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情報セキュリティマネジメント試験の結果はすぐわかる? 評価点の表示と受験後の流れについて解説

情報セキュリティマネジメント試験の結果はすぐわかる? 評価点の表示と受験後の流れについて解説

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令和2年度からコンピュータを使って解答するCBT受験に変更となっていた情報セキュリティマネジメント試験は、令和5年度(2023年度)の試験制度変更でさらに大幅な変更が加えられました。

総合評価点は、試験終了直後にすぐ知ることができますが、合格発表や合格証書の発送は後日となります。

この記事では、情報セキュリティマネジメント試験の評価点の確認方法や受験後の流れとスケジュールを解説します。

自分の得点は試験後いつわかる? どこで確認できる?

情報セキュリティマネジメント試験の得点はいつ、どこで確認できるのか。

また、試験に関連する情報を以下の3項目で解説していきます。

  • 試験結果=評価点は試験終了直後にその場でわかる
  • 自分の試験結果はわかるが、出題された問題や正解は公開されない
  • 出題された問題を第三者に教えてはいけない

試験結果=評価点は試験終了直後にその場でわかる

情報セキュリティマネジメント試験の試験結果=評価点は、試験終了直後にその場でわかります。

CBT試験(※)の場合は試験終了時に、受験したコンピューターの画面に総合評価点が表示されるようになっています。

また、試験終了から2時間〜3時間後以降に受験者マイページで確認することも可能です。

合格基準は、総合評価点(科目A・B試験の総合点)が1,000点満点中、600点以上です。

ただし、表示された試験結果が合格基準を満たしていても、その時点で合格といえるわけではありません。

合格発表は、経済産業大臣による合格者の決定後、受験者マイページや独立行政法人情報処理推進機構(Information-technology Promotion Agency, Japan:IPA)のホームページから合格者の受験番号を確認することになります。

(※)CBT試験:「Computer Based Testing」の略称で、試験会場でパソコンを使って解答する試験

自分の試験結果はわかるが、出題された問題や正解は公開されない

情報セキュリティマネジメント試験では、試験後、自分が得点した評価点はわかりますが、そのとき出題された問題、ならびに正解は公開されません。

また、自分がどの問題を間違えたか、正解したか、といった情報も非公開です。

仮に、個々の問題や試験結果に対する問い合わせをしたとしても、情報セキュリティマネジメント試験の委託先である株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ(CBT-Solutions)は応じてくれないということを、頭に入れておきましょう。

出題された問題を第三者に教えてはいけない


情報セキュリティマネジメント試験では、試験問題や試験に関して知り得た情報の複製、第三者への開示、漏えいすることは禁止されています。

試験問題中に登場する文字に限らず、出題内容を示唆する表現、出題等に関するSNSへの投稿、インターネット掲示板への書き込みなども、情報の複製、第三者への開示、漏えいとみなされる場合があるので、くれぐれも注意してください。

禁止事項の例としては、以下のようなものが該当します。

  • キャッシュメモリをテーマとする問題が出題された
  • IPアドレスの問題について、間違えてしまった
  • ◯年度春期の午前の問◯の出題が参考になった

試験問題は著作権法で保護されています。

万が一、情報の複製、第三者への開示、漏えいをした場合は、関係法令等に基づいて損害賠償請求等の措置が取られる場合があるので、絶対にそのような行為はやめましょう。

また、次のような行為を行った人の答案は、採点されず、受験済みの科目は無効になり、残る科目の受験もできなくなってしまいます。

  • 監督員など係員の指示に従わない者(※)
  • 不正行為をした者(※)
    • カンニング、替え玉受験をした者
    • 時計(腕時計も含む)、電子機器(携帯電話(スマートフォンを含む)、ウェアラブル端末、パソコン、オーディオプレーヤー、ゲーム機、電子辞書、電卓)、書籍(参考書、ノートなど)をカバン(ロッカーのある会場ではロッカー)にしまっていない者
    • USBメモリ等の外部メディアを接続した者
    • 受験に必要のない操作をした者(受験に必要な操作:キーボードによるログインID、パスワードの入力、マウス操作)
    • メモ用紙を持ち出した者
  • 受験者端末の電源を切った者、ネットワークケーブルを抜いた者、マウス、キーボード等を試験会場の設備以外のものに変更した者

