司法試験・予備試験のQ&A
お世話になっております。 下記問題の解説についてですが、何…
スタディング受講者
質問日:2023年12月01日
お世話になっております。
下記問題の解説についてですが、何度解きなおして、何度解説を読んでも、どうしても意味が分かりません。
意味を詳しく教えて頂きたくお願い致します。
一番分からないのは、構成要件該当性と違法性においてA説では過失と故意は同じもの、B説では異なるものであるとの記載です。
B説では基準行為から逸脱しない限り違法性はない、つまり故意犯にならない、過失は逸脱ではなく不作為によるもの、だから、故意とは別であるという意味でしょうか?
また、A説において同じものに見られるのは、過失は予見しなかった事に対する責任であり、犯罪成立の責任要素の一つとして見られるため、故意犯の中に含まれるという意味でしょうか?
間違いがあれば修正と補足をお願い致します。
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セレクト過去問集-刑法4
問題 7 過失【平成26年 予備第5問】
B説からは、過失犯を、法に要求された結果回避行為(=基準行為)を行わなかった不作為犯と説明することができます。そして、いわゆる行為無価値論から、このような基準行為から逸脱しない限り、構成要件に該当する違法な行為が無い、と説明されます。
すなわち、構成要件該当性と違法性においても、故意犯と過失犯とでは異なるものであると考えることができます。
したがって、記述2は正しいといえます。
(なおA説は、過失を、結果を予見可能であったのに精神を緊張させることなく予見しなかったことに対する非難と捉えるため、過失は責任要素であり、構成要件該当性と違法性の点においては故意犯と過失犯とは同じものであると説明されることがあり、いわゆる結果無価値論の立場と親和的です。)
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