貸金業務取扱主任者試験の難易度・合格率はどれくらいですか。 | |
近年の貸金業務取扱主任者試験の合格率は30%前後を推移しています。 「何人の受験者のうち?」「どのくらいの年齢層の人が受けるの?」など詳しく知りたい方もいらっしゃると思います。この記事では過去の受験結果をまとめていますので、参考にしてみてください。 |
貸金業務取扱主任者試験の合格率は約30%
第1回~第18回までの貸金業務取扱主任者試験の合格率は、以下のように推移しています。
貸金業務取扱主任者試験の試験制度が始まった当初4回は合格率6~7割の試験でしたが、第5回以降、難易度が上がり、近年は30%前後を推移しています。悪質な貸金業者を生まないためにも、資格制度を厳格にする必要があるようですね。
また、貸金業務取扱主任者試験は、相対評価の試験のため、絶対評価の試験とは異なり、合格基準点が毎年一定ではありません。これまでの合格基準点は30点前後を推移しています。そのため、試験全体の約7割に正解することが合格基準点確保の目安といえるでしょう。
貸金業務取扱主任者試験の合格率、合格点等の推移
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格点 | |
---|---|---|---|---|---|
令和5年度 | 第18回 | 9,448人 | 2,928人 | 31.0% | 31問 |
令和4年度 | 第17回 | 9,950人 | 2,644人 | 26.6% | 28問 |
令和3年度 | 第16回 | 10,491人 | 3,373人 | 32.2% | 31問 |
令和2年度 | 第15回 | 10,533人 | 3,567人 | 33.9% | 33問 |
令和元年度 | 第14回 | 10,003人 |
3,001人 |
30.00% |
29問 |
平成30年度 | 第13回 | 9,958人 | 3,132人 | 31.50% | 32問 |
平成29年度 | 第12回 | 10,214人 | 3,317人 | 32.50% | 34問 |
平成28年度 | 第11回 | 10,139人 | 3,095人 | 30.50% | 30問 |
平成27年度 | 第10回 | 10,186人 | 3,178人 | 31.20% | 31問 |
平成26年度 | 第9回 | 10,169人 | 2,493人 | 24.50% | 30問 |
平成25年度 | 第8回 | 9,571人 | 2,688人 | 28.10% | 30問 |
平成24年度 | 第7回 | 10,088人 | 2,599人 | 25.80% | 29問 |
平成23年度 | 第6回 | 10,966人 | 2,393人 | 21.80% | 27問 |
平成22年度 | 第5回 | 12,081人 | 3,979人 | 32.90% | 30問 |
平成22年度 | 第4回 | 8,867人 | 5,472人 | 61.70% | 31問 |
平成21年度 | 第3回 | 12,101人 | 7,919人 | 65.40% | 33問 |
平成21年度 | 第2回 | 16,597人 | 10,818人 | 65.20% | 30問 |
平成21年度 | 第1回 | 44,708人 | 31,340人 | 70.10% | 30問 |
どの年代にもチャンスがある資格
年齢ごとに見た受験者構成比と合格率は、以下のとおりです。
受験者の中で最も多く占める年齢層は、30歳代の受験者です。次に、20歳代、40歳代の順となっています。
ちなみに、受験する方の男女比は、65:35程度と、男性が多いですが、合格率は男女ともに30%なので、性別による有利不利もないといえます。
受験者のうちの年齢別構成比
20歳代以下 | 30歳代 | 40歳代 | 50歳代 | 60歳代以上 | |
---|---|---|---|---|---|
令和5年度 | 30.1% | 28.6% | 21.3% | 17.3% | 2.6% |
令和4年度 | 29.4% | 29.2% | 21.8% | 17.4% | 2.2% |
令和3年度 | 29.9% | 27.2% | 23.7% | 16.7% | 2.5% |
令和2年度 | 32.8% | 26.5% | 22.7% | 16.1% | 1.9% |
令和元年度 | 28.4% |
29.7% |
24.0% |
16.1% | 1.9% |
平成30年度 | 31.5% | 30.8% | 24.0% | 12.2% | 1.5% |
平成29年度 | 30.1% | 31.3% | 24.2% | 13.1% | 1.4% |
平成28年度 | 24.6% | 32.3% | 25.5% | 16.3% | 1.4% |
平成27年度 | 25.7% | 31.1% | 25.5% | 16.0% | 1.7% |
受験者のうちの年齢別合格率
20歳代以下 | 30歳代 | 40歳代 | 50歳代 | 60歳代以上 | |
---|---|---|---|---|---|
令和5年度 | 35.0% | 32.6% | 27.6% | 26.8% | 38.5% |
令和4年度 | 30.7% | 28.1% | 24.0% | 22.3% | 28.4% |
令和3年度 | 33.7% | 31.4% | 31.4% | 30.9% | 42.5% |
令和2年度 | 36.8% | 32.8% | 32.3% | 32.5% | 34.7% |
令和元年度 |
30.1% | 31.1% | 28.4% | 30.5% |
30.6% |
平成30年度 | 33.3% | 31.0% | 30.3% | 30.3% | 33.1% |
平成29年度 | 34.5% | 31.5% | 30.9% | 33.3% | 34.1% |
平成28年度 | 28.2% | 30.4% | 29.9% | 36.5% | 31.6% |
平成27年度 | 31.1% | 29.8% | 30.5% | 35.6% | 32.9% |
適切な対策ができれば合格のチャンスがある
上記のように、合格率は3割前後となっており、合格については年齢による大きな差はありません。
例えば、受験者が多く、合格率15%前後を推移する宅建試験と比べた場合、貸金業務取扱主任者試験の合格率は約2倍といえます。一概に他の国家試験と比べることはできませんが、合格率という点に着目した場合は、合格のチャンスが低くないことがわかります。ただし、合格率が約3割である以上、約7割の方が不合格となってしまうことも事実です。
そのため、貸金業務取扱主任者試験の合格を目指すには、試験の特徴を分析したうえで、適切な対策を行っていくことが大切です。
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