民訴法-争点及び証拠の整理手続
予備試験平成27年 第40問

司法試験ピックアップ過去問解説

問題

争点及び証拠の整理手続に関する次の1から5までの各記述のうち,正しいものはどれか。


1.当事者は,口頭弁論において,準備的口頭弁論の結果を陳述しなければならない。

2.裁判所は,事件を書面による弁論準備手続に付するに当たり,当事者の意見を聴かなければならない。

3.弁論準備手続期日において,証人の採否の決定及び証人尋問をすることができる。

4.裁判所は,弁論準備手続の期日を公開しなければならない。

5.書面による準備手続においては,いわゆる電話会議システムを利用することができない。



解答・解説

解答:2

1 誤り

準備的口頭弁論口頭弁論の一種であるため、あらためて口頭弁論においてその結果を陳述する必要はありません。

したがって、記述1は誤っています。

2 正しい

書面による準備手続に付する場合、当事者の意見を聴く必要があります(175条)。

したがって、記述2は正しいといえます。

3 誤り

弁論準備手続においては、証拠の申し出に関する裁判ができることから、証人の採否の決定はできますが、証拠調べについては、文書に限ってすることができます(170条2項)。

したがって、記述3は誤っています。

4 誤り

弁論準備手続は原則として非公開で行われ、相当と認める者の傍聴を許すことができるに過ぎません(169条2項)。

したがって、記述4は誤っています。

5 誤り

書面による準備手続においては、弁論準備手続のように当事者の一方が出頭した場合(170条3項ただし書き)に限らず、双方ともが電話会議システムを利用することができます(176条3項)。

したがって、記述5は誤っています。

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