看護師採用試験対策の小論文マニュアル

看護師として病院やクリニックで働くには、採用試験で課される小論文に合格する必要があります。履歴書や面接はうまく切り抜けることができても、小論文は苦手という方も多いのではないでしょうか。
今回は、看護師採用試験での小論文対策についてご紹介します。小論文の具体的な書き方やおすすめの時間配分、ルール、事前に練習しておくべきテーマなども提示しますので、ぜひ参考にしてください。


目次

  1. 小論文とは?
  2. 看護師国家試験の小論文ではどこが評価されるのか
  3. 小論文の基本的なルール
  4. 小論文の具体的な書き方と時間配分
  5. 小論文でよく出題されるテーマ
  6. まとめ

小論文とは?

小論文とは、指定されたテーマについて自分の意見を述べ、その論拠について説明することで、相手を説得する文章のことです。自分でテーマを決め、体験の内容や感想を書く「作文」とは大きく異なります。

看護師採用試験では、応募先の病院やクリニックにもよるものの、小論文試験が課されます。看護師としての資質や人柄、考え方をはかる物差しとして利用されるため、事前の対策が欠かせません。


看護師試験の小論文ではどこが評価されるのか

看護師試験の小論文では、主に以下の5つが採点ポイントです。小論文を書く際は、それぞれのポイントを意識しながら組み立てましょう。


指定されたテーマと内容が合っているか

大前提として、指定されたテーマと小論文の内容の整合性が求められます。テーマからかけ離れた内容を書いていたり、脱線していたりすると、高評価は得られません。


理由に客観性と論理性があるか

小論文では、自分なりの結論を述べた後に、その理由を説明する必要があります。
「結論から根拠」へという基本的な文章の構成ではあるものの、そこに客観性や論理性がなければ、良い評価は得られません。また、提示する理由には、説得力も求められます。相手が納得できるような内容でなければ、合格は難しいでしょう。


具体例が提示されているか

小論文では、自分の意見や根拠を述べるだけでなく、具体例も提示できるのがベストです。内容が相手に伝わりやすくなり、高評価を得やすくなります。また、自分の体験をもとにした新しい発見などであれば、さらに高い評価につながります


文章の構成がシンプルでわかりやすいか

小論文は、私見を述べたり、その根拠を客観的に説明したりする関係上、複雑な構成で書いてしまう方が多い傾向にあります。
しかし、文章の構成はできるだけシンプルにしたほうが、高い評価につながります。テーマから脱線しないように心がけ、伝えるべき内容をできだけ端的に述べましょう。


誤字・脱字・誤用などがないか

当然ではありますが、誤字や脱字、語句の誤用などがあると、評価は下がります。
小論文を書き終えたら、内容の確認だけでなく、誤字・脱字のチェックも行いましょう。


小論文の基本的なルール

小論文には、普段書く文章とは異なるルールがあります。勘違いしていると、減点される可能性があるため、
以下のルールは必ず押さえておきましょう。


文末を統一する

小論文の文末は、「だ・である」調で統一するのが基本です。話し言葉はあまり好まれないため、「です・ます」調では書かないようにしましょう。


一人称は「私」

小論文の一人称は、「私」で統一します。男性であっても女性であっても、「私」を使用しましょう。特に、男性は「僕」を使ってしまいがちのため、注意してください。


一文の長さは50文字以内に抑える

前述の通り、小論文は簡潔に構成されているほうが好まれます。主語が長すぎたり、句読点が多すぎたりすると、読みにくくなってしまうため、注意しましょう。目安は、一文あたり50文字程度にしておくと、読みやすい長さの文章になります。


伝わりづらい表現を使用しない

文章に説得力をもたせようとするあまり、読み手に伝わりづらい表現を使用するケースがあります。
例えば、「〇〇しなければならないかもしれない」「〇〇である必要があるだろう」などの表現は、読み手に内容が伝わりにくくなってしまいます。できるだけシンプルに文章を組み立てましょう。


同じ表現の繰り返しは避ける

同じ表現の繰り返しは、文章全体が長くなるだけでなく、小論文の内容が伝わりにくくなってしまいます
「約〇〇程度」や「最後の結末」「いまだに未解決」など、小論文でも使ってしまう繰り返し表現はいくつかあります。
練習の段階から、同じ表現を繰り返さないように意識しましょう。


