賃貸不動産経営管理士は合格しただけでは意味がない?
賃貸不動産経営管理士に合格しても、そのまま放置していたら意味がありません。
賃貸不動産経営管理士として業務を行うためには、資格登録が必要だからです。
資格登録をして業務に活かしたい方は、早めに手続きを進めることをおすすめします。
- 賃貸不動産経営管理士として活躍するためには登録が必要
- 賃貸不動産経営管理士登録のメリット
- 賃貸不動産経営管理士合格後にすべきこと
賃貸不動産経営管理士として活躍するためには登録が必要
賃貸不動産経営管理士として活躍するためには、資格登録が必要です。
試験に合格したけれど資格登録していない場合には、賃貸不動産経営管理士として認められず、単に「賃貸不動産に関する知識がある人」ということになってしまいます。
せっかく合格したなら、資格を活かすためにも登録をして、試験で得た知識を証明できるようにしましょう。
賃貸不動産経営管理士登録のメリット
賃貸不動産経営管理士の登録には登録料がかかります。
そのため、登録料や手続きの負担を上回るメリットがなければ登録したくないという人もいるかもしれません。
資格登録する大きなメリットは、業務管理者になれることです。
業務管理者とは、賃貸住宅の維持や管理業務を行う専門家です。
「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」で設置義務が定められていて、物件数200戸以上を扱っている賃貸住宅管理業の事業者は、1名以上の業務管理者を設置しなければなりません。
このため、業務管理者の需要は高いといえます。
賃貸不動産経営管理士に登録すると自動的に業務管理者になれるので、登録するメリットは大きいでしょう。
賃貸不動産経営管理士合格後にすべきこと
賃貸不動産経営管理士の試験に合格後、すぐに資格登録をしたいと考える人も多いでしょう。
しかし、賃貸不動産経営管理士の資格登録には2つの要件があります。
- 管理業務に関して、2年以上の実務経験がある
- 2年以上の実務経験を持っている人と同等以上の能力を有している
不動産管理業務に関して2年以上の実務経験があれば、合格後すぐに資格登録ができます。
しかし、不動産管理業に従事したことがない人は、実務経験2年とみなされるための講習を受けなければなりません。
この講習は「実務講習」と呼ばれ、修了後に資格登録できるようになります。
このように、賃貸不動産経営管理士試験に合格後、2年以上の実務経験がある人はそのまま資格登録を、実務経験がない人は講習の申込をしましょう。
賃貸不動産経営管理士の登録手続き
登録要件を満たしている場合、賃貸不動産経営管理士の登録手続きを進められます。
登録手続きの流れをご紹介します。
- 登録方法
- 登録料
- 有効期限
- 登録に必要な書類
- 登録はいつまでにしたらいい?
登録方法
賃貸不動産経営管理士の資格登録は、インターネットから行います。
まずは、「一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会」のホームページから、資格登録ページに行きます。
サイトからのメールを受け取れるメールアドレスを登録して、「マイページを作成する」をクリックしましょう。
作成したマイページから資格登録を行います。
【参考】一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会「賃貸不動産経営管理士の登録手続き」
登録料
登録料は6,600円(税込)です。
登録料には、賃貸不動産経営管理士証の発行手数料4,500円(税込)も含まれています。
支払い方法は、クレジットカード払い、コンビニ払い、ペイジー払いから選択しましょう。
有効期限
登録の有効期限は5年間です。
試験に合格した実績は消えませんが、賃貸不動産経営管理士として業務を行うためには、5年ごとに更新する必要があります。
登録に必要な書類
登録に必要な書類は以下の通りです。
- 顔写真データ(登録申請日より6カ月以内に撮影したもの)
- (実務経験がある人)管理業務に関し2年以上の実務経験を有することを証明する書類
- (実務講習を修了した人)賃貸住宅管理業務に関する実務講習の修了証
書類はすべてjpg形式、サイズ上限10MBのデータで必要なので、事前に準備しておきましょう。
登録はいつまでにしたらいい?
2024年1月10日から試験に合格した日から一年以上が経過してから賃貸不動産経営管理士の資格登録を受けようとする場合、
資格登録の手続きの前に「賃貸不動産経営管理士登録講習」を受講する必要があります。
講習の詳細は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会「賃貸不動産経営管理士登録講習」よりご確認ください。
受講料がかかるほか、修了試験を含む6時間の講習で7割以上の問題に正解する必要があります。
賃貸不動産経営管理士試験に合格後登録をしていない人は、早めに資格登録の手続きを済ませましょう。
登録後の流れとは?登録されるのはいつ?
登録手続き後すぐに、賃貸不動産経営管理士証を手に入れられるわけではありません。
実際に登録されるのは、手続きを行ってしばらくしてからになります。
- 資格付与される時期
- 登録した証明はもらえる?
資格付与される時期
資格付与される時期は、合格した翌年の4月1日です。
賃貸不動産経営管理士試験の合格発表は12月下旬なので、2年以上の実務経験がない人は早めに実務講習を受けて、資格登録手続きをしましょう。
登録した証明はもらえる?
資格登録すると賃貸不動産経営管理士証がもらえます。
これは、賃貸不動産経営管理士と業務管理者という2つの資格の証明を兼ねています。
賃貸不動産経営管理士証はカード型のものです。
賃貸不動産経営管理士が国家資格になったことで、色はゴールドになりました。
紛失した場合は再発行することもできますが、発行には約1~2カ月かかるので、大切に管理しましょう。
まとめ
賃貸不動産経営管理士の資格登録について解説しました。
- 賃貸不動産経営管理士試験は合格後、登録手続きしたほうがいい
- 資格登録することで、設置義務のある業務管理者になれる
- 賃貸不動産経営管理士の資格登録には、管理業務に関する2年以上の実務経験が必要
- 2年以上の実務経験がない人は、登録前に実務講習を受ける必要がある
- 2024年1月からは、合格後1年以上資格登録していない人向けに登録講習が開始された
賃貸不動産経営管理士は合格しても、そのまま放置していると資格保有者であることの証明ができません。
ぜひ早めに資格登録をして、実務に活かしていきましょう。
また、賃貸不動産経営管理士は登録しても、最短で合格した翌年の4月1日に資格が付与されます。
賃貸不動産経営管理士として早く活躍したい人は、年に1度の試験のチャンスを逃さず合格することが大切です。
スタディングの賃貸不動産経営管理士講座は、忙しくて勉強時間を取れない人でも効率的に学習できるオリジナルカリキュラムになっています。
スキマ時間を活かして、ぜひ最小限の努力で合格を目指しましょう。