宅建士 合格者の声

仕事以外の目標が生まれたこの16か月は充実しており、受験勉強を楽しんでいた

私は定年も近い某県庁の職員。宅地建物業務とはほぼ無縁の社会人生活34年を過ごしてきました。
 若い頃より記憶力・理解力がかなり下がっており、持病もあって仕事は忙しく、1日当たりの勉強時間も制限があります。 
 そんな自分が受験を志した理由は省略しますが、仕事以外の目標が生まれたこの16か月は充実しており、受験勉強を楽しんでいたように思えます。意外とこれが合格の原動力だったのかもしれません。
 1年目は準備期間が4か月しかなく、ほぼ、解説動画の視聴で終わりました。万全を期した2年目は、問題演習中心で臨み、スマート・セレクト・13年で各10~20回以上を繰り返しました。全問正解連続5回がキープ出来た段階でちょうど10月の試験となりました。(別に市販の問題集等を8冊潰した)
 結果は、権利関係で8点(民法で△5、借借で△1)、法令関係で6点(都市計と建基準で各△1)、税と評価基準で2点(所得税で△1)、宅建業法で19点(問31でミス)、5問免除(私は非免除)で5点、計40点で逃げ切りました。 
 この点数分布をみて、どう思われます?合格者で似たような点のとり方をされている方がどの位いるのか、興味がもたれます。所得税や贈与税、都市計と建基準のマニアック分野は半ば捨てていたので(過去問は出来ても初出には対応できないと覚悟していた)、47点辺りを最大努力目標としつつも、実際には合格基準点と満点の間辺りの点数が取れれば御の字と思っており、これはほぼ的中しました。正確には34点と50点の中間の42点に2点不足しましたけれど。
 私の得手不得手分野は上記の分野別点数を見ればお分かりかと思いますが、模試や市販問題集でも似たような出来だったので、それがそのまま本試験に反映されたという感じです。つまり、本試験において、不得手分野のダメージを何とか抑えこみ、得意分野で失点を防いだのが、今回の結果だったと思います。
 なお、反省点もあります。
①宅建業法の唯一の失点1は問31で、これは何で間違えたのか、後で調べても不思議でした。本試験では、問26から好調に飛ばしていたので、問題を軽く読み流してしまったからだと思います。
②権利関係は自分なりに力を入れて勉強しており、10点はとりたかったのですが及びませんでした。正解を読み返してみて、問4、9、11はもっと勉強のやり方を工夫すれば得点できたかなあと思われます。
③本番では時間のペース配分をあまり計算しておらず、自己採点用に回答Noを問題用紙に書き写し終わったのが、終了2~3分前でした。つまり、ろくに見直しが出来ませんでした。それでも、不動産登記法の問14は土壇場で直した結果が正解だったので、たまにはラッキーなことも起きるのでしょうね。
 こんな悔み事も後付けの結果論に過ぎず、ほんの少しだけ自分を褒めてあげても良いかなあと思いますが、今後もがんばれよと自分で自分を激励したく存じます。他資格を取得するかどうかは未定ですが、どんな試験を受けるにせよ、過去問と初出問の紐づけは永遠の課題という気がします。
 試験勉強と受験には否が応でもお金がかかり、家族サービス時間は削られます。黙認してくれた妻に感謝します。
 この駄文がこれから受験される方々に対して、多少なりともお役に立てれば幸甚です。

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初学者で定年が近い地方公務員さん

宅建士

2021年合格

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