原稿用紙の基本的な使い方を守る

原稿用紙の基本的な使い方については、小学校などで学んだ方も多いでしょう。
看護師試験の小論文でも、その使い方は同様です。内容が変わるときは改行をしたり、改行時には1マス空けたりなど、基本的なルールは必ず守りましょう。
なお、看護師試験の小論文は、病院や施設によって縦書きの場合と横書きの場合があります。数字の表記などが変わってくるため、間違えないように注意しましょう。


原稿用紙の80%以上を埋める

小論文は、指定された文字数の80%以上を書くのが基本です。できれば、90%以上書きましょう。
看護師試験の小論文は、多くが800文字の試験です。文字数が少なすぎる場合や、オーバーしていると、減点対象となる可能性があるため、80%以上の量を必ず確保しましょう。


小論文の具体的な書き方と時間配分

看護師試験で出題される小論文は、60分800文字が基本です。限られた時間で質の高い論文を記述するには、時間をうまく配分する必要があります。こちらでは、小論文の具体的な書き方を、時間の使い方と合わせてご紹介します。


文章全体の構成を考える(15分)

何も考えずに文章を書き始めると、多くのケースで失敗します。文字数が足りなくなってしまったり、テーマから脱線してしまったりします。
そういったミスを防ぐには、最初に文章全体の構成を考えることが大切です。

小論文は、主に以下のような流れで組み立てます。構成を考える際は、ぜひ参考にしてください。

小論文の構成の基本的な流れ

・序論(テーマに対する結論、意見を簡潔にまとめる)
・本論1(上記結論を導いた理由を説明する)
・本論2(本論1以外の要素で結論を説明する)
・結論(序論で記述した結論を、表現を変えて書く)


小論文は、最初に考える構成がもっとも重要です。15分程度とあまり時間はかけられませんが、できるだけ細かく考えておくことで、後の執筆がスムーズになります。


記述(40分)

文章の構成が固まったら、実際に執筆をスタートします。文章を書く際は、前述のルールを意識しましょう。

おさらいしよう!小論文を書く際のルール

・文末を「だ・である」調で統一する
・一人称は「私」
・一文の長さは50文字以内に抑える
・伝わりづらい表現をしない
・同じ表現の繰り返しは避ける
・原稿用紙の基本的な使い方を守る
・原稿用紙の80%以上を埋める


❸見直し(5分)

文章を書き終えたら、全体の見直しを行いましょう。誤字・脱字、送り仮名などの基本的なミスはもちろん、表現の適切性や文字数などを確認しましょう。


小論文でよく出題されるテーマ

看護師試験の小論文の内容は、病院やクリニックによって異なりますが、代表的なテーマがいくつかあります。
こちらでは、テーマごとに考えられる内容をいくつかご紹介します。小論文の練習をする際にお役立てください。


自分自身について

看護師の採用試験で課される小論文では、自分自身について問われることがあります。考えられる内容は、以下のようなものです。

  • あなたの理想の看護師像とは
  • あなたが学生時代に得たかけがえのないものとは
  • 今後の人生で大切にしたい言葉とは
  • あなたの看護観について
  • 看護実習で心に残ったこととは

医療や看護について

看護師としての能力や意欲を確認するために、医療や看護に関するテーマも出題されます。対策しておくべきは、以下のような内容です。

  • 患者中心の医療について思うこととは
  • セカンドオピニオンを検討している患者への適切な対処方法とは
  • 再生医療について
  • チーム医療がもたらすメリットと今後の課題について
  • 医療人として働くために今後身につけていきたいこと

社会・時事について

看護師である前にひとりの社会人であるため、社会情勢や時事問題にも興味をもっていることが大切です。小論文では、以下のような内容が問われます。

  • 超高齢化社会について
  • 少子化社会にどう対応するか
  • 赤ちゃんポストに関する私見
  • インターネットリテラシーについて
  • 女性の社会進出と今後の改善点について

まとめ

看護師の採用試験では、小論文を通して医療に関する考え方や価値観、思考能力などを確認しています。
苦手意識のある方も多いですが、しっかりと対策をすれば、質の高い文章を執筆可能です。本番で力を発揮できるように、事前準備をしましょう。

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