基本情報技術者試験における過去問の重要性
基本情報技術者試験において、最も多く受験者に活用されている受験対策は、基本情報技術者試験の過去問題です。情報処理の基礎知識がある受験者でも、通常は過去問題を反復して試験に臨みます。また、過去問題は基本情報技術者試験の傾向がつかめるだけではありません。
(午前試験)
午前試験に関しては、過去問題とまったく同じ問題が出題されることもあります。知っている問題があれば、試験が大幅に有利になるでしょう。
同じ問題は当然答えも同じです。過去問題で学習していれば、確実に得点を稼ぐことが可能です。すぐに答えがわかるため、実際の試験の時間配分にも余裕ができ、十分実力を発揮できる時間を確保できます。
(午後試験)
過去問題と同じ問題が多い午前試験に対し、午後試験では過去問題と同じ問題は出題されません。しかし、過去問で学習しておけば出題の傾向をつかむことは可能です。午前試験対策と同様に多くの問題に触れておくことは重要ですが、答えを丸暗記するのではなく、1問ごとになぜこのような解答になるのかといった、問題の理解を深めることを重視しましょう。
過去問は正解を見て解き方を覚えるもの
上記で述べている通り、基本情報技術者試験において過去問学習は欠かせません。
短期間で合格した人は、早い段階から「過去問」を活用しています。
ところが、なかなか合格できない人は、多くの場合「過去問」をあまり活用していません。
取り組んだとしてもせいぜい1回ぐらいしか解いていない人が多いのです。
実際のところ、「過去問を解くのに時間がかかってしまい、途中までしか終わらなかった。」という人や
「過去問を解いてみたが、難しすぎて途中であきらめてしまった。」という人も多いようです。
こういった人は、
▲過去問は解くものだ
と思って、一生懸命解こうとします。しかし、ほとんどの過去問は最初は歯が立ちません。それでもなんとか解こうとして、時間をかけて考えます。でも、一生懸命に考えた解答は、違っています。それで、テキストを振り返り、分からないことは調べて、やっと次に進みます。
この方法だと、とても時間がかかります。試験日までに過去問練習が終わらない可能性すらあります。
ところが、短期間で合格する人は、
●過去問は正解を見て解き方を覚えるものだ
と思っているため、分からないと判断した場合には、すぐに正解と解説を見ます。
過去問が解けるようになれば、高い確率で試験に合格します。
ということは、どんな問題が良く出題されるかを覚えて、その問題と解法を含めて覚えてしまえば良いわけです。
問題を読み、分からなかったらすぐ答えを見る。そして、解説を読んで、どんどん知識を追加していけば良いのです。