刑訴法-控訴審
予備試験平成27年 第26問

司法試験ピックアップ過去問解説

問題

次の【記述】は,控訴審における控訴申立ての理由の審査に関する最高裁判所の判例からの引用である。【記述】中の①及び②の( )内に入る適切な語句の組合せとして正しいものは,後記1から6までのうちどれか。

【記述】

刑訴法は控訴審の性格を原則として事後審としており,控訴審は,第一審と同じ立場で事件そのものを審理するのではなく,当事者の訴訟活動を基礎として形成された第一審判決を対象とし,これに事後的な審査を加えるべきものである。第一審において,直接主義・口頭主義の原則が採られ,争点に関する証人を直接調べ,その際の証言態度等も踏まえて供述の信用性が判断され,それらを総合して(①)が行われることが予定されていることに鑑みると,控訴審における(②)の審査は,第一審判決が行った証拠の信用性評価や証拠の総合判断が論理則,経験則等に照らして不合理といえるかという観点から行うべきものであって,刑訴法第382条の(②)とは,第一審判決の(①)が論理則,経験則等に照らして不合理であることをいうものと解するのが相当である。したがって,控訴審が第一審判決に(②)があるというためには,第一審判決の(①)が論理則,経験則等に照らして不合理であることを具体的に示すことが必要であるというべきである。

1.①訴訟手続 ②事実誤認

2.①訴訟手続 ②訴訟手続の法令の違反

3.①法令の適用 ②法令の適用の誤り

4.①法令の適用 ②訴訟手続の法令の違反

5.①事実認定 ②事実誤認

6.①事実認定 ②法令の適用の誤り



解答・解説

解答:5

最判H24.2.13の内容を問う設問です。

①は、「直接主義・口頭主義の原則が採られ」、「証人を直接調べ」た結果、総合して行われるものが入ります。

『訴訟手続』は証人尋問の結果を総合して行われる性質のものではありません。また、『法令の適用』は、直接主義・口頭主義の原則が採られる性質のものではありません。そうすると、①には『事実認定』が入ります。

②は、①事実認定が論理則、経験則等に照らして不合理であることをいう文言が入ります。

『訴訟手続の法令の違反』も『法令の適用の誤り』も、(少なくとも)経験則に照らして判断する性質のものではありません。論理則、経験則等に照らして判断するのは事実認定に関する事柄だといえ、ここでは『事実誤認』が適切です。

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