【例文付き】看護師の面接でよくある質問と回答例

多くの病院やクリニックでは、看護師を採用する際に面接を行います。
普段であれば問題なく答えられる質問も、本番だと緊張してしまい、うまく回答できないケースもあるでしょう。
そんなときは、面接でよく聞かれる質問を把握し、事前に回答を用意しておくと安心です。

今回は、看護師の面接でよくある質問と回答を例文付きでご紹介します。
採用担当者が確認しているポイントや、逆質問時の注意点なども解説しますので、現在就職活動中の方はぜひ参考にしてください。


目次

  1. 面接でよく聞かれる質問と回答例
  2. 面接で採用担当者が見ているポイント
  3. 逆質問ではどのようなことを聞くのが良い?

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面接でよく聞かれる質問と回答例

看護師の面接で聞かれる質問は、「よくある質問」と「病院やクリニック独自の質問」に分けられます。面接の場で慌てないためには、よくある質問への回答を事前に準備しておき、独自の質問に落ち着いて答えることが大切です。ここでは、面接でよく聞かれる質問と、簡単な回答例をご紹介します。回答はあくまで一般的な内容のため、自分に適した形に直してご活用ください。



\見たい質問をタップすると、すぐに確認できます/
「自己PR、自己紹介をしてください」
「退職、転職理由を教えてください」
「あなたの看護観について説明してください」
「当院の志望理由を教えてください」
「患者様との印象的なエピソードがあれば教えてください」



自己PR、自己紹介をしてください

【回答例】
私の強みは、細かな変化に気づける洞察力です。学生時代の看護実習では、「患者さまのことをよく見ている」「思いやりがある」と言われたことがあります。医療現場での業務は多忙が続くと思いますが、持ち前の洞察力を発揮し、患者さまの少しの変化も見逃さないようにしたいです。

どの病院やクリニックでも質問されるのが、自己PRや自己紹介です。履歴書や職務経歴書からわかる情報は限られているため、より詳細な性格や強みを理解するために質問されます。

自己PRをする際は、自分の長所を冷静に分析し、他者からの評価も含めて説明できると良いでしょう。




退職、転職理由を教えてください

【回答例】
前職では、5年間の病棟看護の業務を通して、看護師に求められる基本的なスキルや、患者さまへの接し方などを学びました。今後は、更なるスキルアップのために、より高い知識と深いスキルを身につけ、患者様により良い看護を提供したいと考え退職しました。前職より規模が大きく、施設の充実した御院であれば、自身の希望する形で働けると考えております。


中途採用の場合は、前職の退職理由や転職理由を尋ねられます。前職が看護師かどうかは関係ありません。応募者が早い段階で辞めないか、責任感のある人材かなどを確認するための質問です。

前職の退職理由を説明する場合は、ネガティブな言葉を使用しないようにしましょう。例えば、「人間関係に疲れた」「人手不足で常に忙しかった」「給料が少なかった」など。採用担当者に同様の理由で簡単に辞めてしまうのではないか、との印象を与えてしまいます。




あなたの看護観について説明してください

【回答例】
患者様への適切な処置だけでなく、ご本人の精神的なつらさやご家族のケアも含めて、広い視野を持つことが重要と考えています。日々のコミュニケーションからの「気づき」を大切にし、安心して治療を受けられる環境づくりに尽力したいです。


大きな病院では、看護観についての質問も一般的です。看護観とは、「理想の看護師像」と言い換えても構いません。病院が掲げる理念に合った人材かどうかを確認するために質問されます。

看護観に正解はありませんが、応募先の経営理念などを踏まえて回答できると、担当者の印象に残りやすくなります。




当院の志望理由を教えてください

【回答例】
私は、看護師がスキルアップするには、医師や他の看護師との協力・切磋琢磨が欠かせないと考えております。その点、御院は研修制度が充実しており、提携クリニックとの共同研修にも積極的です。御院であれば、ハイレベルな環境で看護について理解を深め、患者様により充実した医療を提供できると考え応募いたしました。採用いただいた際には、自ら積極的に知識を吸収し、現場の一員として御院に貢献したいと考えております。


病院は長く働いてくれる人材を求めているため、志望理由が明確な応募者を好みます。病院見学やインターンなどで感じた情報をもとに、志望動機を説明しましょう。

志望動機は、応募先の病院特有の理由を準備しておくのがベターです。また、自分からの視点だけでなく、病院側にもメリットがあることを説明できると良いでしょう。




患者様との印象的なエピソードがあれば教えてください

【回答例】
看護実習の際、定期的に来院される患者様の一人が「いつも緊張する」とおっしゃっていたことが印象的です。いつも笑顔で話されている方で、実習生の私にも親切にしてくださっていたので、緊張しているとは思いもよりませんでした。通い慣れている病院でも、多くの患者様は緊張や不安を感じていることを改めて実感しました。この経験を踏まえて、患者様の心にも寄り添った看護を心がけていきたいと考えています。


面接では、患者とのエピソードを質問されるケースもあります。転職の場合は前職での経験、新卒の場合は看護実習の際の印象的なエピソードを伝えましょう。

エピソードを話す際は、プライベートな話ではなく、看護師としての経験を話しましょう。また、エピソードをただ説明するのではなく、そこから何を感じ、今後にどう活かしていきたいかを説明できると好印象です。