(※) の行為を行った場合には、直ちに退室が命じられます。

情報セキュリティマネジメント試験の合格までの流れ

情報セキュリティマネジメント試験の合格発表について、次の3項目で説明していきます。

  • 合格発表は受験月の翌月中旬
  • 受験者マイページ、官報でも合否を確認できる
  • 発表は「評価点」「合格発表」「官報公示」の順に実施

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合格発表は受験月の翌月中旬


情報セキュリティマネジメント試験の合格発表は、受験月の翌月中旬です。

(令和5年6月に受験した場合、合格発表日は7月14日でした)

合格者の受験番号は、情報処理推進機構(IPA)のホームページに掲載されます。

正確な日時は情報処理推進機構(IPA)のホームページで確認できますが、発表時刻は発表日の正午となっています。

情報処理推進機構(IPA)のホームページで合格したかどうかを確認する方法は、以下の4ステップです。

  1. 独立行政法人情報処理推進機構のWebサイトにアクセスする
  2. 「情報セキュリティマネジメント試験」の項目で、自分が受験した月の「合格者受験番号一覧」をクリックする
  3. 自分の受験番号の先頭6桁を入力する
  4. 続けて受験番号の下4桁を入力する

受験者マイページ、官報でも合否を確認できる


情報セキュリティマネジメント試験に合格したかどうかは、受験者マイページや官報(政府刊行物サービス・センター、官報販売所で販売)でも確認できます。

官報掲載日から30日間であれば、インターネット版官報でも閲覧可能です。

合否確認をする上で、各媒体による違いは以下となります。

受験者マイページ 無料
官報 有料
インターネット版官報 無料
※合否確認まで手間がかかる

特に、インターネット版官報を初めて利用する場合、合格確認の方法に戸惑う方がいるかもしれません。

スムーズに合格確認ができるよう、ここで確認方法を理解しておきましょう。

インターネット版官報での合否確認方法は、まず当該試験の官報公示日を見つけます。

次に官報公示日の横にある「号外」をクリック。

するとページが切り替わるので、「官庁報告」の項目にある「国家試験」の箇所から「国家試験

◯◯年度情報処理技術者試験合格者(経済産業省)」を選んでください。

PDFの資料が開かれるので、自分の受験番号が記載されているページを探すという流れです。

発表は「評価点」「合格発表」「官報公示」の順に実施


情報セキュリティマネジメント試験の発表は「評価点」→「合格発表」→「官報公示」の順に実施されます。

試験会場での「評価点(総合評価点)」の即時発表を経て、約1カ月後に「合格発表」があり、またその約1カ月後に「官報公示」があります。

例として、令和5年6月に情報セキュリティマネジメント試験を受験した場合の各日程を見ていきましょう。

受験日 2023年6月
評価点発表日 2023年6月の当該日の受験終了時
合格発表日 7月14日
官報公示日 8月2日
合格証書発送日 8月10日

具体的な日程は、情報処理推進機構(IPA)のホームページで確認できるので、参考にするとよいでしょう。

情報セキュリティマネジメント試験の合格率


情報セキュリティマネジメント試験の合格率は、旧方式の試験ではだいたい50%〜60%程度でした。

以下の表で、令和5年以前の情報セキュリティマネジメント試験の合格率推移を確認していきましょう。

年度 応募者数 受験者数 合格者数 合格率
平成29年度秋期 20,907名 17,039名 8,590名 50.4%
平成30年度秋期 19,692名 15,579名 7,220名 46.3%
令和元年度秋期 18,540名 14,355名 6,754名 47.0%
令和3年度春期 15,441名 14,089名 7,376名 52.4%
令和4年度春期 14,253名 13,131名 8,033名 61.2%

数値だけを見ると、情報セキュリティマネジメント試験は、国家試験のなかでは比較的合格しやすい資格といえます。

ここで、情報セキュリティマネジメント試験の概要についても押さえておきましょう。

情報セキュリティマネジメント試験は、年齢や学歴、経歴にかかわらず、誰もが受験可能な国家資格です。

以前は上期(6月)と下期(12月)の一定期間に試験が実施されていましたが、2023年4月からは随時試験が実施されるようになり、受験しやすい試験となっています。

また、科目の名称もそれまでの「午前試験」「午後試験」から、「科目A試験」「科目B試験」という名称に変更されました。

出題形式 出題内容
科目A 多肢選択式(四肢択一) 情報セキュリティの考え方や情報セキュリティ管理の実践規範、各種対策、関連法規、ネットワーク、システム監査、経営管理などの関連分野の知識が問われます
科目B 多肢選択式 情報資産管理、IT 利用における情報セキュリティ確保、 情報セキュリティ教育・訓練などのケーススタディによる出題を通して、情報セキュリティ管理の実践力が問われます

試験時間は120分。

「科目A試験」と「科目B試験」の2科目がまとめて実施され、出題数は60問です。

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合格証書はいつ届く?


