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個人情報保護士の勉強時間はどのくらい?

「なかなか時間が取れない」のが現実

個人情報保護士認定試験を受験するにあたり、実際に取り組んだ学習時間について、主催者である全日本情報学習振興協会が調査を行ったことがあります。それによると、合格者のうち10~20時間が3割程度、20時間~50時間が5割程度で合格したという回答だったそうです。

他の法律系資格と比較したら、かなり少ない勉強時間になるかもしれません。これには、受験者の多くがビジネスパーソンで、なおかつ責任あるポジションを任されていること、そのためになかなか学習できる時間が取れない、などの状況が考えられます。

学習場所とタイミングに関しては、「通勤途上の交通機関」(26.8%)「帰宅後の深夜」(36.5%)などの回答が寄せられています。個人情報保護士認定試験の合格率は40%未満で、短時間の勉強で合格できるとは必ずしも言えません。1回の挑戦で合格を果たすためにも、学習スケジュールをしっかり組んで必要な勉強時間を確保し、傾向・対策を立ててから臨む姿勢が求められます


時間の作り方

資格の試験があるからと言って、仕事を休むわけにはいきませんので、何とか工夫して時間を作りたいものです。そして1日10分でも良いので、継続して学習する習慣を身に付け、合格の可能性を高めましょう。

多くのビジネスパーソンに使われる時間が、「通勤時間」です。先の調査結果でもこの時間を使って勉強したと言う声が目立ちました。通勤で電車に乗る時間が30分あれば、ぜひその時間をフル活用してください。月曜日から金曜日まで5日間続ければ、150分の勉強時間が確保できます。

「朝活」もおすすめです。毎朝30分早く起きることを心がけ、その中の10分でも復習の時間などに使えば、インプットの量も着実に増えていくでしょう。早寝早起きの習慣は健康にも良い影響をもたらしますので、コンディションを保つ意味でもぜひ取り入れてください。

人間が、あるひとつのことに集中できる時間と言うのは意外と短いものです。一説によると、それはわずかに15分だとか。そのため、勉強時間はただ長ければ良いというものでもないのです。本当に集中して取り組む5分間、10分間と言うのはとても貴重であり、積み重ねることで大きな蓄えとなります。通勤タイムや朝活をうまく利用して、合格できる確率を1%でも上げていきましょう。

勉強時間の確保と同時に、試験対策も重要となります。個人情報保護士認定試験の出題範囲は、大きく「個人情報保護法およびマイナンバー法」と「情報セキュリティ関連」のふたつの分野に分けられます。いずれも、70%以上正解しなければ合格とはなりません。100点満点を目指す必要はないものの、いずれの項目も抜かりなく学習することが大切です。

知識の定着でもっとも効果的なのは、アウトプット学習に力を入れることです。テキストはただ読むだけでなく、問題演習とのセットで取り組んでください。問題を解くことで、理解の確認につながります。

また、苦手分野を作らないための対策も欠かせません。情報セキュリティ関連では、「リスクマネジメント」や「ソーシャル・エンジニアリング」などのカタカナ用語が頻出します。「横文字は苦手だな……」と言う方は、慣れる努力が必要です。それと同時に、用語の意味もしっかり押さえること。そのためには問題を解くトレーニングが一番です。

情報セキュリティ分野は、むやみに学習範囲を広げる必要はありません。傾向として過去問題をマスターすれば得点が稼げるので、過去問題に絞って取り組むようにしてください。限られたリソースを効率良く使う工夫も不可欠です。


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