面接で採用担当者が見ているポイント

面接で良い評価を得るには、採用担当者の視点を理解し、回答や立ち振る舞いに反映させる必要があります。ここでは、面接で採用担当者が見ているポイントを解説します。


仕事に対する姿勢

看護師は、時に患者の命をあずかることもある職種です。そのため、他の職種と比較しても、特に責任感や当事者意識が求められる傾向にあります。質問に回答する際は、仕事に対する意欲や向上心の高さを伝えるように工夫しましょう。主体性のない回答や誠実でない回答をすると、責任感を持って仕事に取り組めないと判断される可能性があります。


協調性の有無

看護師は、医師やほかの看護師とチームで仕事をする機会の多い職種です。看護師の現場では協調性のある人材が求められており、面接時にはアピールしておく必要があります。

しかし、協調性をアピールポイントにしている就活生は多く、そのまま伝えても採用担当者に注目してもらえる可能性は高くありません。おすすめは、下記のように協調性を別の言葉で言い換える方法です。

『協調性』こう言い換えてみよう!
・チームワークを大切にしている
・周囲への気配りに長けている
・傾聴力がある


協調性をアピールしすぎると、反対に「主体性がない」「消極的である」と評価される可能性もあります。バランスを取りながらうまく伝えることが重要です。


スキルや経験

中途採用の面接では、培ったスキルや過去の経験も重視されます。以前勤めていた病院やクリニックでどのような経験をしたのか、過去の実体験やエピソードを踏まえて説明できるようにしておきましょう。また、「何を経験したか」だけでなく、「そこから何を学んだのか」「転職先でどう活かすのか」についても触れられるとベストです。


働ける期間

医療業界は常に人材不足です。そのため、短期間で退職することがわかっている方や、何度も転職を繰り返している場合は、採用を見送られる可能性があります。嘘をつく必要はありませんが、長く勤められることを具体的に伝えるのが重要です。


身だしなみ

面接で採用担当者が見ているのは、質問に対する回答だけではありません。立ち振る舞いやマナー、姿勢、話す際の表情など、あらゆるポイントが審査対象です。中でも、特に意識したいのが身だしなみです。身だしなみは第一印象に影響するため、ポイントを押さえていないと最初から評価が下がってしまう可能性があります。面接当日の身だしなみは、以下の点を意識すると良いでしょう。

身だしなみはOK?当日のチェックリスト
□ 落ち着いた色のスーツを選ぶ
□ ナチュラルメイクを心がける
□ 髪型は清潔感を意識する
□ アクセサリーやネイルアートは控える
□ 華美なバッグや靴は避ける


逆質問ではどのようなことを聞くのが良い?

看護師の面接の最後には、「当院に質問はございますか?」などの形で逆質問を求められることがあります。疑問点や気になる部分を確認する機会になるため、うまく活用することをおすすめします。ここでは、逆質問の質問例と、してはいけないことを解説します。


逆質問の例

逆質問は自由度が高く、事前に答えを準備しやすい質問です。しかし、単に「気になること」を質問していては、せっかくの機会を無駄にする可能性があります。逆質問は自分の長所をアピールするチャンスです。どんな長所を伝えたいのかを明確にした上で、逆質問の内容を考えましょう。ここでは一例をご紹介します。

例1:入社後の研修の流れについて教えてください。

例2:御院の魅力は●●だとホームページで拝見しました。具体的に他院と比較してどのような点が優れているのでしょうか。

例3:他院と合同で行う外部の研修会などはございますでしょうか。

例4:御院ではどのような経歴の看護師が活躍していますか。

例5:御院の○○という理念に共感いたしました。その実践のために取り組んでいることを教えてください。

例6:採用いただける場合、入社までに準備しておくべきことはございますか。


また、質問の先頭に自分の考えを付け加えるのも効果的です。例えば、「御院で活躍したいと考えています。そこで、(予定していた質問)」といった形にすれば、質問だけでなく自分の意思も相手に伝えられます。


逆質問をする際にしてはいけないこと

逆質問は自由度が高いものの、何でも聞けるわけではありません。質問の内容によっては、自分の印象をかえって悪くする可能性もあります。以下では、逆質問の際にしてはいけないことを4つご紹介します。

逆質問NG4選
・調べればわかることを質問する……(例)御院の経営理念を教えてください。
・面接で担当者が話した内容を再び質問する……(例)勤務体制についてもう一度教えてください。
・業務や病院について触れず、待遇面のみを取り上げる……(例)給料はどうしたら増えますか?
・抽象的で担当者が答えにくい質問をする……(例)仕事は楽しいですか?


看護師の就職活動では、面接対策が必須です。緊張してうまく答えられない場合は、想定質問を用意し、自分なりの答えを考えておきましょう。「わかりません」「特にありません」などの回答は、あまり良い印象を与えないため注意が必要です。

まとめ

看護師の就職活動では、面接対策が必須です。緊張してうまく答えられない場合は、想定質問を用意し、自分なりの答えを考えておきましょう。
「わかりません」「特にありません」などの回答は、あまり良い印象を与えないため注意が必要です。

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