看護師のキャリアをまとめます

看護師は、ただ資格を取得して就職するだけでなく、その後のキャリアについてもさまざまな選択肢があります。看護師としてより充実したキャリアを歩むには、早い段階で5年先、10年先について考えておくことが大切です。
今回は、看護業界におけるキャリアの積み方をご紹介します。看護師としての将来に悩んでいる方や、現在看護師を目指している方は、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. スペシャリストとジェネラリスト
  2. スペシャリストとジェネラリスト以外の道もある
  3. まとめ

スペシャリストとジェネラリスト

看護師のキャリアは、自身の仕事や患者に対する向き合い方によって、スペシャリストとジェネラリストに大別されます。こちらでは、両者の特徴や目指し方についてお伝えします。


スペシャリストとは

「スペシャリスト」とは、特定の専門分野について豊富な知識とハイレベルな看護を提供できる看護師を指します。具体的には、「がん看護」「精神看護」「老人看護」「小児看護」「母性看護」などの分野について、上記能力が認められた看護師です。

スペシャリストを証明する手段としては、「認定看護師」を目指すのがもっとも近道です。認定看護師とは、上記分野についての専門性を、日本看護協会に認められた看護師のことを指します。認定看護師は、2020年3月時点で20,721人登録されており、以下の3つの役割を果たします。

認定看護師の3つの役割

・個人、家族及び集団に対して、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践する(実践
・看護実践を通して看護職に対し指導を行う(指導
・看護職等に対しコンサルテーションを行う(相談


認定看護師は、自らの看護能力だけでなく、周りへの指導力や影響力なども加味された制度といえるでしょう。

※出典:日本看護協会「専門看護師・認定看護師・認定看護管理者」


認定看護師を目指す方法

認定看護師を目指すには、日本看護協会の行う試験を受験し、合格する必要があります。認定試験を受けるための条件は、主に以下の2つです。

  • 看護師としての実務経験が通算5年以上で、そのうち3年以上が認定看護分野の実務研修であること
  • 認定看護師教育機関で6カ月、615時間以上の教育課程を受けていること

認定試験は、毎年5月に実施され、およそ2カ月後に合格発表があります。合格すると認定看護師認定証が交付され、5年ごとに更新する必要があります。認定試験の難易度はそれほど高くなく、例年90%以上の合格率です。不合格になった場合でも、再び研修を受ける必要はなく、翌年に再受験が可能です。


ジェネラリストとは

特定の専門分野でのキャリアではなく、看護師として幅広い知識を身につけて活躍したい方には、「ジェネラリスト」という考え方が最適かもしれません。ジェネラリストとは、「経験と継続教育によって習得した暗黙知に基づき、その場に応じた知識・技術・能力が発揮できる者」と定義されています。

※出典:日本看護協会「継続教育の基準ver.2」


ジェネラリストを目指す方法

ジェネラリストは、スペシャリストの認定看護師とは異なり、特別な認定や資格を取得しているわけではありません。自他ともに認められた看護師が、ジェネラリストとして扱われます。ジェネラリストを目指す場合は、以下の3つのポイントを意識することが大切です。

ジェネラリストを目指す際のポイント

・定期的に病棟を移る
・看護師同士だけでなく幅広い人脈を築く
・待遇や処遇面についての目標設定に注意する


ジェネラリストは、さまざまな分野について経験を積む必要があります。そのため、ひとつの病棟に長く在籍するのではなく、定期的に病棟を移り、幅広い知識を身につけることが大切です。その際、次に病棟を移るまでの期間を決めておくと、意欲的に仕事に取り組むことができます。

また、ジェネラリストとしての幅広い知識を活かすためには、看護師以外の人材とも円滑にコミュニケーションをとる必要があります。医師はもちろん、その他のスタッフとも積極的に意見交換などを行い、人脈作りに努めましょう。

