裁判に対する不服申立てに関する次の1から5までの各記述のうち,誤っているものを2個選びなさい。
1.忌避の申立てを認容する決定に対しては,不服を申し立てることができない。
2.移送の申立てを却下する決定に対しては,不服を申し立てることができる。
3.文書提出義務がないことを理由として文書提出命令の申立てを却下する決定に対しては,不服を申し立てることができない。
4.補助参加の申出を認める決定に対しては,不服を申し立てることができない。
5.訴訟費用の負担の裁判に対しては,独立して不服を申し立てることができない。
解答:3、4
2 正しい
移送の申立てについては、認める決定に対しても、却下する決定に対しても、即時抗告をすることができます(21条)。
したがって、記述2は正しいといえます。
4 誤り
補助参加の申出については、当事者が異議を述べたとき、補助参加の許否について裁判がされます(44条1項)。その結果、補助参加の申出を認める決定がされたとき、即時抗告をすることができます(44条3項)。
したがって、記述4は誤っています。