試験以前のものが多く、出題方式と問題数が現在の試験とは異なる場合があることには注意が必要です。
まとめ
情報セキュリティマネジメント試験の学習に活用できるアプリや対策サイトの問題、公式のダウンロード問題についてまとめました。
- アプリや対策サイトはインプットではなくアウトプットの教材として活用するのが最適
- アプリやサイトの数をこなすよりも、使い勝手の良いものに絞って、反復演習を行うのが効果的
- アプリやサイトの問題は本番に近い環境での予行演習には不向き
- 本番に近い演習問題を行うには公式サイトからダウンロードした問題がおすすめ
アプリや対策サイトを用いた学習はスマホひとつでも実施できるため、時間・場所を問わずコツコツと学習を進められるのが魅力です。一方でスキマ時間の学習は、試験本番を想定した演習にはなりません。
本番の予行演習は学習の積み重ねとはまた違った重要性があるため、こちらも別途意識して取り組むようにしましょう。
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