口頭試験に向けて準備すること-1

夏休みが終わったら本気で口頭試験の準備に入りましょう

2017/08/09

口頭試験に向けて準備すること-1

そろそろ夏休みです。
夏休みが終わったら本気で口頭試験の準備に入りましょう。

どこから手をつけるか。
まず、学習計画表をつくり必ず見えるところに貼ることをお勧めします。

口頭試験は、筆記試験ほど厳しくはありません。
そのため、どうしても油断して「まあ、なんとかなるだろう!」ぐらいに過ごしてしまう方が多いのです。

実際には、厳しくない部門でも10名に1名、厳しい部門では4名に1名程度不合格になります。
そして、これが技術士試験の厳しいところですが、口頭試験で落ちると来年はまた筆記試験から受けなければなりません。

ですから、口頭試験で落ちると筆記試験で落ちるより精神的なダメージは大きいのです。
受験者のみなさんは、そうならないようにしっかり対策してください。

ここまで、なんとか筆記試験を乗り切ったのです、あともう少しです。

学習計画を立てたら、最初に作った方がよいのは業務経歴と業務の詳細を説明するための説明文章です。

ほとんどの人が3分程度の時間で業務経歴と業務の詳細を説明することを求められます。
5分と言われることもあるようですが、滅多にありません。10名中9名は3分です。

この3分で業務経歴と業務の詳細を説明するのですが、試験委員はあなたが提出した申込書を目の前に持っています。
ですから、これを暗記して説明するのは不可です。
書いていないことを説明してください。

割合で言えば、業務経歴は30秒、業務の詳細が2分30秒です。
この時間で、行間を説明してください。

そして、書き上げたら何度も読んで、言い回しの悪いところは言葉を修正してください。

ビデオカメラの前で撮影しながら話すのが一番よいと思います。
それを自分で見てください。話し方の癖、態度、表情、これがよく分かります。

自分で聞き取りにくいと思ったら必ず修正してください。
本人が聞き取りにくいのですから、試験委員はもっと聞き取りにくいのです。
もちろん、言葉を入れ替えるだけでなく、話し方や話すスピードなども映像を見ながら修正するのです。

ユーチューブでスティーブ・ジョブズのプレゼンを観たことがありますか、ジョブスは、必ず練習中に自分の姿をビデオで撮して何度も見ながら修正していたそうです。

初めから、あんなに上手いはずはありません。

誰でも練習して上手くなるのです。


No Image 匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール

1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。

次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。

匠習作技術士事務所代表技術士
プロフェッショナルエンジニア養成コンサルタント、医療機器業界転進コンサルタント、医工コーディネーター日本技術士会会員・日本機械学会会員・失敗学会会員、人工知能学会会員、日本医工ものづくりコモンズ会員、日本シャーロックホームズクラブ会員、放送大学大学院在学中

『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。