ジェネラリスト目指すうえで、もっとも注意しなければならないのが待遇面です。さまざまな分野の経験を積むために、何度も転職することになると、ひとつの職場での勤続年数が短くなり、今の日本の就労体系では給料が上がりにくくなります。また、スペシャリストの認定看護師と異なり、特別な資格を取得しているわけではないため、資格手当などの点で差が生まれやすいといえます。


スペシャリストとジェネラリスト以外の道もある

看護師のキャリアアップのルートは、スペシャリストとジェネラリストだけではありません。
どちらにもピンとこない方は、その他の道を模索してみてはいかがでしょうか。こちらでは、スペシャリストとジェネラリスト以外の看護師のキャリアをご紹介します。


病院組織のマネジメントを目指すなら「キャリアラダー」を採用した病院での勤務

看護師としてキャリアを積むだけでなく、病院組織全体のマネジメントやスタッフ教育に携わりたい場合は、「キャリアラダー」を採用した病院での勤務がおすすめです。キャリアラダーとは、看護師としての能力の成長度合いをラダー(はしご)状に設定したもので、自己研鑽や人材育成のためのツールとして活用されています。

キャリアラダーを採用した病院で勤務することで、看護師としてのスキルだけでなく、マネジメントについても学ぶことができます。最終的に看護師長を目指せば、病院全体のマネジメントや後進の育成にも力を入れられるでしょう。


研究に力を入れたい場合は「専門看護師」

病院での勤務やスキルの向上だけでなく、病気や看護学への研究に力を入れたい場合は、「専門看護師」を目指すのがおすすめです。専門看護師とは、「複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供」できる看護師を指します。

認定看護師と同様、日本看護協会の試験に合格する必要がありますが、登録者数は2020年3月時点で2,479名と、10分の1程度です。認定試験を受けるためには、5年以上の実務経験に加えて、看護系大学院の修士課程を修了する必要があり、認定看護師と比べても難易度が高く設定されています。

資格取得後も継続的な研究や学習が必要となるため、看護師人生を通して、知識やスキルの向上に努められます。

※出典:日本看護協会「専門看護師・認定看護師・認定看護管理者」


ワークライフバランスの維持を目標とするなら「企業看護師」

仕事だけでなくプライベートも充実させたいと考えている場合は、「企業看護師」がおすすめです。企業看護師とは、一般企業に就職し、従業員の健康管理や保健指導を担当する看護師のことです。

病院勤務や、シフト制や夜勤などがあり、生活リズムが不規則になりやすい傾向にあります。その点、企業看護師であれば、日勤のみで土日祝日は休むことができるため、精神的・身体的な負担の軽減につながります。ワークライフバランスを重視する方におすすめの働き方です。

企業看護師を目指す場合は、「第一種衛生管理者」や「産業保健看護専門家制度登録者」などの資格を取得していると、キャリアアップにつなげやすくなります。


海外での就労も意識するなら「国際看護師」

看護師として、将来海外でも働きたいと考えている方は、「国際看護師」がおすすめです。国際看護師という資格があるわけではなく、海外でも看護師として就労できる方を国際看護師と呼びます。

日本で看護師資格を取得した方が海外で働く方法は、国ごとに異なるため、事前に確認しておきましょう。


患者さんとの付き合い方を大切にするなら「訪問看護師」

看護師になった以上、患者さんとの付き合い方を大切にしたい場合は、「訪問看護師」を目指すのがおすすめです。訪問看護師とは、患者の自宅を訪れ、主治医の指示に基づいて医療行為や生活の補助などを行う看護師です。

訪問看護師は、基本的に医師が同行せず、すべて自分で対処する必要があるため、疾患や看護に関する高い知識が求められます。看護師としての知識や技術を最大限活用したい方は、訪問看護師というキャリアも考えられるでしょう。


まとめ

今回は、看護師のキャリアについてまとめました。看護師は病院勤務が中心と考えられがちですが、キャリアの積み方はさまざまあります。自身が理想とする看護師像をイメージし、それにもっとも近いルートを検討してみてください。

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