金融機関で営業の仕事をされている
坂 樹(さか・いつき)さんは、社会人1年目から2年連続で
中小企業診断士、宅建士にチャレンジされました。
そして、なんとそれぞれ約3カ月で一発合格を勝ち取っています。
その後はビジネス実務法務検定2級を取得し、
現在も社会保険労務士(社労士)に挑戦中。
複数の難関資格をどのように仕事に生かしているのか、
また若くして資格を次々と取得する先にどのような未来を描いているのか、
坂さんにお話を伺いました。
――現在のお仕事について教えてください。
金融機関で法人営業担当として融資業務を行っています。さまざまな分野で働く方々と関われるお仕事をしたいと思って今の会社に就職しました。お客さまと直接お話をしながら、お悩みを聞いたり自分の知識を使って課題を解決したりしていくことに魅力を感じています。
当社には中小企業向けの融資に特化している事業があることもあって、中小企業診断士や宅建士の資格取得が推奨されています。そこで、社会人1年目の2021年に中小企業診断士を、翌年に宅建士をそれぞれ取得しました。
――中小企業診断士の資格を取ろうと考えたきっかけはなんでしたか?
上司に「中小企業診断士の資格を取得したら報奨金も出るし、受けてみたら?」と勧められたのがきっかけです。
融資業務では、お客さまから会社の情報をヒアリングして、事業の強み・弱みや財務状況などさまざまな側面から評価を行い、融資可能かどうかを判断します。中小企業診断士として経営に関する幅広い知識を身につけていれば役に立つのではないかと考え、受験を決意しました。
――坂さんは働きながら資格を取得されています。どのように勉強をスタートされましたか?
まず中小企業診断士の資格講座を探したのですが、その時点で受講できる講座はほとんどありませんでした。というのも、1次試験は8月なのに、私が資格を取ろうと思い立ったのが直前の5月だったからです(笑)。そんな状況でも受講できる唯一の講座がスタディングでした。
――1次試験まで3カ月しかないなかで、どのように勉強を進められたのでしょうか。
平日は、往復40分の通勤電車の中で講義動画を2倍速で1~2コマ見て、夜寝る前にも1コマ見るという生活をしていました。あとは飛行機や新幹線で遠出するときに、移動時間を使って勉強していました。
もっと前から勉強を始めていれば講義動画を何周かできたのかもしれませんが、私の場合は3カ月しかなかったため、回せたのは1周のみでした。覚えなければならないところをメモに書き出すなどしましたが、基本的に勉強はスマートフォンだけで完結していましたね。
――それで合格されたのがすごいですね!2次試験の勉強はどうされていましたか?
実は、1次試験後は自己採点もせずにのんびり過ごしていました(笑)。というのも、1次試験には科目合格の制度があり2〜3年かけて全科目合格を目指す人も多いので、私も「何科目か受かっていればいいかな」という気持ちで受験していたんです。だから、合格を知ってから慌てて2次試験の勉強を始めました。
2次試験は1次試験のように運良く受かることはないだろうと考え、腰を据えて勉強する時間を確保するようにしました。試験までの1カ月半、平日は通勤時間にスタディングの講義動画を見るほか、お昼休みに計算問題、帰宅後に約2時間かけて事例問題を2問解くという生活を送っていました。休日は、予定のない日には過去問演習に5~6時間ほど費やしましたね。その結果、合格することができました。
――中小企業診断士の資格は今のお仕事にどのように生かされていますか?
お客さまの会社の強み・弱みを分析する上で、中小企業診断士の受験勉強で得た知識がとても使えるなと実感しています。財務内容を見るときにも、中小企業診断士の試験科目にあった「財務・会計」の知識が役に立っています。
――資格の知識が仕事の質の向上と直結しているのは素晴らしいですね。
経営者さまと会話をするときにも、資格の知識に助けられています。例えば、製造業の経営者さまとの会話では「歩留まり」という用語が出てくることがあります。これは生産管理の項目で学ぶ用語なので私は知っているのですが、同期社員の中には「歩留まりが何のことか分からず、会話についていけなかった」と話していた人もいました。
――「中小企業診断士の資格を取ってよかった」と感じるのはどんなときですか?
