■資格取得を目指したきっかけ
職場で職業能力開発関連の部署に所属していたころ、働きながら技能検定や技能五輪を目指して仕事の後に訓練をしている多くの方々と出会ったことで自分も仕事をしながら目指せるものはないかと思い社会保険労務士の資格を知って目指すことにしました。
また、職場でパワハラが多く、自分も理不尽なパワハラにあったことから、労働の知識を付けたかったこともありスタディングで学習を開始しました。
■受験勉強で工夫したこと、学習時間の確保について
3回目(R6)の受験で合格することができましたが、過去の2回(R4,R5)はいずれも選択式で1科目基準点を割って不合格となる大変悔しいものでした。しかし、択一式では1回目の試験から合格点を上回ることができていたため、最後まであきらめずスタディングで勉強しようと考えました。私は選択式が弱点であると考え、これを克服するべく勉強法を見直しながら進めました。
1回目(R4)はスタディングのテキストを数回通読し、スマート問題集、セレクト過去問を繰り返しました。白書統計の数値は試験日の前泊で試験地へ向かう新幹線内で押さえればいいや程度の考えで試験に臨みましたが、条文や定義、統計数値が正解できずに致命傷となり不合格でした。特に白書統計は取り組み方が甘すぎたと大いに反省しました。2回目(R5)は1回目で何が足りなかったか自分なりに分析し、丁寧に条文や定義を読み込むことや、統計の数値を時間をかけて押さえる作戦を立てました。しかし、本試験翌日の自己採点で厚生年金の機関委任の問題で2問を芋ずる式で失点し、またもや基準点に届かず不合格となりました。同じ相手に2度負けたことで、本当に悔しく涙を流しました。しかし、涙を拭き、すぐにスタディングの年度更新を行い、某試験対策月刊誌の年間購読を申し込み、学習を再開しました。そして2回目の敗因を分析しました。丁寧にテキストを読んでいるつもりが、実はテキストの字面を追うのみで、意識的なテキストの読み方をしていなかったのではないかと気付きました。よって3回目はテキストを丁寧に、意識的に読むことを心掛け、また、どこでもキーワードを持ち歩けるようメモ帳にキーワードを落とし込み、家族サービスで出かけるときや病院の待ち時間など、絶えずそのメモ帳を確認するようにしました。白書統計の数値も同様の方法で常に持ち歩きました。また、テキストは2か月に1回程度は通読することにしました。基本的には知っている内容を繰り返し読むことは非常に苦しい作業でした。しかし、これらが効を奏し、模擬試験でも基準点を割らなくなってきました。そして、3回目の本試験の選択式では基準点割れの科目なく32点を獲得できました。基本がしっかりしたため、択一式にも好影響を与えると実感しました。
■スタディングの活用法
特に初学で学習する場合、基礎力の養成という点でスタディングをフル活用すべきと思います。私は、初学の際は早苗先生の講義動画の音声をダウンロードし、出勤時や昼休み、散歩のときに聞き込みました。そしてスタディングの問題集を繰り返しできない問題は打ち出して持ち歩き確認しました。そして市販の問題集や模擬試験で力試しといった具合にアウトプットを工夫しました。また、WEBテキストは打ち出して切り貼りができることから、持ち運び用に購入してあった市販の書籍ベースのテキストに早苗先生の分かりやすいスライド図を切り貼りし、理解を深めました。1回目の択一式で合格レベルを超えられたのはスライド図のフル活用だと思います。
■今思うとこのような勉強はしなければよかったと思うこと
2回目の試験に向けて模擬試験を受験しまくったことです。公開模試や市販の難問と言われるものまで手を伸ばしてしまい、12回も受験しました。模試の結果もよくなるものでなく、復習を満足にできず逆に結局知識が入り混じって自信を失いメリットはなかったと思います。3回目の本試験に向けて模試の受験は5回までとし復習はそれぞれ3回やると決めました。こちらの方が実力がついていくことを実感できましたし、本試験でも自信をもって望めました。細かい知識を得るよりも受験生の誰もが得点できる問題を失点しない基礎力の養成が重要と思いました。
■最後に
満を持して臨んだと思った昨年度の試験で2年連続で選択式で1科目基準点割れは本当に悔しかったですが、クヨクヨせず、間を置かず学習を再開したこと、失敗からやり方を見直して学習できたことが合格につながったのだと思います。スタディングと一緒に歩んだ3年間は今後の人生の糧になる充実した3年間でした。早苗先生のスライドをびっしり貼り付けたテキストは一生大切にします。早苗先生をはじめ、スタディングのスタッフの皆さまには心より御礼申し上げます。本当に3年間ありがとうございました。
吉野 進さん
社会保険労務士
2024年合格
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