情報セキュリティマネジメント試験の合格証書の発送時期と発送状況の確認方法について、次の2つの事項から解説します。

  • 合格発表の翌月に合格証書が発送される
  • 合格証書の発送状況はマイページから確認できる

合格発表の翌月に合格証書が発送される


情報セキュリティマネジメント試験の合格証書は、合格発表の翌月に発送されます。

先述した、令和5年6月に情報セキュリティマネジメント試験を受験した場合でいえば、合格証書発送日は8月10日になります。

合格発表日から数えると、約1カ月です。

受験日 2023年6月
評価点発表日 2023年6月の当該日の受験終了時
合格発表日 7月14日
官報公示日 8月2日
合格証書発送日 8月10日

合格証書の発送時期は、情報処理推進機構(IPA)のホームページに掲載されます。

合格証書は「受験申込内容変更期限(試験日の3日前)」までに、登録されている住所に簡易書留で送られてきます。

受験申込内容変更期限を過ぎている場合、住所の変更はできないので、住所が変わった場合は早めに郵便局に転居届や転送届を提出しておきましょう。

なお、配達時に受取人が不在の場合は、郵便局で一時保管され、保管期間を過ぎると情報処理推進機構(IPA)へ戻されてしまいます。

再送の費用も合格者の自己負担になってしまうため、保管期間内に受け取るようにしましょう。

万が一、合格証書を郵便局の保管期間内に受け取れず、情報処理推進機構(IPA)に戻されてしまった場合は、「合格証書再送依頼書」を使って、再送依頼をすることになります。

再送依頼をかける場合には、次の4つの資料を送付しなければなりません。

  • 必要事項を記入した合格証書再送依頼書
  • 本人証明書(マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証などのコピー)
  • 返信用切手(460円分)
  • 送付用宛名メモ(合格証書再送依頼書の下部)

いずれか1つでも不備があったときは、申請は受理されないので、漏れのないよう気をつけましょう。再送は、1週間程度かかります。

合格証書の発送状況はマイページから確認できる


情報セキュリティマネジメント試験の合格証書の発送状況は、マイページから確認できます。

合格証書の発送状況を確認したい場合、合格証書発送日の翌日からマイページにお問い合わせ番号(追跡番号)が表示されるので、これをもとに配達状況を確認することが可能となります。

合格証書がいつになっても届かない? 登録されている住所を確認


情報セキュリティマネジメント試験の合格証書が届かない場合は、マイページに登録されている住所を確認しましょう。

もしかすると、登録時の入力を間違えているのかもしれません。

また、受験申込内容変更期限(試験日の3日前)までに住所変更が間に合わず、転居前の住所に合格証書が送られてしまっている可能性もゼロではないでしょう。

いずれにせよ、合格証書が届かない場合は、マイページから登録住所を確認し、お問い合わせ番号(追跡番号)をもとに配達状況を確認するのが先決です。

それでも解決しない場合には、「お問合せフォーム」を利用するか、「情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 受験サポートセンター」に直接問い合わせましょう。

情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 受験サポートセンター(専用窓口)

TEL:03-4500-7862 (09:30〜17:30 ※年末年始を除く)

まとめ


最後に、情報セキュリティマネジメント試験後の評価点確認から合否発表、合格証書発送までの流れをもう一度振り返ってみましょう。

  • 試験結果=評価点は試験終了直後にその場でわかる
  • 合格発表は受験月の翌月中旬
  • 合格発表の翌月に合格証書が発送される

通年実施になって受験スケジュールを柔軟に選べるようになった情報セキュリティマネジメント試験ですが、受験後の合格発表、合格証書発送までの流れはある程度日程が決まっています。

受験前にこうした受験後のスケジュールも把握しておき、その後の学業や就職・転職活動の計画に織り込んでおきましょう。

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