仕事柄、経営者の方や経理担当者の方とお会いする機会が多いのですが、名刺に中小企業診断士の肩書が入っていると注目してもらえますね。名刺交換をするときに「若いのにすごいね」とよく言われます。
また、ご家族が中小企業診断士を目指されている経営者の方も少なくありません。名刺交換をきっかけに、会話の中で「うちの息子にも中小企業診断士を受けろって言っているんだよね」とお話をしていただいて、そこから話が弾むこともありますね。
――資格をきっかけにお取引先の方との会話が弾むなんて、素晴らしいですね。
若手でも信頼感が増すのか、初対面でも一歩踏み込んだ話をしてくださる経営者さまも少なくありません。「うちの会社の強みと弱みを教えてもらえないか」と相談されることもあれば、「今、実はこんなことが課題になっているんだよね」と自ら会社の内部事情を打ち明けてくださることもあります。
私はまだ社会人3年目で、お会いするのは自分よりもずっと年上の方が多いのですが、初対面でもお客さまに信頼感や親しみを持ってお話していただけるのは、やはり中小企業診断士という資格のおかげだなと実感しています。
――坂さんはその後、宅建士の資格も取得されています。
宅建士も、私が今やっている業務で使える資格です。融資業務では、お客さまの資産力を把握するときに所有されている不動産の評価をすることがあります。そういった場面に役立つのではないかと思い、宅建士も取得しようと考えました。取得した今、建物の建設への融資に必要になる担保設定の手続きをする際などに、宅建士の試験で得た知識が生きていると感じます。
――宅建士のほうは、いつから勉強を始められたのでしょうか。
2022年3月ごろですね。1つ目の資格取得が成功していい流れに乗っていましたし、勉強することがなくなると通勤時間を暇だと感じるようになったこともあり(笑)、自然と「別の資格も取りたいな」という気持ちになりました。スタディングなら無理なく効率的にできるとわかったので、スタディング宅建士講座に申し込みました。
ただ、最初はなかなかエンジンがかからず、講義動画を気が向いたときに見る程度。本格的に勉強を始めたのは、同じ年の夏ごろです。この時点でまた試験本番まで3カ月しかなかったので、3カ月前くらいになって初めてやる気スイッチが入るタイプなのかもしれません(笑)。
――そこからどのように勉強を進めていったのですか?
宅建士も基本的に通勤時間に講義動画を視聴するスタイルでした。休日もあまり机に向かうことはなく、遊びに行くときの電車の中など、スキマ時間を利用して講義動画を見て勉強していました。だから、インプットがメインでしたね。
過去問などの問題演習については、間違った問題がアプリ上に記録されるので重点的に復習していました。
――中小企業診断士の1次試験・宅建士ともに約3カ月という超短期間で合格されていますが、勝因は何だと思いますか?
スタディングの講義は要点がまとまっていて、必要最小限のことを詰め込んであり効率よく勉強できたことが大きかったです。それに、もともと法学部の出身で法律の素養があったことと、少し前まで大学生だったので試験勉強に対してあまり抵抗感がなかったことも影響していると思います。
――中小企業診断士も宅建士もスタディングを利用して取得されましたが、スタディングの良さは何だと思いますか?
スタディングは、スキマ時間で動画を見ているうちに知識が身につくところがいいですね。資格試験に「最小限の努力で効率よく受かりたい」という方も多いのではないでしょうか。私もその1人なので、そういう意味でもスタディングは私のスタイルに合っていたと思います。「勉強しなきゃ」と気負わずに、日々のルーティンに勉強を取り入れることができるのが、ありがたかったですね。
――「スキマ時間で勉強できる」を実感していただいているのですね。
スケジュールの都合上、どちらの試験も講義動画を1周しか回せなかったのですが、1回見ただけで印象に残るような講義内容になっていたことにも助けられました。あと、アプリ上で学習の進捗状況が「◯%」と表示されるので、「今日はここまでがんばろう」と勉強のやる気にもつながりましたね。
――今後はどのようなキャリアプランを描いていますか?
ここまでコンスタントに資格試験に合格してきているので、「また何か資格の勉強をしたいな」と考え、今は社会保険労務士(社労士)試験の勉強中です。
「金融機関で融資の仕事をしているのに、なぜ社労士?」と思われるかもしれませんね。社労士を選んだのは、社会人3年目で仕事にも慣れ、「今すぐ役立つ資格」だけでなく「将来のキャリアに役立つ資格」も意識するようになったからです。
実は、今の会社は全国に拠点があり、今後は転居を伴う転勤になる可能性が高いのです。将来的に起こり得るライフイベントを考えると、働き続けるのが難しくなるときがくるかもしれません。
もし何らかの理由でいったん会社を離れることになったとしても、復職したときに資格が武器になってくれると思います。また、社労士には独占業務があるので、将来的に独立を視野に入れたときにも、中小企業診断士や宅建士の資格と組み合わせることで自分の市場価値が上がるだろうと考えています。
難易度の高い資格に挑戦するなら、記憶力に自信がある今が最適だと思うので、続けて挑戦しています。
――資格を1つだけではなく複数取得していくことで、どんな変化がありましたか?
勉強すればするほど、知らないことがたくさんあると気づかされます。知識が身につくことで自分の世界が広がりますし、世の中に対する解像度も高くなって見え方が変わるなと実感しています。
資格の勉強をすることで成長でき、自分の人生にとってプラスになると同時に、自分の周りの人にも知識を還元していけることに、とてもやりがいを感じますね。これからも資格取得の勉強を続けることで、人としてもう一歩二歩も先のステージに行きたいと思っています。その味方になってくれるのが、私の場合はスタディングでした。
――最後に、ダブルライセンスに興味を持っている方に向けてメッセージをお願いいたします。
スタディングは短時間で効率よく勉強できるので、自己研鑽にぴったりです。講義動画を見ることで知識を得られて、「ちゃんと勉強していて偉い」と思えるようにもなり、自己肯定感アップにもなります。そうして得た資格は、キャリアの武器にもなります。いい循環が生まれているので、皆さんにもスタディングを活用して複数の資格取得にチャレンジしてほしいですね。
あなたにとって資格とは?
ライター:大澤美恵
編集:浜田有希子
写真:竹内志行
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複数資格を取った理由は?
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